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タイヤ交換ついて解説
以前はチューブタイヤが主流でしたが、乗用車において現在主流となっているのはチューブレスタイヤです。この2つのタイヤの違いや特徴について、知りたい方もおられるのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、チューブの有無による構造の違いと、タイヤの役割や各種性能について解説します。チューブタイヤとチューブレスタイヤの長所・短所も確認してみてください。
目次
タイヤの役割や性能を把握しておくと、タイヤへの理解がより深まります。知識の幅を広げることで、タイヤを選ぶときにも役立つでしょう。ここでは、タイヤの基礎知識を詳しく解説します。
タイヤは車にとって欠かせないパーツの一つです。主な役割としては以下の4つが挙げられます。
タイヤは1トン~3トン(乗用車の場合)近くの重量を支えています。路面からの衝撃をやわらげるのも、タイヤの大切な役割です。タイヤには空気が入っているため、路面からの衝撃をある程度吸収できます。
タイヤの性能は以下の7つが挙げられます。「どの性能を重視するか」を決めておくと、タイヤ選びで迷わなくなるでしょう。
ドライ性能は乾燥路、ウェット性能は湿潤路でのグリップ性能を意味します。乗り心地や静粛性は、運転時の快適性に影響する要素です。走行ノイズが気になる場合は、静粛性の高いタイヤをおすすめします。
耐摩耗性能と低燃費性能は、車の維持費に関わります。この2つの性能が高いと、燃料費とタイヤの交換頻度を抑えられるでしょう。
現在、チューブタイヤはほぼ使用されていません。では、チューブレスタイヤと何が違うのでしょうか。ここでは、チューブタイヤとチューブレスタイヤの特徴を解説します。
チューブタイヤとチューブレスタイヤの最大の違いは、タイヤの内部にチューブが入っているかどうかです。チューブタイヤは、チューブにより空気を内部にとどめていますが、チューブレスタイヤには同様の役割を果たすインナーライナー(ゴムシート)がタイヤ自体に組み込まれています。
チューブレスタイヤは、タイヤ内部に直接空気を封入することができ、気密性が確保されているのです。
現在の車は、チューブを使用しないチューブレスタイヤが主流です。1970年頃はチューブタイヤが7割以上を占めていましたが、徐々にチューブレスタイヤの使用比率が高まっていき、今ではほとんど使われなくなりました。
チューブレスタイヤが普及したのは、走行時にパンクしても安全性が高いことが挙げられます。釘が刺さる程度の損傷であれば、タイヤ内部の空気が急激に抜けない構造です。ただしパンクに気付きにくいため、定期的な空気圧チェックが欠かせません。
優秀なチューブレスタイヤにもデメリットはあります。ここでは、チューブタイヤとチューブレスタイヤの長所と短所を解説します。
チューブタイヤの長所は、チューブを損傷しない限りエア漏れが起きない点や、空気圧が低い状態でも衝撃に強いことです。タイヤを組み込むホイールに高い精度を求めない点も特長と言えます。
一方、チューブが損傷すると空気が一気に抜けてしまうのが短所です。走行中にパンクすると車のコントロールが難しくなるため、特に高速走行には不向きとなります。
チューブレスタイヤは、異物が刺さっても一気に空気が抜けにくいのが特徴です。タイヤ内部の熱もホイールから逃げやすいため、熱によるタイヤトラブルにも強いとされています。安全性の高さが優れているのは大きなメリットです。
ただ、タイヤのビード部の損傷やホイールリムの変形、サビなどが原因でエア漏れするケースがあります。チューブがないため、わずかでも隙間があると空気は漏れ出てしまうのです。
タイヤには多くの種類があり、それぞれに特徴があります。車や用途に合ったタイヤを選ぶためには、種類ごとの特徴を理解することが大切です。ここでは、タイヤの種類を5つ紹介します。
夏タイヤ(サマータイヤ)とも呼ばれるノーマルタイヤは、乾燥路や湿潤路の走行に適したタイヤです。銘柄によっても性能差があり、燃費性能に特化したタイヤやウェット性能に特化したタイヤなどがあります。
また、タイヤのトレッド(接地面)のパターンや素材を工夫することで、各種性能を高めています。トレッドパターンの主な種類と特徴は以下のとおりです。
・縦溝(リブ):操縦の安定性を高めたり横滑りを軽減したりする。転がり抵抗が少なく、排水性を高める役目もある
・横溝(ラグ):駆動力や制動力を発揮する。縦溝で排水した水分を外部に流し出す機能を備える
ノーマルタイヤはもっとも一般的なタイプで、流通量も多いタイヤです。海外ブランドを含めれば、数え切れないほどの種類があります。
スタッドレスタイヤは冬タイヤとも呼ばれ、雪上路面や凍結路面での走行を得意としています。ノーマルタイヤと比べると、トレッド面のブロックが角張っており、サイプと呼ばれる細かな切れ込みが入っているのが特徴的です。
