COLUMN
タイヤ交換ついて解説
日頃から車のコンディションに注意を払っていても忘れがちなのがタイヤの空気圧です。品質・性能・耐久性が一昔前に比べると大きく向上していることから、日頃はそれほど深く注意しない方も少なくないでしょう。
実際、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が2021年に各地域で実施したタイヤ点検の結果によると、約半数の乗用車でタイヤの空気圧が不足していました。このコラムでは、タイヤの適正空気圧、タイヤの空気圧が高過ぎたり低過ぎたりした場合の影響、空気圧の調整方法などについて解説します。
目次
タイヤを適正空気圧に保つことはとても重要です。普段はお店に依頼していて、空気圧調整をご自身でしたことがない方もおられるでしょう。ここでは、タイヤの空気圧点検の必要性とタイヤの適正空気圧の確認方法について解説します。
車のタイヤは、空気圧を適正に保つことで正常な形状を維持し、本来持っている性能を発揮できます。また、タイヤの役割は車体の重量を支えることだけでなく、力を伝えたり、路面からの衝撃を吸収したりとさまざまです。タイヤの空気圧が低過ぎたり高過ぎたりした場合、これらの性能を発揮できません。
タイヤ内部は密閉されているとはいえ、少しずつ空気が抜けていってしまうため空気圧を適正に保つ必要があります。
タイヤの適正空気圧は車種、タイヤのサイズによって異なり、自動車メーカーがそれぞれに応じて指定空気圧を定めています。ご自身が乗っている車に装着されているタイヤの指定空気圧を知っておくことが、タイヤの空気圧を正常に保つ第一歩です。
指定空気圧は国産車であれば大抵の場合、運転席側のドアを開けた部分もしくはセンターピラー部に貼られているステッカーで確認できます。
同じ種類で同サイズのタイヤでも車両が違えば指定空気圧が違うため、車両ごとに確認が必要です。
タイヤの空気圧が適正でないと、さまざまなトラブルの要因となってしまいます。空気圧不足だけでなく、多すぎる場合も同様です。ここでは、タイヤの空気圧が不足している場合と過多になっている場合の影響について解説します。
ここでは空気圧不足によって起こりうる影響を3つ挙げます。
1つ目は、燃費が悪化することです。空気圧が不足しているとトレッド部の接地面積が増えてタイヤの転がり抵抗が大きくなり、燃費の悪化につながります。
2つ目は、操縦性が悪化することです。空気圧が不足したタイヤは、ハンドルが取られたり重くなったりする原因となります。
3つ目は、パンクやバーストのリスクが高まることです。空気圧が低い状態で高速走行すると、タイヤが発熱して最終的にバーストを引き起こしてしまいます。
ここでは空気圧過多によって起こりうる影響を3つ挙げます。
1つ目は、乗り心地が悪化することです。タイヤの空気圧が高過ぎるとタイヤのゴムが異常に張り詰めた状態になり、路面からの衝撃を緩和する能力が低下し、車体が跳ねるような感じになってゴツゴツとした乗り心地になります。
2つ目は、ブレーキの利き具合が悪化することです。空気圧過多のタイヤはトレッド部の接地面積が小さくなり、制動時に十分な摩擦抵抗を受けられずブレーキが利きにくくなります。
3つ目は、タイヤの寿命が低下することです。空気圧過多のタイヤはトレッド部の接地面がタイヤ中央部に集中することから摩耗が早まり、両側部分の溝はまだ十分に残っているのに使えなくなってしまいます。
ここでは、タイヤ空気圧の調整頻度や調整時に意識しておきたいこと、そして空気圧調整機の使い方について解説します。ここでの内容を把握することで、セルフのガソリンスタンドでも空気圧を調整できるでしょう。
車の使用状況に関わらず、タイヤの空気圧は1ヶ月で5%~10%程度自然に低下します。これはゴムと空気の特性上避けられないことです。
空気圧が大きく低下している場合はタイヤ接地部がたわむため目視でも分かりますが、数%程度の低下では目視での判断は難しい面があります。そのため少なくとも月に1回は、エアゲージを使用して空気圧を確認することが大切です。
タイヤは走行する路面との摩擦熱で温められて内部の空気が熱膨張し、圧力が高まることから、走行直後は正確な空気圧測定ができません。外気温が20℃で走行前に空気圧を200kPaに設定した場合では、暫く高速走行するとタイヤ内部の温度が60℃~70℃に上昇し、空気圧も10%~15%ほど上昇します。
タイヤが冷えている時に適正空気圧になるよう点検・調整するのが基本です。また、気温が10℃上昇するごとタイヤの空気圧は10kPa上昇するため、暑い日に直射日光下に晒されている時は避け、朝夕の涼しい時間帯に点検・調整するといいでしょう。
空気圧の基本的な確認・調整手順は以下の通りです。
(1)車の指定空気圧を確認する。車体に指定空気圧を示したステッカーが見当たらない場合は取り扱い説明書で確認する。
(2)エアバルブからキャップを取り外し、なくさない場所に置く。
(3)エアゲージをエアバルブに正しい角度で押し当てて空気圧を測定する。この際エアが漏れると正確に測定できないため注意する。
(4)空気圧を確認したら空気入れ(空気圧調整機)を操作して適正空気圧になるように調整する。
(5)エアバルブのキャップを元の箇所に取り付けて作業完了。
ここでは、ガソリンスタンドなどに備えられているデジタル式空気圧調整機の使用方法を説明します。セルフスタンドが増えてきているため、ご自身で空気圧調整をする機会も増えてくるでしょう。
