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タイヤの空気圧はどこで確認する?適性空気圧を保って安全を確保しよう

JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が調査した結果によると、2割近くの乗用車系統や3割以上の貨物自動車系統でタイヤが空気圧不足であると報告されております。

空気圧が適正ではないとタイヤは本来の性能を発揮できず、また安全確保のためにも空気圧管理は欠かせない整備のひとつとなっています。このコラムでは、空気圧を確認できる場所や空気圧を調整しないと生じる恐れのある悪影響、適正空気圧や空気圧をチェックするタイミングなどについて解説します。

タイヤの空気圧はどこで確認する?

空気圧計は安いものだと数百円程度で入手可能であることから、自宅で空気圧をチェックするのは簡単です。しかし、自動車のタイヤは空気圧が高く容量も大きいため、チェックはできても自宅で空気を入れるのはハードルの高い作業に感じる方もおられるでしょう。

コンプレッサーは安いものであれば数千円程度で入手可能ですが、手間や頻度を考えればお店で入れたほうが得策といえるケースも多いです。

空気を入れられる場所としては、ガソリンスタンドやディーラーが身近ですが、他にも修理工場やカー用品店、タイヤ専門店でも作業可能です。大抵の場合、無料で空気圧を調整してくれますが、数百円程度の料金が発生することもあるため事前に料金を確認しておくとよいでしょう。


タイヤの空気圧を調整しないと生じる悪影響

自分でもチェックが行えるタイヤの空気圧ですが、タイヤに関わる要素であることから、確認を怠ってしまうと様々なリスクが伴います。これは、タイヤの空気圧が低すぎる場合だけでなく、高すぎる場合も同様です。

タイヤの空気圧の調整が出来ていないケースは、空気圧不足と空気圧過多に分けられます。そこで、この二つのケースが招く恐れのある危険性についてご紹介していきます。

空気圧不足による危険性

タイヤの空気圧のチェックを行う際に、基準値よりもタイヤの空気圧が少ない状態が空気圧不足です。空気圧が低過ぎるとタイヤが潰れて接地面が広くなり、両端の負荷が高くなります。これにより以下のような影響が考えられます。

  1. 片減り摩耗や肩落ち摩耗などの偏摩耗の発生
  2. 両端部の摩耗進行による寿命の低下
  3. たわみの増加による操縦安定性の悪化
  4. 転がり抵抗の増大による燃費の悪化
  5. グリップ力の低下によるスリップの危険性増大
  6. 発熱やサイド部の損傷によるパンク・バーストの危険性増大
  7. 水掻き性能の低下によるハイドロプレーニング現象の出現


空気圧過多による危険性

空気圧過多はタイヤ内の空気が基準値よりも多く、極端に表現するとタイヤが膨れ上がるような状態を指します。空気圧が高過ぎると、タイヤのゴムが張り詰めた状態になって接地面が狭くなることから、以下のような影響があります。

  1. トレッドの中央部が盛り上がることによる偏摩耗の発生
  2. 荷重がトレッド中央部に偏って集中することによる寿命の低下
  3. 柔軟性が失われることによる耐衝撃性の低下
  4. 上記同様に柔軟性が失われることによる乗り心地の悪化
  5. 接地面積の減少による制動力の低下
  6. ダメージを受けやすくなることによるカーカスコードの破断
タイヤの履替え作業

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車両によって異なるタイヤの適正空気圧

走行に影響を与えるタイヤの空気圧ですが、適正と判断される基準値は一律ではありません。タイヤの適正空気圧は車両ごとに異なり、また同じ車種でもタイヤサイズや年式によって異なる場合もあります。

そのため、空気圧のチェックを行う際は、そのタイヤサイズや車に合った適正空気圧を確認して調整を行います。以下に適正空気圧の確認方法と、車検への影響についてご紹介してきます。


適正空気圧はどこで確認する?

同じ種類で同じサイズのタイヤであれば適正空気圧も同じと思われるかもしれませんが、装着している車両によっても異なります。適正空気圧は車両指定空気圧とも呼ばれ、車メーカーが車両ごとに設計上最適な値を決めています。

車両指定空気圧は運転席のドアを開けた所、センターピラー部、給油口部などに貼られているラベルで確認可能です。空気圧の単位には以前kg/cm2が使われていましたが、現在はkPa(キロパスカル)が使われています。

タイヤの車両指定空気圧は前輪と後輪で異なる場合もあることから、ラベルをよく見て確認を行います。なお、スペアタイヤを搭載している場合では、標準のタイヤよりも高い空気圧が指定されている傾向にあるため、スペアタイヤ本体に貼られているラベルか取り扱い説明書を確認するとよいでしょう。


タイヤの空気圧低下は車検にも影響する?

