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タイヤチェーンをつけっぱなしで走行するとどうなる?種類ごとに特徴を解説

タイヤチェーンは積雪時等に使用するツールのひとつですが、つけっぱなしにした場合どのような影響があるのか気になる方もおられるでしょう。タイヤチェーンの特性を把握すると、使うシーンが分かります。

このコラムでは、タイヤチェーンに関する基礎知識と、つけっぱなしにした場合に想定される現象を解説します。タイヤチェーンを選ぶポイントも把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。

タイヤチェーンをつけっぱなしにした場合どうなる?

タイヤチェーンは、積雪時・凍結時の道路を安全に走行するためのパーツですが、利用シーンが限られていることをご存じでしょうか。実際は、道路環境に合わせて使用するのが一般的です。ここでは、タイヤチェーンをつけっぱなしにした場合の、車への影響などについて解説します。

舗装路面を走行すると振動や騒音が発生する

タイヤチェーンは、雪道や凍結路など冬特有の道路を走る際に使用するパーツです。積雪した滑りやすい路面で効果を発揮し、安全性が高まります。

ただし、雪や氷のない舗装路の走行には向いておらず、付けっぱなしのまま走行すると大きな振動や騒音が発生し不快に感じるでしょう。したがって、状況にもよりますが、積雪路と通常路面が続く場合は、スタッドレスタイヤの使用が向いています。


タイヤチェーンが破損する

タイヤチェーンをつけっぱなしで走行し続けると、タイヤチェーンが破損する恐れがあります。特に舗装がむき出しの路面ではダメージが大きく、耐久性が著しく低下します。

タイヤチェーンが走行中に破損すると、破片がボディやタイヤ、ホイールに損傷を与える可能性があります。したがって、乾燥路ではなるべく速度を落とし、ハンドルやペダルを丁寧に操作してタイヤチェーンにかかる負荷を下げることが大切です。


タイヤチェーン装着中は制限速度内で走行する必要がある

タイヤチェーンはタイヤほど耐久性が高くないため、装着している間は速度に注意が必要です。商品によって異なりますが、30km/hや50km/hなどの上限速度が決められています。

速度制限を超えて走行するとタイヤチェーンの劣化を早めてしまうため、しっかりと守ることが大切です。また、破損にもつながりやすくなる点に注意しましょう。

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非金属製のタイヤチェーンならつけっぱなしでも問題ない?

タイヤチェーンと聞くと金属製のタイプを想像する方もおられるでしょう。実はいくつか種類があり、非金属製タイプも豊富に販売されています。非金属タイプの中にも種類があるため、特徴を押さえておくことが大切です。ここでは、非金属製タイヤチェーンならつけっぱなしでも問題ないのかという疑問について解説します。

非金属製タイヤチェーンの種類

非金属製のタイヤチェーンには、主にゴムや樹脂が使用されたゴム&ウレタンタイプと、布タイプがあります。

ゴム&ウレタンタイプは、タイヤの接地面を覆うような構造が多く、耐久性が高く、安定した走りができる為、速度が出しやすいチェーンとなります。また、氷雪性能も金属タイプと同等レベルです。

布タイプは、付け外しがしやすい点と乗り心地が装着前とほぼ変わらない点が特徴です。ただし、登坂性能が他のタイヤチェーンよりも劣る傾向にあります。


金属製よりも耐久性がある

非金属製のタイヤチェーンの中で、ゴム&ウレタンタイプは金属製よりも耐久度が高いと言えます。上限速度においても、金属タイプは30km/h程度に対し、非金属タイプは50km/hのものが多い傾向です。

また、ゴム&ウレタンタイプはJASAA(日本自動車交通安全用品協会)の認定を受けた商品が多くあり、走行試験により600km以上の走行にも耐えうることが確認されています。そのため、金属タイプよりはつけっぱなしにしても破損するリスクが低めです。

