スリップサインの見方や役割とは？露出した状態での走行が禁止されている理由

スリップサインは、タイヤのコンディションを確認するための重要な目印です。タイヤのサイドウォールを見るとさまざまな情報を確認できますが、スリップサインの場所も示されていることをご存じでしょうか。

このコラムでは、スリップサインの基礎知識と、露出した場合に走行不可となる理由について解説します。タイヤを長持ちさせるポイントも分かりますので、ぜひ参考にしてください。

スリップサインの見方

タイヤの縦溝底（進行方向の溝）に設けられた突起がスリップサインです。タイヤの円周上の数カ所に横並びで配置されており、サイドウォールに記された三角マークから簡単に位置を特定できます。

サイドウォールは、タイヤサイズや銘柄など多くの情報を表示している部分で、三角マークが設けられているのは接地面付近です。比較的小さな表示ですので、見当たらない場合はサイドウォールの外周から入念にチェックしましょう。

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タイヤの使用限界を表している

スリップサインは、タイヤの溝が摩耗の限界値に達していないか判別するために設けられています。接地面とスリップサインの高さが同じになった場合、そのタイヤは使用できません。

タイヤは走行を重ねるほどに摩耗し、徐々に溝が浅くなります。残り溝が少なくなるとタイヤの性能は落ちてしまうため、使用限界を簡単に判別できるよう目安の役割を担うのがスリップサインです。

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保安基準不適合となるため

保安基準とは、安全の確保や健全な道路環境を守るために設けられた車に対する技術基準のことです。道路運送車両法における保安基準を満たさない状態で、公道を走行することは禁じられています。

タイヤにおける保安基準の中には「溝が1.6mm以上の深さを有すること」が定められており、その残り溝を見分ける際の目安となるのがスリップサインです。

スリップサインはタイヤの数カ所にあり、1箇所でも露出していると保安基準不適合となります。車検時のチェック項目でもあるため、タイヤを交換しなければ合格できません。

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雨の日に滑りやすくなるため

夏用タイヤの溝の目的は、路面上の水を効率よく排水することです。溝が浅くなると十分に排水ができず、水膜の上に浮いた状態となりスリップする危険性があります。最悪のケースでは、ハイドロプレーニング現象を引き起こし事故につながり易くなるでしょう。

つまり、タイヤが摩耗してスリップサインに近づくほど排水性能が落ちることから、雨の日に滑りやすくなり安全性が低下します。

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日常点検を実施する

日常点検といっても、専門的な知識が必要な訳ではありません。ポイントを把握することで簡単に実施できます。日常点検の項目には、エンジンルーム内で各オイルの量や運転席で行うブレーキの踏みしろ点検などがあり、タイヤについて点検するのは基本的に以下の3項目です。

• 損傷の有無
• 空気圧
• 溝の深さ

損傷については後述にて詳しく解説しますが、亀裂や異物の有無をチェックします。空気圧はゲージを用いて行うのが最適ですが、持っていない場合はタイヤの潰れ具合で判断しましょう。残り溝はスリップサインが露出していないかをチェックします。これらの項目を定期的に確認すると、想定外のトラブルが起こりにくくなるでしょう。

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異常摩耗に注意する

日常点検などで、タイヤの残り溝をチェックする際、異常摩耗（偏摩耗）がないかどうかも同時に確認することが大切です。異常摩耗とはタイヤが偏って摩耗する現象のことで、走行を重ねていく中で接地面の中心や片側などが早期にすり減るケースを指します。

異常摩耗がある場合、一部分だけスリップサインに達していることがあるため、点検時に注意深く確認する必要があります。異常摩耗はさまざまな要因により引き起こされるので、極端な場合はプロに相談してみましょう。

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空気圧を適正に保つ

空気圧はタイヤの基本的な点検項目ですが、重要性が高いメンテナンスと言えます。空気圧を適正値に保つことで、タイヤ本来の性能が発揮でき、偏摩耗の抑制につながるためです。また、走行抵抗の増加による燃費の悪化を防げます。

