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タイヤの残り溝が少ないと役目を果たせない!交換時期の目安も解説

タイヤの残り溝がどの程度になったら交換すべきか、判断に迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。残り溝が少なくなると、タイヤの溝が役目を果たせなくなり、雨天時の安全性を損ないます。

このコラムでは、タイヤに溝が切られている理由や、残り溝が少ない状態の判断基準について解説します。タイヤ交換時期の目安も把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。

タイヤの溝が担う役目や残り溝が少ない状態とは?

ここでは、タイヤの溝が担う役目や、「溝が少ない」とはどういう状態を指すのかを夏タイヤと冬タイヤに分けて解説します。あまり車に詳しくないという方でも、「スリップサイン」や「プラットホーム」という言葉を耳にしたことがある方もおられるでしょう。

タイヤの残溝量はデプスゲージと呼ばれる専用の道具で計測できますが、目視でも確認できますので、日常的な点検にぜひ役立ててください。

タイヤの溝は排水の役目を果たす

タイヤのトレッド面には、さまざまな模様の溝が切られています。「パタン」や「パターン」と呼ばれ、基本パターンは「リブ」「ラグ」「リブラグ」「ブロック」の4つです。市販されているタイヤでは、これらの基本パターンが組み合わされています。タイヤの溝の主な役割は、接地面と路面との間にある水の排出にあります。雨の日の濡れた路面でも、しっかりグリップ力を発揮するために設けられているのです。他にも、旋回時の安定性や、駆動力・制動力を確保する役目も担っています。


夏タイヤの溝不足:スリップサインに達した状態

夏タイヤにおける溝が少ない状態とは、溝の深さがスリップサインに達した状態のことを言います。スリップサインとは、タイヤトレッド面の溝の底にある高さ1.6mmの突起(コブ)のことです。タイヤのサイドウォール(側面)にある三角印の先(トレッド方向)を見れば、スリップサインがどこにあるのかが分かります。

タイヤの摩耗が進んでいくと、ブロックの高さがスリップサインと同レベルになります。その状態となったタイヤは排水性能が低く、雨の日の走行でスリップし易くなるため、交換が必要となります。


冬タイヤの溝不足:プラットホームが露出した状態

冬タイヤとは、雪上路面や凍結路面でも走行できるスタッドレスタイヤのことです。スタッドレスタイヤの溝には、夏タイヤにはない突起が設けられています。プラットホームと呼ばれ、スタッドレスタイヤの交換時期の目安となるものです。プラットホームは、新品時の溝から50%摩耗したことを知らせるのが役割です。ここまで摩耗したスタッドレスタイヤは、冬用タイヤとしての使用限界とみなされ、冬用タイヤとして使用が出来なくなりますので早めに交換しましょう。

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タイヤの残り溝が少ないとどうなる?

残り溝が少ないタイヤは、性能が低下しているため危険という話を耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。残り溝の深さは、車検でも検査項目の一つとなっており、十分に残っていないタイヤは検査に合格できません。
ここでは、残り溝の深さに応じて、どのような影響があるのかを解説します。

残り溝4mmを切ると性能低下が顕著になる

タイヤは走行距離に応じて摩耗していきますが、残り溝が4mmを切ると濡れた路面での制動距離が徐々に伸びる傾向です。これは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)の資料で示されており、残り溝が4mm以下からスリップしやすくなる傾向が読み取れます。

タイヤは摩耗が進むほど、制動力だけでなく駆動力を伝える能力も落ちていくため、限界まで使用することは避けた方が良いでしょう。残り溝4mmを目安に、タイヤ交換を検討することをおすすめします。


残り溝1.6mmを切ると車検で不合格になる

タイヤの残り溝は、車検時の検査項目の一つです。保安基準で「タイヤのすべての溝の深さが1.6㎜以上有すること」と定められているため、車検ではタイヤの溝が一通りチェックされます。一箇所でも1.6mmに満たないと不合格となり、そのタイヤは交換が必要です。

他にも、車検ではタイヤの損傷がチェックされ、安全性を損なうような傷や亀裂がある場合は不合格となります。また、タイヤの劣化がひどく、ひび割れがコード層(タイヤ内部の部材)まで達していると車検に受かりません。このように、車検ではタイヤが厳しくチェックされます。


最悪の場合はバーストを引き起こす危険性もある

バーストとは、タイヤが破裂する現象のことです。残り溝が少なくなったままタイヤを使用し続けると、タイヤの骨組み部分であるカーカスやベルトが露出し、バーストを引き起こす危険性が高まります。

バーストは走行中に発生することが多く、事故につながる可能性が高いトラブルです。特にスピードが出る高速道路で発生すると、車はコントロールを失い危険な状態となります。したがって、運行前にタイヤの残り溝を点検することが大切です。


タイヤのチェックで見逃せない「偏摩耗」について

タイヤは、必ずしも均一に摩耗するわけではありません。タイヤ接地面の一部が偏って摩耗することもあり、そのような摩耗の仕方を「偏摩耗(異常摩耗)」と呼びます。タイヤを長持ちさせるためにも、偏摩耗を引き起こす要因を把握しておくことが大切です。
ここでは、主な3つの要因について解説しますので、メンテナンスに役立ててください。

