COLUMN
タイヤ交換ついて解説
タイヤは時間の経過によってゴムが硬化し、ひび割れが生じます。どの程度のひび割れでバースト(破裂すること)のリスクが高まるのか、気になる方もおられるでしょう。
バーストにもつながるタイヤのひび割れは、メンテナンスしだいで進行を遅らせることが可能です。そこでこのコラムでは、ひび割れの原因やひび割れ以外のバーストの前兆、バーストの防止方法について解説します。
目次
タイヤにひび割れが発生する原因は、主に経年劣化によるものですが、経年劣化以外にもいくつかの要因があります。原因が分かるとタイヤの使用方法の改善につながるため、ここでは、ひび割れが発生する原因について詳しく解説します。
経年劣化は、ひび割れが発生する主要な原因の1つといえます。タイヤを使わなかったとしても、時間の経過とともにゴムの柔軟性が失われるため、ひび割れは避けられない現象です。タイヤのゴムには劣化を防止する油分が配合されており、その油分が徐々に揮発していくことで硬化し、ひび割れが進行していきます。
タイヤメーカーでも、使用開始してから3~5年以上経った場合は販売店などでのタイヤ点検を推奨しています。ただし、3~5年以内でもタイヤの使用環境によってはひび割れが早く進行するため、定期的な点検は大切です。
ひび割れの原因として多く指摘されるのが、タイヤの空気圧不足です。タイヤは空気圧が不足した状態になるとたわみ、走行中の衝撃を吸収する能力が低下します。その状態で走行を続けるとタイヤが大きく変形して必要以上の負荷がかかり、異常発熱や劣化を引き起こします。その結果、タイヤのしなやかさが失われてひび割れが発生するのです。
また、過積載の状態ではタイヤに強い圧力がかかって潰れた状態となり、トレッド部だけではなくショルダー部やサイドウォール部まで接地することがあります。その時に発生した摩擦や圧力もひび割れの原因です。
夏用または冬用タイヤを履替えて、タイヤを保管する際、高温多湿になる場所に保管するとタイヤのひび割れが発生しやすくなります。熱と水分がタイヤの変質を助長してしまうためです。
高温の環境下に置くほどタイヤの強度は低下し、湿気が多いほどオゾンの影響や加水分解により劣化が進行します。風通しがよく、熱がこもらない場所で保管することがタイヤにとって重要です。
タイヤのひび割れはバーストの主な原因として指摘されていますが、ひび割れ以外にもバーストの前兆として捉えられるものがあります。その1つであるスタンディングウェーブ現象について解説します。
スタンディングウェーブ現象はタイヤのトラブルの一つで、車を横から見た時にタイヤの接地面よりも後ろの部分が波打つようにウェーブ状に変形する現象のことです。これはタイヤの空気圧が不足した状態で高速走行している時に起こりやすく、高速道路におけるタイヤのトラブルとして多く見受けられます。
スタンディングウェーブ現象が起きた状態で走行を続けてしまうとタイヤが変形により発熱し、バーストに至る危険性もありますが、走行中はタイヤの状態を確認できないため、気が付かないことも珍しくありません。
ハンドルの効きや車の挙動に異常を感じ、スタンディングウェーブ現象が起こっているかもしれないと思ったら、ハンドルをしっかり握って徐々に減速し安全な場所に車を停めてください。車外に出ても問題ない場所であればタイヤの状態や空気圧をチェックし、異常が見られたらスペアタイヤに交換しましょう。
高速道路の路側帯では車外に出ると危険なため、安全を確保できない状態の場合は、ロードサービスを利用した方が良いでしょう。なお、スタンディングウェーブ現象の発生を予防するには、空気圧を適正に保つことです。特に高速道路を走行する前は、空気圧のチェック・調整をおすすめします。
タイヤのひび割れの抑制やバーストを防止するには、空気圧のチェックや駐車環境を意識することが大切です。走行時の安全確保や、タイヤ交換頻度を抑えられる点でもメリットがあります。ここでは、タイヤのひび割れ抑制とバースト防止について解説します。
バーストを防止するためには、空気圧のチェックが最も基本的なメンテナンスです。JAFが行った実験では、適正空気圧にしたタイヤと空気圧を半分にしたタイヤを走らせて検証が行われました。
その結果、空気圧が半分のタイヤは時速100kmでタイヤ表面が発熱し始め、時速210kmでバーストしました。この実験では短時間でバーストを引き起こさせるために速度を大幅に引き上げましたが、空気圧が不足していれば法定速度内でもバーストのリスクがあります。タイヤの空気圧は何をしていなくても1ヶ月に5%程度自然に低下すると言われておりますので、最低でも月に1回の空気圧チェックが大切です。
車の駐車環境によってもタイヤが劣化して、ひび割れが発生する原因が潜んでいます。例えば、直射日光に晒される場所に長期間駐車しているケースです。紫外線の影響でタイヤの内部で化学反応が起こるとゴムの成分が変質して劣化し、ひび割れに至ります。
タイヤの劣化やひび割れを抑えるためには、日陰やガレージなどでの駐車が最も効果的です。しかし、そうした駐車環境の確保が難しい場合は、UVカット効果のあるボディカバーなどで覆うのも有効です。ボディカバーを購入する際は、タイヤまで隠れるサイズのものを選ぶと良いでしょう。
