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車検の値段は抑えられる?お店別に値段の傾向をご紹介!

車検は必ず受けなければならない検査です。まとまった額のお金が必要なため、車検の時期が近づくと費用に頭を悩ませる方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、車検の値段の内訳や安く抑える方法について解説します。お店による値段の違いや、車検を安く済ませるコツも知ることができる内容です。記事を読むことで、費用を抑えながら車検を受けられます。

車検の値段は法定費用と車検基本料金で構成されている

車検の値段には「法定費用」と「車検基本料金」が含まれています。法定費用は印紙代以外の費用はどのお店で受けても値段は変わりません。また、法定費用に含まれる自動車重量税も車の重量によって税額が異なり、重い車ほど費用が高くなります。この2つに加えて、別途整備費用が必要です。

車検基本料金と整備費用はお店ごとに差があります。車検の値段を抑えたいときは、車検基本料金と整備費用が安いお店を探すのがポイントです。


車検の値段の内訳【法定費用】

法定費用の内訳は、「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」を指します。値段はどのお店で車検を受けても印紙代以外は一律で、非課税であることが特徴です。こちらでは、車検の値段の中でも多くの割合を占める法定費用について解説します。

自動車重量税

自動車重量税は、車の重量に応じて課税される税金です。普通自動車の税額は車両重量、新規登録からの経過年数、エコカー減税の有無といった要素で決まります。

なお、軽自動車は重量にかかわらず一律で、新車登録から13年経過していないエコカー対象外の車であれば、2年間で6,600円です(2020年12月時点)。以下に普通自動車の税額をまとめました。


普通自動車の2年間の自動車重量税(2020年12月時点)

車両重量 エコカー
(本則税率)
エコカー対象外
(右以外)
エコカー対象外
(13年経過)
エコカー対象外
(18年経過)
~500kg 5,000円 8,200円 1万1,400円 1万2,600円
~1,000kg 1万円 1万6,400円 2万2,800円 2万5,200円
~1,500kg 1万5,000円 2万4,600円 3万4,200円 3万7,800円
~2,000kg 2万円 3万2,800円 4万5,600円 5万400円
~2,500kg 2万5,000円 4万1,000円 5万7,000円 6万3,000円
~3,000kg 3万円 4万9,200円 6万8,400円 7万5,600円

上記表を左右に フリックしてご覧ください。


自賠責保険料

自賠責保険は、車の所有者全てに加入が義務付けられている保険です。自賠責保険に加入していないと車検を通せないため、公道を走行できません。自賠責保険の保険料は車の種類ごとに決まっています。加入するときは保険会社や自動車販売店の窓口から申し込むのが一般的です。

自賠責保険は車検時に車検の有効期間と同年数の保険料を支払います。普通自動車は2万1,550円、軽自動車は2万1,140円です(2020年12月時点)。なお、沖縄県や離島といった一部の地域は保険料が異なるため、ご注意ください。


印紙代

印紙代とは検査手数料のことです。印紙で支払うため、印紙代や証紙代と呼ばれています。

認定工場の場合、印紙代は一律400円で、さらに車種に応じた証紙代が加算されるシステムです。5ナンバーの車は合計1,700円、3ナンバーの車は合計1,800円と定められています。なお、軽自動車は1,400円です(2020年12月時点)。

指定工場の場合、印紙代のみで1,200円、軽自動車は1,100円です(2020年12月時点)。


車検の値段の内訳【車検基本料金】

車検基本料金は、車の点検や事務処理といった実務面の費用として支払う料金です。法定費用は国や保険会社に支払う費用であるのに対し、車検基本料金は依頼したお店に支払います。主な内訳は、24ヶ月定期点検料と事務手数料です。お店が独自に設定しているため、料金はお店によって異なります。

24ヶ月定期点検料(法定点検料)

車検(継続検査)を受ける際は、24ヶ月定期点検を実施するのが一般的です。国が定期的に受けることを義務付けているため、法定点検料とも呼ばれます。

車が保安基準をクリアしているかを検査する車検に対し、24ヶ月定期点検は車の安全性を確保し、故障を未然に防ぐのが目的です。点検項目はエンジンやブレーキなど、それぞれの装置に決められた56項目の検査を行います。