タイヤの空気圧が車両指定空気圧より低くても、それが直接の理由で車検に落ちることはありません。車検の時には全てのタイヤの溝の深さが1.6mm以上あるか、またはタイヤの状態を目視で確認して大きなひび割れや亀裂がないかといったことが検査されますが、空気圧は検査項目に入っていません。

しかしながら、空気圧が低下していると運転性能が落ち、他の検査項目で引っ掛かる可能性があります。例えば直進運転時に車両がどの程度横方向にずれるかを検査するサイドスリップ検査では、空気圧が低下したタイヤだと横滑りの幅が大きくなり、車検に不合格になる可能性が上がります。

そのため、空気圧の低下が車検の不合格に直結しないからと油断せず、日頃から適正空気圧を保つように心掛けることがおすすめです。

タイヤの履替え作業

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タイヤの空気圧をチェックするタイミングは?

タイヤの主成分であるゴムの分子構造よりも空気の分子構造のほうが小さいため、何もしなくてもタイヤの空気圧は自然に下がってきます。一般的には乗用車の場合1ヶ月で5%~10%程度低下すると言われており、適正値内に保つためには1ヶ月に1度はチェックを行うとよいでしょう。

自宅以外の場所も、ガソリンスタンドで給油する際やカー用品店に買い物に行った際などのタイミングで空気圧をチェックすることがおすすめです。また、夏用のタイヤから冬用のタイヤに交換した際、あるいはその逆の場合もチェックすべきタイミングです。


タイヤの空気圧の点検と調整の仕方

タイヤの空気圧を調整する際に使用する道具は、空気充填機と言います。この空気充填機の種類は、大きく分けてエアタンク型と据え置き型の二つに分けられます。

この二種類は形状が異なることから、タイヤの空気圧を調整する際の使い方や特徴も変わります。そこで、二種類の空気充填機の使い方と、空気を補充するときのポイントについて解説します。

エアタンク型の空気充填機の使い方

エアタンク型の空気充填機は持ち運び可能になっているため、車の近くに持ってきてから作業を開始します。使い方は以下の通りです。

  1. タイヤのエアバルブのキャップを外す。
  2. エアバルブの口にホース先端のノズルをしっかり押し当てる。
  3. エアタンク上部にある圧力計を見て現在の空気圧を確認する。
  4. 空気圧が車両指定空気圧よりも低い場合は「+」ボタンを、高い場合は「-」ボタンを押す。
  5. 上記(3)と(4)を繰り返して車両指定空気圧になるように調整する。
  6. ノズルを外し、エアバルブのキャップを付けて作業完了。

据え置きプリセット型の空気充填機の使い方

据え置きプリセット型の空気充填機は持ち運びができないため、車をホースが届く範囲に移動させてから作業を開始します。使い方は以下の通りです。

  1. タイヤのエアバルブのキャップを外す。
  2. デジタル式の場合は画面に表示される数値を、ダイヤル式の場合はメーターの針を車両指定空気圧に合わせる。
  3. エアバルブの口にホース先端のノズルをしっかり押し当てる。
  4. 空気の注入が開始されると「カンカンカン」と音が鳴る。
  5. 車両指定空気圧に達して音が鳴りやむまで待つ。
  6. 音が鳴りやんだらノズルを外し、設定空気圧をゼロに戻し、エアバルブのキャップを付けて作業完了。

タイヤに空気を補充するときのポイント

タイヤの空気圧の点検や調整をする際に意識するポイントは、適正な範囲内になるように過不足なく調整することです。空気圧は低過ぎる場合だけでなく、高過ぎる場合もさまざまな不具合の原因となります。

実際の調整で目安とする空気圧の範囲としては、下限は車両指定空気圧、上限は空気が自然に漏れることを考慮して車両指定空気圧の10%増し、もしくは20kPa増しの間にするのがおすすめです。例えば車両指定空気圧が250kPaなら、250kPaから270kPaに間になるように調整します。

また、タイヤは高速で走行した後などでは、内部の空気が暖まり熱膨張によって空気圧が上昇しているため、正確を期するためにタイヤが冷えている時に点検や調整を行うことがおすすめです。


窒素ガスを補充することも

一部の車両には以前から行われている方法ですが、タイヤに窒素ガスを充填することで得られるメリットがあります。窒素ガス分子はタイヤのゴム分子や酸素分子よりも大きいため、自然に漏れる割合を空気よりも抑えることが可能です。

ブリヂストンが行ったテストによると、タイヤに窒素を充填して100日経過したものを空気が充填されたものと比べると、内圧の低下量は約半分と報告されています。

また、空気は微量の水分を含んでいるのに対し、窒素には含まれていないために水分の温度上昇による熱膨張がしにくいこと、不活性ガスであるために熱膨張しにくいことなどもメリットです。

他にも、静粛性に向上や偏摩耗が抑制、燃費の向上やホイールが錆びにくくなることなどのようにタイヤの寿命にプラスに働くこともメリットとして挙げられます。

タイヤの履替え作業

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タイヤは空気圧以外にもチェックが必要!

