ガラスコーティングとは？メリットやメンテナンス方法を解説

車を汚れや傷から守る方法の1つに、ボディコーティングがあります。なかでも美しい輝きを放つガラスコーティングは、ひと際耐久性に秀でているボディコーティング方法です。ただし、他のボディコーティングに比べ費用と時間がかかるため、特徴を理解したうえで施工しなくてはなりません。そこでこのコラムでは、ガラスコーティングについて詳しく解説します。ガラスコーティングについて理解すると、選択肢が増え、車に最適なボディコーティングが分かります。メンテナンス方法なども解説しておりますので、ぜひご参考になさってください。

ワックスとの違い

ワックスの主成分は、蝋（ろう）や石油系の溶剤であり、車の塗装面に塗ることで、油脂の被膜を形成します。特別な工具や知識がなくても、ご自身で簡単に施工できるメリットがあります。傷や汚れの防止よりも艶出しとしての側面が強く、あくまで表面を覆うだけであり、雨や洗車で流されてしまいやすく効果は数週間~1ヶ月程度です。一方、ポリマー（樹脂系）やガラスなどは、車に塗ると成分が硬化して被膜が定着するため、効果が約数ヶ月~数年続きます。

---

ボディコーティングのメリット

ボディコーティングのメリットは、外部のダメージから車の塗装面を保護できることです。飛び石、雨、紫外線など、車は日々ダメージを受けており、ダメージを放置すると細かな傷から汚れが入り込み、くすみの原因にもなります。しかし、ボディコーティングを施せば汚れが落ちやすくなったり、車を綺麗な状態にキープすることが可能です。ボディコーティングの種類によっては、雨によるシミや小傷が付きづらくなるため、売却時の査定額アップも期待できます。

---

ポリマー系コーティング

ポリマー系コーティングとは、シリコンやフッ素などのポリマー（有機化合物）を原料とするコーティングです。ワックスの延長ともいわれており、ワックスに比べると耐久性が高い特徴を持ちます。持続期間は約2ヶ月~3ヶ月程度といわれており、ガラスやガラス系に比べると持続期間が短い分、低コスト・短時間で施工が可能です。ただし、熱や紫外線に弱いため、色褪せや汚れの固着を防ぐには、定期的に施工を行う必要があります。

---

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングとは、原料の一部にガラス成分が含まれているコーティングです。分子構造がガラスと類似しており、硬い被膜を形成する特徴を持ちます。持続期間は約6ヶ月~1年程度といわれており、ポリマー系コーティングに比べると持続期間が長い分、費用が少し高くなる傾向です。

---

ガラスコーティング

ガラスコーティングとは、ガラス成分含有量が多く強固な被膜を形成するコーティングです。コーティングの中でも特に性能が高く、耐熱性や耐久性に秀でています。また、ガラス被膜で覆うため、窓ガラスのような美しさを放ちます。持続期間は約3年~5年程度といわれており、長期間効果が持続しますが、特別な工具や工程を要するためお店に依頼するのが一般的で、費用もその他のコーティングよりも高めとなります。

---

ガラスコーティングのメリット

最大のメリットは、効果が長期間持続することです。ガラスコーティングは、酸性雨や紫外線にも強いため、劣化しづらい特徴を持ちます。耐熱性にも優れており、エンジンの熱や炎天下で被膜が剥がれ落ちることもありません。また、洗車や鞄などの擦れで生じる小傷を防ぐことも可能です。塗装面に成分が浸透するため、すでにある小傷も光の反射で見えにくくなります。汚れも落ちやすく、洗車が容易になる点もメリットです。

---

ガラスコーティングのデメリット

デメリットは、コストが高いことです。ポリマー系コーティングやガラス系コーティングは、ガラスコーティングに比べ持続時間は短期間ですが、その分コストを抑えられます。また、施工日数がかかる点もデメリットの1つです。ガラスコーティングは細かな洗浄や研磨作業を必要とするため、お店に依頼した場合は車を数日間預けなければなりません。仕上がりは依頼したお店の技術で左右するため、お店の見極めも重要です。

---

コーティング剤の違い

ガラスコーティングで使用されるコーティング剤のほとんどは、有機物が含まれていません。無機質のガラスコーティングは被膜が硬いため、細かい傷が付着しづらく、効果が長期間持続します。一方、ガラス系コーティングは、シリコン、フッ素などの有機溶剤が含まれています。濃度や持続性はガラスコーティングに劣りますが、その分コストを抑えることが可能です。

