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タイヤの製造時期の調べ方は?表記の見方や履替えポイントも解説

タイヤはゴム製品であることから、溝がすり減っていなかったとしても時間の経過とともに品質・性能が落ちるものです。タイヤの寿命は一般的に使用開始後3~5年程度とされていますが、製造された時期を把握することも大切です。

そこでこのコラムでは、タイヤの製造年の調べ方、製造年以外の刻印の意味とともに、古い年式の新品タイヤは性能に問題はないのかなどの疑問点について解説します。

タイヤの製造年の調べ方は?

タイヤの製造年は側面(サイドウォール)に記されている数字で判別可能です。アルファベットの記号の後に記されている4桁の数字が製造年を表しており、上2桁が製造週、下2桁が製造西暦年です。例えば「1210」と記されていたら、このタイヤは2010年の12週目に製造されたことを意味します。

なお、1990年代に製造されたタイヤに関しては下3桁の数字が製造西暦年と製造週を表します。例えば「088」と記されていたらこのタイヤは1998年の8週目に製造されたということです。この場合は数字の後に三角マークが記されており、この三角マークが1990年代に製造されたことを表します。


タイヤの製造年以外の刻印の意味を確認しよう

タイヤの側面には、製造年以外にもタイヤに関する情報が記されています。タイヤの交換時期を検討する上で重要なポイントもあるので、これらの情報についても確認していきましょう。

基本刻印

まず、基本的な情報としてタイヤサイズなどに関する表示があります。例えば「215/45R18 94Q」と記されていた場合の各数字・記号の意味は下記の通りです。

  • 215:タイヤの断面幅の総称(単位:mm)
  • 45:タイヤの偏平率(単位:%)(タイヤの断面幅に対してタイヤの断面高さが何%か)
  • R:ラジアルタイヤ(現在の乗用車用タイヤはほとんどがラジアルタイヤ)
  • 18:リム径(単位:インチ)(タイヤ内径)
  • 94:荷重指数(タイヤ1本あたりの最大負荷能力。94は670kg)
  • Q:速度記号(規定条件下での最高速度)

インサイド・アウトサイド

最近では、車のタイヤに内側と外側が指定されているものが主流になりつつあります。どちら側が内側で外側かは、タイヤに記されているINSIDE(インサイド:内側)とOUTSIDE(アウトサイド:外側)の文字を見ることで判別可能です。

指定されているタイヤはトレッドのパターンが左右で非対称になっており、内側と外側のパターンを変えることで走行状況に細かく応じた性能が出る設計になっています。


スリップサインの位置

タイヤの摩耗限度を確認するものとしてスリップサインがあります。スリップサインの位置は、タイヤのトレッドとサイドウォールの間に記されており、小さな三角マークの延長線上にあるゴムが盛り上がっている部分です。

スリップサインの高さは1.6mmで、トレッドの溝がこの高さと同じになるまで摩耗したら直ちにタイヤを交換しなければなりません。これは道路運送車両法の保安基準第167条で規定されているもので、スリップサインが出た状態のタイヤで車を運転すると整備不良制動装置等違反として罰則が科されます。

実際には溝の残りが4mmを切ると制動距離などが伸びるため、早めにタイヤを交換することが大切です。


プラットホーム

プラットホームとはスタッドレスタイヤの摩耗限度を表す突起で、これがブロックと同じ高さになった場合、積雪路や凍結路で十分な性能を発揮できないために冬用タイヤとしては使用できません。

プラットホームは溝の残り深さが50%以下になると出現し、プラットホームの位置はタイヤ側面に記されている矢印の延長線上を見ることで確認可能です。

なお、プラットホームが出現しても夏用タイヤとしてはスリップサインが出現するまで使用可能とされていますが、性能は低下していることに変わりないため、早めの交換を心がけましょう。

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古い製造年の新品タイヤは性能に問題はない?

タイヤが劣化する原因は、走行中の摩擦がそのひとつです。また、空気圧不足によっても劣化を早めます。その他にもさまざまな原因でタイヤは劣化しますが、製造後に適切な状態で保管されたタイヤであれば、年式が古くなっても性能面では特に問題はないと言えるでしょう。タイヤメーカーでは製造後10年以上を経過したタイヤに関して、販売店で点検を受けることを推奨しています。
なお、タイヤ保管は、直射日光に当たらず紫外線の影響を受けないこと、雨風にさらされないこと、温度が高くならないこと、湿度が高くならないことなどに気を付けることが必要です。