(1)車を空気圧調整機のホースが届く範囲内に移動させる。
(2)本体の操作盤にある「+」もしくは「-」のボタンを押し、デジタル表示が指定空気圧になるように合わせる。
(3)タイヤからエアバルブのキャップを取り外し、ホースの先端にあるノズルをエアバルブに押し当てる。
(4)自動的に空気が指定空気圧に充填される。
(5)デジタル表示にENDという文字が表示されたら充填完了。
(6)ノズルをエアバルブから外してキャップを元の場所に取り付けたら作業完了。
据え置き型ダイヤル式空気圧調整機の使い方は、デジタル式と1点だけ手順が異なります。それは車をホースの届く範囲に移動させたら、本体に備え付けられているダイヤルを回して、メーターの針が指定空気圧になるように合わせる点です。加えて、充填完了のサインは音で知らせるタイプが多いので、その点もデジタル式との違いとなります。
タイヤの空気圧を点検する際、同時に他のいくつかの項目についても確認しておくとトラブル予防になります。タイヤは徐々に劣化していく消耗品です。ここでは、確認すべき項目について解説します。
タイヤには必ず溝があり、路面にグリップしてつかむ役割と、雨の日に走行した際に路面とタイヤの間の水をかき出す排水機能を担っています。タイヤの溝が残り少なくなるとこれらの機能が発揮できなくなり、スリップを起こしたり、ハイドロプレーニング現象を起こしたりする可能性があるため危険です。
道路運送車両法の保安基準により、タイヤのすべての溝の深さが1.6mm以上有することが定められています。溝の深さが1.6mm以上あるかどうかは、溝の中でゴムが盛り上がっている部分であるスリップサインを見ることで確認可能です。これが現れている状態で走行すると、整備不良として検挙の対象になります。
タイヤは時間が経過してさまざまな状況下で走行していると劣化が進みます。タイヤの表面に傷やひび割れが見られたら、深くないかを確認することが必要です。
ひび割れがタイヤ内部の骨格部材であるカーカスにまで達している場合、いつバーストしてもおかしくない危険な状態にあります。日常的にタイヤの外観を点検することで、トラブルが起こる前にタイヤを交換することが大切です。
また、段差や縁石に乗り上げて強い衝撃を受けると、ホイールが変形することがあります。ホイールが変形すると、空気漏れや偏摩耗を引き起こしたり操縦性が損なわれたりするため、ホイールの外観についても注意を払っておくと良いでしょう。
タイヤのエアバルブは空気を充填する入り口であり、同時にタイヤから空気が漏れないようにするための重要なパーツです。エアバルブの素材は大半がゴムであることから、遠心力や時間経過による劣化が避けられないため、定期的に空気が漏れていないか確認します。
エアバルブから空気が漏れているかどうかは、石けん水等をかけると判断できます。泡が出てくるようであれば空気が漏れている証拠です。
昨今はスペアタイヤを搭載していない車が増えているものの、搭載されていればパンクの際にスペアタイヤに交換することである程度走行できます。いざスペアタイヤが必要となった場面で空気圧が低くて使えないなどという状況にならないよう、スペアタイヤの空気圧や外観の状態も定期的にチェックしておくと安心です。
通常のタイヤの指定空気圧は220kPa~250kPa程度ですが、応急用タイヤの指定空気圧はその2倍近い420kPa程度です。正確な数値は応急用タイヤの側面に記されている指定空気圧で確認できます。
タイヤのことなら補償やアフターサポートが充実しているイエローハットにお任せください。ここでは、イエローハットのタイヤサーポートについて解説します。
タイヤを購入するならイエローハットのWEBサイトが便利です。購入の仕方はシンプルで、車のメーカーと車種、タイヤサイズとブランド、最寄りの店舗と来店希望日時を選び、お客様情報を入力したら注文内容を確認して完了です。
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タイヤの購入と同時に有償のタイヤパンク補償にご加入いただければ、タイヤ1本のみパンクした場合でも新品に交換いたします。この補償は日本全国のどの店舗でも受けることが可能なため、お出かけや遠出の際も安心です。補償の対象となる期間はタイヤを購入してから2年経過するか、2万5,000km走行するかのどちらか早く到達したほうまでです。
イエローハットでは夏用タイヤと冬用タイヤの履替え作業も実施しています。履替え作業の予約も、WEBからの予約が便利です。WEBで作業予約をしていただければ、当日は受付を済ませるだけで待ち時間なしで作業を開始いたします。
パソコンやスマホから時間や場所を問わずに予約履歴の確認、予約の変更、予約のキャンセルが可能です。
タイヤの空気は自然に少しずつ抜けていくため、指定空気圧に調整しておかなければ走行に悪影響を及ぼします。指定空気圧は運転席のドア付近に記載されているため、簡単に確認可能です。
そして、タイヤのことなら、正確な空気圧のチェックと空気の補充を無料で実施しているイエローハットをぜひご利用ください。空気圧の点検の際には、外観の確認や残り溝の確認も同時に行い、必要に応じてタイヤ交換を提案いたします。
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