空気圧不足・空気圧過多

タイヤには、適正空気圧が設定されています。適正空気圧は、車両ごとに異なり、運転席のドアを開けた際に見えるシールで確認が可能です。タイヤの空気圧が適正値より下回っていると、タイヤのショルダー部が摩耗する「両肩摩耗」を引き起こします。

反面、空気の入れ過ぎにも注意が必要です。空気圧が高いと、タイヤ接地面の中心部分が早期に摩耗する「センター摩耗」を引き起こします。空気圧を高めに設定したい場合は、適正値のプラス20kPaまでに留めておきましょう。


タイヤの装着位置

タイヤの装着位置によっても、摩耗具合が異なります。前輪と後輪では、タイヤの役割が違うためです。前輪は、車が曲がる時ショルダー部に負荷がかかるので片減りしやすく、ブレーキ時の負荷も大きいため後輪よりも早く摩耗します。

後輪については、前輪とは違いセンター摩耗が起きやすいとされています。このように、タイヤの前輪と後輪で摩耗具合が異なるため、定期的に装着位置を入れ替えるローテーションを行うことがタイヤを長持ちさせる上で有効な手段です。


ホイールアライメントの狂い

車におけるアライメントとは、車体に対してのホイール(タイヤ)の角度や位置関係のことです。アライメントは車種ごとに設定されていますが、走行時の衝撃や足回り部品の交換により狂いが生じます。設定値から外れると、タイヤの接地面にかかる負荷が変化し、偏摩耗を引き起こすのです。

アライメントの狂いは「トーイン摩耗」「トーアウト摩耗」など、さまざまな偏摩耗の発生要因です。根本的に解消するにはアライメント調整が必要で、専用機材を備えているお店や整備工場に依頼する必要があります。

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タイヤの残り溝が確認できない場合の交換タイミング

タイヤ交換の目安となるのは、摩耗だけではありません。使用経過期間や走行距離も一つの目安です。ここでは、タイヤの判断基準について詳しく解説します。摩耗状態の見極めが難しい場合に、参考にしてみてください。

使用開始から3~5年経過時

一般的に、タイヤを使用開始してから3~5年経過すると、交換が必要になるでしょう。タイヤを構成する成分の多くはゴムなので、時間経過とともに柔軟性が失われていくのです。劣化してくるとタイヤの表面にひび割れが発生するため、見た目で判断できます。

ひび割れは徐々に大きく深くなってくるため、経過観察しつつタイヤ交換の準備をしましょう。予算を設定し、次に装着するタイヤを検討してみてください。


3万km走行時

タイヤの交換時期を、走行距離から判断することもできます。3万km走行した時点が一つの目安です。3万km走行すると、摩耗もある程度進んでおり、タイヤの性能は低下しています。見た目の問題がなくまだ交換を迷う場合は、タイヤショップなどに相談してみると良いでしょう。

ここで紹介した交換の判断基準は、あくまでも目安です。使用開始してから3年もしくは3万kmに到達していなくても、損傷や偏摩耗がある場合は早めに交換することになるでしょう。安全のためにも、運行前にタイヤを点検することが大切です。

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タイヤの残り溝が少ない場合はイエローハットへ!

残り溝が4mm以下となった場合や、使用開始後3年または3万km走行した場合は、タイヤ交換の検討を開始しましょう。タイヤの注文は、イエローハットのオンラインショップが便利です。ここでは、イエローハットのタイヤ関連メニューをご紹介します。

24時間いつでも注文可能

タイヤ探しに時間や手間を掛けたくない方もおられるのではないでしょうか。イエローハットのオンラインショップなら、少ない手間で24時間いつでもタイヤの注文が可能です。事前に注文できるため、店舗に赴いた際に在庫切れの心配もありません。

注文後、予約日に指定した店舗に行くだけなので、タイヤ交換をスムーズに完了できます。ご来店後すぐに作業を開始するため、余分な待ち時間も発生しません。


交換後に無料のサポートが受けられる

イエローハットでは、タイヤをご購入いただいた方に無料のアフターサポートを実施しています。サポート内容は、タイヤ交換後の「ホイールナット増し締め点検」と、定期的に実施することでタイヤの長持ちにつながる「タイヤローテーション」です。

上記のサポートは、税込2万円以上のタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットを購入いただいた方が対象で、イエローハット全店で受けられます。


シーズンオフのタイヤ履替え作業予約も簡単

夏タイヤや冬タイヤへの履替え作業についても、イエローハットならWEBから予約可能です。予約なしだと待ち時間が発生することも多いですが、WEB予約していただくと、ご来店後すぐに作業を開始するので待ち時間を短縮できます。

予約日を忘れてしまっても問題ありません。WEBから簡単に確認でき、予約の変更やキャンセルも受け付けています。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

夏タイヤであれば、残り溝が4mmになった時点で交換を検討するのがおすすめです。スリップサインに達するまで使用は可能ですが、性能低下が懸念されるため早めに交換することを検討しましょう。スタッドレスタイヤであれば、プラットホームの露出が判断基準となります。

タイヤ注文の際は、ぜひイエローハットのオンラインショップを利用してみてください。タイヤ選びで活用いただくことも可能です。注文も簡単で、タイヤ交換の手間を省けます。

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