COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
バンパーの傷・割れにおける修理の緊急性や方法とは？依頼先や相場も分かる
バンパーは、傷付いたり時には割れたりなど、損傷しやすい部品です。小さくこすった程度の傷であれば、走行や安全性に影響する可能性は低いですが、早めに修理したほうが良い場合もあります。修理方法や依頼先の種類、費用について知りたい方もおられるのではないでしょうか。
このコラムでは、バンパーが傷付いた場合の修理に関して、押さえておきたいポイントを解説します。自分で修理する方法や注意点も把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
鈑金・塗装修理 FAQ
バンパーの傷・割れにおける修理の緊急性
バンパーの傷・割れは、構成している素材によって修理の緊急度が異なると言えるでしょう。ここでは、金属製のバンパーと樹脂製のバンパーの特徴や、傷付いた場合に早めに修理したほうがいい点について解説します。特に金属製のバンパーが装着されている場合は注意しましょう。
金属製バンパーの傷
現在の自動車にほとんど採用されていませんが、以前は金属製のバンパーが採用されていました。金属製のバンパーが傷付いた場合は、早めに修理することが大切です。
傷により金属がむき出しになると、錆びてしまいます。そして放置すると徐々に錆が侵食し、修理代が高くなってしまうので緊急性が高いのです。
樹脂製バンパーの傷や割れ
近年は、樹脂製のバンパーを採用した車種が主流となっています。樹脂製は製造コストが安く軽量です。また、柔軟性があり衝撃を吸収するため、歩行者に対して優しい素材と言えます。
また金属製と異なり、傷付いても錆により劣化することはありません。傷のみであれば修理の緊急性は高くないでしょう。ただし、障害物に接触すると割れることがある点に注意が必要です。
バンパーの傷を修理する方法は深さによって異なる
バンパーの傷を自分で修理する方法は、その深さによって異なります。基本的に深くなるほど、DIYの難易度も高くなる傾向です。ボディカラーにより異なりますが、塗装はいくつかの層により形成されています。ここでは、3つの層に分けて修理方法の概要を解説しますので、参考にしてください。
クリア層のみのケース
塗装においてクリア層は、最後に塗られる層です。無色透明のクリアを塗ることで、その下にあるカラー層が保護される他、光沢が生まれます。このクリア層のみ傷付いている場合、比較的簡単に補修可能です。
クリア層のみに留まる浅い傷はコンパウンドで磨くだけで、多くの場合傷を消すことができます。荒目・細め・仕上げ用の順番で磨くのがポイントです。ドアハンドル周りの引っかき傷にも効果があるでしょう。
カラー層に達しているケース
カラー層は、クリア層の下にあるボディカラーを決める層です。カラー層の顔料にはさまざまな種類があり、原色カラーのみで色を表現している場合は「ソリッドカラー」と呼ばれています。
また、光輝材を含むカラーは、名称に「メタリック」や「パール」、「マイカ」などと表現される点が特徴です。傷がカラー層に達している場合は、タッチアップペンを使用するなどして目立たなくすることができます。
下地が露出しているケース
バンパーの塗装の最下部にあたる部分は、下地と呼ばれます。下地まで達するような深い傷は、DIYで補修するのが難しいでしょう。パテを使用してえぐれた部分を埋める作業や、塗装面を整える磨きが重要となってくるためです。
金属製のバンパーの場合、下地まで達すると錆が発生します。この場合、錆をきれいに除去しないと内部で腐食が進行するでしょう。
バンパーの傷・割れ修理を依頼できるお店は？
板金は一般的な修理を行う整備工場とは異なる設備、専門的な知識や技術が必要です。整備工場と板金工場を併設している場合もありますが、整備工場では対応していないこともあります。どこに板金・塗装を依頼すれば良いのか、気になる方もいるでしょう。ここでは、主な4つの依頼先の特徴を解説します。
カーディーラー
カーディーラーは、車を購入できるだけでなく車検や修理、メンテナンスなど総合的に対応しています。また、板金にも対応していることが一般的です。
