オイルフィルターの効果とは？交換時期やタイプ別の特徴もご紹介します

オイルフィルターは燃費性能の維持に欠かせないパーツの1つです。しかし、正しい交換時期やタイプによって性能に違いがあることはご存じでしょうか。
このコラムでは、オイルフィルターがもたらす効果に加えて、どれくらいの頻度で交換するべきかを解説します。タイプ別の特徴や交換方法も紹介しているので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

スラッジや金属片などの除去

　　　　

オイルフィルターは、エンジンを動かす過程で発生するスラッジや金属片などのエンジンオイルが吸着した汚れをろ過材で回収し、エンジンオイルをクリーンな状態に維持するのが役割です。しかし、ろ過できる汚れの量には限界があり、汚れを蓄積し続けるとろ過性能が低下します。目詰まりを起こしてろ過性能が機能しなくなると、汚れたままのエンジンオイルが循環することで配管が詰まりやすくなり、車が故障するリスクが大きくなります。

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燃費性能の維持

　　　　

オイルフィルターのろ過材が汚れを吸着できていればスラッジは回収されます。しかし、ろ過性能が低下すると、スラッジを含んだままのエンジンオイルが循環することとなります。そして、ギアやピストンなどにスラッジが蓄積すると各パーツの摩擦抵抗が上昇し、エンジンがスムーズに動作しなくなります。動作効率が低下すると、燃費や加速性能に影響が生じてしまうばかりか、エンジンの寿命を縮める原因となります。

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エンジンの焼き付き防止

　　　　

ろ過材の目詰まりを放置していると、劣化したエンジンオイルがエンジン内部を循環してパーツの摩耗を早めてしまい、エンジンの焼き付きを引き起こす恐れがあります。走行中に金属音が鳴ったり、燃費の低下が認められたりした場合は、できるだけ早めに車の点検修理を行いましょう。
車のエンジンが焼き付きを起こした場合は、パーツが摩耗、破損しているケースが多く、エンジンを分解して部品交換を行うオバーホールか、エンジンを丸ごと交換する必要があります。いずれも高額な費用が掛かるため、日頃のメンテナンスでエンジンの焼き付きを予防することが大切です。

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基本はエンジンオイル交換のタイミングを目安に

　　　　

オイルフィルターの交換を行う際には、エンジンオイルも併せて新品へ交換することをおすすめします。イエローハットがおすすめする交換時期の目安は、エンジンオイルが3ヶ月～6ヶ月毎、あるいは走行距離3,000km～5,000km毎です。
走行環境によって適切なタイミングは異なりますが、目安としてはエンジンオイルを2回交換する毎にオイルフィルターを1回交換することをおすすめします。

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シビアコンディション下では早めの交換が必要

　　　　

坂道やオフロードなどの悪路、外気温が氷点下になる場所など、総走行距離の30%以上をシビアコンディションの環境下で使用している場合は、早めにオイルフィルター交換も行う必要があります。
スポーツ走行のみではなく、渋滞時に低速走行をしていたり、短距離走行を繰り返したりする走り方もシビアコンディションに該当するため注意しましょう。
たとえば、短距離走行ではエンジンの温度が充分に上がらず、エンジンオイルに水分が混入しやすくなります。また、低速走行やアイドリングの時間が長い場合は、十分な燃焼が行われないままエンジンが稼働し続けるので燃えカスが溜まりやすくなります。

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マグネット付きオイルフィルター

　　　　

市販されているオイルフィルターには、マグネットを付けることで細かい鉄粉を吸着できるように工夫が施された製品があります。鉄粉をマグネットで吸着する分、通常のオイルフィルターと比較して汚れを除去する性能は高めです。通常のろ過材だけではろ過しきれない鉄粉を吸着することで、エンジンの損傷を防ぐ効果も見込めます。

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ショートタイプオイルフィルター

　　　　

通常のオイルフィルターと比較してサイズが小さい製品をショートタイプといいます。油温センサーやオイルクーラーなどを設置する場合、スペースを節約できるショートタイプのオイルフィルターを用いることがあります。
ショートタイプはエレメントの面積が狭い分、通常サイズの製品よりも短いサイクルでオイルエレメント交換を行う必要があります。

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そのほかのオイルフィルター

　　　　

市販されているオイルフィルターには、ろ過材の網目が細かかったり、面積を大きく取っていたり、高品質の素材を使用していたりするものがあります。
また、オイルフィルターメーカーが製造・販売する製品は独自の工夫が施されていることが多く、自動車メーカーの純正品と比べてろ過性能や値段にバリエーションがあります。スポーツ走行に対応した製品や、エレメントが二層式になっている製品などもあります。価格重視のリーズナブルなオイルフィルターもあるので、必要に応じて最適な製品を選ぶことができます。

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ご自身でエンジンオイル・オイルフィルターを交換する

　　　　

必要な道具が揃っていれば、オイルフィルター交換はご自身で行える作業です。オイルフィルターの取り付け位置は車の下部であることが多く、車高が低い場合はジャッキアップを行う必要があります。必要な道具は以下のとおりです。

• 新しいオイルフィルター
• オイルフィルター用レンチ
• 廃油処理箱
• ウエス（布）
• パーツクリーナー
• オイルチェンジャー
• オイルジョッキ
• 新しいエンジンオイル
• 軍手など

　　　　

ジャッキアップを行う場合は、車用のジャッキとリジットラックも必要です。ここからは、交換作業を行う手順を解説していきます。
はじめにエンジンオイルを抜き取る必要がありますが、作業は上抜きで安全に行いましょう。最初に車のボンネットを開いてオイルレベルゲージを抜き、オイルチェンジャーのホースを差し込みます。ホースがオイルパン底部まで到達したらオイルチェンジャーを作動させて、古いエンジンオイルを除去します。
次に廃油処理箱を用意し、オイルフィルターの下に設置します。ジャッキアップが必要な場合はこのタイミングで実施します。カートリッジ式オイルフィルターは直接エンジンブロック等に固定されているので、オイルエレメント用のレンチを用いて取り外します。取り外す際にはエンジンオイルがこぼれますので、地面が汚れないように注意してください。
そして、取付場所周りの汚れをウエスで拭き取り、新しいオイルフィルターを装着します。なお、取り付ける前にはパッキン部分に少量のエンジンオイルを付けておきます。最後にオイルジョッキで新しいエンジンオイルを補充したら作業は完了です。

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お店にお願いする

　　　　

オイルフィルター交換をご自身で行う場合、工具や新しいオイルフィルターなどをご自身で揃える必要があります。ジャッキアップやオイルフィルターの付け外しは正しく行わないと作業時のケガや車の破損につながるので、作業に慣れていない場合はお店に作業を依頼するのがおすすめです。
お店にオイルフィルター交換を依頼する場合は工具を新しく買い揃える必要がなく、ご自身で交換作業を行う手間も掛かりません。廃油や古いオイルフィルターを処分する手間やコストも省けるので、簡単に車のメンテナンスを行えるというメリットもあります。
また、お店ではエンジンオイル交換やその他メンテナンスも併せて依頼できるので、安全かつスピーディに車のメンテナンスを行えます。

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