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タイヤ交換ついて解説
車の手軽なドレスアップ方法の1つがタイヤとホイールのサイズ変更です。サイズ変更によって今までと違った外観を手に入れられますが、タイヤの外径が変わってしまうとどのような影響があるのか気になる方もおられるでしょう。このコラムでは、タイヤの外径を大きくしたことによる影響と、外形をほぼ変えずにタイヤとホイールのサイズ変更する方法についても解説します。
目次
タイヤは安全に走行するうえで重要なパーツの1つです。しかし、サイズや外径について理解していないと、車に合わないサイズを選んでしまいかねません。ここでは、タイヤの外径とタイヤサイズ、これらの関係性を解説します。
タイヤ外径は、タイヤの中心を通って縁から縁までを結んだ長さを指します。ここで注意したいのは、タイヤサイズ=タイヤの外径ではないということです。タイヤサイズに関するタイヤ幅などは、サイドウォールに記載されています。しかし、タイヤの外径については表記されていないので、計算して導き出す必要があります。
タイヤの外径は、リム径にタイヤの厚みを2回足して求められます。ただし、リム径はインチ単位で表記されているので、ミリ単位への変換が必要です。1インチは約25.4mmなので、リム径の数値と掛けて単位を変換します。タイヤの厚みは、タイヤ幅に偏平率をかけて算出できます。
具体的な計算式としては以下の通りです。
(リム径×25.4)+(タイヤ幅×偏平率×2)=タイヤの外径
タイヤの側面に記載されているタイヤサイズの表記方法としては数種類あるものの、ISO表示と呼ばれる方法が一般的です。側面に表記されている情報には、タイヤ幅とタイヤ幅に対しての高さの割合(偏平率)、タイヤ1本で支えられる最大負荷の数値(ロードインデックス=荷重指数)、走行可能な最大速度(速度記号)、リム径などがあります。
タイヤの外径を変更すること自体に規制はありませんが、注意しなければならないことがあります。タイヤの外径を大きくした場合、車の加速が鈍くなったり扱いづらくなったりと、走行性能に悪影響をおよぼすこともあります。
タイヤが車体からはみ出ていると、車検に通りません。横幅が収まっていても、タイヤがタイヤハウスの内側に接触する場合は走行に支障をきたすためNGです。
また、タイヤの最大負荷能力(ロードインデックス)が純正品よりも低いタイヤを選んでしまうと、走行中の負荷に耐え切れずバーストなどのトラブルにつながりかねません。速度記号も車のポテンシャルに関わる重要な要素なので、純正と同等かもしくはそれ以上のタイヤを選ぶことが大切です。
大径化は、大きく分けて2つの意味があります。タイヤ外径の拡大とホイールリム径の拡大です。純正採用されるタイヤサイズが大径化している要因には、車両重量の増加が背景にあります。タイヤ外径が大きいほど最大負荷能力も高くなるため、重量の増加に合わせてタイヤを大径化しているのです。
もう一つ、ホイールリム径の大径化には、スタイリッシュな外観を得ることと、ブレーキの大型化に対応することの2つの目的があります。
タイヤとホイールのサイズを変更する際は、タイヤ外径を極端に変えない方が良いです。では、外径を純正品よりも外径を大きくしてしまった場合はどういった影響があるのでしょうか。ここでは、タイヤ外径を大きくすることによる影響をご紹介します。
車両の最も低い箇所と地面との距離が高くなるので、段差などに擦ったり乗り上げたりする可能性は低くなります。木の枝やゴミなど道路上の落下物にバンパーが接触したり、巻き込んだりしにくくなる点もメリットです。
外径の大きいタイヤを装着すると、フェンダーとの隙間が狭くなり見た目の印象が変化します。スタイリッシュな印象をアピールしたい場合は、デザイン性の高いホイールの装着も効果的です。
1回転当たりの進む距離が長くなるので、一定速度をキープするような走行状況においては燃費の向上が見込めます。なお、ホイール重量が以前よりも重い場合は、市街地での燃費が悪くなるでしょう。
スピードメーターの表示が実際の速度よりも低く表示されるほか、走行距離も実際より少なく表示されます。スピードメーターは、タイヤの外径を加味して計算されるようになっています。タイヤの外径が大きくなると同じ速度を表示していてもタイヤの回転数が違うため、誤差が生まれてしまうのです。誤差が大きくなると車検にも通らなくなるので注意が必要です。
ここでは、タイヤの外径を変更せずにタイヤサイズを変更するインチアップとインチダウンについて紹介します。
インチアップとは、リム径を標準よりも大きくすることです。ホイールの存在感が強くなり、見た目の迫力がより一層際立ちます。ただしタイヤの外径は変わらないため、タイヤの厚みは薄くなります。反対にインチダウンは、リム径を小さくしタイヤの厚みを増すことを意味します。
インチアップの実施には、それぞれメリットとデメリットがあります。ここではいくつかの例を挙げてご紹介します。
・車の印象が大きく変わる
同じ車種でも上級グレードではリム径の大きなホイールが採用されるように、インチアップすると見た目の印象が良くなります。
・ハンドル操作時の反応が早くなる
