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スタッドレスタイヤの見分け方とは?夏用タイヤとの性能や寿命の違いも分かる

スタッドレスタイヤにはどのような特徴があるのか、夏用タイヤとの違いや見分け方を知りたい方も多いのではないでしょうか。スタッドレスタイヤの見た目には大きな特徴があり、簡単に判別可能です。また、夏用タイヤにはない特性を持っています。

このコラムでは、スタッドレスタイヤと夏用タイヤの見分け方や、それぞれの優れている点を解説します。また、寿命の見分け方も分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

スタッドレスタイヤと夏用タイヤの見分け方

スタッドレスタイヤと夏用タイヤを外観から判別できるのか、気になる方もおられるでしょう。スタッドレスタイヤは、タイヤ側面の表記や接地面に特徴があるため、簡単に判断が可能です。ここでは、2つの観点から見分け方のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

タイヤ側面で簡単に判別可能

タイヤの側面にはメーカー名や商品名、タイヤサイズなどさまざまな情報が表記されています。スタッドレスタイヤかどうかは、側面にある「STUDLESS」の文字から簡単に判別可能です。次に解説する接地面の特徴が分かりづらい場合は、側面を確認すると見分けられるでしょう。

またタイヤの側面には、タイヤの摩耗限度値を表す「スリップサイン」や、スタッドレスタイヤにのみ設けられている「プラットホーム」の場所がどこにあるかを示す矢印もあります。タイヤのコンディションを見極めるためにも把握しておくことが大切です。


タイヤ接地面の特徴から見分けられる

タイヤが地面に接する面は、走行中に雨水を排水するための溝が掘られており、さまざまな形状のブロックで構成されています。スタッドレスタイヤは夏用タイヤよりも溝が深く、雪や氷の上を効率的に引っかくことができるよう角張ったブロック形状になっているのが特徴です。

また、ひとつひとつのブロックの表面にサイプと呼ばれる小さな切れ込みが入っています。これらの特徴を把握しつつ夏用タイヤと見比べると、違いが明確です。

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スタッドレスタイヤが優れている点とは?

スタッドレスタイヤは、夏用タイヤとはまったく異なる性質を持っています。滑りやすい路面でも摩擦力が得られるようタイヤメーカーはさまざまな技術を開発し、スタッドレスタイヤを進化させてきました。ここでは、冬の路面を走行可能にするスタッドレスタイヤの基本的な特性について解説します。

低温下での柔軟性

スタッドレスタイヤが夏用タイヤと違う点のひとつに、素材の柔軟性があります。タイヤ接地面に使われている複合ゴムの素材配合を工夫することでスタッドレスタイヤは低温でも柔軟性を保つことが可能です。

柔軟性が高いほど路面の凹凸に密着しやすいため、スタッドレスタイヤは温度が低い環境かつ滑りやすい路面で夏用タイヤよりも高いグリップ力が発揮できます。


雪上路面での性能

雪が降り積もった路面でグリップ力を得るためには、雪をつかむ性能が重要です。タイヤ接地面の凹凸が小さいと雪をつかむことができず滑ってしまいますが、スタッドレスタイヤは太くて深い溝が掘られており、雪を踏んだ時に「雪の柱」ができるよう設計されています。作り出した雪の柱をつかんでかき出すことでグリップ力(雪柱せん断力)を生み出しているのです。


氷上路面での性能

冬の路面でもっとも気をつけなければならないのは凍結路面です。アイスバーンと呼ばれ、摩擦係数が小さいことからスタッドレスタイヤであっても舗装路面より制動距離が伸びてしまいます。アイスバーン上が滑りやすいのは、氷の表面に溶け出した水分があるためです。

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スタッドレスタイヤよりも夏用タイヤのほうが優れている点とは?

スタッドレスタイヤは夏の使用に向いていないことをご存じの方もおられるでしょう。しかし、スタッドレスタイヤよりも夏用タイヤのほうが優れている点について、詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。ここでは、夏用タイヤがなぜ冬以外の季節で有効なのか、スタッドレスタイヤと比較しつつ解説します。

乾燥路面でのグリップ性能

夏用タイヤといっても銘柄が豊富にあり、それぞれ特徴を持っています。しかし、スタッドレスタイヤと比較した場合、やはり夏用タイヤの方が乾燥路面でのグリップ性能が優れていると言えます。スタッドレスタイヤは乾燥路面での制動距離が伸びがちで、夏の使用には不向きです。