スタッドレスタイヤが雪上や凍結した路面でもグリップ力を得られるのは、ゴムの質にも秘密があります。ノーマルタイヤよりも柔らかい素材を使用しており、低い温度でもしなやかさを保てるようになっているのです。
オールシーズンタイヤは、乾燥路や湿潤路での使用をメインとしつつ、雪上路面にも対応可能な特徴を持っています。高速道路で冬タイヤ規制が出てもそのまま走行可能で、基本的にチェーンの装着は必要ありません。
ただし、スタッドレスタイヤと違って凍結路面は不得意なので、豪雪地域や凍結する可能性が高い地域での使用は避けたほうが良いでしょう。
ランフラットタイヤはタイヤ内の空気が完全に抜けても、一定距離なら走行が可能なタイヤです。一般的な走行可能距離は80kmで、急なパンクトラブルに見舞われてもそのまま自走できます。
なぜ走行できるのかというと、サイドウォール内側に「補強ゴム」が備わっているためです。空気がなくてもタイヤが完全に潰れない構造になっています。
ただ、ランフラットタイヤはパンクしても気付きにくいため、タイヤ空気圧をモニタリングする装置「TPMS(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)」の装着が義務化されています。
オフロードタイヤはその名のとおり、オフロード(砂地などの不整地)の走行を想定したタイヤです。独特なトレッドパターンを採用しており、オフロードでも推進力が得られるようになっています。
オフロードタイヤにはいくつか種類があり、悪路走破性に重点をおいた「マッドテレーンタイヤ」、舗装路での走行も考慮された「オールテレーンタイヤ」、高速道路での快適性に配慮した「ハイウェイテレーンタイヤ」の3タイプです。一部のSUVでは、オールテレーンタイヤが標準装備されているケースもあります。
現在はほとんどチューブレスタイヤとなっているため、あえてチューブタイヤと区別することはありません。タイヤ選びでは、車の使用用途に応じて種類や性能を選択することが基本です。ここでは、タイヤ選びの流れを解説します。
タイヤ選びは、まずタイヤサイズを確認するところから始まります。タイヤサイズが確認できる場所は、タイヤの側面です。たとえば「205/65R15」という表記がありますが、これがタイヤサイズを示しています。
もし同銘柄のタイヤを履きたい場合は、タイヤのメーカー・商品名(ブランド)もメモしておいてください。同じくタイヤ側面の表記から確認できます。
タイヤの価格は銘柄や性能だけでなく、お店によっても異なります。だいたいの予算を決めるには、タイヤサイズを元に相場を調べることが大切です。
次に、どの性能を重視するかを決めます。たとえば、通勤用途で車を使用している場合は、低燃費性能や耐摩耗性能が高いタイヤがおすすめです。走行時のロードノイズが気になるなら、静粛性に特化したタイヤが良いでしょう。
イエローハットでは車種名やタイヤサイズを指定するだけで、おすすめの人気商品を検索できます。
タイヤショップやカー用品店でもタイヤは購入できますが、イエローハットならWEBからの注文も可能です。ここでは、イエローハットが運営するオンラインショップやタイヤ購入後のサポート、履替え作業の予約方法について紹介します。
イエローハットのオンラインショップでは、夏タイヤやスタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤを多数取りそろえています。タイヤ&ホイールセットも提供しており、豊富な種類の中からお好みの商品をお選びいただけます。
注文後はイエローハットの店舗にて取付けも可能です。事前にご予約いただくことで、スムーズにタイヤ交換できます。
タイヤを長持ちさせるためには、定期的にタイヤローテーションをすることが大切です。イエローハットでは、税込2万円以上のタイヤ、またはタイヤ&ホイールを4本セットで購入いただいた方に、タイヤローテーションを1回無料で実施しています。
また、無料のアフターサポートはもう一つあり、ホイールナットの増し締め点検も1回無料で受けられます。2つのアフターサポートが快適なカーライフをサポートします。
イエローハットのWEB予約では、シーズンごとのタイヤ履替え作業も受付しています。店舗は全国700以上の中からお近くの店舗をご指定いただけます。当日は受付完了後に待ち時間なしで作業に入れるため、待ち時間を省きたい方にもおすすめです。
WEB予約からは作業の変更・キャンセルも可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
チューブタイヤとチューブレスタイヤの大きな違いは、パンク時の安全性です。現在の主流となっているチューブレスタイヤは、安全性が高いことが長所と言えます。ただ、パンクしても分かりにくいため、定期的に空気圧の点検を行うことが重要です。
イエローハットではお買得なタイヤを多数ご用意しております。ご注文と履替え作業予約はWEBからでも可能です。無料のアフターサポートも実施していますので、タイヤ交換を検討中の方はぜひご利用ください。
ネットで注文・店舗で取付け