COLUMN
ボディコーティングについて解説
施工により車を長く綺麗に保つことができるようになるボディコーティングは、昨今ではすっかりおなじみのメンテナンスメニューとなりました。新車を購入する際にディーラーで施工を奨められることもよくありますが、ピカピカの車を見て今施工しておく必要があるのかと疑問に思われる方もおられるでしょう。そこでこのコラムでは、新車時にボディコーティングを施工するメリットやボディ以外に施工可能な箇所などを解説します。
目次
車にボディコーティングの施工をするなら、少しでも効果を高められるタイミングをお伝えしていきます。
実は、ボディコーティングは新車の状態に行うことが望ましいと言われています。そこで、2つの視点から新車時からボディコーティングを行うことがおすすめの理由を深掘りしていきます。
ボディコーティングしないままでいると、塗装の劣化が早まる要因になります。その理由は、車の塗装の構造に深く関わります。
一般的に車の塗装は、最深部から順に、防錆を目的とする「下塗り」、ボディの色を綺麗に見せるための「中塗り」、ボディカラーとなる「上塗り」、そして、ツヤを出し全体を保護する役割を果たす「クリア塗装」が表面を覆うという4層構造から成っています。
最初はしっかりしているクリア塗装も、経年劣化は避けられません。劣化の原因は、走行中の飛び石や鉄粉の付着、雨や洗車後の水シミの固着化などさまざまです。
中でも、紫外線を浴びることにより引き起こされる「チョーキング現象」は厄介なもので、最上部のクリア塗装が劣化して紫外線がベース層にまで届くと、塗料の分子結合が破壊されて色褪せの原因となります。
ボディコーティングの施工はいつでもできるため、クリア塗装が劣化してから行えばよいのでは、と考える方もおられるかもしれません。しかし、クリア塗装が劣化してからの施工は、新車時に比べ余分な手間やコストがかかります。一方新車時であれば、下地処理は塗装表面の洗浄だけで済みます。
また、クリア塗装が劣化すると塗装表面が凹凸になることから、DIYでは骨の折れる作業となりますし、お店に頼めば追加料金を負担する必要が出てきます。
車の塗装は、時の経過とともに劣化していくことは避けられません。新車にボディコーティングを施工することで劣化を防げるだけでなく、多くの優れたメンテナンス効果も得られます。ここでは、4つのメリットを解説していきます。
ボディコーティングの施工により汚れ落ちや水を弾く力が向上するため、日頃のお手入れが格段に楽になります。付着した汚れについても力を入れることなく簡単に落とせるようになることから、洗車に手間がかかりません。また、洗車頻度を減らせるので、お店に洗車を頼んでいる場合は洗車代の節約にも繋がります。
車に乗り続けていると、走行中の飛び石による傷やドアノブ回りの引っかき傷などの小さな傷が自然に付いてしまうものです。
ボディコーティングを施工すれば塗装面に硬い被膜が形成されるため、こうした小傷が付くのを防げます。また、コーティング被膜は摩擦を低減させることから、塗装面にとって大敵である洗車時のスクラッチ傷も付きにくくなる効果が期待できます。
雨ジミの付着を防ぐ効果も期待できます。イオンデポジットやウォータースポットなどのやっかいな雨ジミは、雨水に含まれるミネラル成分が水分の蒸発後に塗装面に残留することにより生じるものです。
淡色車は薄汚れた色のシミとなり、濃色車ではウロコのような白いシミとなって浮き出る特徴があります。一度出来てしまうと気になる雨ジミですが、ボディコーティングの施工により塗装面の撥水性能が向上するため、水分が残りにくくなり雨ジミの発生を防げます。
車のボディが紫外線に晒されると、塗装の色褪せが起きるリスクが高まります。特に赤系のボディに関しては、紫外線によって色素の結合が破壊されやすいため、朱色やピンクがかるなどの色褪せが起きやすくなります。
ボディコーティングを施工すれば、紫外線による塗装面の色褪せをある程度防ぐことができます。これはコーティング剤が犠牲となって、本来の塗装を守ってくれるためです。新車時の色ツヤを維持するためには、ボディコーティングの施工が効果的です。
車に施すコーティングは、ボディコーティングのイメージが強いかもしれません。しかし、ゴム製を除いて、コーティング剤の塗布・拭き上げが可能なパーツであれば、基本的にコーティングの施工は可能です。
そのため、目的に合わせてボディと組み合わせながらコーティングを施すと、より理想的な車の状態を保ちやすくなります。そこで、ボディを含むコーティングの施工ができるパーツを順にご紹介していきます。
カーコーティングと言えば、ボディコーティングを指すのが一般的です。ボディコーティングの標準的な施工範囲は作業を請け負うお店により異なりますが、メインとなるのは最も汚れが目立ちやすい箇所である塗装面です。
ボディコーティングには素材別にさまざまな種類があります。そして、その内の1つであるガラスコーティングは、水の弾き方によりさらに性質の異なる3タイプに分けられます。
ボディカラーや駐車環境により適したコーティング剤も変わってくるため、目的や効果、そして予算を踏まえ慎重に選ぶことが大切です。
