エンジンオイル交換をしないと溜まるスラッジとは？除去する方法を解説

スラッジという言葉をご存じでしょうか。スラッジはエンジン内部に溜まる汚れで、放っておくとエンジンの焼き付きにもつながります。厄介なスラッジにはどのように対処すればいいのでしょうか。
このコラムではスラッジの発生原因やスラッジを減らす方法、さらにはエンジンオイル交換の重要性についてお伝えします。

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エンジンの不完全燃焼

　　　　　

不完全燃焼とはガソリンの燃焼が不十分な状態を指し、エンジン内で空気と燃料の比率が適切でない場合や、混合気の充填密度が十分でないときに起こります。
不完全燃焼が起こりやすいのは、空気が取り込み難く、燃焼温度が低くなるような、エンジンが低回転状態にあるときです。不完全燃焼が起こると、排気工程の際にススが発生し、ピストンリングの隙間からクランクケース内に進入することでスラッジとなります。

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エンジンオイルの汚れ

　　　　

エンジンオイルには清浄作用があります。清浄作用とは、エンジン内部にスラッジなどの汚れが留まらないよう、エンジンオイル自らが汚れを吸着し清浄する作用です。エンジンオイルが使用するにつれて汚れるのはこの清浄作用が働いているためです。しかし、エンジンオイルが汚れを取り込む量には限界があります。このように汚れて劣化したエンジンオイルを長期にわたって使い続けると、スラッジが蓄積する原因の一つとなります。

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中回転ぐらいで長く走行する

　　　　

エンジンが低回転の状態では不完全燃焼が起きやすく、スラッジが蓄積しやすくなるのはご説明させていただいた通りです。そこで、意識して運転に取り入れたいのが、エンジンを時々ある程度の回転数まで回すことです。こうすることで、エンジン内部の燃え残った不純物を燃焼できます。普段は短距離を低速で運転するという方は、特に意識してみると良いでしょう。
このとき、高回転と言っても、単にスピードを出してたくさん走行すれば良いというわけではありません。スラッジ除去にはエンジンの高回転は有効ですが、車に負荷をかけ続ければ弊害もあります。そのため、可能であれば中回転程で車を長く走行させた方がスラッジの除去には理想的だと言えます。

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高速道路を走る

　　　　

実際に「中回転ぐらいで長く走行する」ためには、高速道路での走行がおすすめです。高速道路であればエンジンを中回転させた状態で長い時間の走行が可能です。ポイントはアクセルを思い切り踏み込むのではなく、負荷を軽くして車を走行させることです。中回転で低負荷の状態を保つことで燃料が薄い状態で走り続けることができ、燃焼室温度が上がるのでスラッジの除去に繋がります。月に1度ぐらいは高速道路を走行するとエンジン内部をケアできるでしょう。

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ガソリン添加剤の主成分

　　　　

ガソリン添加剤には、PEAと呼ばれる成分が使われている商品があります。PEAは還元力が高く、スラッジやカーボンなどを強力に溶かして、除去することができます。溶かされたスラッジはガソリンと混ざり、燃焼室で一緒に燃焼されることで処理されます。ガソリン添加剤にはアルコールを主成分としている製品もあります。アルコールを使用してもスラッジは溶けますが、アルコールはゴムなどのパーツにダメージを与える可能性があるため、事前にお店のスタッフに相談しておくと安心です。

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ガソリン添加剤の役割

　　　　

ガソリン添加剤にはどういった役割があるのでしょうか。代表的な4つの役割について説明します。

　　　　

・スラッジの除去
ガソリン添加剤には、エンジン内部の燃焼室や吸排気バルブ、タンクからインジェクターの燃料移送経路などに溜まったスラッジを清浄して分解する効果がある商品があります。添加剤を加えたガソリンでエンジンを動かせば、スラッジを分解し、燃焼させることが可能です。

　　　　

・ガソリンタンクの錆防止
ガソリンタンク内は結露しやすく、どうしても水分が付着しやすい状態です。ガソリンタンクの底に水が溜まってしまうと錆や腐食が発生し、詰まりの発生にも繋がります。添加剤にはガソリンタンクの内部をコーティングする役割があり、水による錆や腐食を予防する商品もあります。

　　　　

・燃費の回復
ガソリン添加剤の中にはエンジン内部のスラッジを除去してくれる商品もあり、スラッジが原因で燃費が落ちていた場合、回復が期待できる商品もあります。

　　　　

・操作性の回復
スラッジやカーボンの除去とコーティングによる抵抗の軽減により、車の反応が良くなることも期待できます。吹け上がりが鈍いなど車の反応に違和感がある場合は、レスポンスの回復が期待できるガソリン添加剤もありますのでお試しください。

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ガソリン添加剤の使用方法

　　　　

ガソリン添加剤の使い方はシンプルで、ガソリンタンクから規定の量を投入するだけです。注意点としては、ガソリン添加剤を多く入れすぎないことです。ガソリン添加剤を入れ過ぎてしまうと、エンジンの回転がなかなか上がらなくなる、アイドリングが不安定になるといった不具合が生じる場合があるので注意してください。

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機械式エンジンフラッシングとは

まずエンジンフラッシングとは、エンジン内部の清浄を指す言葉です。
このフラッシングにはいくつか方法がありますが、清浄能力に優れ、高い効果が期待できるのが機械式エンジンフラッシングです。具体的な流れとしては、専用の機械をエンジンに繋いで清浄用の薬剤を入れ、エンジン内部に循環させます。その後、清浄剤を抜き取って、新しいオイルフィルターに交換して、新しいエンジンオイルを注入すれば作業終了となります。

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機械式エンジンフラッシングを依頼できる場所

　　　　

機械式エンジンフラッシングは専用の機械が必要であるため、お店で実施できるサービスです。定期的なメンテナンスとしても効果的ですが、特に前回からエンジンオイル交換の期間が長くなってしまった場合におすすめの方法です。
車のコンディションをより良く整えたいという方は、機械式エンジンフラッシングを試してみても良いでしょう。
※イエローハットの一部店舗では、機械式エンジンフラッシングを実施していない店舗があります。

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イエローハットで車のメンテナンスを行い、快適なドライブをお楽しみください。

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