COLUMN
ボディコーティングについて解説
車のボディはさまざまなダメージに晒されており、汚れから守る手段としてボディコーティングが人気を集めています。
しかし、ボディコーティングの特徴を理解しないまま施工してしまうと、かえって車の美観を損ねてしまう可能性があります。そのため、ご自身の走行環境や駐車環境などに合ったものを選ぶことが大切です。
そこでこのコラムでは、ボディコーティングの中でも最も効果が優れているガラスコーティングについての基礎知識や、他のボディコーティングとの比較、施工後の注意点などについて解説します。
目次
ガラスコーティングは、1970年代に登場したポリマー系のコーティングを進化させたものとして、2000年代に入ってから広く普及したものです。
持続効果も長く、小傷を防ぐ効果もあることから、簡単な手入れだけで車を長期にわたって綺麗な状態に保てるボディコーティングです。そこで、ガラスコーティングにはどのような特徴や魅力があるのかについて解説します。
ガラスコーティング剤の中には、透明度が高いシリカガラスの成分が多く含まれており、その成分を構成する元素のケイ素と酸素が結合することによって被膜を形成します。
結合した元素は二酸化ケイ素の六角形の結晶となり、ボディ塗装面に塗布すると結晶同士が固く密接に結合し、強固で均一なガラスコーティング被膜が塗装面の上に形成されます。
これにより水垢や汚れの付着防止、塗装面の光沢向上、酸化・色褪せの防止などの効果を発揮します。
ガラスコーティングが施された車の塗装表面は、硬いガラス質の被膜によって紫外線、酸性雨、排気ガス、虫の死骸、鳥の糞、泥などから保護します。
その効果は長期間持続するため、汚れや経年による塗装の劣化を防止します。ガラスコーティングを施していない車と比べれば、月日が経過するほどに外観上の違いが実感しやすいです。
また、ガラスコーティング被膜は平滑性に優れていることから水や汚れを強く弾き、汚れが付いても取り除きやすくなり、洗車時も水で洗い流すだけで美しさを保てます。
ボディコーティングの種類にはガラスコーティングの他に、油脂コーティング(ワックス)、樹脂コーティング(ポリマーコーティング)、ガラス系コーティングなどがあります。中でもガラス系コーティングと混同されやすいことから、以下にガラスコーティングとガラス系コーティングの成分の違いと、持続効果や持続期間の違いの2点について解説します。
ガラス系コーティングとガラスコーティングの判別基準は曖昧になっていることが多いのが現状ですが、成分で見ると判別しやすくなります。
ガラス系コーティングは、ガラス繊維の他にフッ素やシリコンなどの有機成分を含み、化学反応ではなく乾燥によって固まります。これにより、油脂コーティングや樹脂コーティングと比べれば持続期間が長くなっているものの、ガラス繊維の含有量で持続期間の目安は大きく異なります。
一方、ガラスコーティングは完全に無機質であり、化学反応で硬いガラス被膜を形成するのが特徴です。無機質ゆえに有機質のガラス系コーティングよりも汚れを寄せ付きにくく、効果の持続期間もさらに長くなっています。
ガラス系コーティングは有機質のポリマーが含まれていることから、埃や排気ガスなどの有機系の汚れが付きやすい弱点があります。また、熱や紫外線を受けると劣化が進みやすく、酸性雨の影響も受けがちです。そのため、一般的な持続期間は6ヶ月~1年程度とされています。
それに対してガラスコーティングは、無機質であることから埃や排気ガスなどの有機系の汚れを寄せ付きにくく、紫外線、薬剤、熱などに対しても高い耐久性を発揮するのが特徴で、使用状況・保管状況にもよりますが約3年~5年の持続期間が見込めます。
ガラスコーティングには、撥水効果の違いによっていくつかの種類が存在します。そして、ご自身の車に適した撥水効果のガラスコーティングを選ぶことが、艶の維持に繋がります。ここでは、それぞれの撥水効果について解説します。
撥水タイプのガラスコーティングの特徴は、水がかかっても水玉状になって弾かれ、洗車時に汚れが水滴にまとまってコロコロと転がるように落ちることです。水落ち・汚れ落ちに優れており、汚れが付着した場合でも水をかけるだけで比較的簡単に落とせるのがメリットで、水分の拭き上げも非常に楽になります。
デメリットとしては、水玉状になった水滴がイオンデポジットやウォータースポットを発生させてしまう点です。他のタイプのコーティングと比べると染みが付きやすい傾向があります。
親水タイプのガラスコーティングの特徴は、水滴が塗装面に馴染んで塗装面に残留せず、水玉の形状になりにくいことです。この働きによるセルフクリーニング効果によって、まとまった雨が降った際に汚れが雨水と共に流れ落ちます。
デメリットとしては、撥水タイプのガラスコーティングのように水を弾く効果は持っていないため、コーティングの効果が感じづらいことです。他にも洗車後の水分を拭き上げる際に、塗装面に水が馴染んで広がってしまうために、拭き取りづらく感じる場合があることも挙げられます。
疎水タイプのガラスコーティングの特徴は、撥水タイプと親水タイプの中間に相当する水弾き性能を有することです。撥水タイプほどの水弾きはないものの、水滴が塗装面に馴染むことで染みは付きにくくなります。
また、親水タイプと比べると洗車した時の汚れの落ち具合は良く、洗車後の水分の拭き取りも楽になります。
これらの特徴から、水をある程度弾き、染みを付きにくくしたい場合に向いているのは撥水タイプです。ただし、小雨程度の少量の水分がかかった場合には、水滴が残留してイオンデポジットができやすい点には注意が必要です。
