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タイヤの偏平率を上げるメリットとは?偏平率を上げる方法もご紹介

車の外観の印象は、タイヤとホイールの面積の比率で大きく変わります。多くの場合、見映えの面から偏平率を下げることがカスタマイズの王道とされてきました。それとは逆に、偏平率を上げるような変更にはどのような意味があるのか気になる方もおられるでしょう。

実は偏平率を上げると、見た目は地味になりがちですが乗り心地の面では有利です。このコラムでは偏平率の定義、偏平率を上げるメリット・デメリット、偏平率を上げる方法などについて解説します。

タイヤの偏平率って何?

偏平率という言葉を普段聞き慣れない方にとっては、そもそも何を示しているのか分からなくても不思議ではありません。タイヤの部位やサイズを表す言葉には専門用語が多いためです。ここでは、偏平率の定義と偏平率の見方について解説します。

偏平率について

偏平率とは、タイヤが路面に接地するトレッド部の断面幅に対して、タイヤを横から見た時の断面の高さが何パーセントであるかを示したものです。接地幅に対する側面高さの比率、あるいはタイヤ側面の厚みと言ったほうが分かりやすいかもしれません。

偏平率の求め方は、「タイヤ断面の高さ÷タイヤの断面幅×100」です。偏平率の数値が高いほど接地幅は狭く、そしてタイヤ側面のサイドウォール部が高くなり、低ければその逆になります。


偏平率の見方

偏平率を含めたタイヤの各部分の寸法や型式は、サイドウォールに表示されている刻印で確認できます。
例えば205/60R15 91Hと表示されていたら、タイヤ幅は205mm、偏平率は60%、Rはラジアル構造の意味で、リム径は15インチです。

他の記号については、91がロードインデックス(タイヤの負荷能力)で615kg、Hは速度記号(スピードレンジ:最高速度)で210km/hまでの負荷に耐えられることを示しています。

近年は車の大型化に伴ってタイヤサイズも大きくなり、偏平率も低くなる傾向にあります。一般的には60%以上が偏平率の高いタイヤ、55%以下が偏平率の低いタイヤです。


タイヤの偏平率を上げるメリット

普段車に乗っていて、偏平率について気にする機会は少ないかもしれません。しかし、タイヤの偏平率を変えることにより、機能面にも変化が現れます。ここではタイヤの偏平率を上げるメリットについて解説します。

乗車中の衝撃を緩和できる

タイヤの偏平率を上げるとゴム部分のボリュームが増すため、クッション性が良くなります。小石や凸凹などを踏んだ時のショックを吸収するので、走行中の揺れを抑える効果もあります。


燃費の改善に繋がりやすくなる

偏平率が高いタイヤは接地幅が狭くなる傾向があり、そのため転がり抵抗が小さくなるので、燃費性能の向上が期待できます。また、タイヤの幅が狭くなることにより得られる利点の1つが空気抵抗の減少です。

燃費性能が良くなることでガソリン代の節約にもつながる上、偏平率の高いタイヤのほうが入手コストを抑えやすいのもメリットです。偏平率の高いタイヤは、環境やお財布に優しいタイヤとも言えるでしょう。

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タイヤの偏平率を上げるデメリット

偏平率を上げることは、燃費や乗り心地の面でメリットを得られますが、一方でデメリットも存在します。一般的に、偏平率を上げることはまれです。ここでは、その理由となるデメリットを2つ解説します。

見た目の好みが別れる

カスタム目的で偏平率を変更する際、低い偏平率のタイヤを採用することが多くなっております。サイドウォールの厚みが減った分、大きなサイズのホイールと組み合わせる事に人気があり、デザイン性の高いホイールの存在感をアピールし、スポーティな雰囲気を高められるためです。

高い偏平率でタイヤの存在感を強調するか、反対に低めの偏平率でホイールの存在感を強調するか、どちらにするかは人それぞれ好みが別れるところです。一般的にはSUVやクロカンでは偏平率の高いタイヤが選ばれ、スポーツ系の車では偏平率の低いタイヤが好まれます。


運転時の動きが変わる

偏平率が高いタイヤはクッション性に優れている分、路面のコンディションをすぐにキャッチするにはあまり向いていません。また、ハンドル操作による車の反応も鈍り、一瞬ですが一呼吸置いてから車が向きを変えているように感じる場合があります。タイヤに厚みがある分、カーブする時にタイヤがよれやすくなるため、ハンドリングが緩慢になるのです。

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タイヤの偏平率は上げるよりも下げるほうがメリットが大きいの?

タイヤの偏平率は、高いものと低いものそれぞれにメリット・デメリットがあります。ご自身の車にはどちらを選ぶべきか迷う方もおられるかもしれません。ここでは、低偏平タイヤの特徴とメリット・デメリットについて解説します。

低偏平タイヤの特徴

低偏平タイヤは一般的に偏平率が55%以下のタイヤを指し、偏平率が低くなるほどサイドウォールの厚みが薄くなってトレッドの接地幅が広くなります。断面形状(Profile)が潰れたように低く薄くなっていることから、ロープロファイルタイヤ(Low Profile Tire)と呼ばれることもあります。

主に低偏平タイヤが採用されるのは、スポーティな走りと外観を求めるケースです。一昔前であれば偏平率が45%であれば低偏平タイヤと言われましたが、今では40%や30%と極端にサイドウォールが薄いタイヤも存在します。


低偏平タイヤのメリットとデメリット

ここでは低偏平タイヤのメリット・デメリットを、それぞれ2つずつ紹介します。

メリットの1つ目は、足元が引き締まることです。ホイールの存在感が強調されるため、よりシャープなルックスになります。2つ目は、ハンドリングが良くなることが挙げられます。偏平率が低いタイヤは接地面積が広く、また捻じれに対して強いことから安定性やコーナンリング性能に優れていることが特徴です。

