COLUMN
タイヤ交換ついて解説
昨今は道路のコンディションが昔と比べて良くなったことや、タイヤの性能・耐久性が向上したことでパンクすることは少なくなりました。また、現在のタイヤのほとんどはチューブレスで、構造上パンクしても急激に空気が抜けることは少ないため、タイヤがぺちゃんこになるまで気が付かなかった、ということも珍しくありません。
しかし、パンクをしていても走行できるからといって、放置するのはおすすめできません。運転中にハンドルが取られたり、車が傾いたりするような感触があったら早めにパンクを疑ったほうが良いでしょう。
そこでこのコラムでは、タイヤがパンクしてしまう主な要因や、タイヤがパンクしたらやってはいけないこと、タイヤがパンクした時の対処法などについて解説します。
目次
タイヤがパンクしてしまう原因はさまざまですが、主なパターンは大きく分けて3つあります。そのため、原因となるパターンを避けるように意識することで、パンク対策に繋がります。ここでは、どのようなパターンで車のタイヤがパンクしてしまうのかについて解説します。
タイヤがパンクしてしまう原因として多いのは、路面に落ちている釘やネジなどの異物が突き刺さったことによるものです。中でも、前輪が異物を跳ね上げて、後輪がそれを踏んで突き刺さるというパターンが多く見られます。
異物が突き刺さった場合、タイヤの中の空気は急激には漏れず、徐々に漏れていくことからスローパンクと呼ばれることもあります。異物が突き刺さっても暫くの間気が付かず、ある日空気が抜けきって平らに凹んだタイヤを見てようやくパンクに気が付くというケースが多い傾向にあります。
タイヤは種別やサイズごとに指定空気圧が定められており、規定値を外れた空気圧はパンクの原因となります。タイヤの空気圧が指定空気圧よりも低い状態で走行するとタイヤが変形を繰り返しながら回転するため、燃費や乗り心地が悪化し転がり抵抗が増える要因にもつながります。
そのまま走り続けるとタイヤの骨格を形成するカーカスと呼ばれる強度部材が損傷し、路面に接するトレッド面がひび割れを起こすことにもなりかねません。さらには、この状態で高速道路を高速で走行すると、低速走行では起こらない摩擦にタイヤが晒されて熱を持ち、摩擦による内部構造の損傷と相まってバースト(破裂)に至ることもあります。
タイヤの一部には金属も使われていますが、成分のほとんどはゴムです。ゴムである以上、紫外線や雨風に晒されたり時間が経過したりすれば劣化していくのは避けられません。このように劣化したタイヤは弾力性が失われて固くなり、雨の日にはスリップしやすくなったり、長期の使用ではパンクやバーストしやすくなったりする可能性があります。
タイヤの寿命は一般的には使用開始後3年から5年程度とされており、目に見える不具合がなかったり、制動力の衰えが感じられなかったりしても劣化が進行していることもあります。タイヤの寿命を念頭に置きつつ、お店で定期的にチェック・交換するのがおすすめです。
タイヤがパンクしてしまう原因を理解していても、パンクしないとは限りません。そのため、もしもタイヤがパンクしたら、慌てず落ち着いて状況に対応するように意識することがおすすめです。ここでは、タイヤがパンクした際にやってはいけないことについて解説します。
タイヤがパンクした状態のまま走行するのは危険です。ハンドルが取られて真っ直ぐ走行できない恐れがあることの他にも、タイヤがホイールから外れてホイールが直に路面に接触して損傷したり変形したりする恐れもあります。
ホイールがダメージを受ければタイヤのパンク修理ができたとしてもホイールの交換まで必要になったり、車の底面を擦って思わぬ箇所の修理まで必要になったりしかねません。
カー用品店やガソリンスタンドがすぐ近くにあり、そこで修理が可能な場合はそこまで走るのは止むを得ないとしても、距離がある場合はロードサービスを呼んで搬送してもらうのをおすすめします。
タイヤに釘やネジなどの異物が突き刺さっているのを見ると、取り急ぎ引き抜いてダメージを抑えたいと考える方もおられるでしょう。しかし、引き抜いてしまうとそこから一気に空気が抜け、スペアタイヤがない場合は身動きが取れなくなるためおすすめできません。
空気が抜けたタイヤで無理に走行すると、前述したようにホイールにダメージを与える原因となり、様々な個所の修理が必要にならないとも限りません。また、異物を引き抜いてしまうとどの部分から空気が抜けたのかが分からなくなり、かえってパンク修理に手間取ってしまいます。
