COLUMN
ボディコーティングについて解説
車の雨汚れは、こびりつくとなかなか取れないことがあります。雨汚れに対してどのような対策をすればよいか、お悩みの方も多くおられるのではないでしょうか。しかしながら、誤った処置をしてしまうとかえってダメージの悪化を招いてしまうことから、雨汚れの落とし方や日頃の予防方法についてしっかり理解しておく必要があります。そこでこのコラムでは、いつでも美しいボディの状態を保つために、雨によるシミや汚れを落とす方法を紹介します。
目次
日本の雨について環境省が行った2013年~2017年の「越境大気汚染・酸性雨長期モニタリング計画」の報告書によれば、「日本の降水は引き続き酸性化した状態にあり、日本の降水pHは、欧米及び EANET各国と比べて低いが、近年、中国の大気汚染物質排出量の減少とともにpHの上昇(酸 の低下)の兆候がみられる。」とあり、依然として酸性雨への警戒は必要な状況です。ここでは、雨がもたらす塗装への被害について詳しく解説します。
雨水は基本的に弱酸性です。雨の中を走行した後に、酸性雨で濡れた状態のまま車体を放置してしまうと、水分が蒸発し、酸性雨の酸性物質のみが塗装面に残ります。この時、熱により塗装面のわずかな軟化が起こり、化学反応によって塗装面の腐食が進行するとクレーターとなってしまい、クレーターとなってしまうと容易に落とすことはできません。
また、酸性雨だけではなく、花粉や黄砂などのアルカリ性の物質にも注意が必要です。これらアルカリ性物質は塗装面に浸透する力が強く、洗車せずに放置し続けるとシミとなって固着してしまいます。
車は雨や雪、洗車などによって水に濡れる機会が多々ありますが、その際に水分をしっかり拭きとらずに自然乾燥に任せてしまうと、簡単には取れない汚れやシミとなってしまいます。これは水に含まれているミネラル成分が原因で、水分だけが蒸発すると、白く結晶化したカリウムやカルシウムといったミネラル成分が塗装面にこびりついてしまいます。
このミネラル成分による汚れやシミは、砂や泥の汚れとは付着の仕方が全く異なるため、落とすことが非常に困難です。
特に、ミネラル成分を豊富に含む水や井戸水には注意が必要です。井戸水により付着したシミは、溶剤を使っても取り切れないことがありますので、洗車をする際はなるべく水道水を使用し、水分はマイクロファイバーなどでしっかり拭き取ってください。
車をワックスや樹脂、ガラスなどの被膜で覆うことを「ボディコーティング」といいます。ボディコーティングを施すことにより、様々な汚れやダメージから塗装面が守られ、発色や艶を維持できます。
しかし、ボディコーティングは万能ではありません。ボディコーティング施工後も定期的にメンテナンスをしないと、コーティング被膜に付着した汚れが酸化したり、炎天下で熱せられて焼き付いたりしてしまい、ボディコーティングの劣化が早まってしまいます。
水垢には「水性の水垢」「油性の水垢」があり、雨シミは状態により「イオンデポジット」「ウォータースポット」と呼ばれます。水垢や雨シミは、その種類によって適切な落とし方があるため、ここではそれらの特徴や発生原因について解説します。
車につく水垢には、性質や発生原因によって「水性の水垢」と「油性の水垢」に分類でき、洗車をしても付着してしまう水垢の多くは水性の水垢になります。白っぽく乾燥したウロコ状の汚れが水性の水垢の特徴です。大気中に漂うホコリやチリ、走行中に巻き上げた砂やゴミなどの汚れが車のボディに堆積し、それらが雨水と共に流され、時間の経過による乾燥で水分のみが蒸発して水垢として残ります。
対して、油性の水垢は、環境や天候が原因ではなく、カーワックス・グリース・各種オイルなど、車のメンテナンス用品によって生じる水垢です。油性の水垢は、これら油脂類が雨などで流れ出すことによって生じます。流れ出した油はホコリやチリなどを吸着しやすく、これらが混ざることで黒い筋の汚れ、車の色が濃い場合は白い汚れとして現れます。油性の水垢は、水性と異なり水に溶けにくいため、放置しておくと固着して落としにくくなります。
雨シミはイオンデポジットやウォータースポットと呼ばれています。
イオンデポジットとは水道水や酸性雨が乾燥し、含まれていた残留物が付着してできるシミです。水に含まれているカルシウムやミネラルが原因で、水分が蒸発するとカルシウム・ミネラル分だけが車に残り、白いウロコ状に汚れが浮かび上がります。
ウォータースポットとは、イオンデポジットを長期間にわたって放置し、悪化してしまった状態のことです。イオンデポジットを放置すると、雨などで水に濡れて乾くたびに同じ箇所に水滴が残り、その水滴に太陽光が当たると、レンズ効果で光と熱を集めてしまいます。そして、集束された光と熱が車に焼き付きを引き起こし、塗装面をクレーター状に陥没させてしまう現象をウォータースポットと呼びます。ウォータースポットによる陥没は、塗装面を研磨しない限り取り除けません。したがって、イオンデポジットの段階で早めに対処することが重要です。
ここでは定番のカーシャンプー・水垢クリーナーから重曹まで、水垢を落とす用品の紹介と、メリット・デメリットについて解説します。
カーシャンプーでの洗浄は、車のボディを良好な状態に保つために欠かせない大切なメンテナンスです。水洗いでも洗車はできますが、水垢や油性の汚れは落とすことができません。水だけで無理に落とそうとすると、強くこすることでかえって車にキズがついてしまうこともあります。
