COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
車を使用していると、走行時の不注意や他の外的要因によってボディに傷が付くこともあるでしょう。放置していると、サビの発生などで修理カ所が広がり、修理費用が高くなってしまうかもしれません。どの程度の傷が付くと修理すれば良いのか気になる方もおられるでしょう。
そこでこのコラムでは、車に付いた傷のタイプや修理方法の選択肢について解説します。放置した場合のトラブルにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
目次
車の塗装はいくつかの層に分かれています。塗装に傷が付いた場合、その深さによって補修方法が変わるため、傷の種類を押さえておくことが大切です。傷のタイプとその原因について、まずは以下をご覧ください。
・爪が引っかからない程度の浅い傷
浅い傷は、爪で引っかいてしまったり、走行中植物に触れてしまったりした場合にできる傷です。ドアに付きやすい傷と言えます。
・爪が引っかかる線傷や引っかき傷
猫などの動物による傷や、鍵など硬い物が接触することで付いた深めの傷のことです。ボンネットやドアなどに付いていることが多いでしょう。
・えぐれた傷
走行中、背が高い縁石など障害物に接触したときにえぐれた傷が付きます。塗装が完全に剥がれ、樹脂や鉄板部分まで傷ついた状態です。前後のバンパーに付くことが多いと言えます。
車が傷付いた場合に取れる選択肢は、大きく分けて2つあります。自分で修理するか、鈑金ができるお店に依頼する方法です。ここでは、それぞれの方法について概要を解説します。特徴を押さえておくことで、どの手段を選択した方が良いか判断できるようになるでしょう。
車をお持ちの方の多くは、グッズの購入やメンテナンスなどを目的にカー用品店へ訪れた方も多いでしょう。その際、車に付いた傷を補修する商品を目にすることがあります。これらの商品をそろえ、自分で傷を補修するのもひとつの方法です。
補修の仕方については、商品の説明書か、補修方法が記載されている冊子で確認できます。注意点を把握しつつ補修すれば、目立たない程度に傷の修理が可能です。ただし、道具の使い方や手順を間違えると、傷が目立ちやすくなったり、その周辺を悪化させるリスクがあることも念頭においておきましょう。
自分で修理するのは手間と時間がかかり失敗のリスクもあるため、車が傷付いた場合は鈑金修理に対応したお店へ依頼するのが一般的です。多くの場合、どこに傷があったのか分からなくなるほどきれいに仕上がるでしょう。
ただし、まとまった費用がかかるため、まずは見積もりを依頼することが大切です。いくつかのお店で見積もりを取り、修理期間や代車の有無などの条件を考慮して選ぶことをおすすめします。
車の傷を自分で修理する場合、傷の程度によって必要となる道具が異なります。傷が深く広範囲に及ぶほど多くの道具が必要になるのです。またどのように修理すれば良いのか流れを把握しておきたい方もおられるでしょう。ここでは、傷の程度ごとに主な修理方法や必要となる道具について紹介します。
爪が引っかからない程度の浅い傷の場合、傷がクリア層までの可能性があり比較的簡単に修理可能と言えます。まず用意したいのは以下の道具です。修理する前に傷周辺をきれいにする必要があるため、洗車グッズも必要に応じて用意しておくことをおすすめします。
傷周辺をきれいにしたら、まずは液体コンパウンドの荒目をスポンジに付け磨いていきます。この時強い力をかけないよう注意しましょう。ある程度傷が消えたら次は細目のコンパウンドで磨いて表面を整えます。最後に拭き上げ用のクロスで残ったコンパウンドを取り除いてください。
爪が引っかかるほどの傷は、クリア層を超え塗装まで達していることが想定されるため、コンパウンドで消すことは難しいと考えられます。そのため、コンパウンド以外のグッズも用意しなければなりません。基本的に以下の用具をそろえます。
傷の周辺を洗浄した後、脱脂剤を使用して油分を飛ばし、マスキングテープで傷の周辺を養生します。次に、大きさに合わせてタッチアップペンの塗料を傷に塗りこむ工程です。重ね塗りする場合は、20分程度の乾燥をはさみつつ実施しましょう。塗料を塗り終えたら、完全に乾燥させるため、1週間程度放置します。
乾燥させた後は、再度マスキングテープで養生し、耐水サンドペーパーで研磨して塗装面の高さをそろえます。耐水サンドペーパーを荒目から細目へ切り替えつつ傷を細かくしていき、最終的にはマスキングテープを剥がしてコンパウンドで磨いて傷を目立たなくしていきましょう。
傷だけでなく凹みがある場合は、さらに多くの工程を要します。これまで紹介してきた補修グッズに加え、以下の用具が必要です。
凹み補修の基本的な流れでは、まず凹み部分を研磨する工程から始まります。研磨した後脱脂しパテを塗り込みますが、中心部分が若干盛り上がる程度まで厚くすることが重要です。1時間以上乾燥させたら、塗装面と同程度までパテを研磨していきます。研磨が完了した後は、再度脱脂しましょう。
次に塗装工程です。塗料が他のパーツに付着しないよう、マスキングテープやビニールシート、新聞紙などを使用して養生しましょう。塗装では、カラー塗装だけでなく下地になる下塗りと、必要に応じてクリアスプレーを塗布する必要があります。また、塗装前に仕上がりを良くするためのボカシ剤を塗布することも大切な要素です。
塗装が完了したら1週間程度乾燥させ、コンパウンドで磨くと完成です。このように、傷が深く凹みがあると多くの手間がかかります。そのため、このような傷の場合は、ご自分で修理するのは難しいですし、傷がさらに目立ってしまったり、周辺を悪化させるリスクがあることを念頭においておきましょう。
