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タイヤチェーンの寿命はどのくらい?正しい保管方法も紹介

タイヤチェーンの魅力はノーマルタイヤでも、雪道で優れたグリップ力を維持できるため、安心して走行できる点です。ただし、タイヤと同様にタイヤチェーンにも寿命はあります。高い効果を得るためには、定期的な交換が必要です。

タイヤチェーンを利用する方の中には、適切な交換時期を知りたいという方もおられるのではないでしょうか。そこで本コラムでは、タイヤチェーンの寿命の目安や、保管方法についてご紹介します。

タイヤチェーンの寿命は材質によって異なる

タイヤチェーンについて、以前は金属製のタイヤチェーンが主流でした。しかし、最近では非金属製のタイヤチェーンが注目を集めています。タイヤチェーンの寿命は材質によって異なるため、前もってそれぞれの違いを確かめておくのが良いでしょう。ここでは、金属製のタイヤチェーンと非金属製のタイヤチェーンの特徴についてご紹介します。

金属製のタイヤチェーン

金属製のタイヤチェーンとは、名前の通り金属で作られたタイヤチェーンのことです。金属製のタイヤチェーンは、主に鎖型とケーブル型の2種類です。ケーブル型は、スプリングになっています。

鎖型タイヤチェーンは、普通鋼と合金鋼の2種類から選択可能です。合金鋼は、一般的に普通鋼よりも軽量で耐摩耗性に優れています。

金属製のタイヤチェーンの形状は2種類です。亀の甲羅のようなデザインをした「亀甲型」とハシゴのような形状の「ラダー型」があります。亀甲形は横方向への高いグリップ力が特徴です。ラダー型は登坂力に優れています。


非金属製のタイヤチェーン

非金属製のタイヤチェーンとは、金属以外の素材で作られたタイヤチェーンのことです。金属製のタイヤチェーンと同じようにタイヤにかぶせて使用します。

非金属製のタイヤチェーンで使用する主な素材はゴムやポリウレタンです。金属製のタイヤチェーンよりも走行中の騒音が小さいという特徴があります。

近年では、ナイロン糸を使用した布製のタイヤチェーンが注目を集めるようになりました。表面の繊維が雪に張り付きながら走行するため、高いグリップ力を得られるのが魅力です。

最近では樹脂を原料にした、スプレー式のタイヤチェーンも販売されています。こちらはスタックした際の緊急脱出用として使用可能です。


金属製のタイヤチェーンの寿命はどのくらい?

金属製のタイヤチェーンは、劣化が進むと走行中に破断します。切れたタイヤチェーンが車体に巻き込まれたり他の車両にぶつかったりする恐れがあるでしょう。

事故やケガを未然に防ぐためには、定期的なチェックが大切です。タイヤチェーンの使用前・使用後に確かめておくのが良いでしょう。ここでは、金属製のタイヤチェーンの寿命や耐久性についてご紹介します。

金属製のタイヤチェーンの寿命

金属製のタイヤチェーンの寿命は、明確に示されていません。一般的には5年~10年といわれていますが、使用方法や保管方法によっては寿命が早まるケースもあります。

金属製のタイヤチェーンの状態をチェックする方法は摩耗状態です。使用を重ねると金属が徐々にすり減ってきます。金属が摩耗して2分の1または3分の1の細さになったときには、使用を控えるのが良いでしょう。

また金属製のタイヤチェーンは経年劣化で錆が発生します。錆が広がると劣化を早める恐れがあるので注意が必要です。


金属製のタイヤチェーンの耐久性

金属製のタイヤチェーンは雪道で高い威力を発揮できます。亀甲型のタイヤチェーンは凍結した道路でもスムーズな走りが可能です。ラダー型のタイヤチェーンはタイヤの駆動力が路面に伝わりやすく、雪が積もった坂道でも高い登坂力を発揮できるでしょう。

一方で金属製のタイヤチェーンは乾燥した道路には向いていません。タイヤチェーンを装着したままアスファルトを走行するとタイヤチェーンの劣化が早まるでしょう。


非金属製のタイヤチェーンの寿命はどのくらい?

