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タイヤがパンクした状態で走ってしまったらどうなる?リスクや対処法を解説

タイヤのパンクは、ドライバーの多くが経験する可能性の高いトラブルの一つとして挙げられるでしょう。タイヤがパンクした状態で走ってしまった場合、どのような危険や、車への影響があるのかを把握しておくことが大切です。

実際、パンクに気づかずに走り続けると、他の部品へのダメージにつながるだけでなく、事故や火災に発展することもあるのです。そこでこのコラムではパンクの原理やパンクした時の症状、パンクした状態で走ってしまった場合のリスクなどについて解説します。

タイヤがパンクした状態で走ってしまった!

パンクが発生する原因として、タイヤに外傷を与えたケースと、タイヤが変形したケースが考えられます。原因によってたどる経過が異なるため、それぞれの症状について把握しておくことが大切です。
ここでは、タイヤへの外傷と変形についてケース別に解説します。

タイヤに外傷を与えたケース

パンクの原因として多いのがタイヤに異物が刺さったことによるものです。走行中に路面に落ちている釘やガラス片などの鋭利な異物を踏むと、タイヤに穴が開いてパンクを引き起こします。現在主流のチューブレスタイヤでは、小さな穴であれば急激に空気が抜けることはありませんが、そのまま走行を続けるのは危険です。

異物が刺さることの次に多いのが縁石などにぶつけて側面を擦ったことによるものです。タイヤの側面であるサイドウォールは、地面に接するトレッド部分よりもゴムが薄くなっており、強く擦ってしまうと亀裂が入ったり内部のカーカスが露出したりして空気が抜けます。


タイヤが変形したケース

空気圧不足やタイヤの劣化によってもパンクが発生します。タイヤの空気圧が適正値よりも大きく下がると走行時に大きくたわんで変形を繰り返し、タイヤ内部の構造部材が損傷してトレッドにクラックを生じさせ空気が抜けます。

特に空気圧が低い状態で高速道路を走行しているケースでは、タイヤがウェーブ状(波状)に変形するスタンディングウェーブ現象が発生してバーストに至ることもあり大変危険です。また、タイヤは使用開始から3年から5年ほど経つと弾力性や強度が損なわれるため、段差などを乗り越える際の衝撃に耐えられず、パンクする可能性が高まります。

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タイヤがパンクした状態で走ってしまったら乗り心地が変わる

タイヤはパンクしても直ぐには気付きにくいものですが、振動や挙動が伝わることで気付くこともあります。安全な走行を維持するためには、なるべく小さな異変にも気付いて早めに対処していくことが大切です。ここでは、なぜ気付きにくいのかとパンク時の振動や挙動について解説します。

自転車に比べて気付きにくい傾向がある

自転車でパンクが起きた場合は、ペダルが明らかに重くなったり地面からの衝撃や振動が強く伝わったりして比較的パンクに気が付きやすいものですが、車ではそうはいきません。車の場合ではタイヤ自体にゴムの弾力があることの他に、サスペンションによって衝撃や振動が和らげられるため気が付きにくくなってしまうのです。

仮に衝撃や振動を感じても「路面が荒れているため」と勘違いしてしまうこともあり、パンクだと気が付かないこともあり得ます。走行している速度が遅い場合はさらに異変を察知するのは難しく、停車後に潰れているタイヤを見て気が付くということも珍しくありません。


パンクすると振動や挙動が変わる

中々気付きにくいパンクですが、パンクした時に発生する特徴的な兆候を知っていれば気付けるかもしれません。

パンクしたのが操舵を担う前輪であれば、ハンドルがパンクしたタイヤのほうに取られたり、ハンドルがブルブルと振動したりします。また、ハンドルを切っても思うように曲がらなくなるケースもあります。

パンクしたのが後輪であれば、車が前進する力が弱まったりハンドルを切ると車の挙動が不安定になったりするのが特徴です。さらに、後輪駆動車の場合ではアクセルを踏むと後輪がスリップするなどの現象が起きることもあります。


タイヤがパンクした状態で走ってしまった場合のリスク

タイヤがパンクしたまま走り続けると、さまざまなリスクが発生します。あらかじめリスクを知っておくことで、安全への意識が高まるでしょう。ここでは、代表的なパンク時のリスクについて解説します。

減速できずに停車できないリスクがある

タイヤがパンクして空気圧が著しく下がると形状を保てず潰れてしまい、ブレーキの力が路面に伝わりづらくなります。また、パンクするとタイヤの剛性が低下するため、制動距離が長くなるでしょう。

