COLUMN
ボディコーティングについて解説
ポリマーコーティングは、ご自身で施工できる手軽さから、近年注目が集まっているコーティング方法の1つです。しかし、施工やメンテナンス方法を間違えると、汚れが固着したり、傷付いたりする恐れがあるため注意が必要です。
そこでこのコラムでは、ポリマーコーティングについて詳しく解説します。ポリマーコーティングの特徴や注意点を理解すれば適切な対策が取れるため、コーティングの効果を最大限引き出せます。ポリマーコーティングのメリット・デメリットなどもご紹介しておりますので、ぜひご参考になさってください。
目次
ワックスの進化系ともいわれるポリマーコーティングは、ボディの艶出しや撥水性に優れており、ガラス系などのコーティングと比べ低コストで施工できます。ここでは、ポリマーコーティングの特徴や他のコーティングとの違いについてご紹介します。
樹脂系コーティングとも称されるポリマーコーティングは、従来のワックスに代わるコーティング剤として誕生しました。ワックスは、天然ヤシなどを主成分とした蝋(ろう)で形成されています。一方、ポリマーコーティングは、フッ素やシリコンなどの高分子化合物で形成されたコーティング剤です。日本語では「重合体(じゅうごうたい)」と訳されるポリマーは、飲み物の容器(ペットボトル)やレジ袋(ポリエチレン)にも使用されています。油分で表面を覆うだけのワックスに対し、ポリマーコーティングは化学結合を利用してボディに定着させるため、より耐久性に優れています。
最近は、より高い持続性を求めて「ガラスコーティング」を検討する方もおられます。ガラスを主成分としたガラスコーティングは、無機質のガラスが強硬な被膜を形成するため、製品によっては数年間効果が持続します。
ポリマーコーティングとガラスコーティングの違いは、成分にガラスが含まれているか否かです。また、ポリマーコーティングの中でも、一部にガラス繊維を含むものはガラス系コーティングと呼ばれます。一般的には、樹脂系を主体として一部にガラス繊維を含むものはポリマーコーティング、ガラスを主体としつつ他の繊維も含まれるものはガラス系コーティングと識別されます。
ポリマーコーティングは、ボディの艶出しや撥水性に優れていますが、油脂を含む特性から劣化が早いといわれています。ここでは、ポリマーコーティングのメリット・デメリットについてご紹介します。
ポリマーコーティングは、ワックスに比べ耐久性に優れています。持続期間が約数週間程度のワックスに対し、ポリマーコーティングは約3ヶ月ほどです。防汚性もあり、擦り傷程度であれば、コーティングを重ねることで見えにくくなります。
また、本格的なコーティングを気軽に堪能できる点もメリットです。ガラスコーティングは、特別な工具や密閉空間を要すため、ご自身で施工することは困難です。また、施工が完了するまでに数日かかり、完全に硬化するまで1ヶ月ほどかかります。一方、ポリマーコーティングの施工時間は数時間ほどで、市販のコーティング剤を使用すれば、ご自身でも施工が可能です。
ポリマーコーティングは、成分に多くの油脂を含んでいるため、熱や紫外線に弱く、劣化しやすいといわれています。そのため、紫外線の影響で色褪せたり、熱によって汚れが固着したりする恐れがあります。一度の雨でコーティング剤が流される心配はありませんが、定期的なメンテナンスが必要です。
また、被膜が柔らかいため、ガラスコーティング並みの傷防止は期待できません。ガラスコーティングは、厚くて強固なガラス被膜がボディを覆うことから、熱や紫外線はもちろん傷にも強い特徴を持ちます。したがって、費用よりも質を求める方はガラスコーティング、低コストで気軽にコーティングしたい方はポリマーコーティングを選ばれる傾向にあります。
ここでは、ポリマーコーティング後のメンテナンスについてご紹介します。
メンテナンスとして洗車をすることは可能です。ただし、洗車機の使用は避けていただき、手洗いで汚れを落とすことをおすすめします。ポリマーコーティングは洗車機で簡単に剥がれるものではありませんが、ブラシに汚れが付着したままブラシが回転すると、コーティングが剥がれるだけではなく、ボディに傷が付く恐れもあります。
コーティング後は、基本的に水洗いだけで問題ありません。水洗いでは落としきれない油汚れなどは、ポリマー加工用のカーシャンプーを使用してください。スポンジで擦る際は、車体とスポンジの間に泡を挟んだ状態で優しく洗車します。
洗車をする際は直射日光を避け、早朝、夕方、曇りの日など、熱源が当たらない環境下で作業を行うことをおすすめします。水道水には塩素(カルキ)やカルシウムなどが含まれており、直射日光で水滴が蒸発すると、これらの物質が残留します。この水垢はイオンデポジットと呼ばれ、白く焼き付くと簡単には落とせません。
そして、イオンデポジットを放置すると、塗装面に軽度の陥没が生じます。ウォータースポットと呼ばれるこの陥没は、カーシャンプーだけでは落としきれず、研磨作業を必要とします。イオンデポジットやウォータースポットを防ぐために、洗車後はすぐにマイクロファイバータオルなどで拭き取ってください。
ポリマーコーティングは市販のコーティング剤を使用すれば、ご自身でも施工できます。ここでは、ご自身でポリマーコーティングを施工する手順ついてご紹介します。