---

施工難易度の違い

市販されているガラスコーティング剤の多くは、ガラス系コーティング剤です。有機溶剤を含んだガラス系コーティングは、価格も手頃で、ご自身で簡単に施工できるメリットがあります。一方、ガラスコーティングは細かい洗浄や研磨などを要するため、熟練した腕や専門知識はもちろん、施工設備が必要です。施工が完了するまでに数日掛かる場合もあり、一般の方がご自身で行うことは困難です。

---

性能や効果の違い

持続効果が約3年~5年程度といわれるガラスコーティングは、自浄能力に優れているため、軽度のホコリであれば雨などで綺麗に落とせます。ガラス系コーティングの持続期間は、約6ヶ月~1年程度といわれています。持続期間にここまで差が出る理由は、含まれるガラス成分の含有量の差でもあります。ガラス系コーティングは原料の一部にガラス成分が含まれていますが、その量は商品により大きく異なります。ガラス成分が少ないものは、ガラス系コーティングとしての効果が薄いため、持続期間が短くなります。

---

ディーラー

ディーラーでは、新しく車を購入した際にコーティングを依頼するのが一般的な利用方法です。納車前にコーティングを済ませてくれるため、コーティングされた状態で届きます。ディーラーのスタッフもしくは外部に委託するケースも多く、施工の多くがポリマー系コーティングやガラス系コーティングです。そのため、ガラスコーティングを希望される場合は事前に確認してください。

---

コーティング専門店

コーティング専門店とは、ガラスコーティングなど、車のコーティングを専門に扱うお店です。施工に必要な環境や設備が整っているため、質の高いコーティングが受けられます。コーティングを熟知したスタッフが、車の保管場所や耐久年数などの要望に併せて最適な提案をしてくれます。

---

カー用品店

カー用品店は、有機化合物を原料とするポリマー系や原料の一部にガラス成分が含まれるガラス系での施工が多く、お店または外部のスタッフが施工します。そのため、比較的コストが低く・短時間で施工できる点が強みですが、イエローハットは実技研修を受けた専任スタッフが店舗に常駐し、ご要望に沿った最適な提案をさせていただいております。(一部店舗を除く)

---

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドが扱うコーティングは、キーパーコーティングのガラス系コーティングがほとんどです。低コストで簡単に施工ができ、お店によっては洗車も同時に行ってくれます。規模の大きいチェーン店では、専門資格を有するスタッフが施工するケースもあり、割引特典などを実施するお店もあります。

---

保管方法

雨などの汚れや紫外線に強いガラスコーティングでも、年月と共に徐々に劣化してしまいます。そのため、屋根付きの駐車場やガレージで車を保管することをおすすめします。しかし、このような保管場所が確保できない場合は、汚れを蓄積させないために定期的な洗車を行ってください。また、頻繁に洗えない場合は、ボディカバーで覆えば、雨や黄砂をガードすることが可能です。ただし、コーティング直後の数ヶ月間は乾燥を必要とするため、ボディカバーの使用は避けた方が良い場合がありますので、詳しくは施行した店舗にお問合せください。

---

洗車

コーティング後は、数週間に1回のペースで手洗い洗車を行ってください。洗車機でコーティングがすり減ることはありませんが、洗車傷が付く可能性はあります。また、泥が付着した場合や潮風に当たった場合などは、早めに洗車をおすすねします。基本的にワックスがけは不要であり、水はけや光沢が気になった際は、お店でメンテナンスの相談をしてください。

---

市販品よりも高品質でありながらお試しいただきやすい価格の「ゴールドZコーティング」は、初めてガラスコーティングを施工される方や、他社でボディコーティングをされた方のメンテナンスにおすすめです。透き通るようなガラス被膜を形成する「プラチナZコーティング」は、気軽に施工できる高品質のガラスコーティングです。

定期的なメンテナンスを受けていただくことで、3年間にわたりコーティング状態をキープできます。プラチナコーティングよりさらにガラス成分の含有量が多い「ダイヤモンドZコーティング」は、圧倒的な艶と輝きを誇る最高級のガラスコーティングです。定期的なメンテナンスで5年コーティング状態を保つことが可能です。また、PC・スマホでのネット予約ができ、ご予約特典として全メニュー1,000円引とネットでのご予約がお得となっております(2021年11月現在)。

---

ボディコーティング後は、できるだけ屋根付きの駐車場で保管し、こまめに車を洗ってください。そして、コーティング効果の薄れを感じてきたらお店に相談することが大切です。ボディコーティングに関して何か疑問がございましたら、イエローハットまでお気軽にご相談ください。イエローハットのスタッフが、お客様のさまざまな疑問にお答えします。