純正品を取り扱っており、信頼性が高い依頼先と言えるでしょう。ただし、自社で板金できるカーディーラーもあれば、板金塗装工場などに外注しているお店もあります。
ボディショップ（板金塗装工場）
バンパーの傷を補修したい場合、ボディショップも選択肢のひとつとなります。専門性が高く、豊富な知識と高度な設備を整えているため、仕上がりが期待できます。カーディーラーと違い、さまざまな車種に対応してくれるでしょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでもバンパーの補修など、板金を受け付けているケースがあります。一般的にガソリンスタンドは受付窓口であり、別途板金工場を有しているお店もあれば、外注に出している場合もあるでしょう。給油ついでに見積りできる点がガソリンスタンドの特徴です。
カー用品店
カー用品店も、バンパーを修理したい場合の依頼先のひとつです。カー用品店は、全国に店舗を展開していることが多く、近場で見つけやすいでしょう。本格的な板金を依頼できる他、傷の大きさで料金が決まるクイック鈑金を実施しているケースがあります。こちらも気軽に利用できる点が特徴です。
バンパーの傷・割れ・へこみ修理にかかる費用の相場
バンパーの傷を板金修理する際、費用がかかります。その金額は傷の大きさや深さで決まると言えるでしょう。ここでは、損傷の程度を3つに分けて、それぞれの修理費用の相場を紹介します。修理不可で交換となるケースがもっとも高額となりますので、参考にしてください。
擦り傷
擦り傷程度であれば、バンパーの修理費用は比較的安価です。1箇所の傷であれば、2万2,000円~3万7,000円程度の費用で済むでしょう。傷の範囲が広い場合や傷が複数箇所あり離れている場合は、より多くの費用が必要となります。
へこみ傷
現在主流の樹脂製バンパーの場合、軽い衝撃でもへこんでしまいますが、基本的に板金修理は行われません。しかし、お店によっては修理で対応してくれる場合もあります。ただし、擦り傷よりも費用が高額になる傾向です。
バンパーのへこみ傷を修理する際の相場は、1箇所3万円~5万円程度が目安となります。ただし、お店や車種によっては10万円以上かかるケースもあります。
交換費用
樹脂製バンパーを強くぶつけてしまった場合、大きくへこんだり、割れたりすることもあるでしょう。このようなケースでは、修理ではなく交換となることも珍しくありません。
交換費用はおおよそ5万円～10万円が相場となっており、車種によって大きく異なります。10万円以上と高額になる可能性もあるでしょう。
バンパーの傷は自分で修理できる？
バンパーの修理費用を可能な限り安く抑えたい方もおられるでしょう。板金塗装は多くの予算を必要とするケースもあることから、DIYで補修できないか気になるところです。ここでは、バンパーの修理方法の主な流れやプロに依頼したほうが良いケースなどを解説します。
自分で修理する方法
バンパーの修理では、まず傷付いた塗装面を磨く作業から始まります。荒さの異なる耐水サンドペーパーを使用して、塗装面をなめらかな状態にしましょう。次に脱脂スプレーで油分を除去し、専用のヘラでパテを塗り込みます。パテが乾燥した後は、再度耐水サンドペーパーで塗装面を整えましょう。
そしてボディカラーに合わせて下地となるプラサフを吹き付けます。次はぼかし剤を使用しつつ、ボディカラーと同色のスプレーを塗布し、艶出しスプレーやコンパウンドを使用して仕上げていきましょう。
プロに施行してもらうほどのクオリティが求められない
板金・塗装をDIYで実施する場合は、高いクオリティを期待できないと言えるでしょう。磨きが不十分の場合や塗料などのスプレー吹き付けるスピードや距離が異なっている場合など、技術や経験がないときれいに仕上げることは困難です。損傷箇所がより目立つケースもあることから、失敗のリスクを考慮する必要があります。
またDIYに失敗すると、より高額な修理費用が発生することもあるため、慎重に検討することが大切です。
装備や工程によりエーミングが必要となるケースも
年式の新しい車ほど、最新の技術が取り入れられています。先進の安全装備に付随するカメラやセンサーが、バンパーに備わっているケースも珍しくありません。このような車両のバンパーを脱着もしくは交換すると、エーミング作業が必要となるため注意が必要です。
