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タイヤの寿命は10年?使用期間ごとの対処法から保管方法まで解説

時間はタイヤへ影響を与えるひとつの要素です。10年経ったタイヤは使用できるのか気になる方もおられるでしょう。実際のところ、タイヤに異常がなければ使用は可能です。ただし、車に装着して通常使用している場合は、その限りではありません。

このコラムでは、一定期間経ったタイヤがどのような状態になるのか解説します。タイヤ交換の判断基準についても把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。

タイヤは10年経っても使える?

10年経過したタイヤは、安全に使えるのでしょうか。日常的に車を使用している場合、10年持たないケースもあります。また、タイヤの製造時期を確認することも重要です。


状態に問題がなければ使用可能

タイヤの状態に問題がなければ、製造から10年経過していたとしても使用できます。問題がない状態とは、性能を十分に発揮でき、走行に支障をきたさない状態のことです。

ただし、大部分がゴムで構成されているタイヤは劣化するのが当然で、よほど保管状態が良くない限り性能をキープできません。


通常使用において10年使えるケースは少ない

タイヤは5,000kmの走行で1mm程度摩耗するとされています。車の年間走行距離を1万kmと仮定すると、1年で2mm摩耗する計算です。

一般的に新品タイヤの溝の深さは8mmなので、3年経過時の残り溝は2mmとなります。タイヤの使用限度値は1.6mmなので、4年目には交換が必要になるのです。

このように日常的に車を使用するケースでは、3~5年でタイヤを交換するのがほとんどで、10年持つケースは極めてまれといえます。


タイヤの製造時期を調べる方法

タイヤが製造から何年経っているかは、タイヤのサイドウォールを見ることで確認できます。サイドウォールに「2412」などの4桁の数字が刻印されており、この数値から製造時期の判断が可能です。

最初の2桁は、その年の「何周目」に製造されたかを示しており、最後の2桁は西暦の「年」を表しています。たとえば、上記の「2412」の場合、2012年の24周目(6月)に製造されたタイヤということです。ただし、製造番号は片側にしか刻印されていないため、タイヤが車に装着された状態だと確認できないケースがあります。

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タイヤの使用期間(3年・5年・10年)ごとの対処法

タイヤの消耗や劣化具合は、運転のクセや使用環境などによって変わるものです。ここでは、タイヤの使用開始から経過年数によって、どのような行動を取れば良いのか解説します。

使用開始から3年

使用開始から3年経過したタイヤには、劣化の兆候が現れ始めます。たとえば、タイヤの表面に小さなひび割れが発生する時期です。駐車場が屋根付きの場合は紫外線の影響を受けにくいため、見た目に変化が見られないケースもあります。

ただしタイヤは徐々に硬化していくため、新品時に比べると柔軟性が失われている場合があります。ロードノイズが大きくなってきた、制動距離が長くなってきたと感じたら、一度お店で点検してもらいましょう。


使用開始から5年

使用開始から5年経つと、ほとんどのケースでひび割れが発生します。ひび割れは徐々に大きく深くなってくるため、経過を確認し続けることが大切です。

また、5年経過したタイヤは、性能低下や摩耗の影響でスリップしやすい状態になっていることも考えられます。安全面を考慮して早めの交換を検討しましょう。


使用開始から10年

使用開始から10年経ったタイヤは、仮に外観に目立った異常が見られなくても性能面に不安が残ります。万が一、タイヤのトラブルで事故を起こしたら、タイヤ代より高い修理費がかかるかもしれません。

タイヤは唯一路面と接する重要なパーツです。無理に使用せずに、交換することをおすすめします。タイヤのプロに相談しても、10年経過していれば交換を勧められることがほとんどでしょう。


タイヤを10年使うのは危険?交換の判断基準

タイヤの一般的な寿命は3~5年ですが、3年を待たずに交換するケースもあります。タイヤの交換基準は、時間経過だけではないのです。ここでは、タイヤ交換の判断基準をいくつか紹介します。

摩耗で溝が減っている

タイヤは走行距離に応じて溝が減っていきます。使用開始から3万km程度走ると、残り溝が4mmを切っているケースがほとんどです。新品タイヤの溝は8mm程度ですが、残り溝が4mmを切ると徐々に制動距離も伸びていくため、この段階で交換を検討することをおすすめします。

走行距離はタイヤ交換の目安になるため、タイヤ交換時には使用開始した時点の走行距離をメモしておくと良いでしょう。なお、タイヤの溝の深さが1.6mm以上ないと車検に通りません。溝は全体的にチェックされ、一箇所でも基準を満たしていないと不合格となってしまいます。


損傷やひび割れがある

タイヤ交換するかどうかの基準のひとつに、亀裂などの損傷やひび割れの発生があります。タイヤにトラブルが見られた際には交換を検討しましょう。具体的には、以下のようなケースで交換が必要です。

・亀裂
縁石などにタイヤ側面を擦ると亀裂が入る場合があります。亀裂が内部の部材(コード層)に達していると、走行中にバースト(破裂)する可能性があります。

・ピンチカット
ピンチカット(コブのような膨らみ)は、タイヤ側面に現れる損傷の一種です。タイヤ内部のコード層の損傷により発生します。

・セパレーション
タイヤの部位が剥離する現象のことです。空気圧不足などが原因で発生します。

・ひび割れ
タイヤの劣化により生じます。割れが深くなると空気が漏れたりバーストの原因になったりします。

・パンク
タイヤに釘などの異物が刺さることで発生します。トレッド(接地面)であれば修理できますが、側面からの空気漏れには基本的に修理できません。


硬くて柔軟性がない

タイヤのゴムには柔軟性を確保するために、油性の成分を配合しています。しかし、紫外線やオゾンの影響で酸化したり、油分が抜けたりするとタイヤは硬くなります。

硬化が進むとハンドリングや乗り心地などが悪化し、十分なグリップ力が得られません。最悪のケースでは、走行中に段差などを乗り越えた衝撃でバーストしてしまいます。

ちなみに、タイヤの硬さは「硬度計」という専用ツールを使用して測定できます。硬化が気になる場合は、硬度計を扱っているお店で点検を受けてみましょう。

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タイヤの寿命を延ばすコツ

タイヤはしっかりメンテナンスすることで、性能を維持したり、寿命を延ばせたりします。反対にメンテナンスを怠ると、寿命は短くなってしまうでしょう。ここでは、タイヤの基本的なメンテナンスと、タイヤに優しい運転の仕方について解説します。

