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タイヤを保管する前にすべきこととは?保管する際の注意点なども紹介

雪道などを走行する方にとって、夏タイヤからスタッドレスなどへのタイヤ交換は、少なくとも年2回は行わなければならない不可欠なメンテナンスです。そのため、履替えのために外したタイヤの保管についても、繰り返し行う傾向にある要素です。

ただし、保管方法次第では劣化が早まり、タイヤの耐久性を大きく損なうこともあるため、正しい保管方法を知っておくことがおすすめです。そこで、このコラムでは、タイヤを保管する前にすべきことから保管する際の注意点までをまとめて解説していきます。

タイヤは保管方法が良くないと劣化が早まってしまう

履替えたタイヤを長持ちさせるには、正しく保管することがポイントです。タイヤは使わない間も自然に劣化が進みます。そして、保管方法が良くないとさらに劣化が早まり、交換が早まるケースも出てきます。そして、このような過程で劣化したタイヤを履いたまま走り続けるのは、様々なリスクを伴う行為となります。ここでは、2つの事例を挙げてそのリスクについて解説していきます。

タイヤが破裂する「バースト」

「バースト」とは、走行中にタイヤが破裂する現象を指します。紫外線に晒される状態で保管されたタイヤはひび割れや亀裂などの劣化が生じやすく、時としてバーストが起きかねません。

バーストが起きると、タイヤを失った車はハンドルが取られるなどして、しばしば制御不能に陥ります。特に高速走行中でのバーストは車が挙動を乱し、意図せずにスピンを起こしたりするケースが考えられます。


曲がる・止まる性能が落ちる「硬化」

ゴムでできたタイヤは、一般に劣化が進むと「硬化」していきます。そのため、路面へのグリップ力が次第に失われていき、「曲がる」「止まる」といった、車の基本的な運動性能が大きく損なわれます。

曲がる力が低下すれば、急カーブのコーナリングはもちろん、障害物回避などとっさ時の適切な動作も思うようにできなくなる可能性があります。

また、ブレーキを踏んでも思うように減速できなければ、前の車両に追突したり、停止線で停車できず事故を引き起こしかねません。

なお、運動性能を左右するグリップ力の低下は、タイヤの残り溝ではなく、ゴムの硬化度合いに深く関わります。タイヤの溝が残っていても、ゴムが硬化していないかについてもきちんと確かめておくとよいでしょう。


タイヤを保管する前にしておくべきこと

履替えで外したタイヤは、来シーズンまで、あるいは数年にわたって長期間保管することになります。ただし、そのままの状態で保管してしまうと劣化を早めてしまったり、再度装着した時に使い物にならなかったりすることにもなりかねません。そこで、ここではタイヤを保管する前にしておくべき2つのことを解説していきます。

空気を抜いておく

タイヤを保管する前には、半分程度の空気を抜いておくことがおすすめです。タイヤについては車種に応じて適切な空気圧が設定されており、装着時には車重や荷重などの負荷に耐えられるよう、かなりの内圧がかかっています。

そのため、外してそのまま保管してしまうとその内圧がタイヤのゴムに負担をかけ、ひび割れや変形などの劣化を招きやすくなる傾向にあります。空気を抜いておくことでタイヤにかかる負荷が軽減されるため、エアゲージを使って適正値の半分程度まで下げておくのがおすすめです。


水洗いで汚れを除去する

水洗いで、しっかりと汚れを落としておくことも意識するとよいでしょう。街中を走るだけでも、タイヤには泥や砂はもとより、油分やさまざまな化学物質を含んだ汚れなどが付着していきます。

また、タイヤ保護のために塗布したワックスの油分が残っていたり、雪道走行で凍結防止用の融雪剤が付着したりするケースも少なくありません。

こうした汚れや化学物質などの残滓は、付着したまま長期間放置するとタイヤのゴムの劣化につながるため、水で洗い流しておくことがおすすめです。なお、洗剤はブレーキダストなどの頑固な汚れを落とす場合を除き、多用すると逆にゴムを傷めてしまうこともあることから、状況に合わせて必要性を判断するとよいでしょう。

タイヤの履替え作業

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タイヤを保管する際はこんなことにも気を付けよう

タイヤを保管するための準備が整ったら、いよいよ保管作業に入ります。タイヤは自然劣化も避けられないため、使用されない期間の保管方法をないがしろにする事はできません。

劣化を防ぐ手段については意味や効果をよく理解したうえで、確実に踏んでおくことがおすすめです。そこで、タイヤを保管する際に気を付けるべきポイントを3つご紹介していきます。

タイヤの置き方

保管時の適切なタイヤの置き方は、ホイールが付いているか否かで異なります。

  • ホイールが付いている場合

横積みがおすすめです。ホイールが付いた状態では、総重量はかなりのものになります。横積みであれば接地面を広く取れ重量が分散されるため、縦積みにありがちなホイールの重みで接地するトレッド面が変形して劣化してしまうリスクを抑えられます。

