COLUMN
タイヤ交換ついて解説
パンクなどのタイヤトラブルが起こった際、以前はスペアタイヤで対処することがほとんどでした。しかし現在、多くの車に搭載されているのは「パンク修理キット」です。キットの中にはタイヤに空気を補充するエアコンプレッサーがあり、再利用できないか気になる方もおられるのではないでしょうか。
このコラムでは、パンク修理キット内のコンプレッサーが再利用できるのかと、キット自体の使い方や注意点について解説します。
目次
パンク修理キットとは、タイヤパンク時に使用できる応急処置用の道具です。スペアタイヤの代わりに車載されることが多くなりました。ここでは、パンク修理キットの種類と内容物について解説します。
パンク修理キットは一般的に、車載されているキットのことを指します。タイヤがパンクした際の修理で使用するために搭載されており、キット内容はパンク修理液・エアコンプレッサーの2つです。この他にも、パンク修理キットの種類によって、パンク修理液を注入するための付属品が付いていることもあります。
パンク修理液は基本的にタイヤ1本分の量しか入っていません。また、損傷の程度によっては使用できないケースもあります。
パンク修理キットと聞いて、「ニードルタイプ(補修材を空いた穴に詰めるタイプ)」を想像する方は少ないでしょう。ニードルタイプでの補修は、液体の修理剤タイプとは違って強度があります。ニードルタイプで無事に修理が終わると、修理したタイヤはそのまま使い続けられる点がメリットです。
ニードルタイプの補修方法は、ガソリンスタンドなどで行われる外面修理と同じです。ただし、初めてやる方が使用するには難しく、手間もかかるため利便性は高くないといえます。
ここでは、当コラムの主題であるパンク修理キットのエアコンプレッサーが再利用できるのかと、日常点検にも使えるのかどうかについて解説します。パンク修理液が再利用可能なのかについても説明するので、ぜひご覧ください。
コンプレッサーは機械なので、1回使用しただけで壊れるとは考えにくく、基本的に再利用できます。緊急時に使用できるようコンパクトに作られており、その役割はタイヤに空気を補充することです。パンク修理液を注入する際にも使われます。
ただし、整備工場にあるような大型のコンプレッサーと比べるとパワーがないため、空気の補充に時間を要するのが難点です。また、基本的に防水ではないので、使用時は雨に濡れないよう注意しなければなりません。
コンプレッサーは再利用可能ですが、パンク修理液は一度使ったら新しく購入し、補填する必要があります。
パンク修理液の価格は、市販品なら3,000円前後です。ディーラーでも購入できますが、市販品と比べると割高になる傾向があります。
パンク修理液はタイヤ内部に注入した液体が固まることで、一時的に穴を塞ぐためのものです。一度の修理で液を使い切るケースがほとんどなため、一度使ったら補填が必要になります。
タイヤを良い状態に保つには、日常点検の実施が欠かせません。車の点検は法令でも定められており、運転者の義務でもあります。点検項目の中にはタイヤも含まれており、外傷のチェックや空気圧チェックが必要です。そんなときにパンク修理キットのコンプレッサーが役に立つことがあります。
使用時の注意点としては、連続使用時間に限りがあることです。タイヤの空気圧が少ないほど補充には時間がかかるため、オーバーヒートには注意が必要で、壊れると緊急時に困るので、頻繁に利用するのは避けたほうが無難です。
パンク修理キットの使用方法は、タイプによって違います。ただ基本的な構造や役割は同じです。流れを把握しておくと、いざ使用する際に戸惑うことはないでしょう。ここでは、パンク修理キットの基本的な使い方を解説します。
パンク修理キットを使用する前に何よりも重要なのは、安全な作業場所の確保です。道路脇や高速道路上での作業は避けなければなりません。また、作業場所は平坦で固い地面の上が最適です。
安全確保後は事前準備として以下を行います。作業中に車が動き出さないよう注意することが大切です。
次に、タイヤと損傷箇所の状態を確認します。タイヤにクギなどの異物が刺さっている場合は、抜かないようにしましょう。損傷箇所が以下の状態のときはパンク修理キットの使用に適さないため、作業を中止してロードサービスへの連絡をおすすめします。
パンク修理液の使用には上記の注意点があるため、損傷箇所をしっかり確認する必要があります。
パンク修理の作業を開始する前に、キットの取扱説明書で使用方法を確認しましょう。メーカーによって使い方が異なるためです。使用方法は大きく分けて2種類あり、パンク修理液を空気と同時に注入していくタイプと、修理液を注入したあとに空気を入れるタイプがあります。
使い方を間違えると修理液を無駄にしてしまう可能性があるため、手順と注意事項を確認してから作業することが大切です。使い方を調べるのと同時に、タイヤの指定空気圧も確認しておきましょう。