依頼するお店ごとに料金が異なるため、お店の選び方次第で費用の節約が可能です。整備内容をスタッフと相談の上絞ることで、さらに費用を抑えられるかもしれません。


事務手数料

事務手数料とは代行手数料のことです。車検を代行する際にかかる人件費や作業にかかる費用が含まれており、料金はお店によって異なります。

見積もりでは、24ヶ月定期点検料と一緒に車検基本料金として提示されるケースもあるため、意識していなければ気付きにくい項目です。見積もりを取ったら何にどれくらいの費用がかかるのかしっかり確認してください。


車の状態によって変わる【部品交換費用】

24ヶ月定期点検の結果、車検を通すために部品の交換が必要と判断された場合、車検基本料金とは別に部品交換費用がかかります。車検時に交換する主な部品は、タイヤやブレーキパッド、エンジンオイルなどです。

車の状態が保安基準を満たしていれば部品を交換する必要はないため、必ずしも支払うとは限りません。日頃から車のメンテナンスをきちんとすることで、車検時の部品交換の数を減らしやすいといえます。


車検の値段が高くなるときはある?

車検を受ける際に最も気になるのは、値段ではないでしょうか。同じように車検を受けられるのであれば、できる限り安く抑えたいとお考えの方もおられるかもしれません。こちらでは、車検の値段が高くなる要素について解説します。

時期による影響について

車検を受ける時期によって値段に差が出ることはほとんどありません。車検の満了日はそれぞれであるため、いつ受けても料金は同じです。ただし、お店によってはキャンペーンを行っているところがあり、それによって料金が変わる場合はあります。車検時期が近づいたらキャンペーン情報をチェックしてはいかがでしょうか。


車の年式による影響について

低年式の車は経年劣化やダメージの蓄積から交換が必要な部品が増えるため、高年式の車と比較すると部品交換費用がかかる傾向にあります。したがって、低年式車は車検の値段が高くなるのが一般的です。

また、新規登録から13年以上経過した車は、自動車税と自動車重量税の追徴課税があります。加算される税額は、自動車税が約15%、自動車重量税は約39%です(2020年12月時点)。新車登録から18年以上経過するとさらに高くなり、法定費用の負担が大きくなります。


走行距離による影響について

走行距離が長い車は部品の消耗度が高いため、交換が必要なケースが多くなります。例えば、タイミングベルトやショックアブソーバーの機能を維持するには走行距離10万km程度で交換が必要です。

他にもさまざまな部品が劣化する時期であることから、走行距離10万kmは車検費用が高くなる目安のひとつとされています。交換しなくてもすぐに故障するとは限りませんが、車に長く良好な状態で乗り続けたいのであれば、適切な時期に交換するのがおすすめです。


車検の値段の傾向をお店別に紹介

車検を受けられるお店は複数あり、お店ごとに値段の傾向があります。値段だけでなく整備内容にも差があるため、お店ごとの特徴を把握すれば、希望に沿ったお店を探すのに役立つのではないでしょうか。こちらでは、車検を受けられるお店別に値段の傾向をご紹介します。

ディーラーは高い傾向にある

ディーラーは徹底した整備を行うのが特徴です。ただ車検をクリアするだけでなく、万全の状態になるように整備を行うため、車検の値段が高額になる傾向があります。

また、交換する部品には主に純正部品を使用するため、部品交換費用も高額です。他のお店と比較すると交換工賃も高めに設定されている傾向にあるので、全体的に値段が高くなりやすいといえます。


車検専門店は選ぶお店によって差が大きい

車検の値段のうち、車検基本料金はお店がそれぞれ独自に決めています。車検専門店はお店によって値段の差が大きいため、依頼するときは事前に確認することが大切です。

車検専門店の場合、お店の規模にもよりますが、車検をクリアできる最低限の整備のみを行う場合が多いです。整備内容もお店ごとに差があるため、依頼時にどこまで整備を行うのかの事前確認が重要です。