車の窓ガラスは、大気中の汚れや排気ガスなどでできた油膜が付着したり、静電気が起きて塵や埃、花粉などの汚れの元となる物質が引き寄せられたりすることで次第に汚れていきます。
汚れの固着化によりガラスの透過率が下がって視界が悪くなれば、運転に支障をきたしかねません。また、撥水力が落ちた窓ガラスでは、付着した水滴や水の膜によって光の屈折や乱反射が起こりやすくなり危険です。
窓ガラスにコーティングを施すことにより、高い防汚性能や撥水性能が備わるため、安全運転に欠かせないクリアな視界の確保が実現します。また、ガラス面に水分が残りにくくなることから、水垢やイオンデポジットなどの発生も防げます。
ホイールは、地面やブレーキに近い場所にあるため汚れやすいことはもちろん、スポークの数や細かい形状から洗浄に手間がかかりがちです。泥や油などの汚れはもちろん、特にブレーキをかける際のパーツの磨耗で発生する鉄粉「ブレーキダスト」は厄介な汚れです。
付着するとホイールが黒く汚れて見栄えが悪くなるだけでなく、酸化して焼き付いてしまうと、除去に苦労することも珍しくはありません。
そのため、ホイールにコーティングを施工することで汚れがつきにくくなるだけでなく、付着した汚れについても洗車で落としやすくなります。特に欧州車はブレーキダストが発生しやすいため、施工がおすすめです。
現在主流であるポリカーボネート製のヘッドライトカバーは、強度や耐久性に優れる反面、紫外線により黄ばみやクラックを起こしやすいという弱点があります。
そのため、新車には劣化を抑える目的でコーティング塗装が施されているものの、経年劣化は避けられないため、ヘッドライトコーティング施工をする事により紫外線によるダメージを吸収し、新車時のコーティング塗装の劣化を防げます。また、黄ばみによる光量の低下リスクを抑えられることになり、走行時の安全性の確保にも繋がります。
樹脂製バンパーなどの未塗装パーツも、紫外線による劣化が起こりやすいパーツです。劣化が進んで一度色抜けを起こして白くなってしまうと、復元するのは簡単ではありません。
プラスティックコーティングを施工することにより未塗装樹脂パーツの色抜けを防げるため、樹脂本来の黒々した風合いが保てます。
また、コーティング保護成分に加えて樹脂塗料が配合された、劣化した未塗装樹脂専用のコーティング剤もあります。施工により、傷んだ樹脂パーツの復活と劣化軽減効果の持続が期待できます。
欧州車に多く用いられるメッキモールは、ビジュアル面のアクセントとしてはもちろん、擦り傷防止の役割も果たしているパーツです。アルマイト加工やクロームメッキでできたメッキモールには、酸性雨により酸化して白い斑点状の水シミが付着しやすくなる欠点があります。
水シミが固着化すれば洗車では落とせなくなるばかりでなく、瞬く間にダメージが拡がって取り返しがつかない事態を招きかねません。
新車時のメッキモールにコーティングを施工することにより、劣化を未然に防げるとともに、水シミを防ぐことも可能になります。
新車のボディコーティングは、納車後すぐか、遅くとも2週間以内には施工を済ませておくことをおすすめします。ボディコーティングを施していない車のボディは、無防備な状態に置かれてしまうため、なるべく早くに済ませておくと劣化を防ぎやすくできます。
もしもそのまま2週間以上が経過すると、走行中や洗車時に付く細かな傷が増えていき、汚れや水シミが固着化するリスクも出てきます。
傷や汚れ、シミの程度がひどければその分除去に手間がかかり、下地処理に多くの時間とコストを費やすことになりかねません。いずれ施工すると決めているのであれば、できるだけ早めに実施しておくのがおすすめです。
新車に施工できるボディコーティングには、大きく分けて以下の4種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、施工前にきちんと違いを押さえておくことが大切です。
そこで、ボディコーティングの種類として、ワックス・ポリマーコーティング・ガラス系コーティング・ガラスコーティングの4つの特徴についてご紹介していきます。
熱帯地方で採れるカルナバ椰子の樹脂を原料とする植物由来のコーティング剤です。油膜形成による撥水性や防汚性、それにツヤ出し効果を、短時間かつ低コストで得られるメリットがあります。
一方では、有機系溶剤のため熱や紫外線に弱く、持続性・耐久性に欠けるデメリットがあります。また、油汚れや花粉・黄砂など同じ有機系の汚れが付着しやすい点もデメリットです。
長くて数週間という短期間での再施工やメンテナンスを要することになるだけでなく、劣化したまま塗装面に残った蝋が水垢の原因となることも珍しくありません。
石油由来の高分子化合物であるポリマーを使った有機質溶剤のコーティング剤です。他のボディコーティングに比べ施工が容易で、低コストで済ませられるメリットがあります。
しかし、ポリマーは複数の成分が混じった有機物を素材とするため、熱や紫外線により劣化しやすい難点があります。ワックスに比べれば耐久性が期待できるものの2~3ヶ月程度しか持たないため、こまめなメンテナンスが必要になることは否めません。
