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部分合成油って何?エンジンオイル交換のいろんな疑問がこれでスッキリ解消!

大切な車を長く使い続けるには、走行条件に合うエンジンオイルを選び、適切な頻度で交換をすることが大切な要素の1つです。しかし、カー用品店に行くとさまざま種類のエンジンオイルが置いてあり、どれを選べば良いかわからないという方もおられるのではないでしょうか。

そこでこのコラムでは、エンジンオイルの役割や部分合成油の特徴について詳しく解説します。エンジンオイルの働きや選び方がわかれば、予算に応じてエンジンオイルが選べるようになるでしょう。

【オイル交換の必要性】エンジンオイルが担う7つの役割

エンジンオイルは、車が正常に走るために重要なものです。ここでは、エンジンオイルの役割を7つに分けて詳しく解説します。エンジンオイル交換についての理解を深めるためにも、まずはエンジンオイルがどのように車に関わっているのか仕組みを把握しておきましょう。

エンジンを冷却する

走行中のエンジンは、内部で燃料が燃焼しており非常に高温になります。その熱を放置して内部の温度が上がり続けると、エンジンは焼き付いて壊れてしまう可能性があります。

それを防ぐために、エンジンオイルがエンジンの各部を巡って熱を吸収(冷却)しています。熱を吸収したエンジンオイルはオイルバンに戻りながら熱を冷まし、再びエンジンの各部を巡ってエンジン内部を冷却する仕組みです。


金属同士の摩擦抵抗を軽減させる

走行中のエンジン内部では、ピストンやシャフトといった金属製の部品が高速で動いているため、金属同士の摩擦が起きます。その際に、エンジンオイルが果たすのは潤滑油としての役割です。エンジンオイルが巡ることによって、摩擦抵抗や抵抗によって生じる熱を軽減させます。

摩擦抵抗の軽減は、エンジンオイルの最も重要な役割ともいえるでしょう。エンジンオイルが減少したまま走行すると、やがてエンジンは深刻なダメージを受けます。


錆を防止する

走行中高温になったエンジンは、外気温との差で水分が発生しやすい状態です。エンジンの部品には金属が使われていることから、水分の発生によって錆が発生する恐れがあります。エンジンオイルの循環によってエンジン内部の部品に膜が張られることにより、錆の防止が可能となります。

エンジンの錆は走行性能の低下だけでなく、車の寿命を縮めることにもなりかねません。エンジンオイルの働きによって、車が劣化するリスクも軽減できるといえるでしょう。


シリンダー内の隙間を埋めて密封させる

エンジン内部のシリンダーとピストンの間には、ピストンの動きや熱膨張を考慮して隙間が作られています。隙間はスムーズにピストンを動かすために重要なものです。しかし、隙間がある状態のままでは作り出されたエネルギーが抜け出てしまい、パワーロスや有害なガス(ブローバイガス)が大気中に放出されることになります。

この隙間を埋める役割をするのがエンジンオイルです。シリンダーとピストンの間に入り込んで密封し、エネルギーや有害なガスが放出されるのを防ぎます。


煤(すす)を固化させない

燃料が燃焼することで生じる煤(すす)が固化してエンジン内部にたまらないようにするのも、エンジンオイルの持つ役割のひとつです。

煤(すす)がたまるとエンジンの性能が低下し寿命が縮まるため、エンジンオイルに煤(すす)を吸着・分散させてエンジンを守ります。長期間使用したエンジンオイルが黒くなっているのは、エンジンの汚れをきれいにした証拠といえるでしょう。


酸化物を中和させる

エンジンオイルには、酸化を中和させる作用があるのも特徴です。エンジン内部で発生する煤(すす)やブローバイガスには、強い酸性物質が含まれています。特にブローバイガスは「未燃焼ガス」ともいわれ、エンジンオイルの働きを低下させる原因のひとつです。

エンジンオイルはこれらの酸化ガスを中和させることによって、自らの性能を保ち金属部分の腐食や摩擦を防いでいます。


エンジン内部の衝撃音を緩和させる

エンジンオイルが吸収するのは、エンジンから発生する熱や煤(すす)などの汚れだけではありません。エンジン内部ではさまざまな部品が高速で動いており、衝撃音や振動が発生します。

エンジンから発生する衝撃の間に入り衝撃音を吸収・軽減させるのもエンジンオイルの役割です。エンジンオイルには「粘度」があり、粘度が高いエンジンオイルほど衝撃音を吸収します。


エンジンオイル交換で耳にする「部分合成油」とは

エンジンオイルは、「ベースオイル」に酸化防止剤や防錆剤などの添加剤を加えて作られています。ベースオイルにはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なるため車の使用状況を考慮してベースオイルを選ぶことが重要です。適切なエンジンオイルを選べるように、ベースオイルの種類と中間グレードの「部分合成油」について解説します。

エンジンオイルの種類

ベースオイルには大きく分けて以下の3種類があります。

【鉱物油】

  • 原油を精製して石油を作る際に抽出されるオイル
  • 価格が安い
  • 熱に弱く酸化しやすい

【全合成油】

  • 鉱物油を化学分解・合成して分子量を整えたオイル
  • コストがかかるため価格は高い
  • 純度が高く熱や酸化に強い

【部分合成油】

  • 鉱物油と全合成油を組み合わせて、鉱物油の弱点を補ったオイル
  • 価格と性能のバランスがよい

エンジンオイルのグレードは、コストをかけた高純度の全合成油が最も高く、次いで部分合成油、鉱物油の順です。エンジンに高負荷がかかるスポーツ走行をする方や、長く車を使い続けたい方には部分合成油か全合成油がおすすめでしょう。エンジンオイルにかけるコストを抑えたい方や、車に乗る頻度が低めの方は鉱物油をおすすめします。


