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ボディコーティングについて解説
車のボディに汚れや茶色いシミが付いたまま残ってしまう、とお困りの方も多いでしょう。ボディに付いた茶色のシミは見栄えの悪さをもたらすだけでなく、放置することでボディカラーにかかわらず塗装に深刻なダメージを与えかねません。
いざ汚れや茶色いシミを落としたいと思ってもやり方がわからず、結局そのままにしているという方もおられるのではないでしょうか。そこでこの記事では、車のボディに付く茶色いシミの落とし方を解説します。汚れの付着を防ぎボディをキレイに保つ方法についても紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
目次
運転中はもちろん、屋外に駐車しているだけでも車のボディには汚れが付いていくものです。車に付く汚れや茶色いシミは、放っておくとどんどん蓄積していきます。汚れや茶色いシミはなぜ付着するのでしょうか。ここではその原因を探ります。
車のボディに付く代表的なシミの原因は、雨や洗車時にボディに付いた水分が蒸発する際に残されたカルシウムや塩素などのミネラル成分が塗装面でウロコ状の白いシミとなる「イオンデポジット」と、イオンデポジットの固着化によって生じる「ウォータースポット」の2つです。
ウォータースポットとは、イオンデポジットができた場所に付着を繰り返す水滴がレンズの役割を果たして太陽光の熱が集められることで、塗装面が焼かれ色褪せや陥没が生じる現象です。
走行中にボディに接触した虫の死骸を放置していると、時間の経過とともにシミとなってこびりついてしまいます。酸性の成分が含まれるため、シミを放置していると最悪塗装の剥離や陥没を招くことにもなりかねません。
鳥のフンもまた虫同様に酸性の成分で、酸性が強い分塗装への侵食作用が強く、ボディが受けるダメージも大きくなりがちです。
季節性の飛来物である花粉や黄砂もシミの原因です。春先や秋に飛散する花粉は、濡れると殻が割れ、ペクチンと呼ばれる粘着質のタンパク質成分を分泌します。ペクチンは、塗膜を侵して塗装組織に入り、乾燥時に周辺の塗装組織を収縮させて塗装にダメージを及ぼす原因となります。
ボディに付着した花粉が放置されたまま雨で濡れると、塗装面への吸着度が高まってしまいます。
偏西風によって主に中国やモンゴルなどの砂漠地帯から飛来してくる黄砂も、春先によくみられる現象です。砂と言っても実際は泥に近いため、雨や夜露で濡れると粘土質になって容易にボディに付着します。黄砂にはカルシウムなどのミネラルが多く含まれるため、水分が蒸発する際に水ジミであるイオンデポジットも発生しやすくなります。
白などの淡色車で特に目立つ茶色いシミは、多くの場合ボディに付着した鉄粉が水分に触れてできる錆によって生じます。鉄粉は、ブレーキをかける際の摩擦で生じるブレーキダストはもとより、幹線道路や線路沿い、あるいは製鉄所などの工場周辺の空気中にも比較的多く漂っています。
鉄粉の付着を防ぐことは難しく、錆が放置されると塗装表面のクリア層にまで入り込んで茶色いシミとなることも珍しくありません。固着化した茶色いシミは除去が難しく、場合によっては再塗装する必要が出てきます。
茶色いシミと言えば、ピッチ・タールも厄介な存在です。ピッチ・タールとは、舗装後間もないアスファルトの道路や炎天下で熱くなった道路を走行する際に、タイヤが巻き上げたアスファルトの破片がボディに付着してできる茶色いシミのことです。シミは、付着したピッチ・タールの放置により塗装が変色して生じます。
では、車のボディに付いた汚れや茶色いシミはどのようにすれば落とせるのでしょうか。ここでは、3つの除去方法を順に解説します。
まず、洗車によりボディに付着した汚れや油分をしっかりと落としていきましょう。汚れやシミも時間がそれほど経っていなければ、まだボディ表面に軽く付着しているだけのことが多く、比較的簡単に除去できることがほとんどです。
汚れや茶色いシミの付着からある程度時間が経ってしまうと、イオンデポジットなどの水ジミができやすくなります。水ジミはカーシャンプーを使った通常の洗車では落ちにくいことが多いため、専用の除去剤で対処します。
