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鈑金・塗装修理について解説
車のバンパーはボルトやクリップで留まっているため、何らかの要因でズレが生じてしまった方もおられるのではないでしょうか。どのような直し方があるのか、また修理をお店に依頼した場合の費用についても気になるところです。
このコラムでは、バンパーのズレの直し方や費用の目安を紹介します。バンパーの役割や、ズレを放置した場合のリスクについても把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バンパーにズレが生じた場合は、できるだけ早く直すことが大切です。バンパーは比較的外れやすい部品と言えます。安全上、重要な役割があり、ズレを放置すると走行中のトラブルに発展するリスクがあるのです。ここでは、バンパーの役割など押さえておきたいポイントを解説します。
車の前後に取付けられるバンパーは、ぶつけやすいパーツです。軽くぶつけた場合は傷が付くだけですが、強くぶつけた場合はズレたり外れたりすることもあります。
例えば、壁などの障害物への接触や、縁石・タイヤ止めがバンパー下部に当たってしまうなどしてズレが発生します。また、フェンダーのバンパー取付け部分の歪みも、ズレの原因のひとつです。
バンパーは、衝突時に緩衝装置としての役割を持っています。主に車との衝突に対して衝撃を吸収するというよりも、歩行者と接触した際に脚部を保護するのが目的です。そのため、車種のバンパーの素材は樹脂製が主流となっています。
バンパーの歩行者保護の性能は、独立行政法人の自動車事故対策機構(NASVA)の試験で確認可能です。現在は5段階評価で、車種ごとに示されています。気になる方はNASVAの公式サイトをチェックしてみてください。
バンパーがズレたり外れたりしやすいのは、取付け方法が簡易的なためです。基本的にバンパーはプラスチック製のクリップ(プッシュプルリベット)と小さなボルトで固定されています。これは、緩衝装置としての役割を果たすためです。ボンネットを開けるとバンパー上部の固定部分が確認できるでしょう。
バンパーをぶつけるなど衝撃が加わると、クリップは外れることがあります。特にクリップが経年劣化によりもろくなっている場合、少しの衝撃で破損することがあるため注意が必要です。
バンパーがズレていたり、外れかかっていたりすると、タイヤに巻き込むリスクが有るため注意しましょう。走行中に発生すると、重大な事故につながりかねません。バンパーを巻き込んでしまうことで、ブレーキを破損させてしまったり、破片が飛び周囲の車を傷付けてしまったりする恐れがあります。
走行中に引きずるような異音が発生した場合は、速やかに安全な場所を探して停車し、異常がないか確認することが大切です。もしバンパーのズレを発見し、応急処置できない場合はJAFもしくは保険会社のロードサービスの利用を検討しましょう。
バンパーがズレたまま走行することは危険を伴うため、必要に応じて処置することが大切です。ズレの直し方のひとつに粘着テープを利用する方法があります。
近年の車に採用されている樹脂製のバンパーは軽量なため、強力な粘着テープであれば固定することが可能です。ただし、ずっと粘着テープのまま過ごすことは避けましょう。
粘着力が弱まると、走行風に耐えられない恐れがありますので、応急処置に留める必要があります。
バンパーのズレを直す方法として粘着テープよりも適しているのは、クリップの取付けです。クリップを取り付けることで、本来の固定力が得られるでしょう。クリップを購入する時は、サイズや必要個数を把握することが大切です。
また、クリップの取付け方法は簡単です。古いクリップを外すには、中心部分のパーツをマイナスドライバーなどで引き出すか、押し込む方法があります。取付けは、中心部分を浮かせた状態で穴に差し込み、最後に押し込むだけです。
ただし、クリップの取付け部分が破損している場合、あくまでも応急処置となりますので、お店に点検を依頼してみるのもひとつの方法です。
バンパーのズレの修理をお店に依頼する場合、どの程度の費用がかかるのか知りたい方もおられるでしょう。ズレのみであれば比較的安価ですが、損傷度合いによって費用は高額になります。ここでは、バンパーにおける修理費用についてケース別に目安を紹介しますので、参考にしてください。
バンパーがズレているだけでなく、大きく凹んでいる場合や割れている場合は、丸ごと交換することになるでしょう。また、バンパーにフォグランプやセンサー類が付いており、損傷して再使用できない場合はこちらも交換が必要です。
バンパー自体の価格は高額かつ工賃もかかるため、まずは修理が可能か確認してみましょう。一度修理できないと言われた損傷でも、お店によっては対応してくれる場合もあります。