部分合成油の特徴

部分合成油は、鉱物油の「熱に弱い」「酸化しやすい」といった弱点を、熱や酸化に強い全合成油を20%以上混ぜることで補っています。8割近くは鉱物油であるため全合成油よりも価格が安く、鉱物油よりも性能が優れているのが特徴です。バランスがよいエンジンオイルとして、交換の際にすすめられることも多いでしょう。

部分合成油は、エンジンオイルと添加剤のブレンドによって幅広く対応できることがポイントです。車の特性に合わせて選びやすいエンジンオイルともいえるでしょう。


部分合成油が適している車

部分合成油は、全合成油の配合率が多様であるメリットを生かして幅広い車に対応したエンジンオイルです。

     

具体的には、環境性能が高いエコカー向けのオイル、ターボ車などの高負荷・大排気量車向けのオイルなど幅広くラインアップされています。「スポーツ走行はしないが高速道路の利用が多い」「長距離運転が多い」「何を入れたらよいか迷っている」という方に向いているベースオイルといえるでしょう。


エンジンオイル選び「粘度」について

ここからはエンジンオイルの「粘度」について詳しく解説します。粘度とは、オイルの粘り気・硬さのことです。推奨される粘度は、車種のほか走行する環境によっても変わります。選ぶときはベースオイルの種類だけでなく、「オイルの粘度」にも注目しましょう。知らない方も多い、粘度を表す記号の見方も紹介します。

オイルの粘度を表す記号の見方

エンジンオイルの容器に、「10W-40」のような記号があるのを見たことがある方も多いでしょう。これはオイルの粘度を表しています。最初の数字は低温時の粘度、「W」はWinter、最後の数字は高温時の粘度です。

低温時の粘度には「0W・5W・10W・15W・20W・25W」高温時の粘度には「20・30・40・50・60」などがあり、数字が小さいほど粘度が低くなります。


走行条件にあった粘度のエンジンオイルを選ぶ

エンジンオイルは、走行条件に合った粘度を選ぶことも重要です。低温時の粘度の数字が低いものは外気温が低くても硬くなりにくく、冬や寒冷地での走行に向いています。高温時でも粘度が高いオイルは、熱さ(暑さ)に強くエンジン保護性能も高い性質があり、夏の走行や高速道路での運転といった高負荷での走行が多い車向きです。

各自動メーカーでは、地域によって推奨粘度を変えていることも留意しましょう。例えば、同じ車種でも寒冷地とそうでない地域とでは適する粘度が異なります。メーカーの推奨する粘度を確認し、走行条件に合うタイプを選んで交換することで、エンジンオイルの性能を最大限に発揮できるでしょう。


部分合成油のエンジンオイル交換をするタイミング

ここからは、部分合成油のオイル交換をするタイミングについて解説します。エンジンオイルを長期間交換しないままにすることは、エンジンを傷める原因となります。車を長持ちさせるためにも、適切なエンジンオイル交換のタイミングを把握しておきましょう。

車を長持ちさせるなら3,000km~5,000km毎がベスト

イエローハットでは、自動車メーカーが推奨する交換目安時期をもとに走行距離3,000km~5,000km毎の交換をおすすめしています。適切な時期に交換することが、車を長持ちさせるコツです。

エンジンオイルは、燃料を燃焼させたときに発生する煤(すす)を吸着したり熱を吸収したりするため、走行するたびに劣化が進行すると認識しておきましょう。エンジン出力の低下や燃費にも影響することから、3,000km~5,000km毎のオイル交換が適していることを覚えておきましょう。


走行条件次第では距離でなく3ヶ月~6ヶ月を目安に交換を

走行条件によっては、3,000km~5000km毎といった走行距離に関係なく3ヶ月~6ヶ月毎を目安にエンジンオイルの交換をしましょう。

例えば、信号や渋滞で何度も停止と再始動を繰り返す環境では、エンジンオイルが劣化しやすくなります。また山道や短距離の走行といった、悪路走行もエンジンに負担を与えます。これらは、いわゆる「シビアコンディション」と言われる過度な使用状況です。シビアコンディションは、エンジンオイルの劣化が早まることを覚えておきましょう。

交換の時期を自分で判断できない場合は、店舗で車の使用状況を伝えて適切な時期を教えてもらうのがおすすめです。イエローハットでは、無料でエンジンオイルの診断を行っていますので気軽にお立ち寄りください。


まとめ

エンジンオイルはエンジンの機能を守ったり、部品をスムーズに動かしたりするために重要な役割を果たします。少しずつ劣化することを踏まえ、定期的に交換をして車のコンディションを良好に保ちましょう。

費用が気になる方は、部分合成油がおすすめです。性能が良い全合成油と、お手ごろの鉱物油がバランスよく配合されています。「どのエンジンオイルが合うか分からない」という場合もご安心ください。イエローハットでは自動車メーカー推奨のオイルタイプや、車の状態から適切なエンジンオイルをご提案いたします。

イエローハットのエンジンオイル交換は、インターネットから24時間いつでも手軽に予約ができます。「そろそろ交換の時期」という方は、ぜひイエローハットのWEB予約をご利用ください。