パンク修理液と空気を注入するまでの基本的な流れを解説します。注入方法は2タイプあり、どちらもタイヤを車から取り外す必要はありません。難しい作業工程もなく力もいらないため、注意点にさえ気をつければ誰でも作業できます。
【同時注入するタイプ】
【別々に注入するタイプ】
指定空気圧になったら、一通り片付けてすぐに試運転します。速度80km/h以下で、5kmほど走行しましょう。その後、再びエアコンプレッサーを接続して空気圧を確認します。もし130kPa未満まで空気圧が下がっていたら、パンク修理液で損傷箇所を防げていないということです。これ以上の処置は難しいため、ロードサービスに連絡しましょう。
試運転時に5kmほど走行すると解説しましたが、ガソリンスタンドやカー用品店など、近くに頼れそうなお店があった場合はそのまま持ち込むと良いでしょう。
パンク修理キットでの応急処置は、スペアタイヤへの交換よりも簡単です。しかし、注意点を押さえた上で使用しないと安全性を損なってしまいます。また、「パンク修理キットを使わずにロードサービスを呼べばよかった」なんてことにもなりかねません。ここでは、パンク修理キットを使う際に知っておきたい事柄について解説します。
パンク修理キットを使用すると、損傷の程度によっては穴を塞ぐことができます。ただし、これは一時的なものであり、長距離の走行に耐えられるようなものではありません。あくまでも、適切な整備を受けられる場所まで行くための応急処置です。
パンク修理キットを使用した後は、速やかにディーラーや整備工場、カー用品店などに持ち込みましょう。パンクしたタイヤだけでなく、ホイールにパンクの影響がないかも見てもらう必要があります。
実はタイヤのパンク修理液には有効期限があります。パンク修理液のボトルに表記されていますが、純正品だと有効期限はおおよそ4年です。市販品だと6年持つものもあります。
期限切れのパンク修理液は穴を塞ぐ能力が低下している可能性があるため、。一度有効期限を確認してみてください。
パンク修理液を注入したタイヤの再使用は推奨されていません。タイヤ交換を前提としているメーカーもあり、取扱説明書にも明記されています。使用後に費用がかかるのがスペアタイヤと異なるところです。
仮にタイヤを再使用する場合は、内部の修理液を取り除いて洗浄しなければなりません。
またエアバルブの交換も必須です。
イエローハットはタイヤの販売だけでなく、タイヤに関してさまざまなメニューを用意しています。「タイヤパンク補償」もその一つです。ここではタイヤパンク補償をはじめ、オンラインショップやアフターフォローなど、イエローハットが提供する各種メニューの特徴を紹介します。
イエローハットでは、1本でもパンクした場合、タイヤを新品へ交換できる「タイヤパンク補償」というサポートメニュー(有料)を提供しています。補償期間はタイヤを購入してから2年、もしくは2万5,000km走行するまでです。全国680店舗以上あるイエローハットで補償を受けられるため、県外へお出かけの際も安心です。
イエローハットのオンラインショップではタイヤを簡単に注文できます。注文方法の流れは、「ステップ1:車種を選択」「ステップ2:取付け希望日を選択」「ステップ3:店舗を選択」の3ステップです。
また、タイヤだけでなくタイヤホイールセットも取り扱っており、スタッドレスタイヤもご購入いただけます。
価格と性能のバランスが良いイエローハット専売タイヤも用意していますので、ぜひオンラインショップへアクセスしてみてください。
イエローハットでは、税込2万円以上のタイヤ4本セット、もしくはタイヤ&ホイールセットをご購入いただいた方に「無料タイヤ特典」を実施させていただいています。特典の内容は、ホイールナット増し締め点検とタイヤローテーションの2つです。
ホイールナット増し締め点検は、タイヤ交換後100km程度走行した後におすすめしています。タイヤを長持ちさせるために重要なタイヤローテーションは、1回のみ無料で対応可能です。これらはイエローハット全店(YMS店を除く)で実施しています。
パンク修理キット内の修理液は再利用不可ですが、コンプレッサーは再利用可能です。使用時は連続使用時間に注意し、雨などで濡れないようにしなければなりません。また、パンク修理キットを使用する際は、取扱説明書で使用方法や注意点の確認が必要です。キット使用後は、タイヤ交換となることがほとんどでしょう。
イエローハットでは、パンク時に備えて「タイヤパンク補償」を提供しています。通勤や通学で車を使用する方、よく遠出をする方におすすめです。また、オンラインショップから簡単にタイヤの注文ができるので、タイヤの購入を検討している方はぜひご活用ください。
ネットで注文・店舗で取付け