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夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)で雪道を走るリスクとは?性能を発揮できない理由も解説

夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)は、舗装路を快適に走行する目的で設計されたタイヤです。乾燥路面や濡れた路面を走る場合は性能を発揮できますが、冬の路面(雪氷)には対応していません。このような特徴を持つ夏用タイヤで雪道を走る場合、どのようなリスクがあるのか気になる方もおられるでしょう。

そこでこのコラムでは、夏用タイヤで雪道を走行した場合の危険性と、性能を発揮できない理由について解説します。冬用タイヤに履替えする際のポイントについても把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。

夏用タイヤで雪道を走行するリスクとは?

夏用タイヤは、雪道において制動時や旋回時に性能を発揮できません。また、無理に走行すると法令違反となってしまうケースがあり、その理由についても把握できます。
この項目では、夏用タイヤで雪道を走行した際のリスクを4つの観点から解説します。夏用タイヤしか所持していない方は、よくチェックしましょう。


制動時のリスク

車の基本的な動きは、走る・曲がる・止まるに集約されます。どのような場面でも、路面をしっかりと捉えることが大切です。雪道では、タイヤと路面の間に雪があることから、夏用タイヤでは制動距離が伸びてしまいます。

JAFが行った実験では、夏用タイヤで時速40kmからブレーキをかけた際の制動距離が圧雪路で29.9m、氷盤路で105.4mでした。冬用のスタッドレスタイヤの場合は圧雪路で17.3m、氷盤路で78.5mと差が大きくついています。夏用タイヤで雪道を走行することはリスクが高いと言えるでしょう。


旋回時のリスク

ステアリングの操作はタイヤへ伝えられるため、思い通りに車の挙動を制御するためには路面を捉えることが大切です。夏用タイヤで雪道を旋回した場合、十分なグリップ力を得られずカーブに突入することとなり、カーブを曲がりきれないリスクが高いでしょう。

JAFが行った雪道での旋回テストでも、夏用タイヤはスタッドレスタイヤよりカーブで大きく外側に膨らむことが示されています。


4WD車でも要注意

4WD車は雪道に強いイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、雪道において全ての状況下で性能が発揮できる訳ではないため注意が必要です。四輪で駆動力を路面に伝えられるため加速力や登坂力には優れていますが、制動力についてはこの限りではありません。

JAFの検証により、平坦路での制動距離は2WD車と対して変わらないこと、構造上重量がある4WD車は雪道の下り坂で制動距離が伸びる傾向があることが実証されています。ノーマルタイヤを履いていると、その特性が顕著に表れてしまうことから、4WD車でも止まれないということを覚えておきましょう。


法令違反となり罰せられる

夏用タイヤで雪道を走行すると、罰則の対象となります。道路交通法第71条第6号では、交通の安全を図るため、各都道府県の公安委員会が定める規則に従うことを義務付けています。

沖縄県以外の都道府県では「道路交通法施行規則」または「道路交通規則」により、積雪時や凍結時において滑り止めの措置を取らなければならないと定めています。つまり冬用タイヤもしくはタイヤチェーンを装着する必要があるのです。

規則に違反した場合、道路交通法違反となり5万円以下の罰金もしくは反則金(大型車7,000円、普通車6,000円)が発生します。

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夏用タイヤが雪道で性能を発揮できない理由

夏用タイヤは、なぜ雪道に弱いのか気になる方もおられるでしょう。理由としては主に2つ挙げられ、温度変化と接地面の構造が深く関わっています。この2つの理由を把握することで、雪道でスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを履く重要性が分かるでしょう。

低温により硬化しているため

タイヤの素材に多く使われているゴムは、温度が低くなると硬くなる性質があります。タイヤが路面と接する際、しっかり密着するほどグリップ力が高まるため、柔軟性が重要です。しかし夏用タイヤは、低温下での使用を想定していませんので、冬は性能が落ちてしまいます。

一方で、代表的な冬用タイヤであるスタッドレスタイヤは、低温でもしなやかさがあり、路面を捉えることが可能です。そのため、冬は履替える必要があると言えます。


雪を引っかく構造になっていないため

雪道でグリップ力を得るためには、しなやかさだけでなく接地面の構造も重要です。夏用タイヤに設けている溝は、雪を引っかくためではなく路面上の水分を逃がすために存在します。雪上での性能を考慮していないことから、雪道には向きません。

一方スタッドレスタイヤは、接地面の溝を多くして「角」をたくさん作り、路面を引っかくことができます。また、雪を踏み固めて雪柱を作りかき出せるよう溝が深くなっているため、夏用タイヤよりグリップ力が高いのです。

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夏用タイヤから冬用タイヤへ履替えする際のポイント

夏用タイヤは冬の走行を想定していないため、降雪の可能性が低い地域でも冬用タイヤに履替えする必要性があると言えます。どのタイミングで交換すれば良いのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、冬用タイヤへ履替えする時期や、オールシーズンタイヤの特徴を解説します。

初雪情報を確認し早めに交換

冬用タイヤへの履替えは、雪が降る前に実施するのがベストです。そのためには、初雪の時期に関する情報を集める必要があります。気象庁の公式サイトでは、地域ごとに過去の初雪日のデータを公開しているため、参考になるでしょう。

初雪日の平年値が分かったら、その1ヶ月前に冬用タイヤへ履替えることを推奨します。早めに交換すると混雑を避けられたり、何よりも平年値より早く降雪した場合に焦ることがないでしょう。


冬用タイヤ専用のホイールを用意しよう

冬用タイヤを購入する際、夏用タイヤのホイールをそのまま使用する事もできますが、おすすめなのはホイールセットで購入することです。冬用タイヤ専用のホイールがあれば、シーズンごとの履替え時に工賃を安く抑えられます。

