
接地面のパターンを構成する溝は、ウェット性能や乗り心地、経済性、グリップ力、ノイズなどさまざまな目的に応じて綿密に設計されているんだ。
タイヤのウェット性能は、タイヤの溝がポイント!レーシングカーのタイヤを思い出してみよう。路面とタイヤが密着してグリップ力を上げるために、溝がまったくないスリックタイヤを履いているね。まさに溝は、雨の時にタイヤと路面の間に水の膜ができないように排水するのが唯一の仕事といっても過言ではないね。
溝がなくなるとタイヤは排水できなくなって、タイヤと路面の間に水膜ができ、クルマが浮き上がった状態になるよ。
こうなると大変!クルマが曲がらない、止まらないなど全く制御が効かなくなってしまい、これを「ハイドロプレーニング現象」と言うんだ。

- 排水のために溝を多くするとノイズが増える
溝が多ければウェット性能は向上するけど、溝の間で音が反響して大きくなり、静かさが犠牲になってしまうよ。メーカー各社は、この2つを両立させようと、さまざまな溝の切り方、接地面のパターンデザインに知恵を絞っているんだ。

接地面のパターンで、溝に囲まれた部分をブロックと呼ぶんだ。ブロックの「ヨレ」を小さくするとグリップが高まるから、スポーツタイヤのブロックは大きく、細かい切り込みが少なく設計されているよ。また、濡れた路面での排水性を良くするため、太い溝を採用し、排水効率が良く大胆でデザインも高い「回転方向性パターン」を採用する例が多いのも特徴だよ。
逆に、コンフォートタイヤは静粛性や低燃費性能を高めるため、細かくて切り込みが多く、縦に入った溝も比較的狭くなるんだ。
タイヤのスポーツ性と乗り心地は、パターンデザインとゴムの硬さによって決まるんだ。極端な言い方をすれば、硬い、柔らかいという矛盾する要素をバランスよく両立させているタイヤの面白さが接地面のパターンにあるんだね。
このようにタイヤには何かを重視するともう一方が犠牲になってしまうという難しい問題があるんだ。
できれば、スポーツ性能も、乗り心地も、静かさも全て最高にしたいけど、それができないから矛盾した要素をバランスよく両立させ、車種やドライバーのスタイルに合わせて様々な種類のタイヤがあるんだよ。 |
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基本的なトレッドパターンと特徴は次の4種類です。
| リブ:周方向に連続した模様(タテ溝) |
ラグ:横方向に連続した模様(ヨコ溝) |
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- 操縦安定性が良い
- 低騒音である
- 横滑りが少ない
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- 駆動力、制動力に優れる
- 牽引力が強い
- 耐カット性に優れる
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| リブラグ:リブ型とラグ型を合わせた模様 |
ブロック:独立したブロックを配列した模様 |
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- リブで操縦安定性、横滑りを防止
- ラグで駆動力、制動力を発揮させる
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- 駆動力、制動力に優れる
- 雪路、ぬかるみの操縦性、安定性が良い
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乗用車用のパターンは、これら基本パターンを組み合わせ、新しい設計手法を取り入れて作られているよ。