50%摩耗した状態の場合、時速100kmからの制動距離が夏用タイヤは平均44.1mだったのに対し、スタッドレスタイヤは平均51.1mと7m長かったことがJAFのテストにより示されました。


湿潤路面での排水性能

雨の日の湿潤路面での走行では、雨水を排水しつつ路面を的確に捉えることが安全性の面で重要です。スタッドレスタイヤは水膜を吸収する機能を有していますが、水の量が多くなると排水が上手くいかずグリップ力が得られにくいという特性があります。そのため、湿潤路面においても夏用タイヤより制動距離が伸びる傾向があるのです。

夏用タイヤはスタッドレスタイヤよりもゴムの質が硬めで、路面上の水分をしっかり弾けることから、雨の日でもハイドロプレーニング現象が起こりにくい構造となっています。


快適性能と燃費性能

夏用タイヤはスタッドレスタイヤよりも、快適性能が優れていると言えます。スタッドレスタイヤは路面への密着度が高くロードノイズが大きめで、接地面のゴム質が柔らかいこともあり走行安定性が劣ります。反面、夏用タイヤは剛性が高く、旋回時にタイヤがよれないためしっかりとした安定感を感じるでしょう。

また燃費性能については、スタッドレスタイヤよりも夏用タイヤの方が転がり抵抗は低めで、省燃費性が優れています。ただし、スタッドレスタイヤも複合ゴムの配合を見直すなどして燃費性能を改善してきており、夏用タイヤとの性能差が小さくなっていると言えるでしょう。


積雪にも対応したオールシーズンタイヤとは?

オールシーズンタイヤとは、乾燥路面や湿潤路面での走行をメインとしつつ、雪道にも対応したタイヤのことです。特殊なトレッドバターンやコンパウンドを採用することで冬季以外は夏用タイヤ同様に使用でき、スタッドレスタイヤには及びませんが冬の積雪時も走行できます。

オールシーズンタイヤの弱点は、スタッドレスタイヤと異なり凍結路面に対応していない点です。ただし、凍結の恐れが少ない地域で車を使用する場合、履替えを必要としないため利便性が高いタイヤとなっています。

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スタッドレスタイヤと夏用タイヤにおける寿命の見分け方

スタッドレスタイヤと夏用タイヤにおいて、摩耗による寿命の見分け方は異なります。ただし、劣化して交換する場合の判断基準についてはほとんど同じです。ここでは、スタッドレスタイヤと夏用タイヤの摩耗限度値の見分け方と、ゴムの硬化による交換時期について解説します。

夏用タイヤ:残り溝1.6㎜を示す「スリップサイン」

一般用に販売されているタイヤには排水のための溝が切られており、摩耗限度値に達しているか簡単に判別できるようスリップサインが設けられています。スリップサインの場所はタイヤ側面に矢印で表記されており、示された部分の溝底面に1.6mmの高さの突起で確認できるでしょう。

タイヤのブロックの高さがスリップサインに到達すると、排水性能が極端に低下した状態と言え、湿潤路面でスリップしやすくなります。また、スリップサインが一部でも露出したタイヤは車検で不合格になるため交換が必須です。


スタッドレスタイヤ:50%摩耗を示す「プラットホーム」

スタッドレスタイヤにはスリップサインとは違う高さの突起が溝底部に設けられています。プラットホームと呼ばれ、雪道や凍結路での性能低下を知らせるサインです。そのため、スタッドレスタイヤとしての寿命の判断に使用されます。

プラットホームはスリップサインより高さがあり、残り溝が新品時の50%に達したことを示します。プラットホームが露出しても車検には合格しますが、スタッドレスタイヤとしては使用できない状態なので早めに交換しましょう。


ゴムの硬化で交換する点は共通

夏用タイヤやスタッドレスタイヤに関わらず、すべてのタイヤはゴムの劣化により交換時期が訪れます。ゴムは紫外線やオゾン、熱などの影響で徐々に変質していき、しだいに硬化していくため、一般的には使用開始から3年~5年ほどたつと交換時期です。

硬化したスタッドレスタイヤを使用すると、路面への密着度が低くなっていることからスリップを誘発しやすい状態と言えます。タイヤを扱うお店によってはゴムの硬さを測る硬度計を備えている場合があるので、使用開始から3年を超えているスタッドレスタイヤをお持ちなら測定してもらうことを推奨します。

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スタッドレスタイヤの見分け方以外に押さえておきたいポイント