タイヤのひび割れが進行するとバーストのリスクが高まるため、どの程度までひび割れが進行しているかを把握し、タイヤ交換について判断する必要があります。ここでは、ひび割れのレベルとタイヤ交換が必要となるタイミングについて解説します。
日本自動車タイヤ協会では、タイヤのひび割れのレベルを5段階に分けて注意喚起しています。
レベル1とレベル2はひび割れが発生しているものの、大きく目立つほどのものでない軽度な状態です。このレベルではタイヤを継続して使用しても問題はなく、まだ車の動作性能や走行性能に影響が出ることも少ないと考えられます。
レベル3とレベル4はひび割れが発生している部分が広く深くなり始めている状態ですが、タイヤはまだ継続して使用できます。しかし、ひび割れの程度が進行しないか注意深く経過観察することが必要です。
レベル5はタイヤの内部構造を形成しているコードであるカーカスが見え始めている状態で、ここまでひび割れの程度が進行するといつタイヤがバーストしてもおかしくありません。
タイヤはスリップサインが出たら交換しなくてはなりませんが、ひび割れについての明確な規定はありません。しかし、ひび割れがレベル5に達していると、走行時の安全性に関わってきます。
このようなタイヤで走行を続けると、最悪の場合走行中に突然バーストして車が制御不能となるため大変危険です。したがって、ひび割れがレベル5に達する前に、早めのタイヤ交換を推奨します。
走行中にタイヤがバーストするとハンドルが大きく取られ、思うように車をコントロールすることが難しくなります。慌てて急ハンドルや急ブレーキを掛けると二次災害を引き起こす恐れもあるため、落ち着いて車を操作することが何よりも大切です。
バーストが起きたらハンドルをしっかり握って徐々にスピードを緩め、路肩の安全な場所に車を停めてください。高速道路上であれば路肩に停めた後、停止表示板や発煙筒を使って周囲の車に異常事態が起きていることを知らせます。
タイヤがバーストした場合はそれ以上の走行はできないものとして、安全な場所であればスペアタイヤに交換します。安全な場所ではない、またはスペアタイヤを搭載していないという場合はロードサービスを呼んで待機してください。
タイヤのひび割れは放置しておくと劣化が進行してバーストの原因になるため、早めのタイヤ交換が大切です。タイヤはどこで購入するのが良いのか迷ったら、全国に約700店舗を持つイエローハットにお申し付けください。ここでは、イエローハットのタイヤサポートについて解説します。
タイヤを購入するならWEBからの注文をおすすめします。注文の仕方はとてもシンプルです。
来店日時の確定連絡を受取り、その日時に店舗にお越しいただければ待ち時間なしでタイヤの取付け作業を開始します。
取付け作業はどの店舗でも実施可能です。タイヤの代金と工賃についてはWEBで注文する際に、クレジットカードかPayPayで決済することが可能です。
タイヤをご購入いただいた後にも安心いただけるタイヤサポートメニューの1つとして、「タイヤパンク補償」を提供しております。タイヤの購入と同時に有償の当メニューにご加入いただければ、1本だけパンクした場合でもタイヤを新品に交換いたします。この補償は、日本全国に約700店あるどの店舗でも受けることが可能です。
補償が受けられる期間は、購入してから2年経過または25,000km走行するかのいずれか早い方までです。補償の上限金額の内訳は、補償に加入した際のタイヤ4本の購入金額+交換工賃または税込10万円のうち安い方となります。
ただし、補償を開始した日から180日を過ぎる前にパンクした場合については、補償上限金額の6割が上限となりますのでご了承ください。
タイヤを4本セットもしくはタイヤとホイールの4本セットを税込20,000円以上で購入された方を対象に、以下の2つのアフターサポートを無料で1回実施させていただきます。
1つはホイールナットの増し締め点検です。タイヤを交換した後に初期走行の環境変化によって、極まれにホイールナットが緩む可能性があるため、タイヤ交換後に100km走行したのをめどに増し締め点検を行っています。
もう1つはタイヤローテーションです。タイヤの摩耗の進み方は装着位置によって異なるため、ローテーションを定期的に実行することで摩耗状態を均一にさせてタイヤを長持ちさせることにつながります。
タイヤは、構成する素材のほとんどがゴムであるため、物理的あるいは化学的な影響を受けることによって経年劣化し、ひび割れが生じます。タイヤの摩耗とは違い、見逃されがちですが、放置しておくとひび割れが進行しバーストの危険性が高まるため、定期的な点検と空気圧調整が重要です。
タイヤの交換時期が来たら、豊富な品揃え、納得のいく価格、丁寧な取り付け作業、安心のアフターフォローを兼ね備えたイエローハットの利用をぜひご検討ください。充実したタイヤサポートメニューで皆様の安全かつ快適なカーライフを応援いたします。
ネットで注文・店舗で取付け