車検時のタイヤの検査項目にも関わるように、タイヤのメンテナンスは空気圧調整以外にも行っておくべきポイントがあります。確認自体は自分でも行える内容が多いため、定期的なチェック項目として押さえておくとよいでしょう。そこで、空気圧の確認以外に押さえておきたいタイヤのチェック項目について解説します。

外観

空気圧以外のタイヤのチェック項目としては、傷やひび割れ、偏摩耗などがあります。ガラス片や釘、金属片などの異物が刺さることや、路肩にタイヤをぶつけることは傷・ひび割れの原因となります。

傷やひび割れはタイヤの劣化によっても発生するため、交換してから年月が経っているタイヤは状態が悪くなっていることがあります。傷やひび割れがタイヤ内部のコードと呼ばれる骨格部にまで達している場合は、早急な対応が求められる状態といえます。

さらに、センター部やショルダー部、片側部といった特定の部分に摩耗が集中する偏摩耗が発生していないかチェックします。空気圧が低過ぎる、または高過ぎる場合は偏摩耗が発生する原因となります。


溝の深さ

タイヤの種類にもよりますが新品のタイヤは溝の深さが8mm程度あり、残りが4mmを切るとグリップ力が低下していきます。これが1.6mmを切ると摩耗していないタイヤよりも10m以上制動距離が長くなり、保安基準にも適合しなくなることからタイヤ交換を行います。

タイヤの溝の深さは道路運送車両の保安基準第9条第1項で、タイヤのすべての溝の深さが1.6㎜以上有する事が定められています。溝の深さが1.6mmを切っているかは、スリップサインをチェックすることで判別可能です。スリップサインはタイヤの溝の中でゴムが盛り上がっている部分のことで、1つのタイヤの中に4ヶ所から9ヶ所設けられています。

ネットで注文・店舗で取付け

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タイヤの空気圧調整やタイヤ交換はイエローハットにお任せ!

タイヤの状態の確認やメンテナンスを行う際は、ぜひ無料チェックを行っているイエローハットをご活用ください。タイヤの空気は自然に抜けてしまうことから、月に一度の定期チェックを行うことがおすすめです。また、状況に応じてタイヤを交換する際は、サポートメニューが充実したイエローハットをご活用ください。

欲しいタイヤをWEBで注文!店舗で受け取りが可能

イエローハットでは、国産専売タイヤや国産低燃費タイヤ、ハイパフォーマンスタイヤやプレミアムタイヤなどのように豊富なタイヤの種類を取り揃えています。ご購入はタイヤ選びから支払いまでを手軽に済ませ、店舗で取り付けが行えるWEBでのご注文がおすすめです。

操作は非常にシンプルになっており、車種やタイヤを選んで取り付け希望日と最寄りの店舗を選択し、希望した日程で最寄りの店舗に行くだけです。WEBでの注文は365日24時間常時受け付けており、タイヤ単品だけでなくホイールとセットでの購入や取り付けも可能です。


タイヤ4本購入で充実のアフターサポートも

タイヤ4本セット、もしくはタイヤとホイールの4本セットで税込20,000円以上お買い上げのお客様を対象に、2項目の無料タイヤアフターサポートを実施いたします。

ひとつは、ホイールナット増し締め点検です。当店でタイヤを交換した後、100kmの走行を目処に車両を持ち込んでいただければ、ホイールナット(ボルト)の締め付けトルク値を1回無料でチェックします。

もうひとつは、タイヤローテーションです。一定以上の距離を走行してタイヤが摩耗してきたタイミングで車両を持ち込んでいただければ1回無料でタイヤローテーションを実施します。なお、対象となるのは、当店でタイヤもしくはタイヤとホイールのセットを購入して同時に装着した車に限ります。


パンクなどのタイヤトラブルも補償

イエローハットでタイヤを購入・交換する時に有料のパンク補償に加入すれば、タイヤがパンクやバーストをした際に補償が受けられます。タイヤが1本だけパンクした場合でも新品のタイヤに交換いたしますので、急なトラブルへの対策が行えるおすすめの補償です。

全国に約700店舗ほどあるイエローハットで補償を受けることができ、補償する期間は購入してから2年経過した時までか、あるいは25,000km走行した時までどちらか先に到達した時点までとなっています。

また、補償対象金額はタイヤ4本の購入価格+交換工賃または税込10万円の安い方までの補償が受けられるためぜひご活用ください。


まとめ

タイヤの空気圧は車の安全性に直結するものであることから、定期的にチェックや調整を行うことがおすすめです。少なくても1か月に一度以上の割合でチェックするとよいでしょう。その際はタイヤの他のコンディションもチェックし、劣化や摩耗が進んでいたらできる限り早くタイヤを交換することをおすすめします。

タイヤは車のパーツの中では値段の張る消耗品であることから、費用面でも品質面でも信頼できるお店で交換したいものです。そのようなお店をお探しなら、ぜひ丁寧なタイヤ交換作業と充実のアフターサポートを用意しているイエローハットをご利用ください。

万が一、タイヤのトラブルが発生した時は全国のイエローハット各店で補償が受けられるため、遠出の際でもご活用いただけます。

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