COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
車の塗装は、さまざまな要因で損傷・劣化してしまいます。環境によっては、塗装が剥がれることもあるため、原因を把握しておくことが大切です。修理する場合、どの程度の費用がかかるのか気になる方もおられるのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、塗装の剥がれの原因となる要素を紹介しつつ、修理費用の目安や修理方法について解説します。塗装の剥がれに関する対策にも触れますので、ぜひご覧ください。
車の塗装はデザインを際立たせる効果や、好みのカラーを表現できることから、見た目に大きく関わります。ただし、さまざまな環境要因により、使用過程における劣化は避けられません。ここでは、塗装に悪影響を与える代表的な要素を5つ解説します。
日光には紫外線が含まれていることを、多くの方がご存じでしょう。日焼けの原因でもある紫外線は、さまざまなものを劣化させてしまいます。車の塗装についても例外ではありません。
塗装面に紫外線が当たり、劣化が進行すると剥がれの原因となるのです。特に塗装の最上部にあるクリア層が剥がれると、見た目を大きく損ないます。
外気にさらされる塗装面には、さまざまな汚れが付着します。酸を含んだ鳥のフンや走行中に付いた虫の死骸なども、塗装を劣化させる要因となるため注意が必要です。
排気ガスの成分やブレーキ時に発生するブレーキダストも酸性汚れのひとつであり、塗装面に付着します。このような汚れを長期間放置すると、塗装面へのダメージとなり、剥がれにつながります。
塗装面の水分が乾くと、イオンデポジットと呼ばれるシミが付着します。イオンデポジットは、水分に含まれるミネラル分などで生じる現象です。特に、塩素やカルキ、マグネシウムなどが含まれる水道水を使用した洗車時には注意しましょう。
水分が蒸発しミネラルが塗装面に残ったものが、イオンデポジットと呼ばれます。これを放置すると、次に紹介するウォータースポットにつながるため、乾く前に拭き取ることが大切です。
イオンデポジットを放置すると、表面にとどまらず塗装内部に侵食します。これはウォータースポットと呼ばれる現象で、除去するには研磨が必要となるため注意が必要です。イオンデポジットの段階であればケミカル剤で除去できますが、研磨となると簡単にはできません。
また、重度のウォータースポットは、研磨で落ちないケースもあります。塗装に凹凸が生まれ、塗装の剥がれにつながるでしょう。
塗装の剥がれの原因は、紫外線や汚れによる劣化だけではありません。ボディに障害物が接触した場合や、走行中に飛び石などの異物が当たった場合の傷やへこみも、塗装の剥がれにつながります。
金属製のパネルでこれらの損傷を放置すると、塗装の下で腐食が発生しボディと塗装の間に隙間ができます。重度になれば、最下層からペリペリと塗装が剥がれてくるでしょう。
塗装の剥がれを放置すると、どのような影響があるのか気になる方もおられるでしょう。塗装は何層もの塗り重ねにより形成されています。
表面にクリアが施されている場合、ダメージを受けやすいクリア層のみ剥がれることも珍しくありません。その場合、速やかに修理しなければ、カラー層の劣化が進行し変色などのダメージにつながります。
また、カラー層も剥がれてしまうと、下地がむき出しとなります。そこに水滴や汚れが付着すると、汚れが広範囲に広がる可能性があるため修理することが大切です。最悪の場合、修理できず交換となり、高額な費用がかかるでしょう。
塗装が剥がれてしまった場合、修理にかかる費用がどの程度なのか知りたい方もおられるでしょう。ここでは、メーカー保証の確認やDIYで補修する際の費用、プロに依頼した場合の費用を解説します。修理したい場合の選択肢として、参考にしてください。
塗装の剥がれにつながる原因について解説しましたが、製品不良により発生するケースもあります。この場合、新車で購入した方は、保証期間内であればメーカー保証が利用できるかもしれません。塗装面の異常や、錆により穴が開いてしまった場合に適用されるでしょう。
ただし、車の使用中に傷が付いて剥がれにつながった場合は、保証対象外となることが一般的です。また、ボディのメンテナンスを怠っている場合も適用されないケースがあるでしょう。
塗装の修理をお店に依頼すると、まとまった費用が必要となります。一方で、DIYであれば工賃がかからないため、比較的安く直せるでしょう。DIYで必要となるのは、補修するための道具や材料をそろえるための費用です。
そろえる道具は補修方法によって異なります。剥がれが小さい場合は、タッチアップペンを使用するのが一般的です。剥がれの範囲が広い場合は、スプレーもしくはローラーと刷毛を用意すると良いでしょう。他にも耐水サンドペーパーや脱脂剤、ぼかし剤、コンパウンドが必要となってきます。