ボディコーティング作業は丸一日かかるため、晴れた日の朝から開始されることをおすすめします。まずは、エンブレム(ロゴ)周りの黒ずみや外装パネルの隙間などの細部を洗浄します。汚れが固着している部分は、筆にイオンデポジット除去剤など付けて落としてください。また、イオンデポジット除去剤はつけ置きせず、汚れが取れたらすぐにすすいでください。
細部洗浄完了後は車全体の洗車を行います。砂利などの汚れを落とし、洗車用のスポンジで優しく洗い上げます。洗車時は、カーシャンプーをしっかりと泡立てて、できるだけ摩擦を防ぐことがポイントです。
ボディの表面には、黒くてザラザラとした鉄粉が付着している場合があります。鉄粉除去を怠ると、密着性が低下するため、鉄粉除去スプレーか、鉄粉除去用の粘土を用いて取り除いてください。まずは、鉄粉除去スプレーをボディに噴霧し、色が赤紫に変化するまで数分待ちます。変色して鉄粉が浮き上がってきたら水で洗い流し、残ってしまった鉄粉は粘土を使用して優しく取り除いてください。
イオンデポジットなどの水垢は、イオンデポジット除去剤を用いて取り除きます。マイクロファイバークロスに浸み込ませて、水垢が気になる箇所を重点的に擦ります。除去剤で落としきれない水垢は、ウォータースポットの可能性が高いため、追加で研磨作業が必要です。
ボディには、古いワックスや排出ガスなどの油汚れが付着しています。カーシャンプーだけでは落としきれないため、油膜除去剤を用いて脱脂作業を行います。まずは、油膜除去剤をスポンジに付けて、ボディに塗りこみながら油汚れを分解してください。その後、十分な水でしっかりと洗い流せば、脱脂作業は完了です。
油汚れの有無は、水の馴染み具合で判断できます。古いワックスなどで油膜が張られている場合は水を弾いてしまうため、ボディに水が馴染むまで完全に除去してください。
下地処理が完了したらコーティング剤を塗布します。コーティング剤の種類は、スプレータイプやスポンジに付けるタイプなどさまざまですが、塗布の際は小さい範囲で縦横均等にムラなく塗りこんでください。ボディ全体に塗り終わった後は、懐中電灯などで照らし、塗り残しの有無を確認します。表面が硬化したらマイクロファイバークロスなどでコーティングを拭き上げます。コーティング剤の初期乾燥は約1日程度かかり、完全に硬化するまで数日間必要です。初期乾燥中に水気に触れると性能が低下してしまうため、洗車は控えて、雨が避けられる場所で保管してください。
ボディコーティングの仕上がりは、コーティング剤の種類や下地処理のクオリティが大きく左右されます。ここでは、お店にコーティングを依頼するメリットついてご紹介します。
ポリマーコーティングの施工工程は、「下地処理」と「コーティング剤の塗布」に分かれている場合が大半です。2つの工程の内、特に下地処理はコーティングの仕上がりを左右する重要な工程です。コーティング剤だけの値段であれば、ご自身で施工した方が低コストで済みます。しかし、下地処理にもさまざまなアイテムが必要となるうえに、保管場所の確保もしなければなりません。一方、コーティングを扱うお店には、専用の道具やコーティング剤が用意されており、汚れに合わせてカーシャンプーを調合するため、質の高い下地処理が期待できます。また、しっかりと下地処理がなされたボディはコーティング剤の密着性が高く、輝きが長持ちします。
ご自身で下地処理を行う場合、ボディや細部の洗浄であれば簡単ですが、鉄粉や水垢除去は手間と時間がかかります。鉄粉や水垢除去で強く擦りすぎてしまうと傷が付く恐れがあるため、慎重な作業が求められます。
しかし、お店に依頼すれば、車を傷付けずに鉄粉や水垢を除去することが可能です。さらに、下地処理から乾燥までの環境が整っており、ウォータースポットや細かな傷も除去できるため、コーティング剤の性能を低下させる要因を最小限に留められます。
ポリマーコーティングよりも長持ちさせたいものの、コストは抑えたいという方は、イエローハットのガラスコーティング「シャインズコート」の施工をご検討ください。
シャインズコートは、輝きのみならず種々のダメージからボディを守れるようにと研究を重ねて生み出されました。最先端のガラスコート剤と下処理溶剤を用いて丁寧に施工いたします。メニューは最高級の「ダイヤモンドZコーティング」、高品質かつお求めやすい価格の「プラチナZコーティング」、よりお試ししやすい価格の「ゴールドZコーティング」の3コースをご用意しております。また、ボディコーティングのご予約は、PC・スマホからのネット予約ができ、ご予約特典として全メニュー1,000円引とネットでのご予約がお得となっております(2021年11月現在)。
ポリマーコーティングとは、フッ素などの高分子化合物で形成されたコーティング剤です。ワックスよりも効果が持続し、ガラスコーティングよりもコストが低い特徴を持ちます。
傷防止としての効果はそれほど高くないため、洗車時は手洗いで洗車してください。コーティングの仕上がりは下地処理で大きく変わるため、できるだけ輝きを長持ちさせたい場合は、お店への依頼もご検討ください。
イエローハットでは、PC・スマホからのネット予約を承っております。また、今ならご予約特典として全メニュー1,000円引とネットでのご予約がお得となっております(2021年11月現在)。ご不明な点などは、電話またはWEBフォームからボディコーティングのご相談・ご予約も承っております。お客様のご要望に応じて、最適なコーティング方法をご提案させていただきますので、ぜひお問い合わせください。
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