空気圧調整を欠かさない

空気圧調整ができているかどうかで、タイヤの寿命は大きく変わります。たとえば、空気圧が不足しているとタイヤのサイド部が極端に摩耗する「両肩減り」、反対に空気圧が高すぎるとタイヤの中央部だけが摩耗する「センター摩耗」を引き起こします。

タイヤの寿命を伸ばすためには、その車に設定されている指定空気圧を守りつつ、タイヤの摩耗を均等にすることが重要です。


タイヤローテーションを行う

タイヤローテーションを行う主な目的は、4本のタイヤの摩耗ペースを均一にするためです。前輪駆動の場合はフロントタイヤの摩耗ペースが早く、後輪駆動だとリアタイヤが早く摩耗します。

定期的に前後のタイヤを入れ替えることで、すべてのタイヤをバランス良く摩耗させることができるのです。摩耗状況やタイヤの種類によっては、前後左右をクロスさせてローテーションするケースもあります。


タイヤに優しい運転を心掛ける

タイヤに優しい運転とは、「急」が付かない運転のことを言います。タイヤを長持ちさせるためには、急発進や急加速、急旋回をなるべく避けることが大切です。

急ブレーキについても、車間距離を十分に取ることである程度は避けられます。余裕を持った運転を心掛けることは、タイヤの長寿命にもつながるのです。


シーズンオフ時のタイヤ保管方法

タイヤを長期間保管する場合は、保管中の劣化に注意が必要です。保管方法はタイヤのみ、またはホイール付きかどうかで異なります。タイヤの保管に必要な知識があれば、シーズン明けに安心してタイヤ交換ができるでしょう。

ホイールの有無で保管方法は違う

ホイール付きの場合は、空気圧を半分程度に減らして平積み(寝かせて)保管します。空気圧が適正値のままだとタイヤが休まらず、反対に空気圧が少なすぎると、重みでタイヤやホイールが変形するケースがあるためです。

タイヤのみの場合は、縦に並べて保管します。平積みだと下のタイヤに負担がかかり、変形する原因になり兼ねません。


適切な保管場所を確保する

タイヤにとって適切な保管場所とは、「風雨や日光にさらされず風通しが良い場所」です。正しい方法かつ適切な環境であれば、タイヤの性能をほぼ落とさず最大3年間保管できます。

一方で保管に不適切な環境は「高温多湿」です。たとえば、ストーブなどの熱源の近くや、湿気がたまる場所をタイヤは嫌います。また、腐食性の高いオゾンが多い環境も避けなければなりません。

オゾンはエアコン室外機など、モーターが搭載された機器から発生するとされています。タイヤの近くに電気製品がないかもチェックしておきましょう。


タイヤ保管をお店に依頼する

タイヤの保管には多くの手間がかかり、スペースも確保しなければなりません。自宅でのタイヤ保管に悩んでいる場合は「タイヤ保管」がおすすめです。

保管期間分の料金はかかりますが、盗難や劣化の心配がなくなりタイヤを運ぶ手間も減らせます。


タイヤの購入・保管・履替えもイエローハットにおまかせ

タイヤの管理に手間をかけたくない、という方も多いでしょう。イエローハットではインターネットからタイヤの注文・作業予約・取付けを受け付けています。これらメニューの特徴を簡単に紹介します。

WEBからもタイヤの注文ができる

店舗に行く時間がない方は、イエローハットのオンラインショップで商品を検索してみてください。車種とタイヤサイズを入力すれば、車に合ったおすすめのタイヤが表示されます。

お好みのタイヤが見つかったら、取付け希望日と店舗をご指定ください。注文完了後は予約日にご来店いただければ、すぐにタイヤの取付け作業を開始します。


タイヤ保管もおまかせ

タイヤの保管や持ち運びが手間だと感じていませんか。イエローハットならタイヤ保管もおまかせできます。タイヤへの負担が少ない環境で保管するため、劣化を気にする必要もありません。

タイヤ保管スペースを確保することもなくなり、作業当日の手間も大幅に削減できます。タイヤ交換の際には、ぜひお近くの店舗にてお問い合わせください。


シーズンオフのタイヤ履替え作業予約もWEBで完結

イエローハットではエンジンオイル交換やボディコーティングだけでなく、タイヤ履替え作業もWEB予約が可能です。予約日に待ち時間が発生せず、受付後すぐに作業を開始します。特に込み合う時期の前に予約する事がおすすめです。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤが10年持つ可能性は低いといえます。劣化や摩耗などにより、3~5年程度で限界がくるためです。
できるだけ長持ちさせたい場合は、空気圧調整を忘れずに行い、定期的にタイヤローテーションを実施しましょう。

タイヤが交換時期に来た場合は、イエローハットのオンラインショップをご活用ください。リーズナブルなタイヤや、性能が高いタイヤを多数ラインナップしています。注文から取付けまでがスムーズなので、店舗へ行く時間がない方にもおすすめです。

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