COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
車のバンパーは、どのような役割を持つパーツなのか押さえておくことが大切です。傷つきやすい箇所に装着されているため、修理するケースが多いと言えます。自分で修理できるのか、プロに依頼したほうが良いのか気になる方もおられるのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、バンパーについて押さえておきたい基礎知識と損傷しやすい要因を解説します。損傷した場合、DIYでの補修が難しいケースについても把握できますので、ぜひ参考にしてください。
目次
まず、バンパーという部品がどこに取付けられているのか知りたい方もおられるでしょう。バンパーには、フロントバンパーとリヤバンパーが存在します。また役割も同時に把握しておくことが大切です。ここでは、前後のバンパーの概要を解説します。
バンパーは、車のフロント部分とリヤ部分に2つ設けられています。フロントバンパーは、フロントの最前部にあり、フォグランプやグリルなどが組み込まれていることが一般的です。また、ナンバープレートの装着箇所でもあります。
リヤバンパーはボディの後端の下部にあるパーツです。テールランプの下側にあり、ナンバープレートやリフレクターが取付けられている車種もあります。
車のボディはいくつかのパーツに分かれています。天井部分はルーフと言い、エンジンルームの蓋にあたるのはボンネット、そして各ドアと車輪の周囲にあるフェンダーなどです。
その中で、進行方向に取付けられているバンパーは、衝突時の衝撃を吸収する緩衝装置としての役割を担っています。また、前後のバンパーは「車の顔」を形作る重要なパーツのひとつです。
バンパーにはどのような素材が使用されているのでしょうか。以前は金属製のバンパーが主流ではありましたが、現在は樹脂製です。それぞれの特徴について知りたい方もおられるでしょう。ここでは、バンパーの素材ごとの特徴や、金属製から樹脂製に変わった理由を解説します。
現在、自動車のバンパーの素材としてもっとも利用されているのがポリプロピレンを素材とする樹脂部品です。樹脂は金属よりも柔らかく、成形しやすい点が特徴です。
また、柔軟性があるため、へこんでしまった場合でも、反対側から押し込めば比較的元に戻しやすい特徴を持っています。ただし、金属製よりも耐久度は低いため、割れることがあります。
以前は、バンパーに金属を使用することが多くありました。金属は強度が高く、耐久性の面で優れているのが特徴です。軽い衝撃であれば簡単に破損することはありません。
樹脂製は割れると再使用が難しいと言えます。一方で金属製は、割れる可能性が低く、損傷しても再使用しやすいのです。
ただし、金属製は硬いため、歩行者へのダメージを与えやすいデメリットがあります。衝撃吸収能力が、樹脂製よりも劣ると言えるでしょう。
金属製のバンパーは、現在ほとんど採用されることが無くなり、樹脂製が主流となりました。その理由のひとつとして挙げられるのは、安全性です。柔らかい樹脂製は、歩行者と衝突した際に、被害を最小限に抑えられます。
また、軽量化が重要となってきたのも理由のひとつです。現在の自動車にはエコ性能が求められており、樹脂製にすることで軽量化でき省燃費に貢献します。また、成形しやすくデザイン性が高い点も理由として挙げられるでしょう。
樹脂製のバンパーは、歩行者保護の観点から採用されていますが、損傷しやすい点があることを押さえておきましょう。ここでは、バンパーを損傷する主な原因について解説します。また、傷や割れをそのままにした場合の弊害も紹介するので、参考にしてください。
バンパーはボディを構成するパーツの中で、もっとも傷つきやすいと言えるでしょう。フロントバンパーとリヤバンパーどちらも運転席から見えないため、狭い道路を走行する際や駐車時に、障害物へ接触しやすい傾向です。
また、縁石や車輪止めなどの構造物に擦ってしまうケースもよくあります。特に車高が低い車や、リップスポイラーなどのエアロパーツが付いている車のバンパーは、高さのある障害物に接触しやすいため注意が必要です。
バンパーが損傷した際に、修理や交換しないとどうなるのか気になる方もおられるでしょう。樹脂製のバンパーは、傷が付いたとしても金属のように錆が発生せず、劣化が広がる可能性は低いと言えます。
ただし、ぶつけた衝撃でバンパーが外れていたり割れていたりすると、保安基準不適合となり車検に通らない可能性があります。安全性のためにも、早めに修理することが大切です。
傷付いてしまったバンパーを自分自身で直せないか知りたい方もおられるでしょう。基本的に浅い擦り傷程度であれば、DIYでも補修可能です。ただし、バンパーにセンサーなどの電子制御装置に関わるパーツがついていると、特定整備に該当するケースがありますので、以下をご覧ください。
