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パンクしたタイヤは1本だけ交換しても良い?修理できるケースも解説

車を使用していると、タイヤがパンクしてしまうこともあるでしょう。その際に、パンクしたタイヤ1本だけを交換したら良いのか、それとも全数交換した方が良いのか判断に迷っている方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、タイヤがパンクした場合に1本だけ交換するケースと、2本、もしくは4本交換するケースについて解説します。パンク修理についても把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。

パンクしたタイヤを1本だけ交換しても大丈夫?

ここでは、タイヤがパンクした場合に交換の対象となる本数について解説します。パンクは、いつどこで発生するのか予測できません。パンクに気付くのが遅れる場合もあるでしょう。その際に、何本交換すれば良いのか把握しておくと、不安が軽減されます。

基本的に全数交換を推奨

自動車メーカーでは、タイヤがパンクした場合は基本的に全数交換することを推奨しています。パンクしたタイヤのみ交換すると他のタイヤとのグリップ差や回転差が生まれてしまい、弊害が生じてしまうことが理由です。

新しいタイヤと古いタイヤでは、グリップ力や外径にも差があるため、バランスが崩れ直進安定性が損なわれます。また、回転差を利用して制御を行うコントロール装置が正常に作動しなくなったり、ディファレンシャルギアやクラッチの故障につながったりといったトラブルの原因にもなるため注意が必要です。


他のタイヤが新品に近い場合は1本だけでも問題ない

タイヤは走行による摩耗や経年劣化により、グリップ力が落ちたり外径が小さくなったりします。すなわち、パンクしたタイヤ以外が新品に近い状態の場合、1本だけ新しくしても性能差がほとんどないため問題はないと言えます。

ただし、同じ銘柄のタイヤを装着することが重要です。タイヤ交換の依頼先に在庫がない場合も考えられるため、事前に確認することをおすすめします。

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パンク時における駆動方式ごとのタイヤ交換のポイント

パンクした際に、全数交換するとまとまった費用が必要になります。タイヤ本体代金だけでなく工賃も加算されるため、数万円の出費となるでしょう。しかし、駆動方式によっては、全数交換まで必要がない場合もあります。ここでは、駆動方式(FF車・FR車・4WD車)ごとに、パンク時に交換を実施したい最低限の本数について解説します。

前輪駆動車(FF車)の場合

前輪駆動車の場合、パンクしたタイヤと同軸のタイヤを新品へ交換し、前側に装着するのもひとつの方法です。例えば、後輪右側がパンクした際、後輪左側のタイヤも同時に新品にして前輪に取付けします。その際、元々前輪に履いていたタイヤを後輪に履かせる流れです。

前輪駆動車は、前タイヤが加速・減速・旋回で大きな役割を担うため、後輪がパンクした場合でも前輪に状態の良いタイヤを装着することが重要です。ただし、後輪が摩耗や劣化した状態だと、走行安定性が低くなるため注意しましょう。


後輪駆動車(FR車)の場合

後輪駆動車の場合は、前輪駆動車と同じような交換方法はできません。前輪が旋回時やブレーキ時に負担が大きく、加速時は後輪の役割が重要なためです。仮に、パンク時2本のみの交換に抑えたい場合、エンジンパワーが大きい車種は後輪に新品タイヤを持ってくると良いでしょう。ただし、前後でタイヤサイズが異なる車の前輪がパンクした場合、この方法は取れません。


4輪駆動車(4WD車)の場合

4輪駆動車は、パンクでタイヤ交換となった際、2本だけ交換することは推奨できません。基本的に4本同時交換することを推奨します。摩耗によりタイヤの外径に大きな差が生じると、4輪駆動車の構造によっては前後のタイヤの回転差を吸収するディファレンシャルギアに負担がかかり、故障を招く恐れがあるためです。

しかし、4輪駆動システムでも前後輪をつなぐセンターデフがない車種もあるため、どうしても2本だけ交換したい場合はディーラーに相談してみましょう。

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交換ではなくパンクしたタイヤ1本だけを修理できる?

