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タイヤの片減りはなぜ起きる?原因と偏摩耗を防止する対策を紹介

タイヤは走行時の摩擦で、徐々に擦り減っていきます。全体的に減っていくのが理想ではありますが、偏って摩耗することもあるのです。タイヤの片減りといわれるこの現象がなぜ起きるのか原因を知りたい方もおられるのではないでしょうか。このコラムでは、タイヤの片減りが発生する原因を詳しく解説します。片減りに有効な対策についても紹介するので、ぜひ最後までご覧になってください。

タイヤが片減りする原因は主に3つ

ここでは、タイヤの片減りの主な原因3つを解説します。原因を知っておくことでメンテナンスの意識が高まり、運転の仕方を見直すことにもつながるでしょう。タイヤは比較的高額なパーツなので、できる限り長く使いたいものです。

空気圧の調整不足

空気圧の調整不足は、タイヤにとって過酷な状況です。片減りを引き起こす原因になるだけでなく、他のトラブルにつながるリスクもあります。タイヤは空気がないと正常な状態を保てず、車の重みで潰れてしまいます。潰れた状態だと路面に偏って接地するため、偏摩耗してしまうのです。また、タイヤが潰れることで、ひび割れも助長してしまうのです。


アライメントのズレ

アライメントとは、ホイールの取付け角度のことです。ホイールアライメントが崩れると、タイヤの片減りを引き起こします。ホイールアライメントのズレは走行中に受けた強い衝撃や、縁石に乗り上げた場合の影響によるものです。スピードが速ければ速いほど段差を乗り越える際の衝撃が強いため注意しましょう。また、事故もアライメントが狂う原因の1つです。


運転の仕方も片減りの原因

運転の仕方によってもタイヤの片減りの発生要因となります。車がカーブを曲がる時、タイヤは地面にこすられるような形となるので、可能な限りスピードを落とす必要があります。速度が高いまま曲がると、タイヤの外側に重さが集中してしまうため、片減りにつながるのです。

特に前輪駆動車は、フロントタイヤが片減りしやすいので注意しましょう。車が止まった状態でハンドルを切ることも、タイヤの摩耗を早めてしまう要因の一つです。このようにタイヤの片減りには、さまざまな要因があります。

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片減りを含めたタイヤの代表的な偏摩耗とは?

片減りは偏摩耗の一つで、他にも両肩減りやセンター摩耗などがあります。原因はそれぞれ別にあるため、把握しておくことがタイヤを長持ちさせる上で大切です。ここでは、偏摩耗の種類について解説します。

外減り

外減りとは、車の中心から見て外側の摩耗が早くなる現象のことです。外減りの要因は、主にホイールアライメントの狂いにあります。

車を上から見た時に、タイヤの前方が内側に向いている「トーイン過度」の状態は、外減りする要因の一つです。また、車を正面から見た時に、タイヤが「逆ハの字」になっている場合、角度がつき過ぎていると外減りにつながります。

他にも、カーブを曲がる時の速度も問題で、速すぎるとアンダーステアとなり、タイヤの外側が摩耗しがちです。


内減り

タイヤの内減りとは、タイヤの内側が早く摩耗する現象です。内減りの主な要因も外減りと同様で、ホイールアライメントのズレが影響しています。外減りはトーインの状態で生じますが、内減りはタイヤの前方が外側を向いている「トーアウト」の角度がきつい場合に生じます。

車高を下げるローダウンも内減りの原因です。ローダウンすると車を正面から見た時にタイヤが「ハ」の字の状態(ネガティブキャンバー)となりやすく、タイヤの内側に多く荷重がかかってしまうため内減りが生じます。


両肩減り(両肩摩耗)

タイヤの両肩減りは、タイヤの両サイドが早く摩耗する現象です。両肩減りの原因は、空気圧不足と過荷重の2つがあります。どちらにも共通しているのはタイヤが潰れているという点です。

タイヤが潰れている状態だと、車の重さがタイヤの両サイドに集中してしまい、両肩減りが発生します。もしくは、外減りと内減り両方の原因が重なる場合も、両肩減りとなるでしょう。