  • タイヤのみの場合

縦積みがおすすめです。ホイールが付いていないタイヤは、横積みだと側面部分に過度の負荷がかかることになりがちです。側面からの負荷を軽減できる縦積みであれば、保管時のサイドウォールをはじめとする変形しやすい部分の劣化を防げます。


保管環境

タイヤは、屋内で保管するのがおすすめです。タイヤのゴムは紫外線に弱く、直射日光に晒され続けると劣化が早まり、ひび割れが起きやすくなります。

また、雨や結露で生じる水分は、タイヤの原料の1つであるスチール素材のサビの要因となりかねません。屋根付きガレージなどの屋内であれば、こうした自然的要因がもたらすダメージからタイヤを守ることが可能です。

やむを得ず屋外で保管する場合には、防水性や遮光性に優れた保管用のタイヤカバーに入れておくとよいでしょう。また、劣化を防げるだけでなく省スペース化にもなるタイヤラックや、風通しが良くなるすのこ敷きでの保管もおすすめです。


機器の近くに置かない

エアコン室外機や冷蔵庫などの近くで長期間タイヤを保管していると、ひび割れなどの劣化が起きやすくなります。これはモーターにより駆動する機器が発するオゾンにタイヤのゴムが反応して引き起こされる現象で、「オゾンクラッキング」と呼ばれます。

オゾンは空気中にも存在していますが、バッテリーやモーターなど高い電圧により動かされる機器のそばでは特に多く発生すると言われます。また、タイヤ自体に耐オゾン性保護材が配合されてはいるものの、性質上タイヤが動かされない間は保護作用が働きません。

オゾンがもたらすこうした劣化を防ぐためには、モーター駆動の機器からできるだけ離れた場所で保管することがポイントです。

タイヤの履替え作業

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タイヤを保管する際にあると便利な道具

車のタイヤは1台分でも4本あり、取り外してみると想像以上にかさばるものです。屋内保管では、スペースの確保がまず課題となります。一方、屋外で保管する場合には、早期の劣化や盗難などのリスクの増大が避けられません。

そこで、ここでは、これらのお悩み解決に役立つ便利な道具を4つピックアップしてご紹介していきます。

タイヤ収納庫「タイヤラック」

限られたスペースでも安定した状態で保管ができ、転がり防止はもちろん、重ね置きに伴う変形や劣化などを防げます。また、屋外で保管するケースでは地面に直置きせずに済むことから、湿気や水分、汚れなどからタイヤを守る効果も期待できます。

ラックは縦積み・横積みそれぞれのタイプはもとよりさまざまな種類が市販されており、保管用途に応じて選ぶことが可能です。中でもキャスター付きタイプは、ラック周辺の掃除やガレージのレイアウト変更時の移動などが簡単にできる便利なアイテムです。


長期保管に欠かせない「タイヤカバー」

屋外保管時のタイヤは、さまざまな自然的要因がもたらすダメージを受けやすい状態におかれます。たとえタイヤラックを設置したとしても、むき出しのままの保管では直射日光や降雨を避けられません。

タイヤをタイヤカバーに収納すれば、紫外線や雨水、ほこりなどに直接晒さずに済みます。最近は、防水性や遮光性を高めたタイプが数多くラインナップされています。屋外での保管を考えておられるのであれば、ラックよりも先にカバーを用意しておくのもおすすめです。

なお、タイヤカバーを使用するのであれば湿気対策は必須です。カバーは密閉性が高いため、多湿の時季などに内部で結露が起きて水分が溜まるのは珍しいことではありません。タイヤのゴムに湿気や水分が付着したままだと劣化が早まってしまうため、こまめにカバーを外して換気に努めることがおすすめです。


盗難防止に役立つ「鎖・チェーン」

屋外保管では、盗難も避けがたいリスクの1つです。タイヤ自体はもとより、装着されるアルミホイールがオークションなどで取引されやすい傾向にあります。そのため、盗難件数が急増するタイヤ交換の時期にはとりわけ用心が欠かせません。

おすすめの対策としては、盗難防止用の鎖や鉄製のチェーンでロックしておくことがまず挙げられます。もし用意できない場合には、自転車用のワイヤーロックを使うのもおすすめです。


タイヤカバーがない場合に代用できる「ビニール袋」

タイヤカバーがない場合、ビニール袋で代用することも可能です。タイヤ購入時や交換時のビニール袋があれば新たに用意する必要がなく、サイズ的にもぴったりです。もし用意できなければ、大きめのゴミ袋で代用しても構いません。

タイヤをビニール袋に入れたら、雨や風が入らないよう袋の口を縛るとよいでしょう。ただし、ビニール袋のみで直射日光を避けるのは難しいため、あくまでも一時的な処置に留めておくことをおすすめします。

タイヤの履替え作業

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自宅でタイヤを保管できない場合はどうしたらいいの?