非金属製のタイヤチェーンも経年劣化が進むと走行中に切断されます。積雪路を走行中にタイヤチェーンが切断されるとスピンを引き起こす可能性が高まるでしょう。

非金属製のタイヤチェーンは材質によって寿命が異なります。劣化をチェックする際には材質も確かめておくと良いでしょう。ここでは、非金属製のタイヤチェーンの寿命や耐久性についてご紹介します。

ゴム・ウレタン製のタイヤチェーンの寿命

ゴム・ウレタン製のタイヤチェーンの寿命は5年の継続使用です。JASAA(日本自動車交通安全用品協会)認定品に共通して設けられた基準ですが、使用方法や環境によっては寿命が早まる場合があります。

タイヤの劣化が進むと性能を発揮できなくなったり破裂したりする恐れがあるでしょう。ゴム・ウレタン製のタイヤチェーンについても、経年劣化によって切断される恐れがあるのです。

金属製のタイヤチェーンは走行距離で劣化が進むのに対し、非金属製のタイヤチェーンは時間の経過でも劣化します。切れていない状態でも5年以上の使用は控えるのが良いでしょう。


布製のタイヤチェーンの寿命

布製のタイヤチェーンの寿命は乾燥路面で約100kmとされています。金属製のタイヤチェーンやゴム・ウレタン製のタイヤチェーンはすり減ることで劣化が進みます。一方で布製のタイヤチェーンはほつれが劣化のサインです。布が傷んだり穴が開いたりしたときには新しいタイヤチェーンに取り換えるのが良いでしょう。

布製のタイヤチェーンは耐久性が低く、運転の仕方によってはすぐに寿命を迎えるケースもあります。急発進や急加速を避けた運転を心掛けると良いでしょう。


非金属製のタイヤチェーンの耐久性

非金属製のタイヤチェーンは材質によって耐久性が異なります。ゴム・ウレタン製は積雪路に加えて乾いた道路でも走行が可能です。騒音や振動が少ないので、安定感のある走りを期待できます。

ただし、ゴムやウレタン製は経年劣化が生じるため、使用頻度が少ない場合でも長期間の使用は避けたほうが良いでしょう。一方で、布製のタイヤチェーンは耐久性が低いため、長距離の走行には不向きです。短距離の移動や緊急用の目的で使うのが良いでしょう。


タイヤチェーンの寿命を延ばすための保管方法

使われている材質に関わりなく、タイヤチェーンは年数が経過すると劣化します。使用期間を延ばすことは難しいですが、劣化を抑えることは可能です。購入したタイヤチェーンをできるだけ長く使うためにも、適切な管理を心掛けるのが良いでしょう。ここでは、タイヤチェーンの寿命を延ばすための保管方法を詳しくご紹介します。

未使用の場合は冷暗所での保管がおすすめ

非金属タイヤチェーンの寿命を延ばすためのポイントは保管場所です。ゴム・ウレタン製のタイヤチェーンは熱や紫外線の影響を受けやすいため、直射日光の当たらない場所で保管しておくのが良いでしょう。未使用の場合や使用頻度が少ないときには、冷暗所での保管をおすすめします。

車のトランクに保管する方がおられますが、夏場は避けたほうが良いでしょう。夏季のトランクは高温になりやすく、変形や変質が生じる恐れがあるからです。使用中に思わぬトラブルが起こる場合もあるため、シーズンオフの時期は別の場所での保管をおすすめします。


使用したタイヤチェーンは水洗いして乾燥させる

タイヤチェーンの寿命を延ばすもうひとつのポイントはお手入れの仕方です。使用後は水滴や汚れが付着しているため、汚れをきれいに落としてから保管すると良いでしょう。水洗いをしてから乾燥させるのがおすすめです。

冬の路面には凍結防止剤が使われています。車のスリップ事故を防ぐ目的で使用される薬剤で、塩化ナトリウムや塩化カルシウムが原材料です。金属性のタイヤチェーンに凍結防止剤が付着すると錆が発生する恐れがあるため、汚れが付着していない場合でも水洗いをして乾燥させてから、錆止めを塗布しておくと良いでしょう。


タイヤチェーンとスタッドレスタイヤならどっちがおすすめ?