スタッドレスタイヤと夏用タイヤの見分け方や、寿命の判断基準を押さえておくことも大切ですが、他にも意識したいポイントがあります。タイヤの使用中はコンディションを良好に維持するためのメンテナンスが重要です。また、スタッドレスタイヤの場合は夏に使用しないことが注意点として挙げられるでしょう。ここでは、この2つの項目について解説します。

メンテナンスを怠らない

スタッドレスタイヤのメンテナンスで重要なのはタイヤの空気圧です。空気圧に過不足があると偏摩耗や損傷につながり寿命を縮めてしまいます。また、タイヤ本来の性能が発揮できないため安全面にも悪影響を及ぼします。

氷雪路面は乾燥路面よりも断然滑りやすく、走行時は周囲の環境に注意を払わなければなりません。少しでも運転のストレスを減らすために空気圧管理を行い、スタッドレスタイヤを良好な状態に維持することが大切です。

また、シーズンごとにローテーションすることも大切なメンテナンスです。空気圧管理をしていてもタイヤは前後で摩耗度合いが異なります。定期的に入れ替えることで、タイヤをまんべんなく使用できるでしょう。


冬季以外に使用しない

タイヤに使用されているゴムは、温度が低いと硬化し、高くなると軟化します。スタッドレスタイヤは気温の低い冬でも柔軟性を失わないよう柔らかいゴムが採用されており、路面温度の高い夏に使用すると摩耗しやすい点がデメリットです。スタッドレスタイヤを長持ちさせるためにも、降雪や路面凍結の恐れがなくなったら早めに夏用タイヤへ履替える事をおすすめします。

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スタッドレスタイヤをお探しならイエローハットのオンラインショップで!

スタッドレスタイヤの交換時期が見分けられた場合は、ぜひイエローハットのオンラインショップからご注文ください。商品ラインアップが豊富で、タイヤ交換にかかる手間が少ない点がオンラインショップを利用するメリットです。ここでは、イエローハット独自のオンラインショップの特長と、履替え作業のWEB予約について解説します。

豊富な商品ラインアップから選べる

イエローハットではオンラインショップを展開しており、さまざまな銘柄のタイヤをお選びいただけます。夏用タイヤやオールシーズンタイヤはもちろんのこと、スタッドレスタイヤも選択可能で、イエローハットグループ専売のスタッドレスタイヤも取り扱っています。

また、夏用タイヤとスタッドレスタイヤ共にホイールセットもご購入いただくことができ、デザインも豊富です。簡単に車に合った商品を検索できるので、一度オンラインショップをチェックしてみてください。


スタッドレスタイヤ購入から交換までがスムーズ

オンラインショップからのタイヤ注文は、24時間利用できるので便利です。注文画面は直感的に操作できるため、商品を簡単に検索できます。車種とタイヤサイズの情報を事前にメモしておき、検索してみてください。

注文方法は、装着したい車のメーカー名と車種を選択し、タイヤサイズをクリックもしくはタップします。購入したい商品が決まった後は、取付け店舗と希望日時を順に選択し注文を進めていきましょう。注文後は、予約日に店舗に来店いただき、待ち時間なしで取付けをさせていただきます。


イエローハットは履替え作業もWEB予約可能

スタッドレスタイヤや夏用タイヤへの履替えにあまり時間をかけられない方もおられるでしょう。イエローハットでは、タイヤの履替え作業予約をWEBから受け付けしています。WEB予約するメリットは、作業開始までの待ち時間が発生しない点です。予約日に受付を済ませるだけでスムーズに履替えが完了します。

また、予約日の変更やキャンセルが必要になった場合も、簡単にWEBページから申請できます。予約日時の確認も簡単ですので、お気軽にご活用ください。

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まとめ

スタッドレスタイヤかどうかの見分け方は、タイヤ側面にある「STUDLESS」の表記もしくは接地面のブロック形状を確認することで可能です。摩耗におけるスタッドレスタイヤと夏用タイヤの寿命の見分け方は、それぞれ「プラットホーム」と「スリップサイン」で異なるため注意しましょう。

スタッドレスタイヤが寿命を迎えた場合や、まだお持ちでない場合はイエローハットのオンラインショップを利用してみてください。車に適合する商品が見つかり、スムーズに交換を終わらせられるでしょう。性能とコストパフォーマンスのバランスに優れたイエローハット専売タイヤも注文可能ですので、一度イエローハットオンラインショップをご覧下ください。

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