ガラスコーティングの被膜は強固とはいえ、効果が永続的に続くわけではありません。そのため、長持ちさせるポイントや注意点を確認しておくと、より効果を持続しやすくすることが期待できます。そこで、ここでは施工後に注意すべき点について解説します。
ガラスコーティングを施すことによって汚れが付きにくくなってはいるものの、時間の経過と共に少しずつ堆積してくるものです。長い間放置すると汚れが取りづらくなってしまうことから、月に1~2回程度の頻度で洗車をしましょう。
洗車の際には、塵や埃を浮かせて洗車傷をつけないようにするために、カーシャンプーを使うのがおすすめです。カーシャンプーは中性のものを選べば、コーティング被膜への負担を抑えられます。
洗車の際はカーシャンプーを使用したいところですが、水垢落としや撥水タイプのシャンプーは控えることがおすすめです。これらには研磨剤や強いクリーナー成分などが含まれており、被膜を傷めて効果を低減させる恐れがあります。
基本は中性タイプのシャンプーを使用し、汚れが落ちにくくなってきたら弱酸性や弱アルカリ性のシャンプーを使用します。酸性のものは白い水垢として残ったイオンデポジットに対して有効で、アルカリ性のものはマフラーや足回りに付いた頑固な油分の汚れに有効です。
ただし、ガラスコーティングによっては使用できるカーシャンプーの成分に注意が必要な場合があるため、施工したお店などに説明をもらうと予期せぬ失敗は避けられます。
車に付着する汚れの中でも、鳥の糞や虫の死骸などの生体系の汚れは強力なため注意が必要です。鳥の糞にはカルシウム、タンパク質、アンモニアなどが含まれており、虫の死骸にはタンパク質、シュウ酸カルシウム、粘着成分の多糖類などが含まれています。
これらは付着してから数日の間で塗装面まで浸食することもあるので、付着したらなるべく早く落とさないと染みとなってしまいます。すぐに洗車するのが難しい場合は、早期にティッシュで拭うだけでも浸食を抑えることが可能です。
ガラスコーティング被膜の上にワックスを塗布すると、熱や紫外線によるワックスの劣化と共にガラスコーティング被膜まで劣化させてしまうため、基本的にはワックスの上塗りはNGです。
また、ワックスの成分には有機溶剤や微量の研磨剤が含まれているものもあり、一般的に売られているワックスのほとんどはガラスコーティングとの相性が悪いものです。さらに、ワックスの原料は植物系の樹脂であり、樹脂に含まれる油脂が排気ガスや有機系の汚れを付着させる原因となります。
どうしても上質な艶を手に入れたい場合は、艶の質感にもこだわっているガラスコーティングをお店で施工することをおすすめします。
ガラスコーティングは時間が経てば劣化するものであり、適切な洗車やケアが必要です。以下に適切な洗車のタイミングと、DIYによるメンテナンスの手順について解説します。
適切な洗車の頻度は、駐車環境によってタイミングが異なります。
青空駐車の場合は屋内駐車に比べると汚れに晒されることが多いだけでなく、紫外線や酸性雨によるダメージを受けやすい環境です。
また、カーポート駐車は1.5ヶ月に1回程度、屋内駐車の場合では2ヶ月に一回程度が目安となっており、保管状況によって洗車頻度の目安は異なります。
ただし、洗っても染みが残ったり汚れが落ちにくくなった場合は、頻度を増すか再度ボディコーティングを施工すると綺麗な状態を保ちやすくできます。
DIYによるメンテナンスの手順は以下の通りです。
必要に応じてイオンデポジット除去や油膜除去の作業を追加します。
ガラスコーティングの美しい輝きを長く維持したいなら、施工はお店に任せるのがおすすめです。そして、ガラスコーティングを施工するお店選びで迷ったら、実績が豊富なイエローハットにお任せください。ここからは、イエローハットのコーティングブランドであるシャインズコートの特徴を解説します。
シャインズコートはプロの目で選定した最先端の下地処理溶剤とコーティング剤を使用し、研究された施工方法と技術によって塗装にダメージを与えることのないボディコーティングです。
手作業で丁寧に施工するため、隅々まで高いレベルの仕上がりをご提供できるのが特徴です。常にお客様にとって最適と思われる素材と施工方法を提供し、全国約700店舗で、他には類を見ない唯一無二のプロ品質のボディコーティングをご提供しております。
シャインズコートは以下の3つのメニューを取り揃えており、ご希望と予算に合わせてお選びいただけます。
イエローハットではボディガラスコーティングについてのご相談やお見積り、施工の予約を電話とWEBサイトで承っています。
電話はフリーダイヤルで、年末年始を除く朝10時から夕方6時まで受け付けております。WEBサイトは、サイト内のフォームに入力するだけで手続きが完了し、PC、スマホのいずれからでもアクセス可能です。今ならWEB予約からお申し込みいただいた特典として、全メニュー1,000円引きとなります。(2022年3月現在)
ガラスコーティングには、外部のダメージ要因から塗装面を守り、汚れが付きにくくなるメリットがあります。撥水効果にも種類があり、駐車環境、走行環境などに応じて適切なものを選びましょう。
そして、ガラスコーティング施工をどのお店に頼んだらいいのか迷ったら、高い技術力でありながら高いコストパフォーマンスを誇るイエローハットのシャインズコートをご検討ください。経験豊富なスタッフがお客様に最適なコーティングメニューを提案し、丁寧に施工いたします。
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