バンパーを障害物に軽く擦ってしまい、浅い擦り傷が付くケースがあります。その際、DIYで比較的簡単に補修できることもあります。用意するものは、粗さの異なるコンパウンドと専用のスポンジ、拭き取り用のクロスです。粗目から細めの順番で、磨いていくと、徐々に傷が目立たなくなるでしょう。
コンパウンドで消えない傷は、本格的な補修が必要となります。DIYで補修するのもひとつの方法ですが、きれいに仕上げたい場合はプロに頼ることが大切です。
新型車の多くは、先進の安全装備を搭載していることが一般的です。衝突被害軽減ブレーキなどの先進の電子制御装置を搭載している車には、多くの場合バンパーにカメラやレーダーが備わっています。
このような車両のバンパーを脱着すると、安全装備の誤作動につながるケースがあるため、プロに頼ることが大切です。特定整備に該当し、正しい知識を持って電子制御装置の調整をしなければなりません。
先進の安全装備を搭載している車は、周囲の道路状況をレーダーやカメラなどで検知しています。これらの電子機器はフロントガラスや前後のバンパーに装着されていることが多く、取付け位置が適切でないと正しく作動しません。
そのため、フロントガラスやバンパーを脱着する際や交換する際は、エーミングと呼ばれる作業を実施することが義務付けられています。特に障害物がないのに自動ブレーキが誤作動を起こすと、追突事故につながる恐れもあることから、エーミングは重要な作業です。
バンパーに付いたのが浅い擦り傷ではなく、深い傷や割れている場合はプロに修理を依頼したほうが良いでしょう。エーミングが必要となる場合、知識や設備を持たない個人で実施するのは困難です。ここでは、バンパーの修理や交換をプロに依頼した場合の費用の目安を紹介します。
バンパーの傷は、範囲が広いほど費用がかかります。パネル一面を鈑金・塗装すると高額ですが、ピンポイントで修理することも可能です。その場合、傷1箇所に対して約2万円~3万円の費用がかかるでしょう。
深いえぐれ傷やへこみある場合は、修理の工数が多くなるため費用は高くなります。1箇所に付き約3万円~4万円必要となるでしょう。そして損傷が複数箇所あると、より多くの修理代がかかります。
バンパーの損傷が重度の場合、修理できないケースが一般的です。割れている場合や大きく変形している場合は、基本的に交換が必要です。そして交換には、部品代と取替工賃がかかります。
バンパー交換の費用は車種によって大きく異なると言えるでしょう。少なくとも5万円以上の費用がかかります。安全装備が装着されているバンパーや、高級車の場合の交換費用は高めです。10万円以上かかることもあるでしょう。
バンパーの修理費用を抑えたい方や、できるだけ早めに直したい方は、イエローハットのワンプライスクイック鈑金を利用してみてはいかがでしょうか。ここでは、ワンプライスクイック鈑金のメリットをご紹介します。見積りの来店予約が簡単にできるWEB予約についても紹介するので、ぜひご覧ください。
イエローハットのワンプライスクイック鈑金は、コストを最小限に抑えた仕組みを取り入れており、利用しやすい料金設定を実現しています。傷の大きさでおおよその修理代金が分かるでしょう。
例えばバンパーの擦り傷の場合、1ハンド(15cm×15cm以内)で税込2万2,000円~、2ハンド(30cm×15cm以内)なら税込2万9,700円~とリーズナブルです。ぜひ見積りをご依頼ください。
※上記の価格は2023年11月現在の価格です。また、価格は一例となりますので、金額は異なる場合がございます。実際のお見積りは現車を確認した上で、ご提示させていただきます。また、ワンプライスクイック鈑金は一部実施していない店舗がございます。 詳しくは最寄のイエローハットの店舗へお問合せください。
お見積り・ご来店の予約は、WEB予約サイトを利用していただくとスムーズです。お見積りの予約をしたい店舗と車種情報を選択いただき、氏名などのお客様情報を入力するだけで簡単に予約できます。
またコールセンターのフリーコールへのお電話でもお見積りのご予約を頂けます。鈑金のお見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。お見積りご提示後、ご納得いただければ施工の日程をご予約いたします。
前後に装着されているバンパーは、歩行者を保護するための重要なパーツです。現在は樹脂製が主流で、安全性や軽量化を実現しています。ただし、傷付きやすい部分であり、電子制御装置が装着されていることもありますので、損傷した場合は早めに修理することが大切です。
バンパーの修理は、ぜひイエローハットにお任せください。ワンプライスクイック鈑金であれば、リーズナブルかつすぐに修理が完了します。見積りは無料で、便利なWEBフォームからご予約いただけます。