COLUMN
タイヤ交換ついて解説
タイヤの空気圧は低過ぎても高過ぎてもさまざまな弊害が出るものです。「タイヤが膨らんで硬くなったからこれ位でいいだろう」などのように、感覚に頼った判断の空気圧で走行することはおすすめできません。
このコラムではタイヤの空気圧が高めだった場合の弊害を中心に、タイヤへ空気を入れる方法、空気圧を調整・点検する際のポイント、空気圧以外のチェック項目などについて解説します。
目次
タイヤの空気圧は、指定空気圧にすることで所定の性能が発揮できるようになっています。ここでは、指定空気圧の見方と空気圧の上限値の目安について解説します。
指定空気圧とは、車種やタイヤのサイズに応じて指定されている空気圧のことです。タイヤを指定空気圧に設定することで、走行時、基本性能が発揮できるようになっています。
指定空気圧は、国産車であれば運転席側のドアを開けた所、センターピラー部、給油口蓋の裏側のいずれかに貼られたラベルに記載されている数値でチェックが行えます。同一の種別・サイズのタイヤでも車種が異なれば指定空気圧が違う場合もあることから、ご自身の車のラベルを確認し調整するとよいでしょう。
また、前輪のタイヤと後輪のタイヤでも、指定空気圧が異なることもあります。一方、タイヤのサイズが同じであれば、タイヤのブランド銘柄が異なっていても指定空気圧は同じです。
タイヤの空気圧は車を使用していなくても徐々に低下していくものです。これらのことを考慮して、タイヤの空気圧は指定空気圧よりも20kPa程度高い状態を上限値として調整・管理するのがおすすめです。
現在製造されている乗用車用のタイヤの大半は、指定空気圧が200kPaから280kPaとされていることから、上限値は概ね220kPaから300kPa程度になります。
タイヤは設計上最大で350kPaまで耐えられるとされていますが、これは物理的に破損しないとされる理論値です。ここまで過度に空気圧を高くすると偏摩耗を起こし、グリップ力が失われるため実用には適しません。
空気圧が低く重さで潰れるよりは、たくさんの空気が入っている方がよいと思われる方もおられるでしょう。しかし、タイヤの空気圧を高めにしすぎてしまうと、いくつかの弊害が生じます。ここでは、代表的な3つの弊害について解説します。
空気圧が高いと路面との接地部分が中央に集中し、トレッドセンター部の偏摩耗が発生しやすくなり、タイヤの寿命を短くしてしまう原因となります。タイヤは溝の深さが一定以上あれば使用可能とされていますが、センター部だけの偏摩耗が早く進むとショルダー部の溝がまだ十分あっても使用不可となり交換しなければなりません。
空気圧が高めのほうがタイヤの変形が少なくなって接地面積が減り、転がり抵抗が減って燃費が良くなるという説もあります。しかし、タイヤの寿命を短くしてまでもメリットになるほどの燃費向上は望めません。
タイヤの空気圧が高いと障害物を乗り越えたりする際に、切り傷や擦り傷が発生したり、タイヤの骨組みにあたるタイヤコードが切れたりするリスクが高まります。最悪の場合、ダメージを受けた部分が裂けてバースト(破裂)に至る可能性も考えられます。
そこまで深刻な事態が起きないとしても、空気圧が高いタイヤは路面に落ちている石やゴミなどの異物に対して傷付きやすくなるものであり、ダメージ全般に対して弱くなります。
タイヤの空気圧が高めに設定されていると、上述の衝撃吸収の原理と同様にクッション性が失われます。路面の凹凸による振動や段差を乗り越える際の衝撃が車内にダイレクトに伝わりやすくなり、ゴツゴツした感じになって乗り心地が悪くなります。
空気圧が高いとタイヤが内部から過度に押されて張った状態となり、車体が跳ねるような感覚となって乗り心地を損ねるだけでなく、操縦安定性が低下していざという時にも危険です。特にボディや足回りの剛性が低い車は、乗り心地の低下や操縦安定性の低下の傾向が強く出ます。
車のタイヤに空気を入れるには、カー用品店等で空気入れを買ってきて自宅で入れる方法の他にも、イエローハットなどに設置されているタンク型や据え置き型の空気入れを使って入れる方法もあります。そこで、タイヤの空気を入れる手段として、それぞれの道具の使い方について解説します。