タイヤの製造年以外の履替えるポイントとタイミング

タイヤは溝の深さが十分にあっても、使用を開始してから一定期間経過したら新品への履替えが必要です。年式以外にチェックすべき項目は、見た目以外にもあります。安全に走行するためにも、事前に確認しておきましょう。

チェック1:走行距離

一般的な新品タイヤは溝の深さが8mmで、乗用車で概ね4万km走行できるとされており、5,000kmの走行につき1mmの割合で摩耗するとされています。スリップサインが出現するのは溝の深さが1.6mmになり、溝が6.4mm摩耗したときです。

通常の走行をしているタイヤは、5,000kmで1mm摩耗することを踏まえて計算すると、5,000km×6.4mm=3万2,000km走行したタイヤは交換が必要です。

ただし実際には摩耗の進行具合は、タイヤのサイズや走行条件などによってさまざまに変わります。また、全てのタイヤが溝の深さが1.6mmになるまで走行してよいというものでもありません。

雨の日などにスリップの兆候を感じたら早めに交換することをおすすめします。


チェック2:ひび割れ

タイヤの交換時期を判断する基準としてよく用いられるのがひび割れの程度です。ひび割れが発生する原因は直射日光下に長期間車を停めるなどが挙げられます。

ひび割れは表面にシワのようなものができている程度のものでは心配ありませんが、深さが1mm程度以上になると注意が必要です。ひび割れがタイヤ内部のコード(タイヤの骨組み)にまで達するとバーストする寸前となり、早急なタイヤ交換が必要です。
ひび割れは走行距離が少なくても発生することがあるため、小まめにタイヤの状態をチェックすることが重要です。


チェック3:走行感覚

タイヤの見た目以外にも、走行している最中の感覚から交換時期を察知することが可能です。例えばロードノイズ(走行音)が以前よりも大きくなってきたり、ブレーキの利き方が鈍くて悪くなったり、雨の日にグリップ力が落ちて滑りやすくなったりしたときは注意が必要です。

これらはタイヤの摩耗や劣化によって発生することが多く、走行中の感覚が以前と変わることでタイヤのコンディションの変化に気が付けます。他にも乗り心地が悪化していないか、燃費が悪化していないかなども同様に判断材料です。


チェック4:季節の変わり目

タイヤの交換時期として適しているのが、季節の変わり目に夏用のものであるノーマルタイヤと冬用のものであるスタッドレスタイヤを履替えるときです。

夏用のものから冬用のものに履替えるのは、雪が降る1カ月前ごろで、路面が凍結しやすくなる零下3度以下の気温となってきた時期です。降雪の多い地域では10月上旬ごろ、その他の地域では11月後半ごろがスタッドレスタイヤ交換の時期に適しています。

夏用タイヤで積雪路や凍結路を走行するとスリップしてしまう恐れがあります。逆にスタッドレスタイヤから夏用タイヤに履替えるタイミングは、積雪や凍結の恐れがなくなってきたころで、夏用のもので安全に走行できる7度以上の気温となってきた時期です。

降雪の多い地域では5月上旬ごろ、その他の地域では3月中旬ごろが目安です。冬用のものは夏場の走行には不向きで、ハンドリングの切れやブレーキの利き方が悪くなる恐れがあるでしょう。


チェック5:使用開始から3~5年目

タイヤの交換時期は溝の深さやひび割れなどの目に見える摩耗・損傷の程度で判断することが一般的ですが、タイヤは長く使用していると当然ながら劣化が進みます。時間の経過とともにゴムが硬化し、タイヤに含まれている油分が揮発して柔軟性が失われ、グリップ力が低下します。

劣化の進行具合はタイヤの種類やサイズ、走行条件などによって異なるものの、一般的にはタイヤの寿命は使用を開始してから3~5年程度です。3~5年経過したタイヤは、溝が十分に残っていて目に見えるダメージがなかったとしても交換する必要があるでしょう。

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日常点検でタイヤの寿命を伸ばそう!

タイヤの寿命を少しでも伸ばすためには日々の点検も大切です。車の走行後に、タイヤが小石や金属片、くぎなどを踏んでいないかをチェックするとともに、以下の点を確認するよう心がけましょう。

適正空気圧の調整

タイヤの空気圧は何もしなくても1カ月で自然に5%程度、圧力としては10kPa程度低下すると言われています。適正空気圧よりも低い状態で走行するとトレッド面が潰れてショルダー部に負荷がかかり、タイヤの早期摩耗、タイヤの偏摩耗、燃費悪化、操縦安定性の悪化、水かき性能の低下などを招きます。

