COLUMN
ボディコーティングについて解説
ボディに艶があり、美しく輝く車は見映えがするものです。時の経過とともに失われていく艶を甦らせ、光沢を長く保ちたいときに施すのがボディコーティングです。
一部のボディコーティングはDIYで施工することもできます。しかし、車の使用・保管環境に合ったものを選んで正しく使用しないと、かえって光沢性の低下をもたらすことにもなりかねません。そこでこのコラムでは、車の魅力を引き出す最強の艶出しを実現するためのボディコーティングの選び方や依頼できるお店について解説していきます。
目次
新車時にはピカピカだったボディも、車に乗り続けていく間に艶を失い、次第に色褪せていくことは避けられません。しかし、艶は復活させることが可能なのです。ここでは、まず艶がなくなる要因の1つである紫外線による劣化について説明し、続いて艶を取り戻す方法をご紹介します。
太陽光に含まれる紫外線を浴び続けることで、車の塗装面は劣化していきます。これは不可視光線の電磁波の1つである紫外線に、塗装の分子をじわじわと破壊していく作用があるためです。塗装面は一般的に4層の重ね塗りでできていますが、トップのクリアコートの分子を破壊した紫外線は、壊れた分子の隙間を縫って容易に一段深い上塗り層にまで達します。この段階に至ると、艶の喪失や褪色が目に見えて分かるようになるだけでなく、クリアコートの剥離が起きることもあります。
ボディカバーをかけたり、屋内にある車庫で保管したりなど、極力紫外線が当たらない環境を整えることが艶の保持に繋がります。しかし、走行時に車が紫外線を浴び続ける限り、遅かれ早かれ塗装が劣化し、艶が失われるのを避けることはできません。ただし、1度失われた艶であっても、ボディの状態にもよりますがコーティング剤の塗布により取り戻すことは可能です。劣化がそれほど進んでいない段階であれば、ワックスの塗布でも問題ありません。ワックスには後述するようにいくつかの種類がありますが、1度の塗布で約半月から1ヶ月の間艶出しや塗装面の保護効果が持続するものもあります。
一方、紫外線が上塗り層にまで達して色褪せが起きている場合には、ワックスで艶を取り戻すことは難しいため、ガラスコーティングやガラス系コーティングの施工がおすすめです。施工はDIYでも可能ですが、ムラのない仕上がりを目指すのであればお店に依頼してください。確立された施工方法と選び抜かれたコーティング剤の使用により、新車のような艶の復活だけでなく、傷や褪色に対する高い強度と耐久性を備えた被膜の形成が期待できます。
ボディコーティングの1つ、ワックスを用いて最強の艶を引き出すためには、いきなり塗布するのではなく、事前にワックスについてよく知っておくことが大切です。ここでは、基礎知識とも言うべきワックスの種類と塗り方を順に解説していきます。
ワックスの種類は、固形・半練り・液体の3つに大別できます。
固形タイプは、塗装面の保護・艶出し効果に優れます。また、大半は研磨剤フリーなので、磨き傷の心配がありません。半練りタイプは、固形タイプに比べ塗りやすく、コンパウンド剤入りであれば汚れや水垢の除去と艶出しを両立できるバランスの良さが魅力です。
液体タイプは、前二者と比べると効果の点で劣ることは否めません。しかし、手を汚さず、かつワックスを薄く塗布できるなどの作業性の良さがあり、ワックスがけ初心者にもおすすめです。
ワックスのノリをよくするためには、古いワックス被膜や塗装面を傷つける原因となる砂ぼこりや鉄粉などを事前に落としておく必要があります。シャンプー洗車でも落ちない鉄粉は、粘土クリーナーを使って念入りに除去してください。
洗車が済んだら、ワックスを塗布していきます。上手なワックスがけのコツは、ワックスをたくさんつけ過ぎないことです。つけ過ぎは、拭き取りの手間や乾きにくさの原因となります。ワックスは、一定方向にスポンジを動かしながら縦横に隙間なく塗り込んでいくことで、塗りムラを防げます。また、広範囲を1度に塗ると塗り残したり、ワックスが早く乾いてしまったりするため、50cm四方など範囲を決めて少しずつ塗ってください。
拭き取りは、ワックスが白く乾いてから始めます。力を入れる必要はなく、クロスを使って軽く拭き取るだけで十分です。この後にマイクロファイバークロスで拭き上げると、さらに美しく仕上がります。
施工環境やワックスの種類の選び方をひとつ間違えると、様々なトラブルやダメージを引き起こすことにもなりかねません。そこで、ここではワックスを塗布する際の注意点を2つご紹介していきます。
ワックスの塗布は、日差しの強い時間帯や炎天下での施工はおすすめできません。特に、黒などの濃色車は、気温が高くなりやすい条件下での施工だとワックスがすぐに乾いてしまうため、塗りムラや拭き残しが起きやすくなります。また、高温時には洗車の際にボディに残された水分に含まれるミネラル成分が塗装面に焼き付いて、除去が厄介なイオンデポジットも生じやすくなります。夏場であれば曇天時や朝夕などの時間帯に、できれば日陰で風の当たらない場所を選んで実施してください。
コンパウンド剤が入ったワックスを使えば、洗車では払拭しきれない頑固な汚れや水垢などを比較的楽に除去できるようになります。ただし、力を入れて磨くとボディを傷つけてしまう恐れがあるため、特に塗装面が無防備な状態にある新車への使用は控えるのが無難です。もともとの艶や光沢を引き出すためには、コンパウンド剤を含まない固形タイプの高純度のカルナバワックスを使用するのがおすすめです。