広範囲にわたって塗装が剥がれている場合、プロに修理を依頼すると多くの費用がかかります。ただし、小さな傷やへこみによる剥がれであれば、比較的低予算で修理できるでしょう。自分自身で補修するよりもきれいに仕上がることが期待できます。
修理費用は損傷があるパーツや範囲などによって異なりますが、小さな傷や凹みであればプロに依頼しても費用は安く済みます。価格設定はお店によって変動するため、まずは見積りを取ってみてください。
塗装の剥がれを自分自身で修理したい方もおられるでしょう。板金・塗装の設備を整え、高価な機材と技術があるプロのような仕上がりは難しいですが、挑戦してみるのもひとつの選択肢です。ここでは、剥がれを補修する3つの方法について、おおまかな流れを解説します。
スプレーを使用した修理は、比較的簡単です。まずは損傷箇所をきれいに洗浄しましょう。次に塗料がしっかり密着するよう、シリコンオフなどの脱脂剤を使用して油分を取り除いて拭き上げます。
そして適合するカラーのスプレーを、少し距離を取って吹き付けましょう。この時、傷を隠せる程度に塗り重ねることが大切です。最後に仕上げ用のスプレーを吹き付けると、傷が目立たないレベルで仕上げられます。
次にタッチアップペンを使用した補修方法を紹介します。こちらの方法でも同様に、まずは損傷箇所をきれいにし、コンパウンドである程度傷を磨いてください。浅い傷が目立たなくなります。そして損傷部分の錆や汚れを、耐水サンドペーパーを使用して取り除き、脱脂しましょう。
損傷箇所の周囲をマスキングしたら、タッチアップペンで傷に塗料を塗っていきます。塗料が乾いた後、マスキングを重ねて厚みを出し、耐水サンドペーパーやコンパウンドを使用して磨いていくと完成です。
広範囲の剥がれに対しては、ローラーや刷毛で修理するのもひとつの方法です。スプレーやタッチアップペンよりも多くの工程が必要となります。まずは修理する箇所以外に塗料が付着しないよう、周囲をマスキングしていきましょう。
次に塗料をしっかりと定着させるため、耐水サンドペーパーで磨きます。脱脂して下塗りした後、塗料を用意してムラが目立たないよう塗装します。ローラーや刷毛を使用した補修は、独特の質感となるため注意が必要です。
塗装の剥がれを極力防ぐために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。走行中、飛び石による損傷のリスクを低くするためには、車間距離を多めに取るのがポイントです。また、車庫やカーポートに駐車することで紫外線による劣化を最小限に抑えられるでしょう。
また、ボディをこまめにメンテナンスすることで、汚れやイオンデポジットによるダメージを軽減できます。ボディコーティングを施工すると、よりメンテナンスが楽になり、劣化しにくくなるためおすすめです。
塗装の剥がれの原因となる傷やへこみの修理は、ぜひイエローハットへお任せください。イエローハットでは、気軽に利用できるワンプライスクイック鈑金を実施しています。また、WEBから見積り予約が可能です。ここでは、イエローハットで修理するメリットをご紹介します。
イエローハットのワンプライスクイック鈑金は、補修範囲を最小限にとどめることで、コストを抑えています。リーズナブルな価格を実現している他、短時間で修理可能です。料金設定は損傷箇所の範囲で決まるため、どの程度の費用がかかるのか分かりやすいでしょう。
クイック板金は、バンパーの傷やドア・フェンダーの傷とへこみ、ドアミラーが対象です。例えばバンパーの場合は、修理代が税込2万2,000円からとなっています。ぜひイエローハットでの修理をご検討ください。
上記の価格は2023年11月現在の価格です。また、価格は一例となりますので、金額は異なる場合がございます。実際のお見積りは現車を確認した上で、ご提示させていただきます。また、ワンプライスクイック鈑金は一部実施していない店舗がございます。 詳しくは最寄店舗へお問合せください。
イエローハットは、塗装の修理の見積り予約をWEBからも受け付けています。またコールセンターのフリーコールへのお電話でもお見積りのご予約を頂けます。事前に質問したい場合は、フリーコールにてお気軽にご相談いただけます。
また、予約用のWEBページではワンプライスクイック鈑金の価格表も簡単に確認可能です。板金のお見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。お見積りご提示後、ご納得いただければ施工の日程をご予約いたします。
塗装の剥がれは見た目を大きく損なうだけでなく、放置するとボディへのダメージとなるため注意が必要です。目立たない程度に補修したい場合はDIYでも問題ないでしょう。ただし、クオリティを求めるのであればプロに依頼することを推奨します。
イエローハットでは、ピンポイントで補修可能なワンプライスクイック鈑金での修理を承っています。WEBから簡単に見積りの来店予約ができますので、ぜひ検討してみてください。