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車のタイヤにおける「サイドウォール」とは?トラブル事例と対処法も解説

タイヤのサイドウォールがどの部位を指すのか、知りたい方もおられるのではないでしょうか。サイドウォールは、タイヤのコンディションを把握する上で重要なポイントです。うっかり損傷を見逃してしまうと、走行時のトラブルにつながることもあります。

このコラムでは、タイヤにおけるサイドウォールの基本的な知識から、起こりうるトラブルとその対処法について解説します。最後までお読みいただく事で、タイヤに関する知識が深まるでしょう。

車のタイヤにおける「サイドウォール」とは?

タイヤの各部位にはそれぞれ名称があり、サイドウォールはその中の一つです。タイヤを支える重要な部位で、タイヤサイズ等の情報が表記されています。
ここでは、タイヤを構成する4つの部位と、サイドウォールの表記内容について解説するのでぜひご覧ください。


タイヤを4部位に分けた際の名称のひとつ

タイヤを構成する部位は、以下の4つの部位に分けられます。それぞれの特徴や役割についてご覧ください。

【トレッド部】
路面に直接触れる面をトレッド部と言います。排水のための溝が切られており、そのパターンはさまざまです。グリップ力や静粛性など、タイヤの各種性能に大きく関わる部分であるため、あらゆる工夫がなされています。

【ショルダー部】
タイヤの「肩」にあたる部分をショルダー部と言います。タイヤ内部の部材の保護や、タイヤの熱を放出する役割があります。

【サイドウォール部】
当コラムの主題となるサイドウォール部は、タイヤ側面のことを指します。走行中の衝撃を緩和したり、タイヤ内部の部材を保護したりするのが主な役割で、タイヤの情報が刻印されている部位です。

【ビード部】
タイヤをホイールリムに固定する役割を果たすのがビード部です。しっかりと固定させるためのビードワイヤーが内部に備わっています。


サイドウォールに刻印されている表記内容

タイヤのサイドウォール部では、以下の情報を確認できます。

  • タイヤの名称とメーカー名
  • タイヤサイズ
  • ラジアル表示
  • チューブレス表示
  • 製造国
  • シリアル番号
  • スリップサインの位置を表すマーク
  • ローテーションマーク

これらの情報の中で、把握しておきたいのは「スリップサインの位置を表すマーク」と「タイヤサイズ」です。スリップサインはトレッド部の溝の底にある突起のことで、タイヤの摩耗が限度値に達していないかが分かるようになっています。サイドウォールにあるマーク(▲)の先を見れば、スリップサインがどこにあるのか簡単に判別可能です。

タイヤサイズの見方が分かると、タイヤ選びの際に活用できます。「205/65R16」とサイドウォールに表記されていた場合、「205」はタイヤの幅を指しており、単位はmmです。スラッシュの後ろの「65」は偏平率(単位:%)のことで、タイヤの幅に対しての厚みを示しています。

「R」はラジアル構造のことですが、現在乗用車ではラジアルタイヤが主流となっているため、あまり気にする必要はありません。最後の「16」はタイヤのリム径(単位:インチ)のことです。

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タイヤのサイドウォールに起こるトラブルと対処法

タイヤのサイドウォール部は、トレッド部のような強度がありません。損傷してしまうと安全性を損ないやすい部位と言えます。タイヤの状態を見極めるためにも、サイドウォールにどのような症状が現れるのか把握しておくことが大切です。ここでは、サイドウォールにおけるトラブルとその対処法について解説します。

膨らみ(ピンチカット)

サイドウォールの一部が膨らんだ状態となるピンチカットが発生すると、そのタイヤは交換しなければなりません。ピンチカットは、サイドウォールの内側にあるカーカス(コード層)が損傷した場合に発生します。

具体的にどのような状況で発生するかというと、タイヤに強い衝撃が加わったり、サイドウォールが大きく変形したりしたケースです。

ピンチカットを引き起こさないために、段差を乗り越えるときは、スピードをできるだけ抑えましょう。また、タイヤの変形を最小限に留めるため、空気圧を適正に保つことも重要です。


外傷

サイドウォールは縁石などの障害物に接触することで、外傷を負うケースがあります。亀裂が入ったり、えぐれたりすることがあり、最悪の場合は、タイヤの骨組みの役割を果たす「カーカス」が露出してしまうでしょう。

車を路肩に寄せる時や、車道から駐車場等に乗り入れる際は、サイドウォールを縁石に接触させないよう注意しなければなりません。


ひび割れ

タイヤの主成分はゴムです。さまざまな要因により劣化し、トレッド部やサイドウォール部などの表面にひび割れが生じてきます。ひび割れの主な要因は以下です。

  • 日光に含まれる紫外線
  • モーターなどから発生するオゾン
  • タイヤの洗い過ぎ
  • 過度なタイヤワックスの使用
  • タイヤの空気圧不足による変形

タイヤにひび割れが薄っすら入っている状態であれば、そのまま使用しても問題ありませんが経過観察は必要です。できるだけひび割れが小さいうちに交換したほうが良いでしょう。

ひび割れ対策としては、日光をできるだけ当てないよう屋根付きのスペースに駐車するか、難しい場合はボディカバーを使用します。また、タイヤは頻繁に洗浄せず汚れたら洗う程度に、タイヤワックスを使用する場合は負担の少ない水性タイプがおすすめです。

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サイドウォール内部の損傷はタイヤがバーストを引き起こすリスク大!

