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タイヤの重さは本体とホイールの合計値!目安の重量や走行性能との関係も解説

最近ではスポーツカーでなくてもホイール部分を大きくしたタイヤを履く車が増えましたが、ホイール部分が小さいタイヤに比べ走行性能や乗り心地、燃費にさまざまな変化をもたらします。

そこで、このコラムでタイヤ・ホイールを大きくした際に走行性能に与える影響や、重さとは切り離すことができない偏平率について解説します。また、外したタイヤの保管時に気をつけることやDIYでの履替え手順もご紹介していますので、快適なカーライフの実現にお役立ていただければ幸いです。

タイヤの重さは本体とホイールの合計値

タイヤはホイールが付いていなければ車に装着できず、その役割を果たすこともできません。タイヤの重さは走行性能に影響を与える要素のひとつですが、その場合にはタイヤ本体とホイールの合計値をもとに考えていくことがおすすめです。
そこで、タイヤ本体はどの程度の重さがあるのかと、ホイールそれぞれの重さの目安と、両者の合計値例を順に解説します。

タイヤ本体の重さの目安

タイヤ本体の重さはサイズに比例し、適合サイズは基本的に自動車の種類やボディタイプで決まります。以下、主に採用される自動車の種類・ボディタイプとタイヤ本体1本あたりの重さの目安について、インチ別にみていきます。

  1. 14インチ:軽自動車 約5kg
  2. 16インチ:普通乗用車 約8kg
  3. 17インチ:ミニバン、スポーツタイプ車 約10kg
  4. 18インチ:輸入車、スポーツカー、ドレスアップカー 約12kg

ホイールの重さの目安

タイヤに装着されるホイールは、車が履くタイヤに合ったものを選びます。ただし、ホイールサイズとひと口に言っても、リム径やリム幅、ボルト穴数やインセットなどさまざまな数値があるのでよく確認するとよいでしょう。

例えば、リム径やリム幅が異なればそもそもタイヤへの組付けができません。また、標準値を外れたリム幅のホイールでは、組付けられたとしても走行時の操縦安定性を損なうリスクが生まれます。

さらに、インセットが許容範囲内に収まらずホイールがフェンダーからはみ出てしまえば、車検に通りません。以下、タイヤ本体と同様に、ホイールの重さの目安をインチ別に紹介していきます。

  1. 14インチ 約6kg
  2. 16インチ 約10kg
  3. 17インチ 約12kg
  4. 18インチ 約14kg

タイヤ本体とホイールの合計値の例

前述の通り、タイヤの重さについては、基本的に本体とホイールの合計値で考える必要があります。
そこで、ここでは、インチ別に合計値例をまとめ、タイヤの重さを再確認していきます。

  1. 14インチ 約11kg
  2. 16インチ 約18kg
  3. 17インチ 約22kg
  4. 18インチ 約26kg

ホイールの重さは走行性能にも関係する

ホイールは車のタイプとの兼ね合いだけでなく、走行性能にも関係する要素です。
そこで、ホイールの重さが減った場合と、重さが増えた場合とに分けて、走行性能に関して生じるメリット・デメリットを解説していきます。

ホイールの重さが減った場合

軽量ホイールを装着するなどをして重さが減ると、慣性モーメントが小さくなってエンジンパワーのロスを抑えられることから、加速・減速性能が向上します。車両重量が軽くなるので、燃費も改善する傾向があります。

また、サスペンションのバネよりも下に付いているパーツの総重量を指す「バネ下重量」が軽くなることでサスペンションの反応がよくなるため、路面追従性や乗り心地・ハンドリングの向上が見込めるのも特徴です。

一方、重さを減らしてもバネ下重量のバランスが拙ければ、さまざまな悪影響が生じかねません。振動が増えて乗り心地が悪くなったり、ロードノイズが増えたり、接地感が薄れてふわふわした不安定な走りを生んだりする要因となります。

また、軽量化のし過ぎにより慣性力が低下して遠心力が足りなくなると、タイヤの回転持続力が弱まります。こうなるとエンジンパワーに頼った走りになり、本来の意図とは逆に燃費の低下に繋がりかねません。


