COLUMN
鈑金・塗装修理について解説
フロントバンパーは、軽い衝撃でも損傷したり外れたりしやすいパーツです。低速走行での接触など、比較的小さな力がかかった場合でも外れるため、バンパーが外れた経験がある方もおられるのではないでしょうか。予期せぬトラブルが生じた際には、冷静な対応が重要です。
そこでこのコラムでは、フロントバンパーが外れる原因と外れたときの対処方法について解説します。バンパーの傷をきれいに修理するための方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
フロントバンパーが外れる原因はさまざまです。縁石と接触する程度の軽い衝撃でも、外れてしまうケースがあります。フロントバンパーが外れた場合、製造上の欠陥や整備不良を気にする方もおられるかもしれません。ここでは、フロントバンパーが外れる原因について解説します。
バンパーが比較的簡単に損傷したり外れたりしやすいのは、壊れやすく作られているためです。取り付け部に無理な力が加わると、容易に外れてしまうでしょう。
歩行者や自転車との接触時には、バンパー自体が変形することで衝撃を吸収するため、被害軽減が可能です。また、バンパーは車両を守る役割も果たしています。
近年のフロントバンパーは樹脂製が主流です。樹脂とは有機化合物から作られる物質のことで、フロントバンパーの製造ではポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ABS樹脂、ポリエチレン、フェノール樹脂などが使われています。
日本でポリプロピレンの生産が開始されたのは1962年です。以前は金属製のバンパーが使われていましたが、先進の技術の導入によってポリプロピレンにゴムを添加した樹脂バンパーが使われるようになりました。
フロントバンパーが外れた場合は、十分に固定されていない状態と言えます。しかし、状況によっては、すぐに修理できない方もおられるでしょう。バンパーが外れたまま乗り続けると、予期せぬトラブルを招く恐れがあるため、まずは応急処置が必要です。ここでは、フロントバンパーが外れた場合の対応について解説します。
フロントバンパーが外れた状態で走行するのは危険です。バンパーが外れていると、端部が通行人の被服を引っかけてしまう恐れがあり、十分に固定をしないと保安基準においても適合しません。
また、フロントバンパーが外れた状態で走行すると、取り付け部の損傷が拡大する可能性があります。外れ具合によっては、タイヤがバンパーを巻き込んでしまう恐れもあるでしょう。ブレーキパーツを損傷させてしまうと、制動が利かなくなるため大変危険です。
破損の状況によっては、その場で応急処置が可能です。例えば、フロントバンパーのはめ込み部分やクリップが外れた場合、取り付けるだけで再び固定できます。
外れたバンパーを留める際には、中央のピンを持ち上げてロックが解除されている状態からクリップを押し込みましょう。しかし、クリップが損傷している場合には、固定できません。
バンパーの押し込みによる応急処置が難しい場合、粘着テープを使用すれば一時的な固定が可能です。最近ではフロントバンパーの固定専用のテープも販売されているため、万が一のために常備しておくと心強いでしょう。
粘着テープを使用する際には、前輪がフロントバンパーに触れないように注意が必要です。バンパーの取り付け部が損傷している場合など、確実に固定できない状況でも補強することで、走行中における脱落のリスクを軽減できます。
フロントバンパーが衝撃によって外れた場合、変形やゆがみが生じている可能性があります。取り付けが十分でない場合、走行中の振動によって再び外れてしまうこともあるでしょう。応急処置を施した後は、不具合がないかプロに点検してもらうことが大切です。
最近では、バンパーの内部に速度や車間距離などを測定するセンサーが取り付けられた車も増えています。フロントバンパーに強い衝撃が加わるとセンサーが狂うケースもあり、調整をしなければ安全装置が正常に作動しません。調整の作業は、自動車特定整備事業の認証工場で行う必要があります。
バンパーが外れたときには早めの修理が必要です。一方で、バンパーの修理費用が気になるという方もおられるでしょう。バンパーの修理費用は傷の大きさによって異なります。また、バンパーの交換が必要になる場合には、費用が高額になりやすい傾向です。ここでは、バンパーが外れた場合の修理費用について解説します。
フロントバンパーをピンポイントで修理できる場合、依頼するお店によっては修理費用が安く済みます。バンパーを取り外すことなく作業できる修理の場合、工数も減るためです。一般板金の半額程度で修理できるプランを「簡易板金」や「クイック板金」といった名称で設定しているお店が多くあります。
この場合、一般的な板金とは修理の範囲や方法が異なることに注意が必要です。例えば、一般的な板金では損傷に合わせて修理方法を変更するのに対して、簡易板金では対応できる傷の範囲を決め、作業をマニュアル化するといったケースが挙げられます。
フロントバンパーに付いた手のひらサイズ以下の傷の修理費用は、1箇所につき2万円~3万円が目安です。
