HOME > コラム > タイヤ交換コラム > スリップサインの見方や溝の測り方、スタッドレスタイヤの交換基準も解説!

COLUMN

スリップサインの見方や溝の測り方、スタッドレスタイヤの交換基準も解説!

タイヤの溝に設けられているスリップサインの正しい見方や、残り溝の測り方について把握していない方もおられるのではないでしょうか。タイヤは保安部品のひとつであり、溝の基準についても把握しておくことが大切です。

このコラムでは、タイヤに必ず設けられているスリップサインの役割や見方、溝の測り方と交換基準をメインに解説します。スタッドレスタイヤの残り溝における交換の判断基準についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

スリップサインの見方と溝の測り方

スリップサインはすべてのタイヤに設けられている目印で、どのような役割があり、どのように見分けるのかを知っておくことが大切です。ここでは、スリップサインの基礎知識と、残り溝の測り方を解説します。タイヤの残り溝を点検するときに役立つでしょう。

スリップサインの役割と見分け方

スリップサインは、タイヤの接地面が使用限度まで摩耗しているかどうかの目安となる印です。タイヤの残量は、溝の底から接地面までの高さで判別します。商品にもよりますが新品タイヤは8mm前後ありますが、スリップサインの高さは一律して1.6mmです。接地面がスリップサインと同じ高さまで摩耗するとタイヤの使用限界に達したことになります。

スリップサインはタイヤ接地面の縦溝底にそれぞれ配置されており、円周上の4箇所以上にあります。タイヤのショルダー部に「三角マーク▲」で、スリップサインの位置が記されているため、簡単に位置を特定可能です。


残り溝の正確な測り方

スリップサインはタイヤの使用限界を一目で判断できますが、残り溝が何mm残っているのか正確には把握できません。正確な残り溝の測り方を知って定期的に実施することで、タイヤの摩耗ペースを把握できるため、タイヤ交換時期の判断にも役立ちます。ただし、ノギスやデプスゲージなどの測定具が必要です。

海外製の安価な商品もありますが、JIS規格に準じた商品は精度が高くより正確に計測できるため安心です。ノギスは規格番号「JIS B 7507」、デプスゲージは規格番号「JIS B 7518」で定められています。基本的な使い方は、デプスバーの先端を溝の底に当てて押し込み、測定部分をブロックの高さに合わせて数値を読み取るだけです。


残り溝の簡易的な測り方

タイヤの残り溝は100円硬貨があれば、簡易的に測定可能です。ただし、把握できるのは5mmを基準にそれ以上あるかないかといったおおまかな数値となります。

方法は簡単で「1」の文字とタイヤの接地面が平行になるようにタイヤの溝へ差し込みます。100円玉の「1」と縁までの距離は約5mmであり、「1」の文字が見えなければ残り溝は5mm以上です。反対にブロックの縁と「1」の線に距離があれば5mm以下と判別できます。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


スリップサインや溝の測り方を把握する必要性とは?

スリップサインという目印が設けられているのには理由があります。なぜ溝の測定が必要なのか、明確な理由を知りたい方もおられるでしょう。タイヤは溝の残り具合によって著しく性能が低下します。ここでは、タイヤの溝が車の走行に及ぼす影響について解説しますので、疑問解決にお役立てください。

摩耗度合いによっては制動距離が伸びるため

タイヤの残り溝は、ウェット路面においての制動距離に大きく関わり、速度が上がるほど伸びやすい傾向です。JAFは10分山・5分山・2分山の夏タイヤでブレーキテストを実施しており、ウェット路面での結果が上記の傾向を示しています。

ウェット路面において60km/hから減速した際の制動距離は、10分山と5分山が16.7mで、2分山が18.0mと大きな違いはありませんでした。しかし、100km/hからの減速では10分山が47.6m、5分山が50.8mに対し、2分山は70.5mと制動距離が大幅に伸びています。