サイドウォールに3つの症状(ピンチカット・外傷・深いひび割れ)が現れると、走行中にタイヤが破裂する「バースト」の危険性が高い状態です。高速道路など速度が速いほどそのリスクが増し、重大な事故に発展することもあります。

サイドウォール内部のコード層(カーカス)が切れてしまったり、露出したりするとバーストの要因となるため、この場合は交換が必須となります。サイドウォールに異常が見られたら、すみやかにタイヤショップへ持ち込みましょう。


タイヤのサイドウォールの損傷は車検に関わる?

タイヤのサイドウォールに見受けられる損傷が軽度に感じる場合、交換をためらってしまうこともあるのではないでしょうか。

車検において、タイヤの状態が良好であるかどうかは、検査項目に該当します。ただし、サイドウォールの損傷の他にも、タイヤの検査項目があるため併せてご紹介します。

サイドウォール損傷によって車検に通らないこともある

サイドウォールの損傷により、車検に落ちることもあります。実際には検査員の判断に委ねられますが、コード層の露出やピンチカットがあるとまず車検に受からないでしょう。その場合は、タイヤ交換が必要となります。

亀裂やひび割れ、傷に関しては、危険と判断された場合に交換が必要です。安全性に大きく影響しないと判断されれば、通過することもあるでしょう。ただし、注意事項として指摘されることになるので、アドバイスに従いタイヤ交換を検討してみてください。


車検時のタイヤの検査項目は損傷だけではない

車検時のタイヤの検査項目は、サイドウォール以外にもあります。まずパンクしていると、損傷とみなされて車検には通りません。パンク修理かタイヤ交換が必要になります。

また、タイヤの溝に関しては保安基準で「タイヤのすべての溝の深さが1.6㎜以上有すること」と定められています。したがって、一部でも1.6mm未満の部分があると、車検ではNGです。

他にも、タイヤの空気圧が適正かどうかも検査項目の一つです。この点に関しては、空気圧を調整するだけなので特に問題ではありません。

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サイドウォール以外の部位で発生するタイヤのトラブル

タイヤのトラブルは、サイドウォールに起因するものだけではありません。タイヤに起こる不具合の種類を把握しておくことで、より安全性への意識が高まるでしょう。

ここでは、パンクやセパレーションと呼ばれるタイヤのトラブルと対処法について詳しく解説します。不具合が起こった際には、ぜひ役立ててください。

パンク

パンクは、よくあるタイヤトラブルの一つです。多くの場合、走行時に釘などの異物が刺さることでパンクします。空気が徐々に抜けていくケースがほとんどで、タイヤのサイドウォールが潰れているのを見て気付くことになるでしょう。タイヤの空気圧点検で1本だけ空気圧が低い場合に、発見するケースもあります。

パンクした原因がトレッド部にある場合、損傷の程度によりますが、パンク修理で対応可能です。ただし、ショルダー部やサイドウォール部に損傷がある場合はパンク修理できないので、タイヤ交換となるでしょう。


セパレーション

セパレーションとは、タイヤの部材が剥離してしまう現象のことです。トレッドセパレーションであれば、トレッド部がタイヤから剥がれてしまったケースを指します。

セパレーションは、タイヤの空気圧不足や過積載の状態で走行すると、発生することがあります。タイヤの外観から発見するケースと、走行時の振動で気づく場合があり、そのまま使用し続けるのは危険です。セパレーションがあった場合は、速やかにタイヤを交換しましょう。


サイドウォールの損傷によるタイヤ交換ならイエローハットへ

タイヤのサイドウォールに、ピンチカットやコード層の露出があった場合は修理ができないため、タイヤ交換が必要です。新しいタイヤをどのように探すか迷われた場合は、ぜひイエローハットにお任せください。ここでは、イエローハットを利用するメリットを紹介します。

WEBからタイヤ注文ができる

イエローハットでは、店舗だけでなくWEBからもタイヤを注文できます。現在装着しているタイヤの、サイドウォールを見てサイズをチェックし、車種を把握していれば商品の検索が可能です。

豊富な種類の中からお好みのタイヤを選んだら、取り付け希望日と店舗を選択するだけでスムーズに注文が完了します。ぜひイエローハットのオンラインショップをご利用してみてください。


イエローハットのタイヤパンク補償

イエローハットでは、有償とはなりますがタイヤパンク補償を提供しております。タイヤパンク補償に加入することで、1本だけパンク・バーストした場合でも新品に交換いただけます。補償期間はタイヤの購入から2年もしくは2.5万km走行までです。

全国680店舗以上のどこの店舗で補償を受けられるため、出先でも安心です。イエローハットでタイヤを4本交換した際は、ぜひタイヤパンク補償への加入をご検討ください。


タイヤの履替えもおまかせ

季節の変わり目で行うタイヤの履替え作業を、お店に依頼する方も多いのではないでしょうか。イエローハットでは、タイヤの履替え作業をWEBから予約することが可能です。

WEBからご予約いただければ、待ち時間なしで作業を開始するため、時間を有効活用できます。予約日の変更やキャンセルもWEB上で完結するため便利です。ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

サイドウォールは、タイヤのコンディションを把握できる重要な部位です。定期的に点検し、ピンチカットや外傷、ひび割れがないかどうかを確認することが大切です。あわせて、タイヤの空気圧や摩耗状態も確認すると、車を安全に使用できます。

もしサイドウォールに損傷があった場合はイエローハットにご相談ください。タイヤの注文は、オンラインショップからも受け付けています。24時間いつでもタイヤ選びができ、注文も簡単ですので、ぜひご利用してみてください。

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