車の傷を修理するには、必要な道具をそろえて効果的に使用し、多くの工程を踏む必要があります。時間が取れない場合や、新車同様の仕上がりを目指す場合はお店に依頼することになるでしょう。ただし、自分で修理するよりも費用がかかります。ここでは、プロに修理を依頼した場合の費用の傾向について解説します。
傷部分の修理費用は、基本的に傷付いた場所によって変動します。バンパー等の樹脂部分に付いた傷は比較的安価な傾向があり、ドア部分などの金属部分の方が高めです。
特にボンネットやルーフは、傷付いた部分だけでなくパネル全体を塗装するケースもあるため注意が必要です。ボディサイズが大きい車種だと、ルーフを塗装した場合10万円を超えることもあるでしょう。
塗装費用は、傷の程度でも変動します。浅い傷で、範囲が手のひらサイズ以下であれば、数2万~3万円で収まる場合もあるでしょう。範囲が広いと多くの塗料と工数がかかるため、金額は高くなっていきます。
また、凹みがある場合も高額になりがちです。手のひらサイズ以下で比較した場合、傷修理+1万円~程度の修理代になる傾向があります。大きく凹んでいる場合は、修理ではなく交換となるケースもあるでしょう。
鈑金塗装には、数万円の修理費用がかかると考えた方が良いでしょう。ただし、お店選びや仕上がりの期待値しだいでは、費用を抑えられる可能性があります。金銭的に余裕がない場合や、車の買い替えを考えている場合などは、ここで解説する2つの項目をぜひ参考にしてみてください。
車の傷修理をお店に依頼する場合、見積もりを比較することが費用を抑える上で重要です。鈑金修理の依頼先には、ディーラーやカー用品店、鈑金専門業者など、いくつか選択肢があります。その中から3社程度に見積もりを依頼し、費用を確認すると良いでしょう。
日常的に車を使用する場合は、代車の有無や修理期間も同時にチェックすることをおすすめします。また、お店によっても設備や技術力に差があるため、仕上がりに関しての口コミを集めることも重要な要素です。
傷の程度の判断が付かない場合や修理費用を可能な限りかけたくない場合は、コンパウンドで磨いてみることもひとつの方法です。コンパウンドで磨く程度なら、リスクが少なく傷を目立たなくすることにもつながります。
車を買い替える予定がある場合にも有効で、売りに出す際の査定において減点を避けられる可能性があります。見た目の印象も良くなるので、一度コンパウンドの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
車の傷を放置すると、どのようなリスクが発生するのか気になる方もおられるでしょう。実際のところ早めに修理することが大切で、修理費用の増大を避けることが可能です。ここでは、傷を放置した場合、塗装が劣化する点と錆の原因となる点について詳しく解説します。
塗装が劣化する要因には紫外線などがありますが、傷も含まれます。細かな傷はボディのくすみの原因になり、撥水効果も低下している状態です。クリア層は塗装保護の役割もあるため、傷を放置してしまうと早期に劣化してしまうでしょう。
したがって、傷は早めに補修することが大切です。きれいな状態を長く保ちたい場合は、補修後にボディコーティングの施工を検討してみてはいかがでしょうか。
ボディの金属部分が露出した状態だと、雨水や湿気により錆が発生してしまいます。そのため、塗装が削り取られるほどの深い傷が付いた場合は、早めに修理することが大切です。
錆は時間が経つほど金属部分を侵食していき、損傷箇所の内部に広がります。放置するほど錆を落とすのが難しくなる上、修理範囲の拡大により多くの費用がかかることから、すぐに対処することが重要なのです。
車に傷がついた場合は、ぜひイエローハットのワンプライスクイック鈑金をご利用ください。クイック鈑金なら修理が早いだけでなく、いくつかのメリットがあります。見積もりの予約をWEBで受け付けているため気軽に申込み可能です。ここでは、イエローハットを利用する利点を解説します。
イエローハットのワンプライスクイック鈑金では、ドアやフェンダー、バンパーの損傷を1日で修理可能です。ある程度の深い傷や凹みがあってもきれいに仕上げます。
※キズ・ヘコミの状態により、施工日数がかかる場合があります。
また、分かりやすい料金設定となっており、ご自身でもおおよその費用が把握できます。例えば傷の場合、1ハンド(15cm×15cm以内)あたりの料金は、バンパーなら税込22,000円、ドアもしくはフェンダーであれば税込37,400円です。
また、ドアやフェンダーに凹みがある場合は、5cm×10cm以内で税込45,100円と明瞭な料金設定となっています。
※上記の価格は一例となりますので、金額は異なる場合ございます。実際のお見積は現車を確認させていただき、ご提示させていただきます。
車に傷がついた場合の鈑金見積もり・ご来店の申込みは、WEBからも可能です。予約専用ページでお車、店舗を選択し、氏名や電話番号などのお客様情報をご入力するだけです。
お申込み完了後、「0120」から始まるコールセンターのフリーダイヤルよりお電話させていただきます。鈑金に関してのご質問やご相談にもお答えしますので、お気軽にWEB申込みをご利用ください。
また、一部の店舗では、WEB予約よりお客様ご自身で見積り・来店の予約を完了できますので、非常に便利です。
まずは、キズの修理・塗装のお見積りをお気軽にご相談ください。
車に付いた傷は、自分で修理することも可能ですが、道具を購入して手順に注意する必要があります。きれいに仕上げたい場合は、お店に依頼することを検討しましょう。できるだけ放置せず、早めに見積もりを依頼することが大切です。
車に傷を発見したら、クリック鈑金を提供しているイエローハットにお任せください。見積もりの予約をWEBから受け付けしています。素早くきれいかつお手頃価格となっていますので、ぜひお申し込みください。