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タイヤチェーンの氷雪性能を種類ごとに解説

タイヤチェーンを使用する上で重要なのは、積雪路や凍結路での性能です。耐久性ももちろん重要ですが、滑りやすい路面での使用を考慮した場合、種類ごとの性能の違いを把握しておくことが大切です。
ここでは、タイヤチェーンの種類ごとに氷雪性能を解説します。

金属チェーン

金属製のチェーンには、はしご型や亀甲型があり、それぞれ路面を捉える能力が異なります。はしご型はタイヤ接地面の縦溝に対して横に数本チェーンを通す構造で、亀甲型は接地面に対して網目のようなレイアウトで装着するタイプです。

氷雪路面での性能については、はしご型は登坂能力が高めで、制動距離については亀甲型の方が短めです。また、旋回性能は横方向へのグリップ力が高い亀甲型の方が優れています。


ゴム製もしくは樹脂製チェーン

ゴムや樹脂で構成されたゴム&ウレタンタイプは、氷雪性能も優れています。タイヤチェーンの接地面に対するカバー率が高くしっかりと路面を捉えられるため、制動距離が短めで旋回性能も良好です。

JAFが行ったテストによると、圧雪路で40km/hから急ブレーキをかけた際、制動距離が短かったのはゴム&ウレタンタイプで、平均24.8mでした。対して金属製の亀甲型は平均25.9mで、はしご型は平均27.6mと差がはっきり表れています。


布製チェーン

布製チェーン(布製タイヤカバー)は誰でも取付けしやすく、非常に利便性の高いアイテムですが、氷雪性能を把握しておくことが大切です。

JAFが行った40km/hからの制動テストでは、圧雪路においてスタッドレスタイヤの次に優秀な結果を収めており、制動距離は20.1mでした。スタッドレスタイヤが17.3mで、ノーマルタイヤが29.9mとなっており、布製チェーンは圧雪路で十分な性能があることが示されています。

ただし、雪が多い坂道などでは登坂能力が低く、凍結路面には弱い性能となります。したがって、凍結の可能性がある道路では注意が必要です。

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チェーン規制とタイヤチェーン付け外しのポイントについて

タイヤチェーンを装着するタイミングは、豪雪時やスタッドレスタイヤでも登れない坂道の登坂時などが挙げられます。他にも道路にチェーン規制が敷かれている場合も装着が必要です。
ここでは、タイヤチェーンの脱着タイミングなど付け外しのポイントを解説します。

チェーン規制とは?

チェーン規制は、過去に通行止めもしくは立ち往生したケースがある道路で発令されます。対象となった道路では、大雪特別警報など豪雪時にタイヤチェーンの装着が義務付けられ、規制区間へ進入する前に係員によってチェックされます。

スタッドレスタイヤであってもチェーン規制がしかれた場合は、タイヤチェーンを装着しなければなりません。いざという時のために常備しておくことを推奨します。


タイヤチェーンの脱着タイミング

タイヤチェーンの取付けタイミングは、ノーマルタイヤを履いていて降雪があった場合や、チェーン規制が敷かれた道路を走る場合などです。また、気温が低い時間帯は路面が凍結している可能性が高いため、出発前に取付けることを推奨します。

タイヤチェーンを外すタイミングは、雪が道路上からなくなった場合や、路面凍結の可能性がほぼない場合です。外した後に雪が降ることも考えられるため判断は難しいのですが、なるべくこまめに付け外しを行うことでタイヤチェーンが劣化しにくくなります。

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タイヤチェーンを選ぶ際のポイント

タイヤチェーンにはいくつか種類があり、性能や取付け方、適合性など多くの項目を考慮して選ぶ必要があります。価格も大きく異なることから、何を重視して選べば良いのか迷っている方もおられるでしょう。
ここでは、タイヤチェーン選びに役立つ3つのポイントを紹介します。

装着するタイヤと適合性・クリアランスが重要

タイヤチェーン選びでは、性能や取付け方法のチェックも重要な要素ですが、まず車に装着できるのかを確認することが大切です。はじめに、タイヤの形状によって適合するサイズが変わるため、スタッドレスタイヤとノーマルタイヤどちらに装着するのかを確認します。