ホイールの重さが増えた場合

重さが増えている場合は、接地性の高まりによりタイヤにトルクが伝わりやすくなることから、コーナリング特性や操縦安定性が向上する傾向にあります。また、重くなった分だけ一度転がり始めたタイヤに強い慣性力が加わるため、スピード維持に向けた強いアシストが期待できます。

デメリットとしては、車両重量が重くなる分、基本的に燃費が悪くなりやすい点です。また、慣性モーメントが大きくなって動き出しや停止により大きな力を使うことから、パワーロスも招きやすい傾向にあります。

加速性能の低下はもちろん、ブレーキにかかる負担も、特に下り坂走行時には大きくなるでしょう。また、バネ下重量の増加がサスペンションの動きを鈍化させるため、路面追従性や乗り心地は低下しやすい特徴があります。


タイヤの重さが気になるなら偏平率も要チェック

タイヤの重さについては、実は偏平率が深く関わります。一般にタイヤ自体よりもホイールの方が重くできているため、ホイールを大きくするとトータルの重量が増すときのインパクトが強まります。

偏平率が低いタイヤほど、走りや乗り心地に影響を与えやすくなります。
そこで、タイヤの重さが気になるときの必須知識である、高偏平タイヤと低偏平タイヤの特徴、偏平率を変更するための手段の3つを順に解説していきます。


タイヤの偏平率とは?

偏平率とは、タイヤの断面幅に対する高さの比率を指し、車を横から見たときにホイールからはみ出して見えるゴム部分を指す「サイドウォール」の厚みを表す数値です。

偏平率は、サイズやラジアル構造などの数値と共にサイドウォールに刻印されています。偏平率が高いタイヤほどサイドウォールが分厚くなり、逆に低ければ薄くなります。

最近では、偏平率が50%を切る「低偏平タイヤ」が人気です。スタイリッシュさやスポーティさを強調できる見た目の良さから、スポーツカーはもちろん、ミニバンやSUVなど幅広いボディタイプの新車装着タイヤに採用されるようになっています。


高偏平タイヤ・低偏平タイヤの特徴

高偏平タイヤは、分厚いサイドウォールがクッションとなって路面からの衝撃を吸収するため、乗り心地が良くなるのが一般的です。タイヤの接地幅が狭く、転がり抵抗が小さくなることから、燃費の向上も期待できます。

さらに、タイヤの販売価格や交換作業にかかる工賃なども総じて安く設定されている場合もあり、コスト面でもお得です。ただし、クッション性能が高い分、ハンドリングレスポンスはもっさりしがちです。また、接地面の少なさがタイヤのよれを生みやすく剛性感に欠けるため、基本的にスポーツ走行にはあまり向いていません。

一方、低偏平タイヤを履くと接地面積の増加により転がり抵抗が増すため、基本的に燃費性能は下がります。また、サイドウォールが薄くなり、タイヤ内の少ない空気体積を補うために空気圧が高めに設定されることから、クッション性に欠けます。路面からの衝撃がダイレクトに伝わり、乗り心地が悪くなってしまう傾向にあります。

しかし、一方では接地性に優れ剛性も高まることから、タイヤに強い負荷がかかる高速時やコーナリング中の走行安定性は向上します。また、タイヤがよれにくくなるのでハンドリングレスポンスが良くなり、ドライバーの思い描くスポーティで快適な走りが実現しやすくなります。


偏平率を上げる・下げるための手段

走行環境や目的に応じて偏平率を変えたい場合にはホイールの「インチダウン」や「インチアップ」を行います。インチダウン・インチアップ共に、タイヤの外径は変えてはいけません。外径が変わるとタイヤの円周の長さも変わるため、スピードメーターが狂ってしまう可能性があります。

また、インチアップ時には、純正タイヤのロードインデックスを下回ったりすることのないよう配慮するとよいでしょう。車検に通らないのはもちろん、タイヤの損傷やバーストの原因となる可能性があるためです。