スペアタイヤを搭載してある車であれば、ご自身でスペアタイヤに交換することがパンクした際の最初の対応策になりますが、交換作業は安全な場所で行うのが大原則です。安全な路肩に車を寄せられたという場合でも、自車のすぐ横を他の車が往来しているような環境下でタイヤ交換作業をするのは事故のリスクが高くなります。
安全な環境が確保できないのであれば、ハザードランプ、三角停止板などの停止表示機材、発煙筒で周囲への注意喚起を行いつつ、ロードサービスを呼んで対処することがおすすめです。
では、もしも車のタイヤがパンクした際は、どのような対処を行うと良いのでしょうか。適切な対応を行うことは様々な危険性の回避にも繋がるため、状況に応じて判断するとよいでしょう。ここでは、車のタイヤがパンクした際に行える4つの対処法を解説します。
タイヤ交換をしたことのない方にとっては難しく感じられることもあるかもしれませんが、正しい手順を踏んで行えば決して難しいものではありません。
簡単に説明をすると、ジャッキで車体を持ち上げパンクしたタイヤを浮かす。ナットを緩めてタイヤを取り外し、スペアタイヤに換装してナットを締めつける。車体を下げてジャッキを外せば作業は完了です。しかし、少しでも作業に自信が無い方については、ロードサービスにお入りする事をおすすめします。
昨今は車の軽量化とコストダウンのためにスペアタイヤを搭載していない車が増えてきました。代わりにパンク応急修理キットを搭載する車が増えています。パンク応急修理キットは、液状のゴムをタイヤ内に充填して一時的に穴を塞ぐものです。
スぺアタイヤに交換するのに比べると手軽で容易ですが、亀裂が広範囲に入っていたり、トレッド面以外が損傷していたりした場合は対応できません。あくまでも小さな穴からの空気漏れを一時的に止める応急処置であるため、できるだけ早く修理・交換することがおすすめです。
パンクしたことに早期に気が付いてタイヤから空気が抜けきっておらず、短距離の走行が可能かつすぐ近くにカー用品店やガソリンスタンドがあるのであれば、速やかに立ち寄るのがおすすめです。
スペアタイヤに交換したり、パンク応急修理キットで応急処置をしたりした場合でも早期の修理・交換が必要なため、まだ走れると過信せずに最寄りの店舗に持ち込んでください。
近くにガソリンスタンドがあってもセルフ式で従業員がいなかったり、カー用品店があっても営業時間外だったりというケースは十分に考えられます。そのような場合はロードサービスを呼ぶのがいいでしょう。
自動車保険でもロードサービスが付帯しているものもあり、24時間いつでも対応している傾向があり、電話で救援要請をすれば故障現場に来てスペアタイヤへの交換、応急処置、レッカー移動などのサービスを受けることができるため困ったときのひとつの手段となります。
パンクしたタイヤは、交換したあともタイヤに異常がないかを確認することがおすすめです。ここでは、どのような点を確認すると良いのかについて2点程ご紹介していきます。
タイヤの交換が完了したら、10分程度か5km程度試しに走行してみて問題がないか確認することがおすすめです。最初は走行の際にハンドルが取られるような違和感はないか、振動や異音は発生していないかといった外的なコンディションを確認することから始めましょう。
走行に問題がなければ停車して、交換したタイヤのナットが緩んでいないかを確認します。あくまでも万が一に備えての点検ですが、ナットが緩んでいると脱輪につながりかねないため、増し締めをすることがおすすめです。
パンク応急修理キットで処置した場合は、空気の漏れは完全に止まっているのか、パンク応急修理キットの液剤が漏れ出していないかも確認するとよいでしょう。
スペアタイヤは収納スペースの節約と交換のしやすさのために、通常のタイヤよりも細くて小さいものになっている傾向があります。あくまでも応急処置として車を走らせることができるようにするためのものであり、走行性能や制動性能は通常のタイヤより劣ります。
したがって、長距離の走行や高速道路の走行に向いておらず、やむを得ず高速道路を走行する場合は速度を落とすことがおすすめです。また長距離を走行すると足回りを痛める原因となる可能性も考えられます。スペアタイヤに交換した後はできるだけ早く通常サイズのタイヤに付け替える事を念頭においてください。
車のタイヤは意図しないタイミングでパンクしてしまいますが、出来る限りパンクせずに乗りたいと思う方が大半と思われます。タイヤのパンクは事前に対策をすることで、ある程度は回避できるトラブルと言われております。そこで、どのような方法でパンクを回避できるのかについて解説します。