手順としてはまず、いつも通り洗車をして落とせる汚れやシミを取り除いておきます。次に、除去剤をスポンジに適量取り、イオンデポジットなどができた部分に水を掛けつつ直線状に塗布していきます。除去剤には研磨剤が入ったタイプもあるため、強くこするのは控えましょう。
また、シミ取りに特化している除去剤には強酸性の薬品が使われることが多いため、ゴム手袋などを装着して作業を行い、使用後はただちに洗い流すことも大切です。
汚れや茶色いシミを除去剤で落とせない場合、最終手段としてコンパウンドで研磨して物理的に落とすという方法もあります。
作業は、除去剤使用時と同様、洗車により汚れを落としてから始めます。そして、気になる箇所を適量のコンパウンドを付けたスポンジで直線的に動かしながら磨いていきます。円を描いたり、ゴシゴシと動かしたりするやり方は傷を増やす原因となるため、やさしく磨くようにしましょう。
コンパウンドのダメージを抑えるためには、なるべく目の細かいものを使い、必要な量だけ取って少しずつクリア層を削りながらシミを除去していくやり方がおすすめです。
なお、ボディコーティングを施工している車にコンパウンドを使用した場合は、ボディコーティングのメンテナンスが必要となります。
車のボディに付いた汚れや茶色いシミは放置すればするほど酷くなり、除去に多大な手間やコストがかかることになりがちです。こうしたリスクを避けるためには、普段からこまめに洗車をしてボディに汚れやシミを残さないこと、そしてあらかじめ汚れやシミが付着しにくくなる施工を行っておくことが有効な対策です。
ここでは、汚れや茶色いシミが付くのを防ぐための対策を4つ解説します。
汚れやシミの付着自体を避けることは難しくても、こまめな洗車により早い段階で取り除ければ、深刻なダメージになる前に原状回復できますが、定期的な洗車を心がけている場合でも、間違ったやり方で行っているとかえってシミの発生を誘発しかねません。
注意点としてはまず、使うシャンプーの泡はボディに残さず、必ず洗い流しておくことです。泡が残ってしまうとシミの原因になるだけでなく、最悪「残滓クレーター」と呼ばれる凹み状の侵食現象が起き、研磨でも除去できなくなる恐れがあります。
そして、洗い流し終わったらイオンデポジットの発生を防ぐため、水分を完全に拭き取っておくことも大切です。また、同様の理由から、水分が早く蒸発する炎天下での洗車もおすすめできません。
市販されているカーシャンプーの中には、砂ぼこりや泥跳ね、花粉や虫の死骸などの汚れ落としのみならず、イオンデポジットなどの水ジミの発生を予防し、さらに初期症状を軽減する効果を持つものもあります。
このようなカーシャンプーを使うことで、洗車時に使用する水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の付着を防ぎ、イオンデポジットの発生と悪化を阻止できるでしょう。
事前に汚れや茶色いシミの付着を防ぐ対策の1つに、ボディにカーワックスを塗布する方法があります。カルナバ蝋を主成分とすることが多いカーワックスは、ツヤ出し効果はもちろん、ボディに塗られることで塗装面に油の膜を形成し、水弾きや防汚性能を高める効果が期待できます。
ただし、固形タイプであっても原料が樹脂であるのは変わらないことから、太陽光などの熱により溶けやすいデメリットは避けられません。
また、こまめに塗り替えていかないと溶け出たワックスの油成分が油膜を作り、かえって花粉や黄砂などの有機系の汚れを呼び込んだり、洗車や雨のあとに水滴が残留しやすくなるのでシミが付着しやすくなったりする危険性がある点に注意しましょう。
車の汚れや茶色いシミをより確実により長く防ぎたいのであれば、ボディコーティングの施工をおすすめします。
ボディコーティングは、強固な被膜を形成することにより塗装面を保護する仕組みのため、持続性や耐久性の高いのが特徴です。施工によって撥水性が高まり、付着した汚れを水洗いで簡単に落とせるようになるため、洗車が楽になります。
特に、無機系溶剤を原料とするガラスコーティングを施工すれば、犠牲被膜効果により塗装面に直接傷が付くのを防げるだけでなく、鉄粉の付着により傷付けられた塗装面から錆が生じて茶色いシミができるのを防げます。