タンク型の場合の操作手順は以下の通りです。
据え置き型の場合の操作手順は以下の通りです。
ここでは、タイヤの空気圧の調整や点検を行う際の工程のポイントについて解説します。タイヤの空気圧を調整・点検する際には、タイヤが冷えている時に行ってください。また、スペアタイヤのチェックも行う事をおすすめします。
タイヤの内部は空気で満たされていることから、熱を持つと熱膨張で空気圧が高まり、本来の空気圧を正確に測ることができません。特に高速道路を走行したり長距離を走行したりした後は、タイヤと路面の摩擦によって熱が生じて温度が上昇していることが多く、空気圧の測定には不向きなタイミングです。
高速道路の走行では、時速120kmで走行するとタイヤ内部の温度は40℃から50℃上がるとされており、空気圧も10%から15%上がるとされています。走行後はタイヤが冷えてから空気圧のチェックを行ってください。
走行用のタイヤの空気圧は調整していても、スペアタイヤの空気圧を点検・調整するのは何かと忘れがちなものです。しかし、出先でタイヤがパンクし、いざスペアタイヤに交換しようとしても空気圧が低く使えないのでは、スペアタイヤを搭載している意味がなくなってしまいます。
スペアタイヤの空気圧を点検する頻度は法的に決められたものはありませんが、半年か1年に1回は確認するとよいでしょう。なお、スペアタイヤは走行用のタイヤよりも高い空気圧を指定されております。スペアタイヤの適正空気圧はタイヤ側面に表示されている数字かホイールに貼られているラベルを見ることで確認できます。
タイヤに空気を入れる代わりに、窒素ガスを充填するとメリットがあると言われています。ここでは、窒素ガスを使用するメリットと空気との混在について解説します。
空気の代用として窒素ガスを充填した場合の利点として最初に挙げられるのは、窒素の分子はゴムの分子よりも大きいことから、外へ漏れにくくてタイヤの空気圧が減少しづらいことです。
また、窒素は化学的に安定した気体であることから空気圧が変化しづらく、タイヤが過熱してバーストする危険性を減らせます。
他にも窒素が不活性ガスであることからタイヤの劣化を軽減し、かつホイールが錆びにくくなること、音の伝達率が低いことからロードノイズの低減になることなどもメリットです。そのため、タイヤの空気圧をこまめにチェックできない方は、窒素ガスの利用をオススメします。
窒素ガスを充填したタイヤに空気を混合しても問題はありません。そもそも空気の成分は80%が窒素で20%が酸素で構成されており、窒素ガスと空気を混合しても科学的に何か不都合な反応が起こることもありません。
ただし、空気を充填するのはイエローハット等へ行けば無料でできても、窒素ガスを充填するのは有料の場合が多くなります。
窒素ガスを充填しても、タイヤの空気圧を点検する際にこまめに空気を入れ過ぎると、タイヤ内の窒素ガスの割合が減って通常の空気タイヤと同じになってしまいます。窒素ガスを充填しても空気圧の低下がすぐ起こるようであれば、タイヤを点検することをおすすめします。
タイヤを点検する際は空気圧だけではなく、溝の深さ、傷の有無、バルブの状態などもチェックしましょう。ここでは、各項目で見るべきポイントをご紹介します。
タイヤは路面にグリップして駆動力や制動力を得る仕組みとなっており、雨天時にはタイヤと路面との間から水膜を掻き出すために溝が彫られています。新品のタイヤは溝の深さが8mm程あり、これが4mmになるまでは問題なく走行できるとされています。
しかし、4mmを切るとグリップ力が低下しはじめ、ブレーキの利きが悪くなったり、1.6mmを切ると摩耗していないタイヤよりも制動距離が凡そ10m以上長くなり、危険度が急上昇してしまうのです。
法的には道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第167条で、「接地部の全幅にわたり凹部のいずれの部分においても1.6mm以上の深さを有すること」と規定されています。これを下回ると整備不良として減点と反則金が課されます。