センター摩耗

タイヤのセンター摩耗は、文字通りタイヤの中央部分が早く摩耗する現象です。センター摩耗の主な原因は、空気圧の過多にあります。適正空気圧は車ごとに設定されていますが、それよりも多く空気を入れている状態になると真ん中が過剰に膨らみ、センター摩耗が生じるのです。

他にも、後輪駆動車のリアタイヤにもセンター摩耗が発生するケースが見られます。「タイヤにかかる駆動力」と「車体の重さ」が路面に対して真っ直ぐかかってしまうため、後輪駆動車ではセンター摩耗が発生しやすいのです。

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片減りなど偏摩耗したタイヤで走り続けるとどうなる?

もしタイヤの片減りに気付かなかった場合、どのような事態になるのでしょうか。タイヤは安全性に関わる重要なパーツです。ここでは、偏摩耗したタイヤで走り続けると起こりうるリスクについて解説します。

安全走行に支障が出る

タイヤが偏摩耗した状態で走り続けると、走行中に振動が発生したり、ハンドルを取られやすくなったりします。直進安定性が低下するため、車がふらついて運転しにくくなるでしょう。場合によっては、走行中の騒音発生にもつながります。また、タイヤの摩耗が進行してくると、ウェット路面での排水性能が低下して「ハイドロプレーニング現象」を引き起こすかもしれません。そうなるとハンドル操作が効かず、予期せぬ事故につながってしまいます。


最悪の場合バーストする

偏摩耗を放置すると、最終的にタイヤは破裂してしまうでしょう。この現象は「バースト」と呼ばれ、高速道路で起きると大変な事態になってしまいます。摩耗が「コード」と呼ばれるタイヤの骨組み部分まで達すると、タイヤは空気圧に耐えられなくなり破裂します。外減りの場合は比較的気付きやすいため未然に防ぐこともできますが、内減りの場合は気付きにくいこともあり危険です。


車検に通らない

タイヤは車検において厳しくチェックされます。片減りなどの偏摩耗が進行していると、車検の基準に引っかかってしまうかもしれません。

車検で見られるのは、タイヤの損傷と溝の深さです。保安基準では、「タイヤのすべての溝の深さが1.6mm以上有すること」と定められているため、一部でも下回っていると車検に落ちてしまいます。


タイヤの片減りに有効な5つの対策

ここではタイヤの偏摩耗に有効な5つの対策について解説します。一つひとつ実践していくことで、偏摩耗しにくくなるでしょう。タイヤの寿命を延ばすことにつながり、安全性も確保できます。

1.空気圧を適正に保つ

タイヤの偏摩耗を防ぐ上で基本となるのは、適正空気圧を保つことです。タイヤの空気は自然に減少していくもので、空気圧は1ヶ月に5~10%程度低下します。燃費にも影響するので、1ヶ月に1度は空気圧を調整することが大切です。

ただし、抜けることを考慮して空気を入れ過ぎるとセンター摩耗を引き起こすことになるため注意しましょう。


2.タイヤローテーションを5,000km目安に行う

タイヤローテーションは、偏摩耗対策における有効な手段の一つです。自動車にはタイヤが4本装着されていますが、タイヤの摩耗の仕方は基本的に前後で異なります。定期的に入れ替えることで摩耗状態を均一化でき、4本まんべんなく使うことが可能です。

タイヤローテーションを行う目安は、約5,000km走行ごとです。DIYでもできますが道具がそろっていないと難しいため、お店に依頼することをおすすめします。


3.アライメントを適正値に調整する

空気圧を適正に保っていても片減りや偏摩耗する場合は、ホイールアライメントが狂っているのかもしれません。アライメント調整は専門知識と機材が必要なため、お店に依頼すると良いでしょう。

