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タイヤで燃費を改善するなら低燃費タイヤを検討しよう!タイヤの選び方も解説

車を購入する際に重視される性能の1つが燃費ではないでしょうか。自動車メーカー各社は、燃費性能を重要な商品力と捉えて技術開発にしのぎを削っています。

車の燃費と言うとエンジンに意識が向きがちですが、燃費の良し悪しはタイヤの性能によっても左右されます。このコラムでは、タイヤと燃費の関係性、低燃費タイヤと通常タイヤの燃費の違い、低燃費タイヤを使用する時のポイントなどについて解説します。

タイヤを変えると燃費も変わる!

一見すると同じように見えるタイヤですが、使用目的によってそれぞれ異なる性能を持っています。燃費向上を重視した低燃費タイヤが開発されており、基準制度が定められていることが特徴です。ここでは、タイヤと燃費の関係性と、低燃費タイヤの特徴について解説します。

タイヤと燃費の関係性

車が走る・曲がる・止まるといった基本動作ができるのは、タイヤと路面の間に摩擦力(グリップ力)があるからです。しかしこの摩擦力は、車が進もうとする力に対しての抵抗でもあるため、燃費に影響します。また、タイヤが回転しながら路面と接地することで発生するトレッド面とその周辺部の変形も抵抗となる要因です。

これらの抵抗を転がり抵抗と言い、転がり抵抗が大きくなると燃費が悪化します。転がり抵抗を減らす為には摩擦力を減らせばいいのですが、そうするとグリップ能力が低下して滑りやすいタイヤになってしまう問題が生じます。


燃費の向上を目指すなら低燃費タイヤ

タイヤと路面の摩擦力を維持しつつ、燃費を向上させるために開発されたのが低燃費タイヤです。低燃費タイヤは転がり抵抗の低さだけでなく、特有のトレッドパターンと相まってグリップ力、ハンドリング性能、水はけの良さも兼ね備えています。

低燃費タイヤと呼ばれるためには、JATMA( 日本自動車タイヤ協会)が策定したグレーディングシステム(等級制度)をクリアしなければなりません。この制度には転がり抵抗係数とウェットグリップ性能の2つの基準があります。

低燃費タイヤとされる転がり抵抗の基準はAAA・AA・Aの3段階、ウェットグリップはa・b・c・dの4段階です。ラベリング制度により、消費者に分かりやすい形でタイヤにラベル表示されています。


低燃費タイヤと通常タイヤの燃費の違い

低燃費タイヤと通常タイヤでは、燃費改善率に差があることが実証されています。タイヤ交換前後のタイヤの種類によって改善率は変化し、市街地走行試験では最大10%程度という結果が出ました。以下にそれぞれについて解説します。

燃費改善率は高い結果が出ている

JATA(公益財団法人 日本自動車輸送技術協会)が実施した試験によると、通常のタイヤを履いた車両とAAAクラスの低燃費タイヤを履いた車両では、燃費改善率に有意な差が認められました。走行モードごとに見ると、10・15モードでは約6%、JC08モードでは約5%、都内渋滞路走行モードでは約9%、都内一般道走行モードでは約5.5%の燃費改善率でした。

試験に用いられたのは車両重量が1,750kg、排気量が2.3Lのミニバン型ガソリン車です。燃費改善率は道路のコンディションや低燃費タイヤのグレードによっても変わり、転がり抵抗性能のグレードが1段階上がると燃費が約1%改善すると報告されています。


燃費改善率は交換前後のタイヤの種類で変わる

TFTC(タイヤ公正取引協議会)が実施した試験によると、タイヤの種類の違いによる燃費への寄与率は市街地走行では7%から10%程度という結果でした。走行モードや走行条件によって燃費改善率は異なってきますが、上記で触れたように転がり抵抗性能のグレードが1段階上がるごとに燃費改善率は1%上がることが期待できます。

例えば、低燃費タイヤの基準外である転がり抵抗性能Cグレードのタイヤを最高クラスのAAAグレードのタイヤに交換すると、4%の燃費改善率が得られるとされています。ガソリン1 Lが170円とすると、年間1万km・平均燃費10km/L・4%の燃費改善率の場合、1年間で6,800円のガソリン代の節約になります。