スタッドレスタイヤはタイヤチェーンと同じように雪道を走るための必需品です。一方でタイヤチェーンとスタッドレスタイヤのどちらが効果的なのかが分からないという方もおられるのではないでしょうか。

タイヤチェーンとスタッドレスタイヤは特徴が異なるため、状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。ここでは、スタッドレスタイヤの寿命や使用する際の注意点についてご紹介します。

チェーン規制時はスタッドレスタイヤ装着でも通行できない

スタッドレスタイヤの注意点は「チェーン規制」の際には通行できないことです。チェーン規制とは、大雪特別警報や緊急発表が行われるような異例の降雪時に、通行止めの時間を短くする目的のために行われています。

対象区間は、過去に降雪の影響で立ち往生・通行止めが起こった一部の国道、高速道路です。4WD車やスタッドレス装着車であっても、タイヤチェーンの装着を求められるため、規制に備えて携帯しておくと安心でしょう。


安全に雪道を走行するために併用がおすすめ

雪道を快適に走行するにはタイヤチェーンとスタッドレスタイヤの併用がおすすめです。タイヤチェーンはスタッドレスタイヤよりも、高い登坂性能を発揮できるという強みがあります。

一方でスタッドレスタイヤよりも走行中の振動や騒音が大きいため、快適な走行は難しいでしょう。慣れていなければタイヤチェーンは装着に時間がかかり、状況によっては降雪の中で作業しなければなりません。

スタッドレスタイヤなら通常時と同じような走行が可能です。装着の手間がかからないため、利便性が高いでしょう。天候や路面の状況に合わせて、タイヤチェーンとスタッドレスタイヤを使い分けるのがおすすめです。


スタッドレスタイヤの寿命はどのくらい?

一般的なスタッドレスタイヤの寿命は、使用開始後3年~5年程度が目安です。ただし、摩耗状態にも注意し、プラットフォームが露出した場合には使用を控えましょう。

プラットフォームとは、タイヤの溝底に設けられた突起のことです。新品時と比較して50%摩耗したときが寿命の目安で、突起がブロックと同じ高さになった場合にはスタッドレスタイヤとしての機能を発揮できません。

ネットで注文・店舗で取付け

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スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらイエローハットへ

快適な走行を続けるためにも、スタッドレスタイヤのこまめなチェックをおすすめします。寿命を迎えた場合には早めの交換がおすすめです。

最近ではさまざまなお店でスタッドレスタイヤが販売されており、購入場所に悩むという方もおられるのではないでしょうか。ここでは、イエローハットの強みについてご紹介します。

24時間いつでもWEB注文が可能

イエローハットでは実店舗に加えて、オンラインショップの利用が可能です。24時間対応しており、タイヤやタイヤホイールをはじめ、さまざまなパーツを販売しております。

自動車メーカーと車種を選んだ後に、年式とタイヤサイズを選べば注文可能です。取付け店舗、希望日を選ぶだけでタイヤを購入できます。全国約700の店舗の中から取付け店舗の選択が可能です。


アフターサポートも充実

イエローハットは、充実したアフターサポートも強みです。税込2万円以上のタイヤ4本セットまたはタイヤとタイヤホイールの4本セットを購入された方を対象にアフターサポートを付帯しております。

具体的なサポート内容は、ホイールナットの増し締め点検やタイヤローテーションです。それぞれ1回無料で実施しており、快適なカーライフをお過ごしいただけます。

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まとめ

タイヤチェーンの寿命は材質によって異なっており、金属製のタイヤチェーンは5年~10年、ゴム・ウレタン製のタイヤチェーンは5年程度が目安、布製は約100kmとなっています。しかし、使用状況や保管方法、使用後のお手入れでも異なるため使用の度に状態をチェックしましょう。

タイヤチェーンはスタッドレスタイヤとの併用がおすすめです。イエローハットでは、オンラインでタイヤを購入できるWEBサイトを用意しております。対象のお客様にはアフターサポートもご利用いただけます。スタッドレスタイヤの購入をお考えの方は、イエローハットでの購入をご検討ください。

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