ガソリンスタンドは車の状態によっては高くなるかもしれない

ガソリンスタンドはガソリン販売が主な業務です。他のお店と比較すると車検には力を入れていないところもあり、車検用設備が完備されていない事も多く、自社で対処できる整備には限界があります。

自社で対処できない場合、他社へ整備を依頼するのが一般的です。ガソリンスタンドの設備で対応できない状態の車は値段が高くなる傾向にあります。


カー用品店は部品を選べるお店が多く安い傾向にある

カー用品店は車検を主な業務のひとつとしているお店が多く、値段も安い傾向にあります。また、車の部品販売が得意な業種であるため、部品の品ぞろえが豊富です。多くの種類の中から好みや予算に合った部品を選ぶことで、車検の値段を安く抑えられます。

特にお店を各地に展開しているチェーン店は独自の割引や特典を用意しているところもあるので、車検を安く受けたいとお考えの方にとっては心強い味方です。


車検の値段の目安はどれくらい?

車検基本料金はお店によって異なりますが、法定費用は印紙代以外の費用は一律です。車検の値段は車の種別ごとに分けられるため、ご自分の車の目安を確認してください。こちらでは、軽自動車、小型自動車、普通自動車、輸入車に分けて車検の値段の目安について解説します。

軽自動車の場合

軽自動車の法定費用は、自動車重量税が6,600円、自賠責保険料が2年契約で2万1,140円、印紙代が1,100円(認定工場は1,400円)です(2020年12月時点)。加えて、車検基本料金や部品交換費用がかかります。

軽自動車の車検基本料金は他の車に比べて安いのが一般的です。さらに、自動車税も普通自動車より安いため、車の維持費は比較的安く済みます。


小型自動車の場合

トヨタ・ライズや日産・ノートといったコンパクトカーが小型自動車です。排気量が1,500ccクラスで、車両重量は1,001kg~1,500kg程度の車が該当します。

法定費用は、自動車重量税が1万6,400円~2万4,600円、自賠責保険料が2年契約で2万1,550円、印紙代が1,200円(認定工場は1,700円)です(2020年12月時点)。なお、自動車重量税は車両重量500kgごとに加算されます。車の状態によっては部品交換費用や追加の整備費用がかかります。


中型自動車の場合

トヨタ・ノアのようなミニバンやマツダ・CX-30といったSUVが中型自動車に該当します。排気量2,000ccクラスで、車両重量が1,501kg~2,000kgの車です。排気量2,000ccクラス、車両重量が1,501kg~2,000kgの車以外も中型自動車に該当しますが、こちらではノアやCX-30を例としてご紹介します。

法定費用は、自動車重量税が2万4,600円~3万2,800円、自賠責保険が2年契約で2万1,550円、印紙代が1,200円(認定工場は1,800円)です(2020年12月時点)。

中型自動車は軽自動車や小型自動車よりもサイズが大きいため、部品交換の費用や整備費用も一般的に高くなります。車検の保安基準をクリアしていない場合、部品交換費用や整備費用も必要です。


輸入車の場合

輸入車でも法定費用は国産車と変わりません。ただし、部品の交換が必要なときは部品交換費用が高くなる恐れがあるため、ご注意ください。輸入車は交換部品の供給量が少なく、取り寄せにコストがかかり割高になるケースがあります。


車検の値段は見積もりを取って内容を相談することが安く抑えるコツ!