特に、内部の空気量が少なくなる低偏平タイヤでは、空気圧の低下によりロードインデックスが不足しがちです。エアゲージを使った定期的な空気圧点検をおすすめします。

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タイヤの重さが保管時に与える影響にも注意

タイヤはゴムでできていることから容易に変形するため、保管時の置き方を誤ると部分的に過度の負担がかかって劣化が早まる可能性があります。

また、重くかさばるタイヤを保管のため持ち運ぶ際には、怪我などへの配慮も欠かせません。ここでは、タイヤの重さが保管時に与える影響に関する注意点を2つ解説します。

タイヤの置き方

タイヤを保管する時には「横置き」と「縦置き」の2通りがありますが、適切なタイヤの置き方は、ホイールを付けているか否かで異なります。ホイール付きであれば、横置きが向いています。縦置きで保管すると、ホイールの重さが接地面に集中して平らに変形してしまう「フラットスポット」が起きかねません。

横置きでは、空気圧を適正値の半分程度まで落とした状態で保管することがおすすめです。これはタイヤのゴムやコードにかかる負担を減らすために行う処置です。

一方、タイヤのみであれば、縦置きで保管するのがベターです。横置きでは過度の負荷がかかりがちなサイドウォールの傷みや変形を抑えることができます。


持ち運ぶ際のリスク

保管のためタイヤを持ち運ぶ際には、怪我をしたり身体に過度の負担がかかったりすることのないよう配慮することがおすすめです。このような身体への負担は、キャスター付きのタイヤラックを活用すれば、持ち運ぶ際のリスクを格段に軽減できます。

縦積み・横積みはもちろん、スリムな省スペースタイプや2段式で合計8本まで収納可能な耐荷重に優れるタイプなど種類も豊富にラインナップされており、タイヤの数や保管用途に応じて選ぶことが可能です。


タイヤの重さを変えたいなら履替えが必要

乗り心地の改善や走行性能の追求などの目的でタイヤの重さを変えたい場合には、他の物に交換する必要があります。交換の際に履替え作業は伴いますが、履替え自体は時間や労力がかかりますが、自分で行うことも可能です。ここでは、DIYで履替えする場合に使用する道具と履替え手順をみていきます。

タイヤの履替えで準備するもの

タイヤの履替えは、主に次の4つの道具を使用して行います。

・ジャッキ
油圧式で車の上げ下げが簡単に行える「フロアジャッキ」がおすすめです。

・輪止め
車体を持ち上げた際の不意の車の動き出しを防ぐため、ジャッキアップ位置と対角にあるタイヤにセットします。

・十字レンチ
力をかけづらい車載のL字レンチとは異なり、両手の力を使って楽にホイールナットを脱着できます。

・トルクレンチ
すべてのホイールナットを規定のトルク値で均等に締め付けるために欠かせない測定工具です。

なお、安全のためには「ウマ」と呼ばれるリジットラックの活用もおすすめです。特に、足回りやブレーキの確認、車体下に潜ってのエンジンオイル交換やマフラー交換などの車いじりをする場合にも使用するアイテムとなります。装着時には必ず同種・同サイズのものを左右に噛ませ、高さや強度のバランスを取ります。


DIYでタイヤを履替えする手順

DIYでタイヤを履替えする手順は、以下の通りです。

1.車体が安定する平らな場所に車を停止させ、輪止めをかける
砂利道や土の上などはジャッキが外れかねないため避けることがおすすめです。AT車ではシフトレバーを「P」に入れ、サイドブレーキをかけて行います。

2.ホイールナットを軽く緩める
レンチを使って、すべてのホイールナットを軽く緩めます。この作業は、ジャッキアップ後にタイヤが空転してホイールナットが外しづらくなるのを防ぐために行います。

3.ジャッキアップして、ホイールナットを外す
ジャッキをジャッキアップポイントに正確に当て、タイヤが地面から少し浮き上がる程度に持ち上げます。一番上にあるホイールナットを最後に外す順番にすれば、タイヤが手前に倒れにくくできます。

4.新旧のタイヤを付け替える
ホイールが付いたタイヤは重いため、外す際には手で押さえるようにして慎重に地面に下ろします。また、外したタイヤをそのまま車体下に入れることで、ジャッキが外れるなどの万一のケースに備えられます。
新しいタイヤを装着するときにも、事前にホイールの穴と噛み合わせ先のホイールハブのボルト位置の見当をつけておくと取り付け作業が楽になるためおすすめです。噛み合ったら、奥まで確実に装着を行います。