取り外したタイヤを保管したいものの、アパートやマンション住まいなどで自宅では難しい方もおられるでしょう。
そこで、ここでは自宅以外の場所でタイヤを保管する手段2つと、保管の必要がなくなるオールシーズンタイヤを活用する手段についてご紹介していきます。

トランクルームの活用

まずは、トランクルームの活用が考えられます。コンテナを設置し、収納スペースとして貸し出している屋外型のトランクルームであれば、1帖未満~8帖以上までの多様なサイズから目的に合わせて選べます。

例えば、タイヤだけ保管するのであれば1帖程度のスペースで事足りますし、コストに余裕があれば広めのスペースでその他のカー用品やレジャー用品などを一緒に保管する手もあります。

多くのトランクルームが月極の料金体系を採り、24時間365日荷物の出し入れが可能です。利用ハードルが低く、高い利便性が期待できる保管方法と言えます。


タイヤ保管などのサポートの活用

カー用品店やディーラーが提供するタイヤ保管などのサポートの利用もおすすめです。中にはタイヤやホイールの購入者向けのサポートとして行っているお店もみられます。

タイヤは専用倉庫に保管され、タイヤに詳しいスタッフに管理のすべてをお任せすることが可能です。ご自身で行う場合に比べ良い状態で保管できるのはもちろん、いたずらや盗難に遭う心配もなくなります。また、お店によってはタイヤの履替え時の交換作業までを頼めるところもあり、便利なサポート内容です。


オールシーズンタイヤを活用

タイヤの保管自体が難しければ、オールシーズンタイヤ活用の手もあります。オールシーズンタイヤとは、特殊な素材や排水性を考えたトレッドパターンの採用により、夏冬両用の性能が兼ね備わった全天候型タイヤを指します。季節を問わず履き続けられるので、面倒なタイヤ交換や保管場所の確保に頭を悩まされる心配は要りません。

ただし、使用環境にもよりますが、特殊な素材を使用している分サマータイヤに比べ一般に寿命は短めです。また、降雪量が多く、アイスバーンになりやすい地域ではオールシーズンタイヤだとスリップしやすいため、スタッドレスタイヤの装着がおすすめです。


タイヤ交換後の保管もイエローハットにお任せ下さい

タイヤは劣化が避けられず、また、一般に自宅では保管が難しくなりがちです。そこで、タイヤ交換後の保管については、イエローハットにお任せください。ここでは、イエローハットの「タイヤ保管」や、タイヤ・ホイールご購入の際のお得な仕組みについてご紹介します。

タイヤの交換後は「タイヤ保管」が便利

タイヤ一式となると重く、かさばるため、マンションやアパートのお部屋への運び出しには苦労が伴いがちです。中には、ご自宅で適当なスペースが取れなかったり、動かすのが面倒だったりして、タイヤがベランダなどに無造作に置かれたままの方もおられるでしょう。

しかし、紫外線や雨に晒されたままの環境では劣化が早まりかねませんし、盗難も心配です。そこで、交換後のタイヤの保管は、イエローハットをぜひご利用ください。対応していない店舗もあることから、最寄りの店舗へ問い合わせをお願いします。


「プレミアムタイヤ満足保証」で不安払拭

イエローハットでは、「プレミアムタイヤ満足保証」を実施しています。国内タイヤメーカー各社のプレミアムタイヤを対象にしており、新品タイヤを4本セットでご購入いただいたポイントカード会員様が、タイヤにご満足いただけなかった場合には、保証期間内であれば他のタイヤに交換していただけます。

保証期間はご購入いただいてから60日間、または、走行距離1,000km以内です。また、交換対応ブランドにも、ヨコハマ、ダンロップ、ブリヂストンをはじめとする国内タイヤメーカーのプレミアムタイヤをご用意しております。タイヤをご購入いただいた店舗にて差額を別途精算のうえ、交換していただけます。


イエローハットで購入したタイヤ・ホイールは通常より高く買い取ります

イエローハットでは、タイヤやホイールご購入の際の、買取も行っています。イエローハット店舗で買取と同時にタイヤ4本もしくは、タイヤ&ホイールセットを購入した場合や、イエローハットで購入したタイヤ&アルミホイールセットを買取に出す場合は買取金額が増額となります。

対象タイヤは、ヨコハマ、ダンロップ、ブリヂストンなど当社指定ブランドで、指定ブランド以外の場合はアルミホイール4本セットでの買取が可能です。ただし、夏タイヤで溝が4mm未満になっているケースなどのように、買取できない場合もあるため、買取対象となる範囲のご確認をお願いいたします。


まとめ

交換のために外したタイヤは、保管の仕方次第で劣化が早まることもあれば、逆に劣化を遅らせることもあります。劣化を避けるのが難しいタイヤの特性を考えると、風通しのいい屋内での保管がベストですが、一般にこうした環境をタイヤのために自前で用意するのは簡単ではありません。

イエローハットでは、来シーズンまでのタイヤ保管をすべてお任せにできるサポートを実施しています。また、併せて「プレミアムタイヤ満足保証」やタイヤ・ホイールの「買取」をご利用いただければ、タイヤ交換に伴う手間やコストを大幅に軽くできますのでぜひご活用ください。

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