特に雨の日はパンクしたタイヤだと水を排出する機能が損なわれ、水の膜の上を滑るような状態となり、さらにブレーキが利きにくくなります。


ボディに影響を与えるリスクがある

タイヤがパンクするとサイドウォールが潰れて車高が低くなり、車の下回りを路面に擦りやすくなります。擦った所が錆びて、ボディへのダメージへとつながるリスクがあります。また、エンジンやトランスミッションの下部が傷付いてしまうと、オイルが漏れてしまうこともあります。

サスペンションは頑丈にできているため、壊れにくいですが、パンクした状態で段差を乗り越えたり、道路のくぼみに落ちたりすれば無傷ではいられないでしょう。

他にもパンクした状態で走行すると、ホイールに過度な負担がかかってホイールに傷が付いたりホイールが変形したり、割れたりする恐れがあります。


発火して車両火災を招くリスクがある

タイヤがパンクした状態で走行を続けると、タイヤは大きく変形を繰り返すため、内部で熱が発生して最悪の場合は発火してしまうこともあります。タイヤそのものが発火しなかったとしても、タイヤがホイールと路面に強く挟まれて破断し、その破片がマフラーなど高温な部分に付着することで車両火災を招くことも考えられます。

また、タイヤが破断すればホイールが路面と擦れあって火花が発生し、引火する可能性も否定できません。

タイヤの履替え作業

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走行中にタイヤがパンクしてしまった場合の対処

走行中にタイヤがパンクしてしまった場合、いくつかの対処方法があります。状況に応じて対応方法は変わってきますが、いずれのケースでも焦らずに落ち着いて対応することが大切です。ここでは、4つの対処法について解説します。

スペアタイヤに履替える

走行中にパンクが発生したことに気付いたら、路肩などの安全な場所に車を停めるのが最も優先すべきことです。車を停めたらハザードランプをつけたり、三角表示板を立てたりして周囲に注意喚起します。停車した場所が平らで安定した場所であればスペアタイヤへの履替えを実施します。

ただし、スペアタイヤは通常のタイヤよりも小さく細い物(テンパータイヤ)もあります。テンパータイヤは、あくまでも短距離を走るためのものであり、通常のタイヤとは空気圧もトレッドパターンも異なり耐久性も低いため、テンパータイヤに交換した後はできるだけ早く通常のタイヤへ戻す必要があります。


タイヤ修理キットを使う

最近では車の軽量化・コストダウン・収容能力アップのため、スペアタイヤの代わりにパンク修理キットを積む車が増えてきました。パンク修理キットは、パンクしたタイヤの穴を補修材で塞いでエア漏れを防ぐものです。

パンク修理キットを使う際に気を付けることは、タイヤに刺さった釘などの異物を抜かないことです。抜いてしまうと穴が大きくなって補修材では塞げなくなってしまう可能性があります。

パンク修理キットはスペアタイヤと同様に応急処置のためのものであり、使用後は補充する必要があります。


ロードサービスに連絡する

スペアタイヤへの履替えやパンク修理キットを使用する場合、十分な安全が確保できない場所であればロードサービスを呼んだほうが安全です。高速道路のように往来が激しく二次災害の危険性が高い場所や、作業する場所が不安定な路面の場合、個人で解決することが難しいでしょう。

安全で作業に適した場所であっても、慣れない作業でミスする可能性もあります。これらのリスクを考えると、ロードサービスを呼んだほうが確実といえるでしょう。ロードサービスでも、加入していれば無料で対応してもらえることがあります。


最寄りの店舗を利用する

走行時にパンクのような症状を感じて、目の届く範囲にガソリンスタンドやカー用品店などがあれば、車を持ち込んで処置を受けるのも1つの手です。ガソリンスタンドは店舗数が多いことから利用しやすいでしょう。カー用品店はガソリンスタンドよりも店舗数が少ないものの、整備士が在籍していることが多いため安心です。

ただし、パンクした状態での走行はリスクを伴うため、症状を感じたら安全な場所に停車することが第一優先です。数百メートルの走行でも、自車や周囲へ悪影響を及ぼす可能性があります。

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タイヤのパンクを予防するポイント

パンクは予期しない時に起こるものですが、いくつかのポイントを押さえることである程度予防できます。また、こまめにタイヤをチェックすることは、タイヤの寿命を伸ばす上で重要です。ここでは、日頃のメンテナンスで注意すべきポイントについて解説します。

タイヤローテーションを行う

ローテーションとは、タイヤの摩耗を均一化するために前後左右など取り付け位置を変える作業を指します。タイヤは取付け位置によって摩耗の進み方、傷み方も異なるものです。摩耗が一部のタイヤに偏ると、そのタイヤのみに負担がかかってパンクの原因となります。

摩耗の進み方をコントロールするとタイヤを長持ちさせることにもつながるため、一定距離を走行したらタイヤローテーションの実施をおすすめします。


適正空気圧に調整する

空気圧の定期的な点検・調整は、タイヤの最も基本的なメンテナンスです。月に1度を目安に空気圧調整しておくと、タイヤの負担を減らせるでしょう。空気圧が不足した状態で走行すると、タイヤが大きくたわんで変形を繰り返し、タイヤ内部の部材が損傷する原因となります。

