COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
部分塗装と全塗装どっちを選ぶ？車のダメージ具合で選ぶ塗装方法
車の塗装は、外観の印象に大きく関わる要素です。他にも、ボディを錆や汚れから守る役割を持っています。ただし、長い期間使用していくと劣化していき徐々に色合いが変化するため、再塗装を検討している方もおられるでしょう。
このコラムでは、車の塗装に関する基礎知識から、劣化した場合の選択肢などを主に解説します。塗装費用やDIYは可能なのかといった疑問にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
鈑金・塗装修理 FAQ
車の劣化や損傷具合がわかる塗装の仕組み
キズやぶつけてしまった、または劣化などで車の塗装を検討する場合、まずは基礎知識を把握すると良いでしょう。塗装は複数の層からできており、それぞれ役割が異なります。また、塗装には種類があり、メーカーによっては多くのコストを割いている場合があるので、特徴を把握しておくことが大切です。ここでは、塗装の基礎知識を含め種類について解説します。
車の塗装は複数の層によって構成されている
車の塗装は複数の層で構成されており、基本的に3層以上塗り重ねられています。一番下の層には防錆のための電着塗装が施されており、その上から塗布されるのが中塗り塗料です。中塗り塗料は、下塗りとベースカラー層の密着度を高めるために施されます。
ベースカラーは車の色を決める層で、目に見える部分です。さらにその上にクリア層を施すことで、光沢を生み出しています。ただし、クリア層がない車種も存在しますので把握しておくと良いでしょう。
ボディに傷があった場合、水をかけて瞬間的に見えなくなるのであれば、クリア層を磨くだけで消せる可能性があります。一方でベースカラー層に届く深い傷の場合は、鈑金塗装による塗り直しが必要です。
カラーリングによって層の構成が異なる
塗装の種類には、メタリックやパールなどの粒子が含まれていない顔料を原色もしくは調色して塗布する「ソリッドカラー」があり、キラキラとした粒子を混ぜ込んだタイプのカラーも存在します。メタリックは顔料にアルミの粒を混ぜ込んだもので4層構造となっており、キラキラとした印象を与えるワングレード上の塗装です。
他にも有料オプションに設定される傾向にあるパールは、ベースカラーとクリアの間に鉱石（雲母）の層を持つ5層構造となっています。パールのような独特の輝きを放つため人気があり、塗装工程が多くなることからコストが高い点が特徴です。マイカもパールと同様に鉱石を含んだ層を持ちます。
車の塗装が劣化・損傷した場合の選択肢
車の塗装は、紫外線などの影響で気付かない間に変色していきます。また、クリア層に細かな傷が付くことで、光沢も失われていくのが一般的です。また劣化だけでなく、車をぶつけてしまったなどで損傷した塗装を蘇らせるためにはどのような方法があるのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、再塗装する際の選択肢について紹介します。
局所的な劣化・損傷は部分的に塗装する
車の塗装は、全体が均一に劣化する訳ではありません。紫外線の当たる時間が多い面から早期に劣化していく傾向にあります。特に車の上部に位置するルーフや、面が上を向いているボンネットは、クリア層が剥げてしまうほどダメージを受けやすい点が特徴的です。
また、ぶつけてしまった場合などは局所的な劣化や損傷となります。その場合、そのパネル一面、またはキズの箇所のみを再塗装すると良いでしょう。プロに依頼すると、周りのパネルと色を合わせつつ再塗装してくれるため、違和感なく仕上がります。
全体的な劣化は全塗装を検討する
車は全塗装することも可能です。全体的に色あせが気になる場合に検討すると良いでしょう。クラシックカーにお乗りの方や、メーカーの設定色とは異なる見た目を求める場合にも最適です。
ただし、高額な費用がかかる点を把握しておきましょう。全塗装は作業工程が非常に多く、材料費もかかるため高額になりやすい傾向があります。車を長く使用する予定の場合は検討してみる価値がありますが、買い替えを念頭に入れている場合は、磨きなどのメンテナンスに留めておくのもひとつの方法です。
深い傷・凹みには鈑金塗装を施す
ボディに深い傷や凹みがある場合、鈑金塗装を施すことで修正できます。金属製のパネルに深い傷があると、錆が発生して塗装内部で広がり、補修レベルが上がってしまうため放置は厳禁です。また、凹みがある場合も放置すると周辺の塗装の劣化を招いてしまうかもしれません。
