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オートマオイルの種類による違いとは?交換方法の種類の解説!

オートマオイルは消耗品です。劣化すると変速時のショックが大きくなったり、燃費が低下したりする可能性があります。しかし、エンジンオイルに比べて交換頻度の低いオートマオイルは、どのタイミングで交換すべきか分からないという方もおられるでしょう。
このコラムでは、オートマオイルの概要や種類、CVTFについて解説していきます。

オイル交換 FAQ

作業予約サイトからネット予約を全店で受付しています。また、お電話でもご予約できます。
ネット予約こちら>
エンジンオイルの交換工賃が550円、オイルフィルター交換工賃が770円となります。オイル&ポイントカード会員様はこちらの工賃が無料となります。
その他、エンジンオイル、オイルフィルターの商品代がかかります。エンジンオイルは品質、価格帯から選べる豊富な種類を用意しています。
イエローハットでは走行距離3,000km~5,000km毎、または3ヶ月~6ヶ月毎のエンジンオイル交換をお勧めしています。
普通乗用車であれば、国産車はもちろん輸入車も作業可能です。
一部輸入車等、店舗によって作業出来ない車種がありますので詳しくは最寄店舗へお問合せください。
エンジンオイル交換の作業時間目安は15分~30分となります。(車種により作業時間は異なります)
また、ネット予約しておくと作業開始までの待ち時間が大幅に短縮できます。

オートマオイルの基礎知識

オートマオイル(ATF)は、AT車(オートマチック・トランスミッション)に搭載される自動変速機専用のオイルです。ここでは、オートマオイルの果たす役割や交換について解説していきます。

オートマオイルの役割

    

オートマオイルは、以下のように多彩な役割を果たしています。

    

・動力伝達
ATでは、トルクコンバーターと呼ばれる回転力を変換する装置を通して、エンジンからの動力をミッションに伝えています。そして、トルクコンバーター内に満たされたオートマオイルの循環作用が、エンジン・トランスミッション間の滑らかな動力伝達を可能にしています。

    

・油圧作動
ATでは、トルクコンバーターが持つ自動クラッチや変速機能を補うために、複数ギアを備えた変速機が設けられています。そして、車が加速したり減速したりする時には、スピードやアクセルの踏み込み加減に応じて油圧が自動制御されることで、適切なギアの組み合わせによる自在なシフトチェンジを可能にしています。オートマオイルは、この油圧制御装置を作動させる働きをしています。

    

・冷却・清浄
走行中に生まれるAT内の熱を吸収し、オイルクーラーに循環させることで冷却を図ります。この冷却作用により、高温に晒されるギア類やクラッチディスクなどの金属パーツの焼き付きを防ぐことができます。また、摩擦によって生じた不純物については固着を防ぐとともに、オートマオイルの循環によってフィルターであるストレーナーまで不純物を運び、AT内をきれいに保つ役割も果たしています。


オートマオイル交換の必要性

    

オートマオイルは、定期的な点検と適切なタイミングでの交換を実施していくことが大切です。オートマオイル交換のサイクルについては自動車メーカーによって差があることも事実で、長期間交換しなくても良かったり、無交換仕様の車が増えたりもしています。しかし、オートマオイルも油脂類である以上、経年使用による品質劣化が確実に進みます。特に、熱による酸化、あるいはシフトチェンジを繰り返すことで溜まっていく摩耗粉やオイルクーラーの漏れなどにより混入する水分で劣化することは珍しくありません。そのため、早めの交換により、劣化によるトルクコンバーターやギアなどのパーツへの悪影響を最小限に抑えることが大切になってくるのです。
また、都市部では渋滞路での低速走行や短距離走行など、車がシビアコンディション下に置かれることが日常化しています。そのため、エンジンオイルだけでなくオートマオイルについても、自動車メーカーなどが指定する目安よりも早めのタイミングで交換を行い、良好な状態に保っておいた方が安心です。シビアコンディションの該当基準については、車の取扱説明書やメンテナンスノート、あるいは自動車メーカーの公式サイトで確認することができます。


オートマオイル交換をしないと生じる不具合

    

オートマオイルは、劣化が進むと色が変わっていきます。鮮やかな赤や緑色であったのが少しずつ黒ずんでいき、やがて透明感を失って黒く変色するのです。こうなると交換が必要ですが、それでもなお交換しないでいると、以下のような不具合が引き起こされる可能性があります。

  • 発進時や加速のもたつきが起こる
  • 燃費が悪くなる
  • シフトチェンジ時のショックが大きくなる
    

潤滑・油圧性能が著しく低下すれば、ギアやクラッチの不具合はもちろん、最悪AT本体が壊れて走行不能に陥ることもあります。ATが故障すれば、当然修理にかかる多額の費用負担を覚悟しなければなりません。そして、長期間手入れせずにいたオートマオイルをいきなり交換すると、それまでAT内部に付着していたスラッジなどの不純物が剥がされて配管が詰まる恐れがあります。複雑な構造からなるATはデリケートにできており、汚れやわずかなオートマオイルの品質の変化が故障やトラブル発生を誘発します。そのため、こうしたリスクを負いたくないお店から、交換を断られるケースも珍しくありません。劣化が進み過ぎない段階での早めのメンテナンスを心掛けることが大切です。