また、空気圧不足のタイヤは、ショルダー部が摩耗したりホイールとの気密性が低下して空気が漏れたりすることもあります。高速道路ではスタンディングウェーブ現象が発生してバーストに至ることもあるため、適正な空気圧に保つことはとても重要なことです。


タイヤの外観をチェックする

日常的な点検として、乗る前にタイヤの外観チェックをすることもパンク予防につながります。タイヤ表面にひび割れや傷はないか、トレッド面に異物は挟まっていないか、偏摩耗はしていないかなどがチェックポイントです。

ひび割れや傷はサイドウォールに発生することが多く、初期のものであればそれほど心配ありませんが、広く深くなってきたらタイヤ交換が必要です。トレッド部に異物がある場合は、石けん水を使用して空気が漏れていないかを確認したほうが良いでしょう。偏摩耗していないかも、タイヤローテーションやタイヤ交換のサインです。


パンクしたタイヤで走ってしまう問題はTPMSで回避できる

気が付きにくいパンクもTPMSが装着されていれば早期の発見が可能です。TPMSは正式にはTire Pressure Monitoring Systemと言い、日本語に訳すとタイヤ空気圧モニタリングシステムもしくはタイヤ圧監視システムと言います。
ここではTPMSについて解説します。

TPMSとは

TPMSはタイヤの空気圧を常時モニタリングして、異常があれば警告を発して運転者に知らせる装置です。アメリカや欧州など、すでに多くの国で装着が義務化されています。2022年8月現在、日本ではまだ義務化はされていません。

国産車でTPMSが装着されているのは、高級車やランフラットタイヤを履いた車に限られていますが、今後コストや技術面での進歩があれば普及が進むでしょう。


TPMSには直接式と間接式がある

TPMSには、タイヤの内圧を検知する方式の違いによって、直接式TPMSと間接式TPMSの2種類があります。直接式はエアバルブの内部やタイヤの内側に通信機能付きのセンサーを取り付けて空気圧と温度をリアルタイムで測定し、タイヤの状態を無線で車体側の受信機に送信して表示するものです。現在はエアバルブと一体化されたもののほうが主流です。

間接式は、ABSの制御にも使用されている車輪速センサーを利用して、タイヤの回転数の変化から空気圧の異常を判断して警告を発します。空気圧が低下したタイヤと他のタイヤに回転差が生じる現象を利用したものです。精度面では直接式が、コスト面では間接式が優れています。

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タイヤのパンク対策はイエローハットを活用しよう!

パンクトラブルは思わぬ時にやってきます。イエローハットのタイヤパンク補償に加入すると、お出かけ先での急なパンクでも安心です。ここでは、イエローハットのタイヤ特典について解説します。

全国で利用できるタイヤパンク補償がある

イエローハットでは、当店でタイヤを購入されたお客様を対象に、有償の「タイヤパンク補償」を提供しています。この補償にご加入頂くと、タイヤが1本だけパンクした場合でも新品に交換いたします。

最近はスペアタイヤを搭載せずパンク修理キットを積んだ車が多くなりましたが、パンク修理キットによる処置はあくまでも応急のため早めの修理・交換が必要です。そんな時に備えてタイヤパンク補償に加入していれば、全国680店舗以上あるどの店舗でも補償を受けられるため、お出かけ先でパンクした場合でも安心です。


タイヤ購入時はWEB注文に対応している

パンク予防のためには、タイヤの劣化や摩耗が大きく進行する前にタイヤ交換することが大切です。そしてタイヤを購入するなら、イエローハットのオンラインショップからの注文が便利です。WEB注文なので24時間いつでも利用できます。購入後は予約した店舗へ行くだけです。作業開始までの待ち時間はありません。

タイヤもしくはタイヤ&ホイールセットを豊富なラインアップの中から選択可能です。軽自動車からコンパクトカー、ミニバン、セダン、SUVに至るまで各車種に対応したものを取りそろえています。

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まとめ

現在主流となっているチューブレスタイヤは釘などを踏んでも一気に空気が抜けず、少々の走行はできるくらいの空気圧が保たれるため、パンクしたことに直ぐに気が付かないこともあります。しかし、パンクに気が付かずに走行を続けてしまうと、タイヤが修復不可能なまでにダメージを受けるだけでなく、二次被害を引き起こすリスクがあるのです。

予測できないタイヤのパンクに備えるなら、イエローハットのタイヤパンク補償への加入をぜひご検討ください。そしてタイヤを購入する場合は、WEB注文が便利です。イエローハットのオンラインショップでいつでも受け付けています。

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