パンクした場合でも、修理して継続使用できることをご存じでしょうか。パンク時の損傷箇所や程度によっては、修理して様子を見ることも可能です。しかし、ここで解説する「パンク修理」は応急処置キットのパンク修理液を使用した修理のことではありません。主にタイヤ販売店などで実施されるパンク修理方法の場合に、修理の可否について解説します。

修理可能なケース

パンクした際に修理可能なケースは、タイヤに刺さった釘などの異物が接地面にあり、直径6mm以下の傷が2つまで、周上間隔が40cm以上の場合です。

タイヤの接地面は分厚く、内部構造もコード層がいくつか重なっているため比較的頑丈と言えます。そのため、タイヤの内側からパッチを貼ったり、外側から補修材を差し込んだりして修理可能です。

応急処置用に車載されているパンク修理キットは、液体をタイヤ内部に注入して補修します。この処置はお店に持ち込むまでの緊急対応であり、修理液を使用したタイヤは基本的に交換となるので押さえておきましょう。


修理不可となるケース

タイヤがパンクした際に修理不可となるケースは、タイヤの接地面以外を損傷した場合です。例えばタイヤ側面やショルダー部は厚みが薄く強度が低いため、損傷すると安全性に関わります。また、接地面であっても穴の直径が7mm以上ある場合や、すでに2箇所以上パンク修理した跡がある場合も修理不可です。

他にも、タイヤの摩耗がスリップサインに達していたり、劣化によりひび割れが大きくなっていたりした場合もパンク修理できません。修理の依頼先に判断してもらうと良いでしょう。

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タイヤのパンクに気づいた時の対処法と注意点

タイヤのパンクに気づいた時、どう対処したら良いのか迷われる方もおられるでしょう。出先では根本的な対策を打てないので、基本的にタイヤを扱うお店へ持ち込むことになります。ここでは、パンク時にお店まで車を持ち込む場合の選択肢や、パンクしたまま走行を続けるとどうなるのかを解説します。

応急処置もしくはロードサービスを利用する

パンクに気付いた場合、車載の応急処置キットを使用するか、ロードサービスを利用してレッカー移動してもらうのが一般的な対処法です。

各社ロードサービス会員の方や任意保険にロードサービスが付いている場合は、レッカー移動してもらった方が良いでしょう。持ち込み先までの距離によりますが、無料で利用できる可能性が高いためです。

もし携帯電話などで連絡ができない場合は、応急処置を検討しましょう。スペアタイヤが車載されているのであれば交換し、パンク修理キットなら取扱説明書をよく読んで使用してみてください。ただし、二次災害を防ぐためにも安全な場所で作業することが最も大切です。


走行を継続するのはNG

チューブレスタイヤは、釘が刺さった程度だとすぐに空気は抜けにくく、パンクに気付かない場合がほとんどです。タイヤが潰れて気付くことが多いのですが、その際は走行を中止するようにしましょう。

タイヤが潰れた状態で走行すると、内部の骨格にあたるコード層が損傷し、パンク修理ができなくなるためです。タイヤ交換が必須となるので注意しましょう。

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パンク修理費用の目安

パンク修理の費用は、修理の依頼先、外面修理、もしくは内面修理かで違ってきます。パンク修理を依頼できるお店は、ガソリンスタンドやディーラー、整備工場、カー用品店などです。

ガソリンスタンドやカー用品店などは比較的工賃が安価で、多くのお店が対応しているのは外面修理です。パンク修理費用の目安は外面修理の場合で約2,000円、内面修理の場合はおおよそ3,000円~5,000円で、内面修理はホイールからタイヤを外す必要があるため高めの料金設定となっています。


タイヤの交換・修理後に意識しておきたいポイント

パンクしてタイヤ交換を実施した場合、慣らし走行を行うことが推奨されています。また、パンク修理した場合は、修理箇所の状態を経過観察することが重要です。ここでは、パンク後タイヤを修理・交換した際に押さえておきたいポイントと、長持ちさせるコツを解説します。