偏平率が低くなると、走行中のタイヤのたわみが少なくなります。ハンドル操作の反応がより路面に伝わりやすくなるので、コーナリング時にキビキビした感触が得られます。
・燃費効率が悪い
路面との接地面積が広くなる傾向にあるため、転がり抵抗も比例して大きくなり、よりエネルギーを必要になり燃費が悪化してしまいます。
・乗り心地の悪さ
偏平率が低いとゴム部分が薄くなり、タイヤ内部の空気の容量も少なくなっている状態です。そのため、路面からの衝撃を吸収しにくくなり乗り心地が悪くなります。
・加速性が悪い
ホイールが大きくなり重量が増した場合は、発進時の加速が鈍くなります。
インチダウンにも、いくつかのメリットとデメリットがあります。
・乗り心地の良さ
偏平率が高くなりタイヤ断面が丸に近づくので、路面からの衝撃を和らげるクッション性が向上し、乗り心地が良くなります。
・ハンドル操作時の反応が低下
インチダウンは、タイヤのたわみが発生しやすくなる要因の1つです。そのため、コーナリング時に車の反応が鈍くなります。
・グリップ性能の低下
グリップ性能は、路面との接地面積が広いほど効果を発揮します。しかし、インチダウンでは純正よりもタイヤ幅が狭まる傾向にあり、その場合路面との接地面積が小さくなるためグリップ性能が低下してしまいます。
インチアップやインチダウンでタイヤ回りのカスタマイズを実施する際は、いくつかの注意点があります。車に合わないなどの問題を発生させないためにも、ポイントを押さえることが大切です。ここでは、タイヤサイズを変更する際に意識したいポイントをご紹介します。
インチアップやインチダウンする際は、タイヤの外径を純正から変えないことが大前提です。外径を大きくすると、タイヤが車体へ干渉するリスクがあります。
また、外径を小さくすると、タイヤ一回転あたりの走行距離が短くなります。結果的に燃費効率の悪化につながりかねません。可能な限り、純正タイヤサイズの外径に合わせることで、デメリットを少なくできます。
タイヤの外径を変えると速度計に誤差が生じてしまいます。誤差が小さい場合はそこまで問題にはなりませんが、大きくなると走行中の事故につながりかねません。また、速度計の表示と実際の速度の誤差には、許容値が定められています。その範囲を超えてしまうと、車検に通らず公道での走行ができなくなりますので注意してください。
純正とは異なるサイズのタイヤに交換する場合、必ずロードインデックスを確認して純正品と同等かそれ以上のロードインデックスを持つタイヤに交換しましょう。ロードインデックスが不足していると、タイヤが車重を支え切れずバーストを引き起こすリスクが高まります。
標準タイヤからタイヤサイズを変更するのなら、ホイールのデザインやタイヤの性能、燃費効率にも気を配りたいところです。そんなタイヤをお求めの方は、ぜひイエローハットまでご相談ください。ここでは、イエローハットが提供するタイヤ交換に関する情報をご紹介します。
イエローハット公式オンラインショップなら、24時間いつでもタイヤ・タイヤホイールセットが購入できます。車種からお求めのタイヤを選び、取り付け希望日と最寄りの店舗を選択するなど、手続きは簡単です。
購入したタイヤは、日本全国のイエローハット約700店舗の最寄り店舗にてお取り付け可能です。タイヤだけではなく、ポータブルナビやドライブレコーダーなどのカー用品もオンラインショップから購入できます。
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特典1つ目は、タイヤ交換後のホイールナットの増し締め点検です。もう1つはタイヤローテーションですが、一部タイヤローテーションができない車種がありますのでご了承ください。
イエローハットでは、燃費効率の良い低燃費タイヤやコストパフォーマンスが高いタイヤなど、お客様のご要望に合わせて豊富な種類のタイヤをご用意しています。ここでは、イエローハット専売品のタイヤを2つご紹介します。
1つ目は、ECOFINE(エコファイン)です。低燃費とウェットグリップ性能の2つを両立可能にした「エコファイン専用ゴム」を採用しています。発熱を抑えつつ低転がり抵抗を実現しました。細かな路面の凹凸にゴムがしなやかに密着させることで、濡れた路面でのグリップ力も確保しています。
2つ目は、PRACTIVA BP01(プラクティバ ビーピーゼロワン)です。4本のワイドストレートグルーブを採用し、排水性を高めているため、雨の日でも安心感があります。さらにノイズを低減させブロックパターンを採用しており、乗り心地も快適です。
車の見た目を変えるためにタイヤサイズを変更する方も多くおられますが、タイヤの外径まで変えてしまうと燃費の悪化や速度計の誤表示など悪影響もあります。そのためサイズを変更したい場合は、外径を変更せずに印象を変えられるインチアップがおすすめです。
イエローハットなら燃費効率の良いタイプやコストパフォーマンスに優れたタイプなど、豊富な種類のタイヤをWEBから簡単に購入可能です。また、購入後のアフターサポートも充実しています。この機会にぜひ、イエローハットでのタイヤ交換をご検討ください。
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