低燃費タイヤを使用する時のポイント

低燃費タイヤでも使用すればその分摩耗はしていきます。安全に走行するためにも、通常のタイヤと同様に定期的な交換や空気圧の点検が必要です。以下にそれぞれについて解説します。

定期的な交換を行う

低燃費タイヤもゴム製品であるため、通常のタイヤと経年による劣化の進行具合に大きな差はありません。
タイヤとしての基本的なパフォーマンスを維持するためには、通常のタイヤと同じ頻度で交換することが重要です。


空気圧の点検を行う

空気圧不足は低燃費タイヤのメリットを削ぐ要因でもあるため、少なくとも月に1回は空気圧の点検・調整が必要です。タイヤの種類に関わらず、何もしていなくても1ヶ月に5%程度自然に空気圧は低下します。

タイヤの空気圧が低下すると転がり抵抗が急激に大きくなり、燃費が悪化します。ECCJ(省エネルギーセンター)が実施した試験によると、タイヤの空気圧が適正値よりも50kPa低下していると、2.5%~4.8%の燃費の悪化が見られたと報告されました。

一般的には市街地での走行よりも、高速道路での走行のほうが空気圧不足による燃費の悪化が大きいとされているほか、スタンディングウェーブ現象の発生リスクも高くなるため注意が必要です。


低燃費タイヤの選び方

低燃費タイヤはラベリング制度によって、そのタイヤの性能が表示されています。タイヤを購入する際に見るポイントは、燃費と走行性能です。それぞれの場合における注目すべきポイントについて以下で解説します。

燃費重視の場合

低燃費タイヤは多くのタイヤメーカーから発売されていますが、選ぶ際にはJATMA策定のグレーディングシステムが役立ちます。燃費を重視するのであれば、低燃費性(転がり抵抗性能)のグレードがAよりもAAのもの、AAよりもAAAのものを選ぶと良いでしょう。

低燃費タイヤには書式が統一されたラベルが貼られており、このラベルを見ることでどのグレードであるかを確認できます。ただし、転がり抵抗性能が高いものはグリップ力が弱くて滑りやすい一面もあるため、後述する走行性能と合わせて検討したほうが良いでしょう。


走行性能重視の場合

近年では転がり抵抗性能とグリップ力が両立されたタイヤも開発されており、走行性能を重視する場合でも低燃費性能を兼ね備えたタイヤが選択可能です。低燃費タイヤの走行性能を見るには、安全性(ウェットグリップ性能)のグレードを見ることで判断できます。

ウェットグリップ性能は最も低いdグレードから最も高いaグレードまでの4段階に区別されており、雨の日のグリップ性能を重視するのであればaグレードかbグレードを選ぶと良いでしょう。

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低燃費タイヤならエコファインがおすすめ!

低燃費タイヤと言っても、多くの種類がある中からどれを選べば良いか迷う方もおられるかもしれません。そんな時はイエローハットグループ専売の国産低燃費タイヤであるエコファインがおすすめです。ここではエコファインの特徴について解説します。

低燃費もウェットグリップ性能も叶えられる

エコファインは専用に開発されたゴムが採用されています。このタイヤには、ゴム内部でポリマーとシリカを効率よく結合させたコンパウンドが用いられているのが特徴です。

タイヤの発熱を抑えて転がり抵抗を低減しつつ、トレッド面に適度なしなやかさを持たせてウェットグリップ性能を向上させています。これによって低燃費と高いウェットグリップ性能を両立させ、低燃費タイヤにありがちな滑りやすさを解消しています。


走行時も形状維持が出来る

エコファインはコーナリング時、横荷重がタイヤにかかる場合でも、力を均一に受け止め、タイヤの変形を最小限にし、高いハンドリング性能と優れた操縦安定性を実現しています。これはタイヤのサイドウォール(側面)に、エコファイン用として新たに開発されたプロファイルを採用することで可能となりました。