次に、タイヤとボディ(フェンダー)のクリアランスをチェックし、取付け時のスペースが確保できるのかを判断します。クリアランスが不十分だと取付けられないためです。少しでも不安がある場合は、お店のスタッフに相談しましょう。


地域の特性で選ぶ

タイヤチェーンは、種類や商品によって個性があります。その点を踏まえつつ、地域の特性など使用環境を考慮して選ぶことも大事な観点です。スキーやスノーボードなどのレジャー、豪雪地域への帰省など、深い積雪や凍結の可能性が高い道路を走る際は、ゴム&ウレタンタイプなどの性能が高い商品を選ぶと良いでしょう。

一方で、坂道を登る事が多い場合や、雪の量が多い地域を走る場合は金属製チェーンがおすすめとなります。また、市街地などで一時的な降雪に対応する場合は、緊急対応できる布製チェーンがおすすめです。


取付け方法を確認する

タイヤチェーンの取付け方法を事前に確認しておかなければ、装着が必要な場面で手こずってしまうでしょう。力が足りずに装着できないケースもあるかもしれません。したがって、タイヤチェーン選びでは取付け方法の確認が重要です。

装着時に車の移動が必要なタイプや、装着後に走行して増締め必要なタイプなど、取付け方は商品によってさまざまです。取付時は極寒の中での作業となることが想定されるため、装着に時間がかかると苦労してしまいます。

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タイヤチェーンのつけっぱなしは控えて積雪対応のタイヤを履こう!

タイヤチェーンのつけっぱなしは破損につながってしまうため、冬はスタッドレスタイヤを履いておくことが大切です。スタッドレスタイヤをお持ちでない方は、ぜひイエローハットのオンラインショップへアクセスしてみてください。ここでは、オンラインショップの特徴や購入時の特典、履替え作業のWEB予約について解説します。

オンラインショップから気軽に検索可能

乾燥路面において、スタッドレスタイヤならつけっぱなしにしても問題ありません。イエローハットのオンラインショップは、24時間タイヤの注文ができるため便利です。大手メーカー品だけでなくイエローハット専売のスタッドレスタイヤも取りそろえており、簡単に適合する商品を検索できます。

検索方法はシンプルで、お車の自動車メーカー名と車種、タイヤサイズを選択するだけです。注文する際は、取付けの希望店舗や日時などを画面の指示に従って入力・選択していきましょう。注文後は予約日に指定の店舗にて、速やかに取付けいたします。


2つの特典が受けられる

イエローハットでは税込2万円以上のタイヤ4本セット、もしくはタイヤ&ホイール4本セットを購入していただいた方を対象に、2つのアフターサポートを実施しています。

1つ目は、タイヤ交換から100km走行後を目処に行うホイールナットの増し締め点検、2つ目は5,000kmごとに実施したいタイヤローテーションです。どちらも1回、無料で実施させていただきます。


履替え作業をWEB予約して混雑回避

冬用タイヤへの履替え作業については店頭でもご依頼いただけますが、混み合う時期はお待たせしてしまうかもしれません。スタッドレスタイヤやノーマルタイヤへの履替えの手間や時間を少なくしたい場合は、イエローハット作業予約専用ページからのWEB予約がおすすめです。

お車の情報などいくつかの項目を選択していくだけで予約でき、最大のメリットは予約日に受付を済ませた後、作業開始までの待ち時間が発生しない点です。予約日の確認や変更、キャンセルもWEB上で完結するため、ぜひご活用ください。

タイヤの履替え作業

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まとめ

タイヤチェーンをつけっぱなしのまま舗装路を走行することは、乗り心地が悪くなるだけでなく破損のリスクが高くなります。そのため、耐久性の高いタイヤチェーンを使用するか、路面状況に合わせてこまめに付け外しすることが大切です。

冬はタイヤチェーンを常備し、普段はスタッドレスタイヤで走行することが最適です。イエローハットのオンラインショップでは、スタッドレスタイヤの商品検索や注文が簡単ですので、気軽に利用してみてください。

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