ただし、傷がパネル全体に広がり凹み箇所が多いなど、ひどい損傷がある場合は鈑金塗装ではなくパーツごと交換することもあります。
車の塗装費用の目安とお店の選び方
車の鈑金塗装には、比較的高めの費用がかかります。塗装範囲が広いほど高額で、どの程度の予算を設定すれば良いのか迷われている方もおられるでしょう。ここでは、鈑金塗装費用の目安と、値段に影響を与えるポイントについて解説します。お店選びの方法についても触れるので、ぜひご覧ください。
部分的な塗装の場合
車の一部を塗装する場合、各パーツによって費用の傾向が異なります。代表的な部位の塗装費用については以下をご覧ください。
・ドア
ドアの塗装費用は、1枚あたり2万円～4万円程度かかります。
・フェンダー
フェンダーとはタイヤ周囲のパネルのことで、塗装費用は2万円～4万円程度かかるでしょう。
・ルーフ
ルーフは面積が一番大きい場所です。塗装費用は4万円～8万円程度かかります。
・ボンネット
ボンネットは塗装が劣化しやすい部位です。費用は2万円～5万円程度かかるでしょう。
・バンパー
バンパー全体を塗装する場合は、2万円～4万円程度の費用がかかるでしょう。一部を塗装する場合は2万円～3万円程度です。
上記はあくまでも目安で、お店やカラーの種類、塗装箇所の損傷具合によって異なりますので、まずは複数のお店でお見積りをとることがおすすめです。
全塗装の場合
全塗装（オールペイント）すると新車を手に入れたような満足感を得られますが、費用は高額となります。ボディサイズや車の状態、カラーの種類によって異なります。特に見る角度で色が変わるマジョーラ塗装や色に重みがあるキャンディー塗装、すり傷が復元するスクラッチシールド塗装など、特殊な塗装は非常に高額な費用がかかります。
全塗装の場合は、お店によっても金額が大きく異なるので、まずはお店に相談するのが最善です。
値段に影響を与えるポイント
塗装の値段は、さまざまな要因により変動します。一般的なソリッドカラーであれば、比較的安価ですが、塗布する際に技術を要するメタリック塗装や層が多いパール塗装などは費用が高くなる要因です。
また、高級車ほど厚みのある塗装ですので、車種によっても費用が異なります。他にも、全塗装する工程でどの程度部品を脱着するのかなど、お店ごとに工程が異なるためコストが費用に反映されるのです。
塗装を依頼するお店の選び方
塗装をお店に依頼する場合、選ぶ基準がいくつかあります。まず、お店選びで重要なのは塗装費用の総額です。1社だけに見積りを依頼するのではなく、2社以上で比較すると予算範囲内のお店が見つかるかもしれません。
また、費用だけでなく仕上がりにも注目した方が良いでしょう。口コミを調査したり、施工例を見せてもらったりと、納得できるレベルで塗装してくれるのか判断材料を収集します。作業工程についても問い合わせてみることで、安心感が得られるかもしれません。
車の塗装をDIYするメリット・デメリット
車の塗装は、DIYでも実施可能です。ただし、作業手順を調べつつ必要となる塗料や道具をそろえる必要があります。どの程度の塗装なら個人で実施できるのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、DIYで実施する塗装で押さえておきたい事柄や施工時の失敗例について解説します。
全塗装はプロに依頼
塗装は、洗車・研磨・脱脂などの下処理や、下地・ベースカラー・クリアなど塗料の塗布など、さまざまな工程があります。全塗装では、車全体で各工程を実施しなければならないため、多くの手間・時間を要します。
また、塗料を大量に用意しなければならず、適切な環境の作業スペースを確保することも重要なポイントです。塗料独特の匂いが周囲に影響を与えるため、住宅街での作業は難しいこともあり、全塗装はプロでないと無理と思った方が良いでしょう。
浅く細かい傷の補修ならDIYの難易度も低い
塗装を美しく仕上げるためには、技術が大切です。全塗装で失敗した時と比べ、部分的な補修は失敗した場合の金銭的リスクが低いと言えます。そのため、難易度が低い浅めの傷の補修であれば、DIYに挑戦してみるのもひとつの方法です。
爪が引っかからない程度の傷は、コンパウンドと布を用意して磨くだけできれいになるでしょう。引っかかる場合は、コンパウンドの他に耐水サンドペーパーや車に適合するタッチアップペンで、目立たない程度に補修可能です。
事前に失敗例を知って施工時に注意しよう
