オイルフィルターのみの交換はできる？交換時の注意点も解説！

エンジンオイル交換の際、オイルフィルターの交換を併せて勧められた経験をお持ちの方もおられるかもしれません。しかし、なぜ同じタイミングで交換を勧められるのか、その理由をご存じでしょうか。
このコラムでは、そもそもオイルフィルター単体での交換ができるのかについて触れたうえで、交換の必要性や交換の際に気を付けるべきポイントを解説していきます。

実は、オイルフィルターのみの交換も可能ではあるものの、特別な理由がない限りはおすすめできません。取り外したオイルフィルターの中にはエンジンオイルが残っています。そして、この古いオイルフィルターに残留している分と、新たに取り付けたオイルエレメントに浸透していく分だけエンジンオイルが減ってしまうのです。そのため、新品のエンジンオイルを用意して補充するという手間が必ず発生します。
また、ほとんどの国産車はオイルフィルターの設置場所がエンジンの下部にあり、エンジンオイルを抜き取る工程は避けられないため、同時に交換を行った方が効率的なのです。イエローハットがおすすめする交換時期の目安は、エンジンオイル交換2回につきオイルフィルター1回での交換サイクルです。　※交換目安は車の状態、走行距離により異なります

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エンジンオイルの性能を発揮させるため

　　　　

エンジンオイルには、車のエンジンを正常に動かすために不可欠な「潤滑」「冷却」「密閉」「防錆」「清浄」という役割があります。最初の頃はきれいだったエンジンオイルも、エンジンを回し続ければ金属クズや燃えカスなどの不純物が混じることで劣化していきます。そうなると種々の作用が低下し、燃費が低下してしまうのです。
しかし、汚れるたびに交換するのは手間とコストが掛かります。そこで、オイルフィルターのろ過機能で汚れを吸着することで、エンジンオイルを長期間使用ができるようにしているのです。

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交換を怠るとエンジン故障の原因になるため

　　　　

ろ過機能が低下したオイルフィルターでは汚れを十分に取り除けないため、エンジンオイルの機能が低下していきます。そのまま放置しておくとエンジン内のパーツ同士の摩擦によって焼き付きが起きるリスクが高まります。こうなってしまうと、エンジンを丸ごと交換またはオーバーホールをしなければならず、高額な費用負担を覚悟しなければなりません。

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安全を確保して作業する

　　　　

作業に入る前に必ず行うべきなのが、安全を確保してから交換作業を開始することです。作業は雨や強風が凌げて換気に問題のないところで行いましょう。そして、水平で適度な広さのある場所を選び作業に必要な明るさも確保しましょう。もちろん火気厳禁ですから、作業中の喫煙やライターの使用は控えてください。ケガや火傷から身を護るために、長袖の服や軍手を用意してください。
また、エンジンオイル交換は基本的には上抜きで作業することをおすすめしますが、車の構造上、下抜きで行う必要がある場合は車体の下に潜りこんでの作業になります。その際、ジャッキを使って車を持ち上げ、リジットラック（ウマ）などでしっかりと車を固定しておく必要があります。
さらに、エンジンオイルを抜き取ることができたら、適切な工具を使ってオイルフィルターを交換していきます。作業に慣れていないとケガをしたり、エンジン周りの熱を持っている部分に触れて火傷したりする危険もあるので注意が必要です。作業は安全第一を念頭に、慌てず確実に進めることを心掛けてください。

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古いゴムパッキンが残っていないか確認する

　　　　

エンジンオイルの抜き取りが終わったら、オイルエレメントを取り外します。この時、オイルフィルターの古いゴムパッキンの劣化部分が、エンジンにこびり付いたまま残ってしまうことがあります。ゴムパッキンを剥がした痕やゴミなどをそのままにして新しいオイルフィルターを取り付けてしまうと、その部分からエンジンオイル漏れが起きてしまう可能性があります。交換する時にはゴムパッキンの残骸などの汚れが残っていないか確認すること、残っていたら汚れてもいい布などを使ってきちんと取り除きましょう。

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ゴムパッキンにエンジンオイルを薄く塗る

　　　　

オイルフィルターは、ねじの様に回しながら取り付ける必要があります。その際、ゴムパッキンがよじれたり、ちぎれて傷ついたりしてしまえば、取り付け面にきちんと装着することができません。
そこで、新しいものを取り付ける時は、ゴムパッキンにエンジンオイルを薄く塗っておきます。この作業を忘れずにしておくことで、ゴムパッキンのよれや損傷を避けられます。また、気密性を高めることができ、エンジンオイルが漏れるのを防ぐ効果が期待できます。

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エンジン始動後にエンジンオイル量を再確認する

　　　　

オイルフィルターの交換が終わったら1度エンジンを始動させ、暖機後にエンジンを停止します。そして、１分ほど待ってからオイルレベルゲージをもう1度チェックします。
この作業は、暖機してエンジン内にエンジンオイルを行き渡らせ、エンジンオイルが規定量に達しているか再確認するためのものです。
エンジンオイル量が規定量の範囲内にあれば無事に交換完了となりますが、足りていなければきちんと補充しておきましょう。

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お店に引き取ってもらう

　　　　

最も一般的な方法は、オイルフィルターを購入したお店に引き取ってもらう方法です。引き取りについて尋ねる際は、処理代金の有無やどのような形で持参すればよいのかといった回収条件についても併せて確認しておくと、後の廃棄手続きがスムーズに進められます。持ち込む際は、購入時のレシートを忘れずに持って行きましょう。

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自治体に処分してもらう

　　　　

自治体によっては、ゴミとして処分してもらえる場合もあります。お住まいの自治体の広報紙やHPなどで、回収料金や回収条件などの詳細を確認しておくとよいでしょう。
ただし、処分が可能な場合でも、取り外した状態のままで廃棄できるケースはまずありません。地域によっては、エンジンオイルをしっかりと排出したうえで、鉄や紙といった素材ごとに分解して「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」に仕分けてから処分など、細かくルールが定められているケースもあります。

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処分業者に依頼する

　　　　

お店や自治体に処分を頼むことができなければ、金属部品の回収・リサイクルを行っている処分業者に依頼する方法もあります。不要になったオイルフィルターは産業廃棄物に該当するため、処分業者に頼む場合は事前に回収条件の確認をしておきます。業者には廃棄物を法律に従って処理する責任が課せられていることから、自治体に処分してもらう場合と同様、きちんと分別してからでないと引き取ってもらえないこともあります。
なお、部品の解体を手掛ける業者であれば、分解せずにそのままの状態で引き取ってもらえることもあります。処分料金がいくらになるのかを含め、事前にしっかりと確認しておきましょう。

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自分で処分する

　　　　

自分で処分する方法もありますが、最終的には自治体や処分業者に引き取ってもらうことになるので、前述の通り分解・分別に手間やコストが掛かることを考えれば、ハードルはかなり高い方法です。
オイルフィルターの分解に必要な工具はネットで入手できます。分解でディスクサンダーやグラインダーなどの電動工具を使って切断すると、散った火花の引火による火災の危険があります。作業に慣れていない場合は、手間は掛かりますが、手動の糸鋸やオイルフィルターカッターを使うことをおすすめします。

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