COLUMN
今だから聞きたいオイル交換の基礎知識
MT車(マニュアルトランスミッション車)でドライブを楽しむ方であれば、変速する際のフィーリングに気を配られる方も多いのではないでしょうか。その変速時に一役買っているのがミッションオイルです。
このコラムでは、エンジンオイルとミッションオイルの違いや、ミッションオイルの選び方を解説します。また、ご自身でミッションオイルを交換する方法や、交換頻度についても紹介するため、今後交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
STEP01
オイル交換する車両を選択し、ご利用の店舗を選択します
STEP02
作業メニュー(オイルフィルター交換)を選択した後、ご希望の日時を選びます
STEP03
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STEP04
予約完了メールを受信したらあとは当日お店に行くだけ
目次
ここではまず、エンジンオイルとミッションオイルの役割の違いを説明していきます。
ミッションオイルは車に使用されているギアの潤滑材としての役割を持ち、MT車のギアチェンジをスムーズに行うために必要なオイルです。ミッションオイルが潤滑材としてギアの表面に油膜を張ることで、摩耗やギア鳴りと呼ばれる異音の発生を防ぎます。
ミッションオイルはギアオイルとも呼ばれることがありますが、トランスミッションに使われるオイルをミッションオイル、ディファレンシャルに使われるオイルをデフオイルと分けて呼ばれることもあります。
ちなみに、AT車(オートマチックトランスミッション車)にもギアは存在しているため、オイルが使われています。オートマチック・フルードと呼ばれ、こちらも定期的な交換が必要です。
エンジンオイルはその名の通り、エンジン内部でさまざまな機能を果たすオイルで、大きく分けて下記の5つの役割を持っています。
・潤滑
エンジン内部では、クランクシャフトやピストンなどの金属部品が高速で運動しています。それらが互いに触れる部分をエンジンオイルで潤滑することで、摩擦を軽減し、部品の摩耗を防ぐ役割を持っています。
・冷却
車が走行しているとき、金属部品の摩擦、燃焼によって、エンジン内部は高温状態になっています。オイルパンからオイルポンプによってエンジン各部へ送られたエンジンオイルは、それぞれの場所で発生した熱を吸収してオイルパンに戻り、冷却されることで、エンジン全体を冷却しています。
・清浄
一定期間エンジンを稼働させていると、エンジン内部にスラッジと呼ばれるオイルの燃えカスやオイルと混ざった燃料などの汚れが溜まります。スラッジはエンジン本来のパフォーマンスを発揮するのを妨げ、エンジン劣化の原因にもつながります。
エンジンオイルはこのスラッジを吸着し、分解する役割を果たしています。車を使用していると次第にエンジンオイルが黒く汚れていきますが、これは清浄作用が働いているためです。しかし、エンジンオイルが吸着できる汚れの量には限界があるため、清浄作用を回復させるためには、定期的なエンジンオイル交換が必要となります。
・防錆
運転している間、エンジンは非常に高温状態になるため、温度差によって水分が発生しやすい環境にあります。この水分が錆を生じさせる原因になります。錆が生じるとエンジンの表面が傷つき、摩耗が起きるため、エンジンそのものの寿命が短くなってしまいます。
エンジンオイルがあることで、エンジンの表面に油膜ができ、水分によって錆が生じることを防ぎます。
・密封
エンジン内部の「シリンダー」と「ピストン」という2つの部品の間にはごくわずかに隙間が空いており、通常はそれをピストンリングというパーツで塞ぎ、さらにピストンリングとシリンダーの間にエンジンオイルが入り込むことで、燃焼によって生じたガスを逃さないようにしています。これが密封作用です。
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ミッションオイルの役割は分かりましたが、ミッションオイルが劣化することによってどのようなトラブルが発生するのか、またミッションオイルはどのくらいの頻度で交換すべきかを解説します。
ミッションオイルが劣化すると、ギアの入りが悪くなり、異音の発生や摩耗や焼き付きを引き起こします。さらに悪化するとギアの破損にもつながりかねません。そのため、エンジンオイル同様、定期的に交換する必要があります。
ミッションオイルはエンジンオイルほど頻繁に交換する必要はありません。イエローハットでは、エンジンオイル交換が3,000km~5,000km毎・3ヶ月~6ヶ月のどちらか早いほう、ミッションオイルは走行距離10,000km~15,000km毎の交換をおすすめしています。
また、オートマチック・フルードの交換は20,000km毎もしくは2年毎の交換を推奨しています。
いずれも、あくまで目安ですので、エンジンやトランスミッションに負担のかかるようなスポーツ走行をする場合、山道を多く走る場合などはミッションオイルが早く劣化する場合があります。ご自身の乗り方を鑑み、こまめに異音が発生していないかを確認することが重要です。
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ミッションオイル交換を行う頻度はさほど高くないため、どのようなミッションオイルを選ぶべきか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。ここでは、ミッションオイルの規格や粘度、使用されるベースオイルを紹介します。