ボディコーティングは適切なものを選ばないと思ったような効果が得られないこともあります。そこで、ここではボディコーティング施工を成功に導くために欠かせない4つのポイントをご紹介します。
水の弾き方には3タイプあります。水を強力に弾いて汚れ落ちがよくなる「撥水タイプ」、水滴が馴染みやすくシミが付きづらい「親水タイプ」、撥水と親水の長所を兼ね備えた「疎水タイプ」というようにそれぞれ特徴が異なるため、ご自身の車に合ったタイプを選ぶことが大切です。
青空駐車している濃色車にはレンズ効果によるシミが付きにくい親水タイプが向いています。また、濃色車であってもマメに洗車している場合には、撥水性能と水滴の馴染みやすさのバランスが取れた疎水タイプがおすすめです。
紫外線によるダメージを受けにくい淡色車については、洗車頻度が高い場合には水を弾く効果の高い撥水タイプが、逆に少ない場合には疎水タイプが適しています。
DIYで施工する際、車に合ったボディコーティングを選べなかったり、施工手順を誤ったりすると失敗する確率が高まります。そして、再施工が必要になれば、それまでにかかった手間が無駄になるだけでなく、新たなコスト負担も覚悟しなければなりません。
そのようなリスクを避けるためには、信頼できるお店に施工を任せることがおすすめです。ただし、お店によってそれぞれ施工品質や料金が異なるため、依頼する際はメニューを事前に確かめておきましょう。
ボディコーティング施工後も適切なメンテナンスを行わなければ、汚れの付着やシミの発生を防ぐことは難しいでしょう。DIYによる施工ではセルフメンテナンスしていくことになりますが、施工をお店に依頼した場合は、メンテナンスの頻度ややり方を聞いておくようにしましょう。
ボディコーティングの施工を検討しているという方は、ぜひイエローハットのガラスコーティングをお試しください。ここでは、イエローハットで実施できるボディコーティングについて紹介します。
イエローハットでは、高品質のガラスコーティング「シャインズコート」を展開しています。メニューは、プレミアムクラス「ダイヤモンドZコーティング」、スタンダードクラス「プラチナZコーティング」、そしてエコノミークラス「ゴールドZコーティング」の3つがあり、ガラス被膜の硬度や撥水性能、耐久性がそれぞれ異なります。
・ダイヤモンドZコーティング
高純度のガラスコーティングにより、ツヤはもちろん、抜群の耐久性が手に入ります。圧倒的な撥水性が備わる撥水系と、Proショップ限定メニューとして雨シミや水垢の固着に効果的な疎水系のコーティング剤をご用意しています。施工証明期間は5年です。
・プラチナZコーティング
硬い高性能被膜で塗装を保護し、メンテナンスにより撥水性能の持続が期待できるガラスコーティングです。コストパフォーマンスに優れる特長があります。施工証明期間は3年です。
・ゴールドZコーティング
夏の紫外線に強く、冬のダメージからも塗装面を守る、被膜形成型のガラスコーティングです。施工証明期間は1年で、ボディコーティングを初めて施工する方や、他社でボディコーティングをされた方のメンテナンスにおすすめのメニューです。
インターネットから予約していただくと、特典として店頭表示価格より1,000円OFFのキャンペーンを行っております。(2022年1月現在)予約は店舗・メニュー・日時 を選ぶだけで完了し、スマホ・PCから24時間いつでも可能です。また、ご予約はもちろん、ボディコーティングに関するご質問をフリーダイヤルで承っております。ぜひご利用ください。
車の塗装を守るためには、ボディに汚れやシミが付きにくい状態にしておくことが大切です。対策としては洗車頻度を増やしたり、カーワックスを塗布したりといった手段も考えられますが、効果の確実性や耐久性を考えると、ボディコーティングの施工がおすすめです。
イエローハットでは、汚れや茶色いシミの付着を防ぐ効果はもちろん、新車のようなツヤ・光沢が得られるプロ施工のガラスコーティングを取り扱っています。インターネットやお電話からお気軽にお問い合わせください。
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