新品タイヤは慣らし走行を行う

新品タイヤへ交換した後は、安全面やタイヤのコンディションを維持するために、慣らし走行を実施しましょう。交換後いきなり荒い運転操作を行ったり、高速走行したりすると、タイヤの発熱によって損傷しやすくなるためです。

慣らし走行は、夏用タイヤの場合、80km/h以下のスピードで100km以上走行することが目安です。スタッドレスタイヤの場合は、60km/h以下のスピードで200km以上の走行を心掛けると良いでしょう。


パンク修理後はこまめに空気圧チェックを行う

タイヤ交換ではなくパンク修理で済んだ場合、修理箇所を経過観察し、空気圧をこまめにチェックするようにしましょう。パンク修理したとしてもタイヤの強度は下がっているため、走行時の負荷により再度空気が漏れてしまうことも考えられるためです。

タイヤのエアチェックは、潰れ具合を見るよりもエアゲージを使用したほうが正確です。空気圧を測定するためだけのエアゲージであれば、数千円で販売されているため購入を検討してみてください。


タイヤ本来の寿命まで使い切れるようにする

タイヤ本来の寿命まで余すことなく使い切るためには、日常点検を実施し、定期的にタイヤローテーションを行うことを推奨します。日常点検でパンクに早く気付くことができれば、交換が必要になるほど損傷してしまうケースを避けられ、パンク修理で済む可能性が高まります。

また、日常点検で前後のタイヤに摩耗状態の差があった場合、タイヤローテーションを行うと摩耗具合が均等になるでしょう。異常摩耗による早期交換を避けられます。

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イエローハットにはタイヤパンク補償がある

パンクトラブルは、走行中に釘などが刺さって発生するケースが多くあり、いつどこで起こるか予測できません。防げるものではありませんが、イエローハットではタイヤパンク補償を取り扱っているため、パンクやバーストに備えることが可能です。ここでは、タイヤパンク補償とタイヤ交換時に利用できるオンラインショップや、履替え作業WEB予約についてご紹介します。

タイヤパンク補償への加入がおすすめ

イエローハットでタイヤを4本以上ご購入いただくと、タイヤパンク補償にご加入いただけます。有料ではありますが、タイヤ4本の購入金額+交換工賃または税込10万円の安いほうを上限に、1本だけパンクやバーストした場合もタイヤを新品へ交換可能です。また、タイヤだけでなく交換工賃も補償内容に含まれる点が好評です。

全国のイエローハット680店舗で補償が受けられるので、遠出や出張の際も安心です。詳しくは、お近くの店舗にてお問い合わせください。


オンラインショップでタイヤを購入すると交換がスムーズ

タイヤは消耗するため数年おきに交換時期が訪れます。その際はイエローハットのオンラインショップからタイヤ注文ができます。24時間タイヤを検索することができ、注文方法も簡単なので交換までがスムーズです。

タイヤの種類も多く、ホイールも取り扱っており、車に合った商品がすぐに見つかるでしょう。オンラインショップで注文した後は、予約日に指定した店舗へお越しください。速やかに交換作業を実施させていただきます。


シーズンオフのタイヤ履替え作業をWEB予約可能

夏タイヤや冬タイヤがシーズンオフとなった場合の履替え作業を店頭で依頼いただいた場合、作業開始までにお時間をいただいてしまう可能性がありますが、イエローハットではタイヤ履替え作業予約を専用のWEBページで受け付けしています。事前にWEB予約していただければ、予約日に待ち時間が発生せず、受付した後すぐに履替え作業を開始するためスピーディーに完了します。ぜひご利用ください。

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まとめ

タイヤがパンクして修理できず交換となった場合、1本だけだと走行安定性に関わってしまうケースがあります。基本的に全数交換を推奨しますが、駆動方式やタイヤの状態によっては1本だけ、もしくは2本だけの交換でも良い場合がりあます。

イエローハットではタイヤパンク補償を用意しておりますので、パンクに備えることが可能です。ドライブを安心して楽しむためにも、タイヤ購入時はぜひイエローハットの店舗にて加入を検討してみてください。また、タイヤ交換を予定されている場合は、オンラインショップを是非チェックしてください。

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