タイヤは車の重量を全て支える部位であることから、タイヤ表面に傷やひび割れがある状態で走行し続けるとパンクやバーストに至る危険性があります。タイヤの主原料はゴムであることから、外的ダメージを受ければ傷が付き、時間が経過すれば劣化してひび割れが生じるものです。
傷やひび割れがあっても、タイヤ層の下にあるコードと呼ばれる部位にまで達していないのであれば差し迫った危険はありません。しかし、目安として、直径6mm以上の傷、傷の間隔が40cm以下、3ヶ所以上の傷、ビード部・ショルダー部に傷がある場合はすぐに対応しリスク回避をする判断がよいでしょう。
タイヤのエアバルブは、空気を入れる入口としての役割を果たしており重要な部品です。タイヤの遠心力によってバルブには常に負荷がかかっていることと、大半のエアバルブはタイヤと同様にゴム素材でできていることから、時間の経過や外的ダメージなどによって劣化していきます。
エアバルブの劣化が進んで異常をきたしてくると、エアバルブの付け根付近から空気が漏れパンクの原因となったりします。タイヤが劣化したら交換するのと同じように、エアバルブの交換はタイヤ交換と同時がおススメです。
タイヤは一定の年数が経ったり一定の距離を走行したりしたら交換が必要な消耗品です。タイヤの交換をお考えなら、ぜひイエローハットをご検討ください。そこで、ここからはイエローハットのタイヤ交換について解説します。
イエローハットならWEB上のオンラインショップで簡単にタイヤを注文することが可能です。具体的な手順は、車種と適合するタイヤを選び、注文と支払いを済ませたら、取り付け希望日と最寄りの店舗を選び、あとは取り付け日に最寄りの店舗に行くだけです。
WEBでの注文は365日24時間常時受け付けており、全国の店舗の中から選択できます。
タイヤはノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの各種を国内外のブランドともに豊富に取り揃えており、ホイールとの同時購入も可能です。
タイヤを4本セットもしくはタイヤとホイール4本セットで税込20,000円以上ご購入の方を対象に、当社で厳選した2つの項目を無料で実施しております。
1つはホイールナットの増し締め点検です。タイヤ交換後100kmの走行距離をめどにホイールナットの締め付けトルク値をチェックします。
もう1つはタイヤローテーションです。一定距離以上走行した後に車両を持ち込んでいただければローテーションを実施します。イエローハットでタイヤもしくはタイヤとホイールのセットで購入し、購入と同時に装着をした車が対象です。
イエローハットではノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへ、もしくはスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの履替え作業もWEBで予約が可能です。当社WEBサイトの作業予約ページにアクセスし、メーカーと車種名、作業メニュー、最寄りの店舗を選択し、作業希望日時を予約したらあとは当日店舗に行くだけです。
予約制であることから、当日は受付けをするだけで待ち時間なしで作業を開始いたします。ホイール付きの履替えでも、ホイールなしでタイヤの組み換えでも対応可能です。また、タイヤを持ち込みの方でも、タイヤをイエローハットで新規ご購入の方でも対応いたします。
タイヤの空気は、自然に抜けてくるから高めに入れておいたほうがよいと思って必要以上に高く入れてしまうと、タイヤの寿命減少、ダメージに対する耐性の低下、乗り心地の悪化などに結びつきます。
また、タイヤは空気圧だけでなく、溝の残量、傷やひび割れの有無、エアバルブの状態なども定期的に点検することがおすすめです。タイヤの交換をお考えならぜひイエローハットでの交換をご検討ください。
イエローハットなら、お求めになりやすい価格、丁寧な取り付け作業、充実のアフターサポートで満足のいくタイヤ交換が可能です。
ネットで注文・店舗で取付け