バンパーにズレが生じている場合、取付け部分に破損等がなければ修理費用は安く済むでしょう。バンパーを固定しているクリップが劣化により外れている場合は、それを交換するだけなので、サービスで直してくれるケースもあります。
また、クリップ取付けのみであればDIYで直すのも比較的簡単です。カー用品店やホームセンターで購入して、その場で取り付けることもできます。
バンパーの角は特に損傷しやすい部分です。このようなバンパーの部分的な傷やへこみを直したい場合は、簡易板金で安く直せるかもしれません。お店によっては、傷やへこみをピンポイントで補修する簡易板金を実施している場合があります。
小さな損傷であれば、本格的な板金よりも安価な値段設定の簡易板金の方がコストを抑えられる他、数時間で作業が完了するでしょう。板金修理はお店ごとに見積り額が大きく異なることがあるため、簡易板金を含めた修理費用の比較が大切です。
現在、さまざまな電子機器によって自動車の安全装備が進化しています。フロントガラスやバンパー部分にカメラが搭載されるなど、安全性が高められている反面、損傷すると交換や調整作業が必要です。ここでは、安全装備のエーミングや保安基準不適合となる可能性について解説します。
昨今の自動車には、衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違い時に加速を抑制する機能などが搭載されています。そして先行車や歩行者などを検知するカメラやレーダーが、フロントバンパーに備わっている車種も少なくありません。
バンパーのズレにより検知機器の角度が変わると、安全装置の誤作動などトラブルにつながるリスクがあります。そのため、バンパーの脱着などの行為を行った際は、エーミングと呼ばれる作業が必要です。専用機器が必要となりますので、安全装備が装着されている車両に関しては、プロに修理を依頼しましょう。
バンパーの傷やへこみに関して、保安基準で明確に定められている訳ではありません。小さめの傷やへこみ程度であれば、問題ないケースが多いでしょう。ただし、著しい損傷がある場合は、保安基準不適合となる可能性があります。
例えば、バンパーが割れている場合、鋭い突起があると歩行者に対しての安全性が確保されていないと判断されるでしょう。また、バンパーのズレなどの固定不良も不適合となる可能性が高いと言えます。車検においては、検査員の判断に委ねられるでしょう。
傷付いてしまったバンパーを直す場合、まずは見積りをもらうことから始まります。イエローハットでは、気軽に修理をご依頼いただける「ワンプライスクイック鈑金」を実施しておりますのでぜひご検討ください。ここでは、ワンプライスクイック鈑金の特徴やWEBからの来店予約についてご紹介します。
ワンプライスクイック鈑金は、小さい傷とへこみに限定した簡易板金です。バンパーの傷は、1ハンド(15cm×15cm)税込2万2,000円とリーズナブルな価格となっています。2ハンド(30cm×15cm以内)は税込2万9,700円です。(バンパーのへこみに関しては一般板金で対応いたします)他にもドアやフェンダー、ドアミラーの修理も承っています。
上記の価格は2023年11月現在の価格です。また、価格は一例となりますので、金額は異なる場合がございます。実際のお見積りは現車を確認した上で、ご提示させていただきます。また、ワンプライスクイック鈑金は一部実施していない店舗がございます。 詳しくは最寄店舗へお問合せください。
また、基本的に短期間で作業が完了するため、手軽さもワンプライスクイック鈑金の特徴のひとつです。(傷・へこみの状態により、施工日数がかかる場合があります)
イエローハットの一部の店舗では、板金見積りの来店予約をWEBからも受け付けています。専用のWEBフォームで店舗や車種、お客様情報を入力するだけですので簡単です。また、コールセンターのフリーコールへのお電話でもお見積りのご予約を頂けます。
さらに、ワンプライスクイック鈑金の価格表も確認いただけます。バンパーからフェンダーにかけて傷が入っている場合など、よくあるケースの概算価格を確認でき便利です。
板金のお見積りは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。 お見積りご提示後、ご納得いただければ施工の日程をご予約いたします。
バンパーのズレの直し方は比較的簡単で、自分で直すのもそれほど難しくありません。取付け部分に損傷がなければ、クリップやネジで固定できます。しかし、ズレを放置することは、走行中に脱落するリスクがあるため危険です。ズレ以外にも損傷がある場合は、お店にて見積りをもらいましょう。
イエローハットでは、板金見積りが無料です。見積りはWEBもしくはフリーコールにて来店予約できます。クイック板金であれば目安価格も把握できますので、ぜひWEBサイトへアクセスしてみてください。