5.ホイールナットを仮締めする
すべてのホイールナットをハブボルトに取り付けたら、レンチで仮締めしていきます。ハブに対して真っ直ぐに装着するために、締め付けは均等に行うように意識するとよいでしょう。
時計回りのように隣に移るのではなく対角線の順に締めていき、かつ各ホイールナットを2~3回に分けて少しずつ順繰りに締めます。この後に本締を行うので、あまり強く締めつけず、ガタつかない程度に留めておくとよいでしょう。

6.ジャッキを下ろして、ホイールナットの本締を行う
本締めは、ジャッキを下ろして車重がタイヤに乗った状態で行います。トルクレンチを使って適正トルクで締め付けていきます。仮締め同様力任せにせず、対角の順で2~3回に分けて均等に締めていくのがコツです。履替えが済んだら試運転して、ガタつきなどの異状が見られないかチェックを行うことがおすすめです。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


タイヤの履替えはイエローハットまでご相談ください!

タイヤの履替えはDIYでも可能ではありますが、作業にかかる時間が取れないことや、作業する場所の確保が難しかったりすることもあるかもしれません。そのような時には、イエローハットまでご相談ください。

ここからは、イエローハットでタイヤを購入するときの流れや、タイヤに関する補償プラン・アフターサポートについて解説していきます。

オンラインショップから簡単にタイヤを購入できる

イエローハットでは、オンラインショップから簡単にタイヤを購入でき、履替え作業までをワンストップでお任せいただけます。

夏・冬を問わずタイヤ単品からでもホイールセットでもご注文ができ、国産のベーシックタイヤから高性能かつ長持ちが期待できるハイパフォーマンスタイヤ、人気のミニバン専用タイヤなど、豊富な種類から車や目的に適ったタイヤを選んでいただけます。

また、ポータブルナビやドライブレコーダーなどの快適なドライブに欠かせないカー用品も購入可能です。


タイヤトラブルに備えた補償プランもご用意

イエローハットでタイヤ4本ご購入時に「タイヤパンク補償」にご加入いただくと、タイヤ1本がパンクした場合でも新品に交換いたします。補償期間は購入から2年、または走行距離25,000kmまでとなっており、同一車両に同時に装着するタイヤであれば、前後違うサイズや違うブランドでもご加入が可能です。

全国約700店舗のイエローハットで補償が受けられるため、遠出のドライブ時でもご活用頂けるプランです。補償上限金額は、加入時のタイヤ4本の購入金額+交換工賃となります。

ただし、補償開始日(持ち帰りの場合は購入日)から180日以内のパンク・バースト等による交換については、補償上限金額の60%を補償いたします。


条件を満たせばタイヤ購入後のアフターサポートが受けられる

イエローハットでは、タイヤをご購入いただいた後のアフターサポートとして、ホイールナット増し締め点検とタイヤローテーションを無料で実施させていただきます。

どちらもタイヤのメンテナンスとして行う作業となっており、車を利用する際は定期的に行うことがおすすめです。それぞれ一度ずつが無料対象となるため、ご購入いただいたタイヤを利用する際にお役立てください。

※本特典は、タイヤまたはタイヤ&ホイールセットご購入金額が4本で税込20,000円以上のお客様を対象とさせていただきます。詳細については、イエローハットまでお問い合わせください。

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まとめ

タイヤの重さの増減にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、この重さは偏平率と密接にかかわります。
走行時の動作性や乗り心地、燃費性能が気になるのであれば、まずは偏平率を見直してみることがおすすめです。

また、ご自身の目的に合わせてDIYで履替えるのであれば、履替え方の手順や保管時の適切な置き方、タイヤの重さが与える影響やリスクなどを把握して対応するとよいでしょう。

そして、快適な走りにつながるタイヤ交換を望まれるのであれば、イエローハットのタイヤの利用をご検討ください。Webからご希望のタイヤを選んで入力するだけで、取り付けまでの流れを手軽に済ませることが出来ます。
補償プランやアフターサポートも充実しており、タイヤ交換後のサポート体制も整っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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