整備不良で違反とならないため

タイヤの残り溝が少なくなると安全性が損なわれるため、スリップサインに達していると公道を走行してはならないとされています。「整備不良制動装置等違反」という反則行為となり、普通車の反則金は9,000円です。

車検でも厳しくチェックされ、摩耗により1箇所でもスリップサインが露出していると不合格です。正確には一部でも1.6mm未満の場所があれば、そのタイヤでは車検に通りません。


ハイドロプレーニング現象のリスクが高まるため

タイヤの溝は、路面とタイヤの間の水分を排水するために設けられています。溝が少なくなると、排水性能が落ちハイドロプレーニング現象を引き起こしやすくなるため注意が必要です。

ハイドロプレーニング現象とは、排水が追いつかず水膜の上をタイヤが滑ってしまい、ハンドルやブレーキ操作が利かなくなる現象のことです。速度が上がるほど発生しやすく、路面上の水分が多かったり、残り溝が少なかったりするほどリスクは高まるでしょう。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


スタッドレスタイヤは摩耗による交換基準が異なる

スタッドレスタイヤは、夏タイヤと摩耗による交換基準が異なることをご存じでしょうか。ここでは、スタッドレスタイヤのみに設けられたプラットホームや、残り溝と雪道での性能の関係性について解説します。滑りやすく危険な冬の道路を安全に走行するためにも、ぜひ参考にしてください。

プラットホームが目印

スタッドレスタイヤには、プラットホームという突起が縦溝底に設けられています。スリップサインと同様、縦溝底に設けられているため混同しないよう注意しましょう。スリップサインとの違いは基準となる残り溝の数値です。

プラットホームは、新品時のタイヤの溝から50%摩耗した段階の高さに設定されています。新品スタッドレスタイヤの溝の深さは約10mmですので、5mm程度摩耗するとプラットホームが露出します。


雪道での性能が低下するため

スタッドレスタイヤになぜプラットホームがあるのかというと、雪道での性能が低下するためです。スタッドレスタイヤは、溝で雪を踏み固めることでグリップ力を得ており、この性能のことを「雪柱せん断力」と言います。

溝が少なくなりプラットホームが露出すると十分な雪柱せん断力が得られないため、冬タイヤとしては使用できません。つまり、スタッドレスタイヤの寿命と言えます。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


スリップサイン以外にもあるタイヤの交換基準

タイヤの寿命は、スリップサインやプラットホームなど、残り溝に関するものだけではありません。他にも判断基準があり、安全に走行するためにも押さえておくことが大切です。ここでは、タイヤの内部にあるコード層やスタッドレスタイヤの硬度に触れつつ、交換基準について解説します。

コード層が露出・損傷した場合

タイヤの外側は主にゴムで構成されていますが、内部には骨組みとなるカーカスやベルトなど、ゴム以外で構成されたコード層があります。このコード層が露出していたり、損傷していたりすると、タイヤの強度が著しく下がるため交換しなければなりません。

タイヤがスリップサインを超えて摩耗した場合や、鋭利なもので傷付き損傷した場合に、コード層は露出することがあります。また、不適切な空気圧での走行や、路面からの強い衝撃によりコードが切れることもあるので注意しましょう。


スタッドレスタイヤは硬度が高くなった場合

スタッドレスタイヤの交換の判断基準には、プラットホーム以外にも接地面の硬度が関わります。冬の路面の走行を想定したスタッドレスタイヤは柔軟性が高く、凍結路面でもグリップ力が得られやすいタイヤです。しかし、劣化により硬くなると、特に凍結路面での制動距離が伸びてしまうことから、硬度が他のタイヤよりも重要と言えます。

スタッドレスタイヤは他のタイヤと同様に、経年劣化していきます。硬度による寿命を判断する際は、使用開始から3年経過を目処に、硬度計を備えているタイヤ販売店に硬度チェックを依頼すると良いでしょう。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ


タイヤの摩耗が進行するペースをゆるやかにするコツ

タイヤは使用するほどすり減りますが、ちょっとした意識で摩耗ペースは緩やかになります。摩耗の進行が遅いほど長持ちにつながるため、運転操作を見直したりメンテナンスしたりと、いたわることが大切です。ここでは、タイヤの寿命を伸ばすことにつながるコツを紹介します。