タイヤの空気漏れを考慮し、適正空気圧よりも高くし過ぎるとタイヤの中央部だけが接地する形になり、中央部の早期摩耗、乗り心地の悪化、直進安定性の悪化を招くためやはり有害です。タイヤの寿命を少しでも伸ばすためにも、少なくとも月に1回は空気圧を点検・調整するのがおすすめです。


タイヤローテーションの実施

タイヤは取付け位置によって摩耗の進み具合が異なります。例えばFF車では前輪が荷重を支えることと進行のための駆動を行うことの両方を担うことから、前輪が後輪よりも早く摩耗する傾向があります。

そこで定期的にタイヤの取付け位置を入れ替えるタイヤローテーションを実施することで、摩耗を均一化してトータルとしてのタイヤの寿命を伸ばすことが可能です。一般的には5,000kmの走行ごとの実施が推奨されています。

タイヤローテーションは道具があればDIYで実施することも可能ですが、駆動方式によってローテーションの仕方が異なるため、判断に迷う場合はお店に依頼しましょう。


普段の走行方法の改善

タイヤの寿命をできるだけ長持ちさせるには、普段から丁寧かつ安全な走行を心がけることも重要なポイントです。特に気を付ける点としては、急発進、急ブレーキ、急ハンドルを避けることです。

これらの運転はタイヤへ大きな負担がかかり、偏摩耗を起こして摩耗が早まってしまいます。事故を回避するなどの緊急的な状況ではやむを得ませんが、急が付く運転は周囲の車や歩行者に対して危険であるだけでなく、道路交通法に違反することにもなりかねません。また、停車の際に、路肩に寄せすぎて縁石にタイヤを擦り付けてしまうと、タイヤに傷を付けてしまう危険性があり、段差を通過するときは速度を十分に落としタイヤへの負担を防ぐことも大切です。

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タイヤの履替えならイエローハットにおまかせ!

タイヤを交換する機会はそう多くないため、いざ交換するとなったときにはどこで行うのが良いか迷われる方も多いでしょう。タイヤのことは、豊富な品ぞろえと丁寧な作業が自慢のイエローハットがおすすめです。

最後に、全国に店舗を展開するイエローハットのタイヤ交換特典の紹介をいたします。

Webからいつでもタイヤが購入できる!

イエローハットでは、Webからタイヤの注文ができ、お近くの店舗でお取り付けが可能です。注文の仕方は以下の作業で済むため、お忙しい方にもピッタリです。

  1. タイヤ単品かホイールとセットかを選ぶ
  2. 自動車メーカーと車種を選ぶ
  3. タイヤサイズを選ぶ
  4. 商品を選ぶ
  5. 来店希望店舗・日時を選ぶ
  6. 店舗に行って作業開始

Webで作業予約をしておけば、当日は受付を済ませるだけで待ち時間なしです。タイヤの品ぞろえも、性能と低価格を両立させた国産専売タイヤをはじめ、国産低燃費タイヤ、国内外のハイパフォーマンスタイヤ・プレミアムタイヤなどを豊富に取りそろえているので、タイヤにこだわりのある方もご満足いただけるでしょう。


取り外したタイヤの保管もおまかせ!

夏用タイヤとスタッドレスタイヤを履替えたときに、取り外したタイヤの保管に悩む方も多いでしょう。

そんな悩みをお持ちの方はイエローハットのタイヤ保管サービスをご利用ください。イエローハットの屋内専用倉庫に責任を持って保管するため劣化や盗難の恐れがなく、引取希望日の2週間前までにご連絡いただければいつでもお渡しすることが可能です。

お預かりするタイヤは最大4本まで、保管期間は1カ月単位で延長も可能です。


満足できなかった場合はタイヤの交換も可能

イエローハットでは、ポイントカード会員様限定で対象のプレミアムタイヤを4本セットで購入後、ご満足がいただけなければ無料で他のタイヤに交換する「プレミアムタイヤ満足保証」をご提供しています。保証期間は購入後60日以内、または走行距離1,000km以内が対象です。
※「プレミアムタイヤ満足保証」はタイヤを購入した店舗でのみ有効で、他の店舗での交換対応はできないことをご承知ください。


まとめ

タイヤを交換すべき時期を確認するポイントは、走行距離やひび割れ、走行間隔などいくつかありますが、使用開始後3~5年を目安として考えるとよいでしょう。

また、タイヤの製造年をチェックして製造後10年以上を経過したタイヤは販売店などで点検を受けることをおすすめします。タイヤ交換の際は、全国に展開するイエローハットのご利用がおすすめです。イエローハットの各店舗にはタイヤのことを熟知したタイヤアドバイザーが在籍しており、タイヤに関するご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

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