タイヤ内の空気は自然に抜けていくため、定期的に補充することが重要です。少なくとも月に一度調整することで、良好なコンディションを保てるでしょう。

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タイヤローテーションを実施する

タイヤローテーションは、タイヤの装着位置を入れ替えるメンテナンスのことです。一般的に、前輪は片減りと呼ばれる偏摩耗が発生しやすく、後輪はセンター摩耗になりやすい傾向があります。タイヤを定期的に入れ替えることで、接地面の摩耗状態が均等になり長持ちにつながるのです。

タイヤローテーションを行う目安は、5,000km走行毎です。自分でも実施できますがトルクレンチなどの道具がないと安全性に関わるため、お店に依頼した方が良いでしょう。

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運転操作は緩やかに

車の運転操作はタイヤに伝わるため、摩耗のペースは運転の仕方にも影響されます。急ハンドルや急ブレーキはタイヤが路面と強く摩擦するため、緩やかな操作を心掛けることが大切です。

また、パワーがある車は急加速時にスリップを誘発しやすいため、じんわりとアクセルを踏み込むようにします。他にも、摩耗を早める要因として車の速度が挙げられます。スピードを出すほど旋回時に強い負荷がかかり、ブレーキを踏む時間も増えるため、必要十分な加速に留めることも重要です。

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プラットホーム

プラットホームは、冬用タイヤであるスタッドレスタイヤにのみ設けられている縦溝底の突起です。プラットホームはスリップサインと高さが異なり、溝が新品時より50%摩耗したことを判別するために存在します。

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤよりも溝が深くなっており、雪をしっかり引っ掻くことができます。溝が浅くなるほど雪上性能が低下するため、プラットホームが露出した場合は、スタッドレスタイヤとしての使用限界となります。

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外部の損傷

タイヤは柔軟性のあるゴムで構成されているため、グリップ力を発揮できます。反面、道路の縁石に接触したり、鋭利な物に触れたりすると簡単に損傷してしまうのが弱点です。そのためタイヤは、亀裂や異物の有無など外部に損傷がないか点検する必要があります。

また、タイヤは劣化すると徐々に柔軟性が失われ、ひび割れが発生します。したがって日常点検時や空気圧調整時は、タイヤの外観も同時にチェックすることが大切です。

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内部の損傷

タイヤの内部には、コード層と呼ばれる骨組み部分や補強部分があります。これらも損傷するケースがあり、高負荷や空気圧不足によって引き起こされるのが、セパレーション（剥離）です。

また、カーカスと呼ばれる部材が損傷するピンチカットもタイヤ内部の損傷です。このように内部の部材に異常があると、外観上タイヤの一部が膨らんだ状態になり、バーストする可能性が高いのでタイヤを交換する必要があります。

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オンラインショップから簡単に検索可能

イエローハットではオンラインショップからタイヤを簡単に検索できます。タイヤのみだけでなくタイヤ&ホイールセットも取りそろえており、豊富な商品の中から選択可能です。

注文する際は、画面の指示にしたがって選択していくシンプルな形式です。商品の取付けについては、全国約700あるイエローハットのお店から、最寄りの店舗を選択できます。

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魅力的なアフターサポートをご用意

イエローハットでは、税込2万円以上のタイヤ4本セットもしくはタイヤ&ホイール4本セットを購入していただいた方を対象に、無料のアフターサポートを実施しています。特典内容は2種類、「ホイールナット増し締め点検」と「タイヤローテーション」です。

新品タイヤに交換して100km程度走行した後に、ホイールナット増し締め点検をご依頼ください。また、タイヤローテーションは5,000km走行を目処に依頼することをおすすめします。

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冬用タイヤへの履替え作業がWEB予約できる

イエローハットなら、使用シーズンが終了したタイヤの履替え作業をWEBページから予約可能です。WEB予約ですので、いつでもどこでもご利用いただけます。予約日時の再確認や変更をしたい場合、キャンセルしたい場合でもWEB上で完結するため大変便利です。

また、WEB予約には利点があります。予約日当日に店頭で受付を済ませていただくと、作業が始まるまでの待ち時間が発生しないため、時間を節約可能です。エンジンオイル交換やボディコーティング作業予約もご予約いただけるページをご用意しておりますので、履替え時はぜひご活用ください。

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現在使用中のタイヤにスリップサインが表れている場合は、ぜひイエローハットのオンラインショップでお車に合う商品を検索し、交換を検討されてみてはいかがでしょうか。24時間いつでも利用できますので、ぜひ一度ご覧ください。