洗車で使用される最も一般的なカーシャンプーは中性の性質を持っていて、水性の水垢、油性の汚れの両方を落とせます。車に優しい反面、弱アルカリ・酸性洗剤と比べると汚れ落としの能力は控えめですが、中性の洗浄成分は金属、塗装面、ボディコーティングへの刺激が少ないため、ほとんどの素材に安心して使用できることが大きな魅力です。
一般的な洗車で残ってしまった水垢や汚れには、水垢クリーナーを使用するのが有効で、特に油性の固着した水垢に対して効果的です。落としたい水垢に直接クリーナーを塗布して乾燥させ、乾燥したら直接拭き取ります。強力な洗浄力を持った水垢クリーナーですが、同時にワックスを塗布できるものや、研磨剤が含まれているものなど様々なタイプがあります。ご自身の車に合ったタイプのクリーナーを選び、必ず使用する前に注意書きに目を通してください。
ここまで雨シミや水垢の落とし方について解説してきましたが、日頃の対策である程度雨シミや水垢の発生は抑えられます。ここでは車を雨に濡らさない方法など、雨シミや水垢の具体的な防止策について解説します。
駐車する場所は雨を防ぐ屋根のある駐車場やガレージが最適で、雨シミの原因となる風雨から車を守ってくれるだけでなく、紫外線、太陽光による熱なども防げます。
屋根付き駐車場やガレージが難しい方には、カーポートの設置といった手段があります。カーポートとは、住宅に隣接した形で屋根を設置する簡易ガレージのことで、敷地内に駐車スペースと屋根を支える柱さえあれば設置可能です。
また、車にカバーをかけるという最もリーズナブルな方法もあります。ただし、車のサイズに合わないカバーを使用してしまうと、カバーが擦れてキズができてしまうことから、車に合った大きさのカバーを使用してください。
雨に濡れやすい環境に放置をしておくと徐々に雨シミは酷くなり、頑固な水垢となってしまいます。こうした水垢は普通の洗車だけでは落としにくく、複数回の洗車が必要になるケースもあります。
雨により車が濡れてしまった際は、早めの洗車がシミを作らないポイントです。軽く水洗いしてから水分を拭き取るだけでも、水垢の付着は格段に減らせます。
雨シミの予防としておすすめなのがボディコーティングです。ボディコーティングには撥水効果があり、雨などを弾いてくれるため、雨シミの予防として非常に効果的です。多数のコーティング剤が販売されており、DIYで施工することも可能ですが、高い撥水効果や防汚性に優れたボディコーティングを求めるのであれば、お店に施工を依頼してください。
ボディコーティングを依頼できるお店は数多くあり、どこに依頼すればよいか分からないという方もおられるでしょう。ここでは、ボディコーティングを依頼できるお店を探す際に抑えておきたい基礎知識や注意点などを解説します。
実際に行く前に、そのお店のWEBサイトをチェックしてください。WEBサイトに以下の点がしっかり掲載されているかをチェックします。
WEBサイトに過去の施工事例が掲載されていれば、より施工後のイメージがしやすくなります。
ボディコーティング作業に使う道具や設備が充実しているかも、お店選びの重要なポイントです。下地処理のクオリティが、ボディコーティングの定着を左右します。
また、ボディコーティング施工後はしっかり乾燥させて、被膜を形成する必要があります。
ある程度、ボディコーティングを依頼するお店が絞れてきたら、実際に電話などで問い合わせをして、お店の対応を確認することも大切です。
専門用語などを頻出させず、こちらの悩みに対して、しっかり噛み砕いた言葉による説明で対応してくれるか、メリットだけでなくデメリットまでしっかり教えてくれるかなど、問い合わせをして初めて分かることもあります。
スタッフが一方的に説明をするのではなく、しっかりと対話してくれるお店を選んでください。
どのボディコーティングがご自身の車に合っているか、どのお店に依頼したらよいかなど、依頼先を迷われている方はぜひイエローハットにご相談ください。イエローハットでは、独自に研究と開発を重ねたガラスコーティング「シャインズコート」をご用意しております。丁寧な施工かつ研究したノウハウで、塗装を傷めることなく施工いたします。
シャインズコートは品質と価格に応じてエコノミークラスの「ゴールドZコーティング」、スタンダードクラスの「プラチナZコーティング」、プレミアムクラスの「ダイヤモンドZコーティング」の3種類のクラスからお選びいただけます。
品質と価格の両立により高い満足度を誇る「シャインズコート」にご興味がある方は、ぜひイエローハットまでお問い合わせください。
このコラムでは雨シミ・水垢を除去する方法や予防法を紹介しました。雨水に濡れてもすぐに車へのダメージになるわけではありませんが、放置しておくと、落としにくい雨シミや水垢になってしまいます。
そして、予防のためには濡らさない駐車環境・早めの洗車・そしてボディコーティングを施すことが重要です。特にボディコーティングは、汚れがつきにくいうえに、簡単な洗車で汚れが落としやすくなるため、車を常に綺麗な状態でキープしやすくなります。
ボディコーティングの施工をお考えの方は、ぜひイエローハットにご用命ください。お問い合わせはインターネットのWEBフォームまたはお電話で受け付けております。また、今ならPC・スマホからのネット予約で、ご予約特典として全メニュー1,000円引とネットでのご予約がお得となっております(2021年12月現在)。
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