DIYで実施する塗装では、失敗することもあります。事前知識を頭に入れておくときれいに仕上げられる可能性が高まるため、塗装でよくある失敗例を以下で確認してみてください。
・色ムラができる
塗料を塗布する際のスピードが一定でなかった場合や、スプレーのノズルにつまりがあると色ムラができてしまいます。
・ゆず肌になる
ゆず肌とは、柑橘系果物の表面のような凹凸がある状態のことを指します。スプレー時の距離が不適切な場合や、塗面の温度が高い場合に発生しがちです。
・ブツブツができる
研磨があまい場合や、塗面にダストが付着していることに気付かず塗装した場合にブツブツ状態となります。
車の傷には保険が適用されるってホント？
自動車保険に加入している場合、車両保険を付けていると鈑金費用を保険会社からの保険金で支払える場合があります。しかし、保険が適用されないケースもあるため注意しましょう。
一般的に車両保険には種類があり、さまざまな事故状況に対応しているタイプと、限定的なタイプの2つがあります。限定的なタイプの場合は、自損事故やあて逃げなどが保険適用外となっていることが多く保険金が下りないケースもあるため、自身が加入している保険の内容確認が必要です。
また、車両保険を使用することで等級が下がり、今後の保険料が割増になります。鈑金費用しだいですが、長い目で見た場合に損をしてしまうケースもあるため注意が必要です。保険を適応するかどうか迷った際は、鈑金費用の見積りを取り保険会社に試算してもらうのもひとつの方法と言えます。
車の塗装に傷や凹みを見つけたらイエローハットへ！
車に付いた傷や凹みは劣化が進行する前に、早めに修理を検討しましょう。イエローハットでは、スピーディーに修復できるクイック鈑金を受け付けています。ピンポイントで修理するため費用を抑えることも可能です。ここでは、ワンプライスクイック鈑金の内容とWEB予約について紹介します。
ワンプライスクイック鈑金なら素早くきれいに修理完了
イエローハットのクイック鈑金は、小さな凹みや傷の補修に特化した鈑金です。そのため、作業自体を素早く終わらせることができ、通常は半日から1日で完了します。主にバンパーやドア、フェンダーを対象としており、ドアミラーの傷も修復可能です。※キズ・ヘコミの状態により、施工日数がかかる場合があります。
料金は損傷箇所の大きさで決まり、1ハンド（15cm×15cm）単位で受け付けしています。バンパーにできたすり傷であれば、1ハンド税込22,000円です。ドアやフェンダーもリーズナブルな価格設定となっていますので、ぜひクイック鈑金の利用をご検討ください。
※上記の価格は一例となりますので、金額は異なる場合ございます。実際のお見積りは現車を確認させていただき、ご提示させていただきます。
保険適応価格と実費費用の比較ができる
車両保険を適応するかどうかは、鈑金修理にかかる実費と保険料の割増分を比較することが大切です。2012年10月に実施された自動車保険の割引制度の改定により、等級ダウンによる保険料の増額は今までよりも大きくなっています。そのため、軽微な修理の場合は保険を使わないほうが良いケースもあります。
イエローハットでは鈑金・塗装修理見積りが無料です。修理費用に保険を使用したほうが良いかどうか、試算の上でアドバイスをさせていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。
見積り依頼は24時間いつでもWEBからご来店の予約が可能
ワンプライスクイック鈑金の見積りの予約方法はシンプルです。WEBからであれば24時間いつでもご来店の予約をいただけます。専用ページにてお車・店舗を選択し、氏名や電話番号などのお客様情報をご入力いただくだけで完了です。確認後「0120」のフリーダイヤルから始まるコールセンターより電話をさせていただきます。
一部の店舗では、WEB予約よりお客様ご自身で見積り・来店の予約を完了できますので、非常に便利です。まずは、傷の修理・塗装のお見積りをお気軽にご相談ください。 お見積りご提示後、ご納得頂ければ施工の日程をご予約させて頂きます。
まとめ
車の塗装にはいくつか種類があり、オーソドックスなのはソリッドカラーです。メタリックやパールなども人気で、それぞれ仕組みが異なります。塗装は劣化していきますが、再塗装したり、ボディコーティングを施したりすることで美観を蘇らせることが可能です。
もし車に小さな傷や凹みができてしまった場合は、イエローハットにお任せください。クイック鈑金ならリーズナブルな価格でスピーディーに修復できます。ぜひ鈑金・塗装見積り・ご来店予約ページへアクセスしてみてください。