樹脂であるポリマーにガラス繊維を加えたコーティング剤です。次に述べるガラス純度の高いガラスコーティングに比べれば耐久性に劣るものの、施工により高い撥水性能と美しいツヤが得られます。
また、DIYによる施工も決して簡単にという訳にはいきませんが、スプレータイプやカーシャンプーと一体になった商品などが市販されるようになったことで、以前よりも格段にハードルが下がっています。
ただし、手間の回避や確実な施工をお考えであれば、スキルを持ったスタッフが在籍するお店に頼むのが確実です。
ガラス成分の被膜を形成する無機質溶剤のコーティング剤です。最大の特徴は、コーティング被膜の持続性・耐久性の高さです。一般に持続期間が約半年~1年と言われるガラス系コーティングとは異なり、約3年~5年にわたって効果が持続します。美しく保てるガラスコーティングは、デメリットとして施工に日数を要すことや、コストが高めになることが挙げられます。
種類によって特徴の異なるボディコーティングですが、新車へのボディコーティングをお考えであれば、美しく持続期間の長いガラスコーティングの施工がおすすめです。
また、ガラスコーティングは美しさ以外にも数多くの魅力があります。そこで、ガラスコーティングのさまざまなメリットをご紹介していきます。
車の塗装は、紫外線を浴び続けることで色素の化学結合が破壊されるため、徐々にツヤを失い色褪せていきます。しかし、ガラスコーティングの施工によりコーティング被膜が塗装面を保護してくれるため、紫外線によるダメージを最小限に抑えられます。
また、撥水力が向上することから、ボディに付着した汚れが簡単に洗い流せるようになるだけでなく、ウォータースポットなどの雨シミも付きにくくなります。洗車が水洗いで済み、拭き取りも手間がかからないため、洗車にかかる手間と時間の削減に繋がります。
車両保険に入っていれば、事故やいたずらによりダメージを受けたガラスコーティングについても補償対象に含めることが可能です。ただし、以下の3つの条件を満たしている必要があります。
※保険会社により条件が異なる場合があります。
なお、他の補償対象同様、ガラスコーティングの原状回復や再施工のために保険を使えば等級のダウンは避けられません。交通事故の場合が3等級、飛び石いたずらなどの場合では1等級がそれぞれ下がり、翌年からの保険料が上がることになります。自費で直した方がトータルで見ると安くつくケースも出てくるので、利用する際は保険会社に尋ねてみるのがおすすめです。
ボディコーティングの特徴を理解すると、施工を依頼する場所に迷う方もおられるでしょう。施工の依頼先をお探しの方は、ぜひイエローハットのボディコーティングのご利用をおすすめいたします。
そこで、魅力たっぷりのイエローハットのガラスコーティングについて、3つのメリットをご紹介していきます。
イエローハットでは、プロ施工のガラスコーティングである「シャインズコート」を展開しています。
最先端のガラスコート剤と下処理溶剤を使用し、塗装にダメージを与えないよう研究された施工方法・技術により、美しいツヤと高い防汚性・耐久性を兼ね備えた質の高いボディコーティングを提供しております。
メニューは、プレミアムクラス「ダイヤモンドZコーティング」、スタンダードクラス「プラチナZコーティング」、そしてエコノミークラス「ゴールドZコーティング」の3つをご用意しています。ご予算やお好みに合わせてお選びください。
イエローハットでは、ただいまWEB予約限定の特典として、ボディコーティングの全てのメニューを1,000円オフで提供させていただいております(2022年3月現在)。
ご予約は、スマホ・PCならいつでも「店舗・メニュー・日時」を選ぶだけの簡単操作で行っていただけますのでぜひご活用ください。
イエローハットのボディコーティングでは、コーティング品質に直結する工程である下地処理に2つのオプションメニューを設定して、多様なニーズに応えます。
「軽研磨下地処理」は、傷のエッジ部分だけを磨きとってツヤを取り戻すメニューです。オプション料金は、SSクラス(全軽自動車)で、+税込8,600円となっています。
「2工程磨き下地処理」は、表面を平らにしてから洗車傷などを磨きとって、ツヤ出し効果を高めるメニューとなります。オプション料金は、SSクラス(全軽自動車)で、+税込41,900円です。
ボディコーティングの施工を行うことにより、塗装面がダメージに強くなってお手入れが楽になるだけでなく、美しく輝くボディを長く保てるようになります。施工はいつでもできますが、コーティング品質を左右する下地処理にかかる手間やコストを考えると、傷や汚れが付いていない新車の状態が最適なタイミングです。
ボディコーティングに関するご質問やご相談がございましたら、イエローハットまでお気軽にお問い合わせください。3つのボディコーティングメニューと充実したオプションをご用意しているシャインズコートで快適なカーライフをご提供いたします。
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