幅広い車種で使える

エコファインは、13インチの145/80 R13 75Sから16インチの215/60 R16 95Hまで20種類のサイズを取りそろえており、軽自動車からミニバンまで幅広い車種に対応しています。

車の特性に合わせて異なるトレッドパターンを採用しており、幅が175mm以下のタイヤでは4リブ(リブ=縦溝)、幅が185mm以上のタイヤでは5リブとなっています。タイヤ幅に応じてリブ数を最適化することにより、どの車種でも高いパフォーマンスを発揮することが可能です。

一般的に高性能な低燃費タイヤは価格が高めですが、エコファインはお求めになりやすい価格設定となっています。

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燃費が低下してきた時はタイヤ選び以外も意識しよう

燃費向上のためには低燃費タイヤの装着が効果的です。一方で、どんなに高性能のタイヤを装着しても、その他の要因で燃費が悪化する可能性があります。燃費効率の良い走行をするために、燃費低下の原因となる2つの項目について解説します。

荷物の積みすぎ

燃費が悪化する原因の1つは荷物の積み過ぎです。荷物を積み過ぎて車両重量が重くなれば、車を動かすために必要なエネルギーも多くなり、結果としてより多くの燃料を消費します。

ECCJが実施した実験によると、車両重量が110kg増加すると一般道では3.4%、郊外の道路では5.4%、高速道路では3.3%燃費が悪化すると報告されています。普段は使わない不要な荷物をトランクに積んでいるのなら、できるだけ車から降ろして軽くしておくだけでも燃費向上に有効です。


日頃の運転の仕方

急発進や急加速などの急が付く運転は燃費悪化に直結するため、日頃の運転の仕方に無駄なアクセル操作やブレーキ操作がないかを意識してみると良いでしょう。

逆に過度に緩慢な運転も燃費悪化の原因となります。目的の速度までエンジンの回転数が上がり過ぎない範囲で素早く加速し、その後ゆっくりとアクセル操作をすれば燃費向上につながります。早過ぎず遅過ぎない運転が燃費向上に適していると言えるでしょう。

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イエローハットで低燃費タイヤを手に入れよう!

イエローハットでは、専売の国産低燃費タイヤを始めとして豊富な種類のタイヤを取り扱っています。購入もWEBでの申し込みもでき便利です。さらに、突然のパンクなどのトラブルに備えられる補償も提供しています。ここでは、それぞれの内容についてご紹介します。

タイヤのWEB販売を活用しよう

タイヤを購入するなら、イエローハットのオンラインショップが便利です。車種からタイヤを探したら、取り付け希望日と最寄りの店舗を選択し、お客様情報を入力後したら当日に店舗へ行くだけです。

タイヤは国産低燃費タイヤの他にも国産専売タイヤ、ハイパフォーマンスタイヤ、スタッドレスタイヤなどの豊富な品ぞろえの中から最適なタイヤをお選びいただけます。タイヤの取り付けは日本全国に約700店舗ある中から選択可能です。


タイヤパンク補償で急なトラブルに備えよう

タイヤの購入・取り付けと同時に有料の「タイヤパンク補償」にご加入いただくと、タイヤ1本のみのパンクでも新品に交換いたします。この補償は全国に約680店舗以上ある中のどこでも受けることが可能です。出張中や旅行時など、お住いの地域を離れる場合に各地の店舗を利用できるため、安心して車で出かけられます。

補償が受けられる期間はタイヤを購入してから2年経過か、25,000km走行のいずれか早い方までです。

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まとめ

低燃費タイヤは社会環境の意識が高まるに伴って認知度も上がってきました。一方で燃費向上のためにはタイヤの空気圧を正常に保ち、余計な荷物を積まず、日頃の運転の仕方に気を付けるなどの心掛けも大切です。

低燃費タイヤを含む各種のタイヤ選びで迷ったら、納得のいく価格、豊富な品ぞろえ、丁寧な交換作業、充実のアフターサポートを兼ね備えたイエローハットをぜひご利用ください。オンラインショップでもタイヤのご注文を随時受け付けています。

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