ここでは、先にご紹介したワックス以外のボディコーティングを選ぶうえで欠かせない種類や撥水タイプの特徴、さらには事前に確認すべきポイントを解説していきます。
ワックス以外のボディコーティングは、3つに大別できます。施工のしやすさや効果・耐久性、あるいはかかるコストを踏まえ、車とご自身に合ったものを選ぶのがおすすめです。以下、順にみていきます。
フッ素やシリコンを主な原料とするポリマーのはたらきにより、ボディに高分子化合物の被膜がつくられます。コストパフォーマンスと艶出し効果に優れる一方、被膜の持続性能は後の2つに劣ります。
強力なガラス被膜の形成により、光沢性だけでなく、防汚性能、熱や紫外線への優れた耐性を実現しています。施工が難しく、一般に費用が高めに設定されています。
ポリマーにガラス繊維を加えた「ガラス系コーティング」であれば、ガラスコーティングよりもリーズナブルな価格で実施できます。反応硬化型の硬い被膜により、酸化や劣化しにくく、高い撥水性能を持ちます。
コーティング剤には、撥水・親水・疎水の3タイプがあります。それぞれ水の弾き方により撥水効果が異なるため、ボディカラーや洗車頻度で選ぶのが一般的です。
例えば、濃色車を青空駐車していたり、洗車頻度が少なかったりする場合には、レンズ効果によるシミが付きにくい親水タイプが最適です。同じ濃色車であってもマメに洗車していれば、撥水性能や艶、そして塗装面への水滴の馴染みやすさのバランスが取れた疎水タイプがおすすめです。
一方、水シミが目立ちにくい淡色車については、洗車頻度が多い場合には水を弾く効果が高い撥水タイプが、逆に少ない場合には疎水タイプが適しています。
洗車直後やボディコーティングによりキレイになったばかりのボディにホコリが付着するのは、珍しいことではありません。
帯電防止機能が付いたコーティング剤をボディに塗布することにより、静電気が発生しにくく、ホコリが付きにくい状態をキープできます。ホコリが目立ちやすい濃色やメタリック系の車にお乗りの方には、特におすすめです。
車やご自身の目的に合ったボディコーティングを実施するためには、お店選びが大切です。以下、ボディコーティングを依頼できる4種類のお店と、その特徴をご紹介していきます。
新車購入時の値引きの一環でボディコーティング代が無料になったり、ボディコーティング済みで納車されるため、お店選びの手間が省けたりするメリットがありますが、施工料金は他の業態に比べて高めに設定されています。また、お店によっては本格的なガラスコーティングに対応しきれないこともあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ボディコーティング技術の開発に積極的なお店が多く、施工レベルも高いことから価格と品質のバランスの良さが最大の特徴です。
高品質の本格的タイプから価格重視タイプまで、豊富なメニューを取り揃えているお店もあり、予算やニーズに合わせて最適のボディコーティングを実施することが可能です。また、店舗利用の際に気軽に問い合わせや見積り依頼ができたり、アフターフォローが充実していたりするメリットもあります。
大規模店舗や大手チェーン店が、ピットサービスの一環としてボディコーティングを実施しています。普段給油で利用するお店であれば、馴染みのスタッフに相談しながら作業を進められたり、施工後のメンテナンスを頼みやすかったりする点がメリットです。
ただし、クオリティについては施工するスタッフのスキルにより異なるため、お店選びはしっかり行ってください。
ボディコーティングに特化していることから、取り扱うコーティング剤の豊富さや環境・設備の充実度は群を抜いている業態です。美しい艶が得られることはもちろん、車に合った被膜効果・耐久性に優れるボディコーティングが手に入ります。しかし、専門知識・技術を有するスタッフによる丁寧な施工が行われるために、時間やコストがかかります。
ボディコーティングは様々なお店で施工を頼むことができ、料金や仕上がり品質、アフターフォローの充実度も異なります。どのお店に依頼するかご検討中の方は、ボディコーティングのことならイエローハットにお任せください。
イエローハットでは、高品質のガラスコーティング「シャインズコート」を展開しています。シャインズコートは、研究された技術により、美しい輝きと厚みのある被膜が奥行きのある艶をもたらすうえに、塗装にダメージを与えることなく施工いたします。
メニューは、プレミアムクラス「ダイヤモンドZコーティング」、スタンダードクラス「プラチナZコーティング」、そしてエコノミークラス「ゴールドZコーティング」の3つがあり、ガラス被膜の硬度や撥水性能、耐久性がそれぞれ異なります。ご予算・お好みに合わせてお選びいただくことが可能です。
車の魅力を引き出す最強の艶出しは、ふさわしいボディコーティングを選び、正しいやり方で施工することで手に入ります。
イエローハットで実施いただけるガラスコーティング「シャインズコート」は、美しいボディの輝きとガラス被膜による高い保護効果が実感できる最先端、かつプロ施工のガラスコーティングです。ボディコーティングに関するご相談やお見積り、さらには施工のご予約までが、インターネットやお電話で完結します。なお、今ならPC・スマホでのネット予約で、全メニュー1,000円引とネットでのご予約がお得となっております(2021年11月現在)。
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