ミッションオイルには米国石油協会が定めている規格が適用され、GL-1からGL-6までの6等級に分けられています。GLはGear Lubricantの略で、ギア用潤滑油であることを示しています。ハイフンの後の数字が上がるにつれて極圧添加剤の配合量が増え、保護性能が高くなります。
それぞれの等級で自動車のどこに用いられるかを解説します。
・GL-1 /GL-2
普通自動車の潤滑条件に満たないため、ほとんど用いられることはありません。
・GL-3
トランスミッションやステアリングギア、一部のディファレンシャルギアに用いられます。
・GL-4
GL-3よりもある程度過酷な条件で使用されるトランスミッション、ステアリングギア、ディファレンシャルギアに用いられます。
・GL-5
GL-4よりも過酷な条件で使用されるディファレンシャルギアに用いられます。
・GL-6
GL-5よりも過酷な条件で使用されるディファレンシャルギアに用いられますが、ほとんど用いられることはありません。
ミッションオイルの粘度はエンジンオイルと同様、SAE規格という粘度表示の規格が使われ「75W-80」のように表記されます。75Wは低温時のオイルの粘度を表し、ハイフンの後の80は高温時におけるオイルの粘度を表します。
ご自身の車に合った粘度のミッションオイルが分からない場合はイエローハットなどのカー用品店のスタッフなどに相談してみましょう。
ミッションオイルやエンジンオイルに使用されているベースオイルには、全合成油、部分合成油、鉱物油の3種類があります。
・全合成油
原油を精製し、不純物を取り除いた高純度なエンジンオイルが全合成油です。オイルが劣化しにくく、酸化しづらい、泡が発生しづらい、残留炭素が少ないといった長所が挙げられます。性能が高い一方で価格も高価であることが多くなっています。
・部分合成油
鉱物油をベースに、潤滑性能を高めるために化学合成油を混ぜたベースオイルです。酸化しやすく劣化しやすいといった鉱物油の難点を化学合成油が補っているため、性能と価格のバランスがとれたオイルです。
・鉱物油
原油から石油を精製するプロセスの中で取り出せる、従来から使用されてきたオイルです。価格は最も安いですが、酸化しやすく、耐熱性能、潤滑性能は全合成油や部分合成油に劣ります。
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通常はイエローハットなどのカー用品店などで交換してもらうことが多いミッションオイルですが、ある程度工具が揃っていて、普段から車のメンテナンスをしている方であれば、ご自身で交換することも可能です。それぞれの交換方法を解説します。
ご自身で交換するためには、まず必要な工具を買い揃える必要があります。基本的に必要な工具は以下の通りです。
ミッションオイルを自分で交換する際は、以下の手順で行います。
普段車の整備を行っていない方がご自身で作業をする場合は、思わぬ怪我をする場合があるため、十分に気をつけて作業を進める必要があります。
また、ミッションオイルの交換には上記の工具を必要とするため、初めて行う場合はある程度の出費があることを認識しておきましょう。さらに、排出されたミッションオイルは植物油と異なり、固めて処分することができないため、産業廃棄物として扱わなくてはなりません。
実績とノウハウが豊富なスタッフがいるイエローハットなどのカー用品店に依頼すれば、ミッションオイル交換をスムーズに実施してもらうことが可能です。また、ミッションオイルにも種類があり、車に適したものを選択する必要があります。ご自身でわからない場合は、スタッフに相談してみましょう。
ミッションオイルは交換頻度がエンジンオイルほど高くないものの、快適に車を乗り続けるためには定期的な確認が必要なオイルです。エンジンオイルの交換時にプロに相談してみるのが良いでしょう。
イエローハットは、全国に約700の店舗を構えており、経験豊富なスタッフがエンジンオイル交換を対応させて頂きます。
ミッションオイル交換ではありませんが、エンジンオイルの交換は約15分で作業が完了するうえ、24時間受付を行っている「オイル交換WEB予約」というサービスの利用で、当日の待ち時間を短縮してエンジンオイル交換作業が行っていいただけます。
さらに、「クレジット&ポイントカード」会員様、または「メンバーズカード」会員様でメンテナンスパックをご購入(税込550円)いただければ、オイルフィルターやエンジンオイルの交換工賃を1年間無料とさせていただいております。
ミッションオイルの交換やその他のメンテナンスもいつでも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
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ここまで、ミッションオイルの概要やエンジンオイルとの違い、ミッションオイルの種類、交換方法をご紹介してきました。
ミッションオイルはエンジンオイルほど交換を検討することがない方が多いかもしれませんが、交換を怠ると劣化し、部品の損傷につながることもあります。安全・快適にドライブを楽しむためにも、定期的にメンテナンスを行うよう心がけましょう。
イエローハットでは、ミッションオイル交換はもちろん、エンジンオイル交換や車のメンテナンス全般について、実績を持ったスタッフが対応いたします。効率よく作業を完了したいという方、ご自身でメンテナンスを行うことに不安がある方は、ぜひイエローハットまでお問い合わせ下さい。
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