タイヤは適正な空気圧に保たれることでタイヤ本来の性能を発揮するものです。空気圧の適正値は指定空気圧として、運転席のドアを開けた際に見えるセンターピラーか、給油口の蓋の裏側に貼られているラベルで確認可能です。
タイヤの空気圧が指定空気圧よりも低い場合は、走行するとタイヤが変形して波打ち、摩耗が進むだけでなく、パンクしやすくなったり燃費が悪くなったりします。
タイヤの空気圧が指定空気圧よりも高い場合は、直進安定性が損なわれて偏摩耗を起こし、やがてはバーストに至ることもあります。タイヤの空気圧は安全性以外にも大きな影響を及ぼすため、少なくとも月に1回はチェックしてください。
タイヤはダメージを受けなければ最長で10年持つとされていますが、多くのタイヤメーカーは使用開始後4年から5年で交換することを推奨しています。タイヤのコンディションについてご自身での判断が難しい方はお店に確認してもらってください。
全てのタイヤを同じタイミングで新品に交換したとしても、タイヤは取り付け箇所によって摩耗の進み方が異なりますので、定期的にローテーションを行うことでタイヤの摩耗を均等にして寿命も伸ばす事ができ、パンクの危険性も低減させることが可能です。走行条件や車両重量などによって違いはありますが、一般的には1年に1回か、5,000kmから10,000km走行したらローテーションの時期です。
気を付けていても突然のパンクは防ぎにくいものです。イエローハットなら迅速にパンクしたタイヤを交換できるだけでなく、イエローハットでタイヤを購入した方にはさまざまな特典があります。ここからは魅力がたっぷりのイエローハットのタイヤ交換について解説します。
イエローハットでタイヤを4本購入すると、1本のパンクでも新品のタイヤに交換する補償にご加入いただけます。補償に加入した際のタイヤ4本の代金と交換工賃を合わせた額を上限として補償されます。また、全国約700店舗のイエローハットで補償が受けられるので、お出かけ先でも安心です。
なお、補償に加入するための料金は、タイヤ代と工賃の合算額によって異なります。補償の期間は、タイヤを購入してから2年または25,000km走行した場合のいずれか早いほうが到達するまでです。前後で異種のサイズ・ブランドのタイヤを選んだ場合でもご加入が可能です。
ただし、競技に使う場合、公道以外の場所を走行する場合、購入したタイヤが3本以下の場合、意図的にパンクさせた場合は補償の対象外となります。
タイヤ4本セットまたはタイヤとホイールの4本セットで税込20,000円以上お買い上げの方を対象に、イエローハットが厳選した2項目のタイヤアフターサポートを提供しています。
1つはホイールナットの増し締め点検です。タイヤを交換してから100kmほど走行した時点を目処に、ホイールナットの締め付けトルク確認を1回無料で実施します。
もう1つはタイヤローテーションです。お客様の希望時期に1回無料でタイヤローテーションを行います。無料タイヤアフターサービスは全国に約700店舗あるイエローハットの全店舗で実施可能です。
対象のプレミアムタイヤ4本をご購入したポイントカード会員の方を対象に、ご満足いただけなかった場合、他のタイヤへ交換できるプレミアムタイヤ交換保証を提供しています。保証期間は購入後60日間までで、1,000㎞以下の走行距離が対象です。
交換前のタイヤと交換後のタイヤで価格が異なるものを選んだ際は、価格を超える場合は差額を頂戴し、価格が下回る場合は差額を返金いたします。タイヤを交換する際の工賃は無料です。
ただし、交換前のタイヤに擦り傷やその他の傷がある場合、パンクの修理跡がある場合、想定される通常使用条件を超えた異常摩耗がある場合などは交換保証の対象外となります。
タイヤがパンクする原因にはさまざまなものがありますが、このコラムで解説したように事前に対策を施すことである程度まではパンクの可能性を低減することが可能です。パンクしてしまったら慌てず冷静に対処し、安全が確保できなければ路肩での危険な交換作業を避けてロードサービスを呼ぶ事をおすすめします。
もしものパンクに備えたい方は、イエローハットでタイヤを購入のうえ、パンク補償に加入してお得なアフターサポートを利用するのがおすすめです。より手厚いアフターサポートをご希望の方にはイエローハット・ロードサービスへの加入もご検討ください。
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