オートマオイルの種類について

定期的な交換が必要となるオートマオイルには、油種や規格の違いによりいくつかの種類があります。

油種による違い

    

オートマオイルの油種については、鉱物油と全合成油の2種類に大別できます。かつては鉱物油ベースのオートマオイルも多く使われていました。しかし、ATの多段化やロックアップ機構の採用といったメカニズムの進歩、あるいはオートマオイルの低粘度化傾向に対応していくことが鉱物油では難しくなっています。そこで、現在は高性能化を追求しやすい全合成油ベースのオートマオイルの使用が一般化しています。反面、販売価格については鉱物油よりも高くなる傾向です。


規格による違い

    

オートマオイルには、トルクコンバーターによる動力伝達や油圧作動など、その他多くの役割も併せて果たしていくことが求められます。こうした役割を考慮して、自動車メーカーでは車ごとに設計が異なるATごとに最適なオートマオイルを「規格」として設定しています。したがって、交換用の新しいオートマオイルを選ぶ際には、純正など指定された規格のものを選ぶことが大切です。車に適合しない規格のオートマオイルの使用は、クラッチディスクなどAT内のパーツの故障を招いたり、ATの耐久性を損なったりする危険性を高める恐れがあります。
オートマオイルの規格としては、GM社が承認した「DEXRON」と、FORD社による「MERCON」が事実上の世界標準として通用しています。そして、日本国内では、 JASO規格によって「JASO 1A」や低粘度オートマオイル採用車向けの「JASO 1A-LV」が定められ、広く使われています。
その他、トヨタ車向けの「T-IV」、日産車向けの「マチックフルードD 」などもあり、それぞれ同じ自動車メーカー間では共用可能な規格として用いられています。


オートマオイルの交換方法の種類

車に合ったオートマオイルの選定が済んだら、いよいよ交換作業を行うことになります。AT機構の高性能化・複雑化に伴い、オートマオイル交換にはより細心の注意が求められるようになってきています。
オートマオイルの交換方法には3つの手段がありますが、車やオートマオイルのコンディションにふさわしい方法を選んで、交換による不具合発生リスクを最小限に抑えることが大切です。ここでは、交換方法の種類とその特徴を解説します。

下抜き

    

ジャッキアップして、AT下部の抜き取り口であるドレンからオートマオイルを抜き、その後に同量の新油を継ぎ足していくやり方です。
下抜きでは、オイルパンに溜まった分のみの交換となるため、完全に入れ換えるためには数度の作業の繰り返しが欠かせません。また、抜いた分量を正確に計量して確実に補充する必要があることから、手間と時間がかかるという難点があります。


上抜き

    

ATFレベルゲージの穴からオイルチェンジャーのホースを差し込んで、古いオートマオイルを吸い出した後に新油を注入する工程を何度か繰り返すやり方です。繰り返し循環させて交換していくことから、循環吸引方式ともいわれています。
上抜きは比較的短時間で済ませられることから、ガソリンスタンドやお店などで広く行われている方法です。
また、繰り返し入れ替えていくことで少しずつ汚れを薄めていくやり方のため、次にご紹介する圧送交換方式に比べれば交換効率は悪くなります。また、吸引の際にオイルパンの底に溜まったスラッジを攪拌する恐れもあるため、日頃手入れしていない車や過走行車での交換に採用することは避けた方が無難です。


圧送交換方式

    

車をジャッキアップして、オートマオイルを冷却するパーツであるATF用オイルクーラーラインから圧力をかけて交換するやり方です。
圧力によりオイルラインに流れてきた汚れたオートマオイルを強制排出させつつ、同量の新油を自動的に充填していく循環の仕組みによって、上抜きでの交換を遥かに上回る交換効率と作業時間の短縮を実現しています。ただし、圧力をかけて循環させるため、長期間オイル交換していない場合は、固着した不純物を循環させる恐れがあります。


CVTFの交換も大切

CVTは、無段変速機または連続可変トランスミッションと呼ばれるトランスミッションで、プーリーと呼ばれる円盤の間を通るスチールベルトの直径を変えることで動力を無段階に調整する仕組みです。そして、CVTFはプーリーとスチールベルトの潤滑を担うオイルです。CVTFもオートマオイル同様に経年劣化していくことから、定期的に交換する必要があります。なお、トランスミッションの仕組みが異なることから、基本的にオートマオイルとの併用はできません。


      

オートマオイル交換ならイエローハットが便利!

適切なコンディションでドライブを楽しむには、定期的なオートマオイル交換が大切です。オートマオイルおよびCVTFの交換はイエローハットにお任せください。イエローハットではオートマオイル・CVTF以外にもエンジンオイルやオイルフィルターの交換も承っております。
さらに、「クレジット&ポイントカード」「オイル&ポイントカード」の会員になっていただければ、エンジンオイル・オイルフィルター・エアフィルターの交換工賃は1年間無料となりますので、お得にメンテナンスしていただけます。


まとめ

オートマオイルとCVTFは、自動車メーカーによっては交換不要としている場合もあります。しかし、定期的にメンテナンスすることで、安全かつ快適なドライブを楽しむことができます。イエローハットではオートマオイル・CVTFの交換時期の目安として2万kmの走行、または2年ごとのどちらか早いタイミングをおすすめしています。車のメンテナンスを検討しておられる方は、ぜひイエローハットまでご相談ください。