一方でデメリットの1つ目は、乗り心地の悪化です。偏平率の低いタイヤは内包する空気の量が少なくサイドウォールの高さが低いため、路面の衝撃や凹凸を拾いやすくなって乗り心地が悪くなります。2つ目としては、燃費が悪くなる傾向がある点です。偏平率が低いと接地面積が広くなって転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。

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タイヤの偏平率を上げる方法

タイヤの偏平率を上げるには、2つの方法があります。1つはホイールサイズを変更すること、もう1つはタイヤの幅を狭くする方法です。ここではそれぞれの方法と注意点について解説します。

ホイールサイズを変更する

タイヤの偏平率を変えるにはインチアップ、またはインチダウンというホイールのリム径を変更する方法があります。偏平率を上げるには、タイヤの外径はそのままで、純正のホイールよりもリム径が小さいホイールに変更するインチダウンが一般的です。タイヤの外径を維持してリム径を小さくするには、偏平率の高いタイヤを履くことになります。


タイヤの幅を狭くする

タイヤの偏平率を上げるもう1つの方法は、タイヤの幅を狭くすることです。タイヤの外径を保ったままタイヤの幅のみを狭くすれば、タイヤの幅に対するタイヤの高さの比率が高くなり、必然的に偏平率が高くなります。ただし、タイヤの幅が狭くなるということは接地面積も小さくなるため、その分タイヤの負荷能力に注意が必要です。

タイヤの幅を狭くする際は、タイヤのサイドウォールに表示されているロードインデックスが変わらないタイヤを選択する必要があります。

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タイヤの偏平率を上げるときはオドメーターも考慮しよう

タイヤの偏平率を変えることで影響を受けるのは、走行性能だけではありません。タイヤサイズが変わることから、オドメーターの機能にも影響します。以下にオドメーターの役割と、タイヤサイズの変更でメーターの走行距離やスピード表示にズレが起きる点について解説します。

オドメーターとは

車のメーターパネルにおいて、速度計や燃料計と共に必ずあるのがオドメーターです。オドメーターは車の総走行距離を示す計器で、その車が生産ラインから出て現在までに走った距離が表示されます。この総走行距離は車のコンディションの把握や走行履歴を知るために欠かせない情報です。

ちなみにオドメーターは、メーターパネルを交換しない限りリセットされないようになっています。


タイヤサイズでメーターズレが起きる

タイヤの偏平率を上げることによりタイヤ外径が変わった場合、オドメーター・スピードメーターの表示と、実際の走行距離・速度にズレが発生します。メーター内に表示される数値は計算によって導き出されており、その計算式の一つにタイヤサイズ(タイヤ外径)が関わっているためです。

多少の誤差は特に問題ありませんが、大幅にタイヤ外径が変わってしまうと走行距離が実際より多く加算されたり、速度が実速度よりも遅く表示されたりします。偏平率を上げるなどタイヤサイズを変更する際は、タイヤ外径を変えないことが大切です。

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タイヤの偏平率を上げるならイエローハットへ!

タイヤの偏平率やサイズを好みのものに変えたいと考えているなら、豊富なラインアップを誇るイエローハットにお任せください。ここでは、イエローハットのタイヤWEB販売や関連メニューについて解説します。

WEBでタイヤを注文できる

タイヤを購入するなら、イエローハットのオンラインショップからのWEB注文が簡単です。注文方法は、WEBページの流れに沿って車種や購入したい商品をクリックし、お客様情報を入力していくだけです。

注文は365日24時間いつでも受け付けており、パソコンやスマートフォンからいつでも利用できます。夏タイヤだけでなく、スタッドレスタイヤなど豊富な品揃えの中から選択可能です。タイヤの取り付け作業は、全国にある約700店舗で実施しております。


タイヤの履替え作業もWEBで予約できる

イエローハットでは、夏用タイヤと冬用タイヤの履替え作業のWEB予約も受け付けています。作業予約の仕方はタイヤ購入と同様に簡単です。作業当日は、店内のカウンターで受付後すぐに作業開始するため、順番をお待ちいただくことはありません。

作業時間は、ホイールごと交換する履替えと、タイヤのみ交換する組み換えで変動します。作業時間の目安は履替えで約30分、組み換えで約60分です。予約の確認・変更・キャンセルについても、WEB上で受け付けています。


タイヤとアルミホイールの買取ができる

イエローハットでは、不要になったタイヤとアルミホイールの買取を行っています。夏用タイヤは溝の残りが4mm以上あること、冬用のスタッドレスタイヤは溝の残りが6mm以上あること、当社指定のブランドであることの3つが条件です。

イエローハットで購入したタイヤとアルミホイールのセットを買取に出す場合、あるいは買取と同時にタイヤ4本またはタイヤホイールセットで購入された場合は、通常より高く買取いたします。


まとめ

偏平率の高いタイヤと低いタイヤのどちらを選ぶかは、車に求める目的によって変わります。乗り心地や燃費を重視したいという場合は偏平率の高いタイヤ、スポーツ走行など走りを楽しみたい場合は偏平率の低いタイヤがおすすめです。ただし偏平率の変更にはデメリットもあるため、交換の際はタイヤショップなどに相談すると安心です。

サイズ変更を伴うタイヤ交換のことなら、タイヤアドバイザーが各店舗に在籍しているイエローハットにお任せください。また、タイヤ購入や履替え作業予約に関しては、WEBからも受け付けています。

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