エーミングとは、自動ブレーキなどの機能を正しく作動させるために欠かせない作業です。専用の機器が必要となり、専門知識を要するためDIYでは難しいでしょう。先進の安全装備が装着されている場合は、バンパーの修理をプロに依頼することが大切です。
バンパーの傷・割れ修理にかかる費用を削減するコツ
バンパーが損傷した場合の修理費用が高いと感じる方もおられるでしょう。DIYであればコストを最小限に抑えられますが、経験者でない限りプロのような仕上がりは期待できません。そこで、ここでは修理費用を削減するポイントを2つに分けて解説します。
相見積りをもらう
車の修理に対応したお店は多くあります。同じ作業でも、お店ごとに料金設定が異なっており、基本的に見積りは無料のケースがほとんどです。したがって費用を抑えたい場合は、相見積りを取ると良いでしょう。比較することで安い修理工場が見つかります。
リビルトバンパーを活用する
バンパーを交換しなければならないほど損傷した場合、比較的多くの費用が発生します。新品バンパーを使用するのが一般的ではありますが、リビルトバンパーを検討するのもコストを削減するコツです。中古品を再生したリビルトバンパーは、新品よりも安価でクオリティにおいても特に問題ないケースがほとんどでしょう。
バンパーの傷・割れ修理は保険適用？
バンパーの修理費用に車両保険が適用できないか、気になる方もおられるでしょう。車両保険によっては、自損事故でも保障の対象となるケースがあります。ただし、デメリットもあるため注意が必要です。ここでは、車両保険の種類や使用後の注意点を解説します。
車両保険の種類によって適用可否が異なる
一般的に、車両保険には2つの種類があります。一般型とエコノミー型です。一般型は保証の対象となる範囲が広く、自損事故に対応している点が特徴です。一方で保険料が比較的安価なエコノミー型は、自損事故やあて逃げなどで保険を適用できません。一度、契約内容を確認してみましょう。
バンパーの修理をするならイエローハットへご相談ください
バンパーが傷付くと、見た目を大きく損なってしまいます。素早くきれいに修理した方は、ぜひイエローハットにお任せください。イエローハットは、WEB上で見積りの予約が可能です。ここでは、WEB予約の流れと、ワンプライスクイック鈑金をご利用いただくメリットをご紹介します。
保険修理と自費修理で悩んだら見積りで判断
車両保険を使用したい場合は、まず保険会社に連絡して保険料がどの程度アップするのか把握することが大切です。そして、修理費用と比較し保険を適用させるか検討しましょう。イエローハットでは、バンパー修理の見積りが無料です。
WEBフォームから車種情報の選択と利用したい店舗を指定し、氏名などのお客様情報を入力するだけでお見積りの予約ができます。またコールセンターのフリーコールへのお電話でもお見積りのご予約を頂けますので、まずはお気軽にご相談ください。 お見積りご提示後、ご納得いただければ施工の日程をご予約いたします。
ワンプライスクイック鈑金なら素早くきれいに修理可能
イエローハットは、バンパーの傷を素早くきれいに修理できるワンプライスクイック鈑金を承っています。傷の大きさで修理代が決まる明瞭な価格設定で、コストを抑えているためリーズナブルです。
バンパーの傷は、1ハンド（15cm×15cm以内）の場合、税込2万2,000円～です。そして2ハンド（30cm×15cm以内）が税込2万9,700円～、3ハンド（45cm×15cm以内）については税込3万7,400円～となっています。
上記の価格は2023年11月現在の価格です。また、価格は一例となりますので、金額は異なる場合がございます。実際のお見積りは現車を確認した上で、ご提示させていただきます。また、ワンプライスクイック鈑金は一部実施していない店舗がございます。 詳しくは最寄店舗へお問合せください。
まとめ
バンパーは傷付きやすいパーツですが、浅い傷であれば修理費用は比較的安いと言えるでしょう。ただし、へこみがある場合は修理費用が高くなります。また、大きく破損している場合は交換するのが一般的です。DIYの実施や車両保険を適用するかどうかについては、慎重に検討しましょう。
イエローハットのワンプライスクイック鈑金なら、バンパーの擦り傷を素早くきれいに修理可能です。見積りは無料で、WEB予約にも対応していますので、ぜひご検討ください。