タイヤへ大きな負荷をかけない

タイヤと路面との摩擦力が強いほど、接地面を早期に摩耗します。一般的に急が付く操作を行うほどタイヤへの負荷が大きくなるため、緩やかに運転操作を行うことが大切です。

また、車が止まっているときにハンドルを回す「据え切り」は、タイヤにとって大きな負担です。駐車するシーンなどでは、可能な限り車が動いているときにハンドル操作を行うと良いでしょう。


空気圧調整や装着位置を入れ替える

タイヤはメンテナンスが不可欠なパーツです。空気圧は、低すぎても高すぎてもタイヤの偏摩耗につながるため、適正空気圧をキープしましょう。空気圧の調整頻度は少なくとも月に1回で、高速道路を走行する前や遠出する前にも実施すると安心です。

また、タイヤの装着位置を入れ替えるタイヤローテーションも、摩耗状態を均一にするためのメンテナンスです。定期的に実施することが重要で、おおよそ5,000km走行毎を目安にすると良いでしょう。


スリップサインに到達する前にイエローハットで交換しよう!

スリップサインを確認することでタイヤの使用限界を判断できますが、到達する前に交換することが大切です。タイヤの摩耗が気になる場合は、ぜひイエローハットのタイヤをご検討ください。イエローハットでは、お求めやすい価格設定の専売タイヤなど、豊富な種類のタイヤをオンラインショップで注文できます。

コストパフォーマンスに優れた専売タイヤをご用意

イエローハットでは、国産の専売タイヤをラインアップしています。夏タイヤのスリップサインが近づいてきた場合は、ウェット性能と乗り心地に配慮したベーシックタイヤの「PRACTIVA」と、低燃費タイヤ「ECOFINE」を検討してみてはいかがでしょうか。

スタッドレスタイヤのプラットホームが近づいてきた場合は、十分な氷雪性能でリーズナブルなタイプと、性能と価格のバランスに優れたタイプの2種類をご用意しています。いずれもコストパフォーマンスに優れたモデルとなっていますので、買い替えの際はぜひご検討ください。


24時間タイヤを注文できるオンラインショップを展開

オンラインショップでは、24時間いつでもタイヤ探しが可能です。夏タイヤやスタッドレスタイヤだけでなく、オールシーズンタイヤやホイールとのセット商品も豊富に取扱いしています。在庫状況を気にする必要もなく、簡単な情報を入力するだけでお車に合うタイヤが見つかるでしょう。

注文方法も簡単で、画面内容に従って入力・選択していくと完了します。タイヤの摩耗が気になりだしたら、ぜひオンラインショップをチェックしてみてください。


シーズンごとの履替え作業をWEB予約するメリット

イエローハットでは、エンジンオイル交換やボディコーティングなどをWEB予約できます。シーズンごとのタイヤの履替え作業も対象で、予約専用ページからお申し込み可能です。

ご予約いただいた作業日当日は、受付後すぐに作業開始しますので、余分な待ち時間が発生しません。予約の確認・変更・キャンセルもWEBで完結します。タイヤの履替え時は、ぜひWEB予約をご活用ください。

タイヤの履替え作業

WEB予約 コチラ


まとめ

タイヤのスリップサインは、摩耗による使用限界を判別するために設けられています。
スリップサインが一箇所でも露出していると、スリップして危険なだけでなく交通違反となってしまうため注意が必要です。残り溝の測り方を参考に、日常点検で摩耗度合いをチェックすると、適切な時期に交換できるでしょう。

イエローハットでは、オンラインショップからタイヤをご注文いただけます。24時間利用でき、注文方法も簡単ですのでタイヤ選びから交換までがスムーズです。ぜひご活用ください。

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ

タイヤ オンラインショップ

ネットで注文・店舗で取付け

タイヤ オンラインショップ