車検の値段を安く抑えたいときは、依頼をする前に見積もりを取ることが大切です。見積もりを取れば、値段が安く希望に沿った整備を行っているお店を見つけられます。

整備の内容を車検に合格できる範囲に限って依頼すれば、不要な整備を除くことができ、さらに費用を節約できるかもしれません。車検に関係のない整備や緊急性が少ない整備は保留にしておくのもひとつの方法です。


法定費用以外であればクレジットカード支払いをできるケースがある

車検の料金を支払うタイミングはお店ごとに異なります。車検基本料金や部品交換費用は整備内容が決まらないと確定しないため、多くのお店では後払いです。ただし、法定費用だけは先払いというケースがあります。

一括で支払うのが難しい場合、クレジットカードの分割払いを検討してはいかがでしょうか。なお、法定費用はクレジットカード決済ができないため、現金で支払わなければなりません。


車検の依頼先を値段で決める際に確認したいこと

車検を受けるには、まとまった額のお金が必要です。出費を抑えるためになるべく値段が安いお店を探したいとお考えの方もおられるのではないでしょうか。しかし、値段だけで依頼先を決めるのは危険です。こちらでは、値段でお店を決める際に気をつけたいポイントをご紹介します。

十分なサービスが受けられるか

車検を依頼したときに受けられるサービスはお店によって異なるため、事前に内容を把握する必要があります。「車を車検に出している間、代車を貸してもらえるか」「保証サービスを受けられるか」といった点をご確認ください。

値段を抑えたことでサービスを利用できなくなる場合もあるため、サービスを受けられる条件も問い合わせたほうが不安なく依頼できます。


後になって追加費用を請求されないか

見積もりの値段が安くても、点検や整備中に不具合が見つかるケースがあり、追加費用が発生する場合があります。見積もり通りの値段で車検をクリアできるのか、依頼する前にご確認ください。

実際に点検・整備を行った際に追加費用が必要になったときは、作業を行う前に連絡するように伝えることも大切です。連絡があれば、追加費用と整備の必要性を確認でき、想定外の料金を支払わずに済みます。


車検はなぜ受けなければならないの?

車検は正式には自動車検査登録制度といいます。車が安全に走行できるかを確認するために、国が受けることを義務付けている検査です。車検に合格していない車は公道を走行できません。

車検切れの車で公道を走ると道路運送車両法違反となり、違反点数6点の加算、30日間の免許停止、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます(2020年12月時点)。車検は満了日の1ヶ月前から受けられるので、車検切れのリスクを回避するためにも早めの予約がおすすめです。


イエローハットの車検は値段を抑えてもメリットがいっぱい!

イエローハットの車検は、費用を安く抑えたいとお考えの方もご納得いただける料金でサービスを提供しています。さらに快適にご利用いただくために充実したメリットをご用意しました。こちらでは、イエローハットの車検の特徴やメリットを3つご紹介します。

クレジット支払いに対応している

イエローハットの車検はクレジットカード支払いに対応しており、すぐに現金をご用意できないときでもお申し込みいただけます(自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用は除きます)。

ショッピングクレジットや各種カードもご利用いただけますので、ご希望の際はお気軽にスタッフにお申し付けください。使用可能なカードのお問い合わせも承っております。


整備内容の相談ができ、好きな部品を選べる

イエローハットではお客様とのコミュニケーションを重視しています。整備箇所を明確にした上で車検に必要な整備を事前にお伝えし、ご了解を頂いた上で整備を実施します。

カー用品店ならではのネットワークを生かし、豊富な交換部品をご用意していることもイエローハットの大きな強みです。部品の交換が必要なときは、お客様の好みや予算に合わせた部品をご提供できます。


長期保証サービス付き!

イエローハットでは車検後24ヶ月の長期保証サービス「プライムワランティ」をご提供しています。故障した際に無償で修理を受けられるため、次の車検まで快適に車をご利用いただけるサービスです。国産車は修理回数、走行距離、修理金額無制限でサポートしています。
※加入時の保証料金は有償となります。
※輸入車の累計修理額は30万円までとなります。


まとめ

車検の値段を構成するのは、法定費用と車検基本料金です。法定費用は印紙代以外の費用はどのお店でも一律ですが、車検基本料金はお店ごとに異なります。車検基本料金や部品が安いお店に依頼するのが、値段を抑えて車検を受けるポイントです。値段でお店を選ぶ際には、サービスや追加費用の有無もご確認ください。

値段を抑えて車検を受けるには、事前に見積もりを取ることが大切です。イエローハットではWEBフォームとフリーコールでお見積りとご相談を承っています。車検を控えておられる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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