また、シーズンオフのタイヤを保管する際、ホイール付きだと良好なコンディションを保てるメリットがあります。空気圧を半分程度にして保管することで、タイヤの緊張状態を緩和させ、自重による変形を防げるでしょう。


地域によってはオールシーズンタイヤへの交換もおすすめ

雪があまり降らない地域では、冬用タイヤの使用率が低いと言われています。ただ雪が降った際に夏用タイヤだと法令違反になるため、冬用タイヤを履くなどして滑り止め対策の必要性がありますが、オールシーズンタイヤであればそのまま走行可能です。

オールシーズンタイヤは、舗装路において夏用タイヤと同等の性能を持ちつつ、雪道にも対応できる特徴を持っています。スタッドレスタイヤよりも性能は低めですが、法令違反にはなりません。雪があまり降らず、凍結の恐れが少ない地域で最適なタイヤと言えます。

ただし、オールシーズンタイヤを購入する際は、「スノーフレークマーク」が付いている商品を購入することが大切です。あくまでも対応しているのは雪道なので、凍結路では夏用タイヤと性能がほぼ変わらない点に注意しましょう。

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雪道を走行する際に気を付けたいポイント

雪道を走行する際、スタッドレスタイヤであっても滑りやすい点は変わらないため、いくつかポイントを押さえて運転することが大切です。また、路面状況が時間帯や場所によって大きく異なることも多いため注意しましょう。ここでは、雪道を走行する際に気を付けたいポイントを解説します。

車間距離を十分にとる

冬以外でも車間距離を取ることは運転における基本的な要素ですが、冬は特に重要です。滑りやすい路面のため、制動距離が通常よりも倍以上伸びてしまうこともあります。路面状況を見極めつつ、速度に応じて十分な車間距離を取るよう心掛けると良いでしょう。

また、進行方向の状況をしっかり確認することも大切です。信号が赤になるタイミングや横から道路に乗り入れようとする車がないかなど、ブレーキをかける状況を予測することで、事故になる確率を下げられるでしょう。


丁寧な運転操作を心がける

雪道では、急が付く運転操作は禁物で、急ハンドルや急加速をした場合スリップしてしまうでしょう。そのため、丁寧な運転操作を心がけることが大切です。加速時はアクセルを徐々に踏み、滑った場合は戻します。カーブがある場合はしっかりと減速した後、ハンドルを徐々に切ることを意識しましょう。

減速する際アクセルを離してブレーキペダルを踏みますが、滑った場合はABSが作動しますので、基本的にペダルを離す必要はありません。雪道の走行で重要なのは、速度を控えることです。急ブレーキをかける状況になっても止まれる可能性が高まります。


運転に集中できる環境を整える

冬の運転では、適度な緊張感を持つことが大切です。路面コンディションの変化が激しいため、運転に集中できる環境を整えることが重要と言えますが、冬に焦ってしまいがちなのが、窓ガラスのくもりです。

運転する前にしっかりと霜を取り除き、「A/C」をONにして窓ガラスの内側のくもりを除去しましょう。また、外気循環設定にすると、くもりにくくなります。

他にも、冬の運転に集中するため「靴」に注意しましょう。履きなれない靴の場合、ペダル操作の感覚が鈍ってしまいます。特に厚底の靴は、ペダルの微妙な調整が難しくなるため注意してください。

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スタッドレスタイヤの購入・履替えはイエローハットで!

夏用タイヤで雪道を走行すると危険な上、法令違反になってしまいます。冬に最適なスタッドレスタイヤや、利便性の高いオールシーズンタイヤを購入する際は、ぜひイエローハットのオンラインショップをご利用ください。ここでは、イエローハットの強みを紹介します。

コストパフォーマンスに優れたタイヤが見つかる

イエローハットではオンラインショップを展開しており、さまざまな銘柄のタイヤをお選びいただけます。夏用タイヤはもちろんのこと、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤも選択可能で、イエローハットグループ専売タイヤも取り扱っています。

また、夏用タイヤとスタッドレスタイヤ共にホイールセットも注文でき、ホイールの種類も豊富です。簡単かつ車に合った商品を検索できるので、一度オンラインショップをチェックしてみてください。


注文はオンラインショップが便利

オンラインショップからのタイヤ注文は、24時間利用できるので便利です。注文画面は直感的に操作できるため、商品を簡単に検索できます。車種とタイヤサイズの情報を事前にメモしておき、検索してみてください。

注文方法は、装着したい車のメーカー名と車種を選択し、タイヤサイズをクリックもしくはタップします。購入したい商品が決まった後は、取付け店舗・希望日の順に選択しつつ注文を進めていきましょう。注文後は、予約日に店舗にて待ち時間なしで取付けいたします。


タイヤの履替え作業予約もWEBで受付中

スタッドレスタイヤや夏用タイヤへの履替えに時間を割きたくない方もおられるでしょう。イエローハットなら、タイヤの履替え作業予約がWEBからも可能です。WEB予約すると、作業開始までの待ち時間が発生しません。予約日に受付していただくとスムーズに履替えが完了します。

また、予約日の変更やキャンセルが必要になった場合も、WEBページから申請できます。予約日時の確認もできますので、お気軽にご活用ください。

タイヤの履替え作業

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まとめ

夏用タイヤは、低温下が苦手かつ雪道の走行を想定していないため、冬の使用に向いていません。法令違反にもなることから、雪道ではスタッドレスタイヤもしくはオールシーズンタイヤを履く必要があります。

冬用タイヤをお求めの場合は、イエローハットのオンラインショップを利用してみてください。車に適合する商品が見つかり、注文も簡単です。コストパフォーマンスに優れたイエローハット専売のスタッドレスタイヤもお選びいただけますので、ぜひご覧ください。

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