アライメント調整費用は数万円しますが根本的な対策となります。路面からの強い衝撃があったりタイヤをぶつけたりした際も、アライメント調整をおすすめします。


4.窒素ガスを充填する

窒素ガスの内圧減少ペースは、大気の半分程度なので空気圧不足になりにくいため、偏摩耗対策としてもおすすめです。空気圧が減りにくいということは、燃費的にもプラスです。タイヤの空気圧が減少すると走行抵抗が増すため燃費は悪化しますが、窒素ガスであれば燃費への影響を最小限にとどめられます。他にも走行時の騒音低減や走行安定性の向上、ホイールがサビにくくなる効果に期待できます。


5.「急」が付く運転をしない

タイヤの偏摩耗抑制には、急が付く運転を避け、スピードを抑えることが重要です。急加速や急ブレーキをするとタイヤの温度が上がり摩耗しやすい状態になります。そこへ急旋回してしまうと、片減りが促進されてしまうのです。また、必要以上にスピードを出すことも発熱につがながるため、摩耗しやすい状態になります。

特にミニバンやSUVなど高重心で重量のある車種は、急が付く走りで片減りしやすいため、荷重移動が少ない運転を心掛ける必要があります。

タイヤの履替え作業

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タイヤ交換時期の目安

タイヤ交換のおすすめ時期は「タイヤの使用開始から3年経った時」、もしくは「3万kmを走行した時」です。タイヤは徐々に硬化していくため、グリップ性能が低下していきます。また、走行時の摩耗により排水性能も落ちてくるのです。

タイヤの性能が落ちはじめる前に交換することが安全上大切なので、上記を目安に交換時期を判断してみてください。

ただし、タイヤに片減りや偏摩耗がある場合は、3年・3万kmを待たずに交換する事をおすすめします。定期的に摩耗状況を確認してタイヤローテーションを実施するか、タイヤ交換するかを判断しましょう。

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タイヤの片減りが気になったらイエローハットにご相談ください

タイヤの状態をチェックして交換すべきか迷ったら、ぜひイエローハットの店舗までご相談ください。明らかに交換時期だという場合は、イエローハットのオンラインショップでもタイヤをご注文いただけます。ここでは、イエローハットでタイヤを購入するメリットを紹介します。

イエローハットのオンラインショップはタイヤ選びが簡単

イエローハットでは、オンラインショップでもタイヤの注文を受け付けています。タイヤだけでなくタイヤ&ホイールセットも取り扱っており、豊富なラインナップの中から選ぶことが可能です。

注文は画面の指示に従って選択していくだけなので、どなたでも簡単にご利用いただけます。商品の取付けは、全国にあるイエローハット(約700店舗)の中から、最寄り店舗をお選びください。


無料でタイヤローテーションを実施

片減りを防ぐには、タイヤローテーションすることが大切です。イエローハットでは税込2万円以上の「タイヤ4本セット」または「タイヤ&ホイール4本セット」をご購入いただいた方に、「無料タイヤアフターサポート」を実施しています。特典内容には「タイヤローテーション」が含まれており、1回無料で受けられます。また、タイヤ交換後100km走行を目処に行う「ホイールナット増し締め点検」も1回無料となっておりますので、ぜひご活用ください。


シーズンオフのタイヤ履替えもWEB予約可能

シーズンオフによるタイヤの履替えをスムーズに終わらせたい、という方も多くおられるのではないでしょうか。混み合いがちなタイヤの履替え作業でも、イエローハットならWEBから予約可能です。予約日にご来店いただければ、待ち時間なしですぐに作業を開始いたします。

予約日を忘れてしまっても問題ありません。予約履歴はWEB上で確認できますし、予約日の変更やキャンセルもオンラインショップで承っております。

タイヤの履替え作業

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まとめ

タイヤの片減りはさまざまな要因により引き起こされますが、定期的に空気圧調整やローテーションをすることで、ある程度防げます。また運転では、急が付く走行をできるだけしないことがタイヤにとって大切です。

タイヤの片減りがひどくて交換が必要となった場合は、ぜひイエローハットのオンラインショップをご利用してみてください。車種とタイヤサイズをメモしておけばすぐに注文できます。注文後は希望日に最寄りの店舗にて、スムーズにタイヤ交換が可能です。

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