傷の程度によっては、簡易板金が行えない場合があります。一般的な板金での対応になるため、費用は簡易板金の倍かかることも少なくありません。手間と時間をかけて丁寧に修理するため費用も高くなりますが、その分クオリティーも求められるでしょう。
一方で一般的な板金では、フロントバンパーの脱着が必要となります。フロントバンパーにセンサーが取り付けられている車種の場合、修理後に電子制御装置の調整が必要です。修理費用に加えて、センサーの調整費用もかかるため費用が高額になりやすいと言えます。
強い衝撃によってフロントバンパーが変形したり割れたりした場合には、交換が必要になるでしょう。ディーラーでは、傷のみであっても交換を推奨されるケースも少なくないようです。フロントバンパーの交換では、5万円~10万円程度の費用がかかります。車種によっては、10万円以上の費用がかかるケースもあるでしょう。
フォグランプやヘッドライトなどのパーツが破損した場合、部品代が上乗せされるため、修理費用はさらに高額になります。
フロントバンパーを修理する際には、損傷の確認が重要です。内部までダメージが及んでいる場合、大がかりな修理や高額な費用が必要になります。車両保険の利用を検討する場合には、損傷の状態に合わせて選定するのが良いでしょう。ここでは、フロントバンパーが外れた場合の修理に関わる2つのポイントについて解説します。
フロントバンパーの損傷が激しい場合、内部のフレームにも影響が出ているケースがあります。フレームとは車の骨組みのことを指し、欠陥を生じている状態や交換・修復した場合において、「修復歴車」とみなされるため注意が必要です。
トラブルリスクが高い修復歴車は、中古車市場においての需要が限られています。多額の修理費用をかけても、車の価値が大幅に下がる可能性が高いと言えるでしょう。
車両保険の利用を検討する際には、事前の見積りが重要です。車両保険には一般型とエコノミー型がありますが、エコノミー型は保険の適用条件が限られています。例えば、車庫入れの失敗による傷やガードレールへの衝突による自損事故については、保険の適用外となるのが一般的です。
車両保険の利用を検討する際には、翌年以降の保険料にも注意が必要です。車両保険を利用すると、等級が3つ下がります。加えて「事故有」の割増引率が適用されるため、保険料が大幅にアップすることを考慮しましょう。
バンパーの修理で保険を利用した場合、結果的に損を招くかもしれません。一方でバンパーの交換については、保険の利用が適している場合もあります。
フロントバンパーのアクシデントを未然に防ぐためのポイントは運転の仕方です。普段から安全運転を心がけていれば、バンパーへの衝突や追突のリスクを軽減できるでしょう。
車庫入れ時や駐車時では、縁石や障害物との距離を保つのが大切です。狭い路地を走行する際には、速度をできるだけ抑えながら歩行者や自転車との接触に注意します。
フロントバンパーは小さな衝撃でも外れる可能性があるため、損傷のリスクを最小限に抑えるのが重要です。
フロントバンパーに傷が付いてしまったときには、イエローハットのワンプライスクイック鈑金をご利用ください。手頃な料金設定となっており、一般の板金と遜色のない品質で修理できます。
作業時間も短いため、急いで修理を希望される方にも最適なプランです。ここでは、イエローハットのワンプライスクイック鈑金の2つの魅力について解説します。
クイック鈑金ではピンポイントでの修理を特徴としており、塗装コストや作業時間のカットを実現しています。費用をかけたくない場合、修理の時間をできるだけ短くしたい場合におすすめです。ただし、クイック鈑金でのバンパー修理は傷のみの対応となっており、へこみについては一般鈑金での対応となります。
例えば、バンパーに付いた擦り傷であれば、1ハンド(15cm×15cm以内)で22,000円(税込)~です。ドアなどのへこみは1箇所(5cm×10cm以内)45,100円(税込)~となっています。
この他にも、ワンプライスクイック鈑金では、フェンダーなどの修理にも対応可能です。バンパーと同様にご依頼いただきやすい価格設定を実現させました。
上記は2023年12月時点の価格です。上記の価格は一例となりますので、金額は異なる場合がございます。実際のお見積りは現車を確認した上で、ご提示させていただきます。
バンパーの修理見積りについては、WEBでお見積りの予約が頂けます。予約専用ページで対象のお車や店舗を選択した後に、氏名と電話番号を入力するだけで完了です。
また、コールセンターへのフリーコールでもお見積りの予約ができます。 お見積りご提示後、ご納得いただければ施工の日程をご予約いたしますので、ぜひご利用ください。
フロントバンパーは、比較的小さな衝撃でも外れたり破損したりしやすい構造になっています。取り付け不良が原因ではありません。
外れたときには、応急処置を施してからプロに点検してもらうのが重要です。傷の状態によって修理費用が変動するため、事前に見積りを依頼しておくとスムーズに手続きできます。
フロントバンパーに付いた傷の修理を検討されている方は、イエローハットのワンプライスクイック鈑金をご利用ください。WEBや電話による見積りのご予約にも対応しており、いつでも気軽にご相談できます。