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スタッドレスタイヤ保管時の劣化速度は事前メンテナンスと環境要因が影響する

スタッドレスタイヤのシーズンオフ時の保管において、特に何も気にしていないという方もおられるのではないでしょうか。しかし、タイヤにとって過酷な環境では、早期に劣化してしまうため、タイヤの性質と環境要因の関係性を把握しておくことが大切です。

このコラムでは、保管前に実施したいスタッドレスタイヤのメンテナンスをはじめ、適切な保管環境などについて解説します。タイヤの保管について総合的に把握できるため、ぜひ最後までご覧ください。

保管する前に実施したいスタッドレスタイヤのメンテナンス

スタッドレスタイヤを保管する前に、実施しておきたいメンテナンスがあります。それは、劣化を防ぐための洗浄です。シーズン終了時に摩耗状態や劣化度合いを確認しておけば、来シーズンの装着時に慌てずに済むためチェックしておきましょう。

しっかり洗浄する

タイヤを保管する場合は、しっかり汚れを落としておくことが大切です。タイヤに付く汚れは砂や泥だけではありません。油分を含む汚れが付着することもあり、タイヤの劣化を進行させてしまいます。また、タイヤワックスも落としておくのが無難です。

洗浄する際は、タイヤへの負担が少ない中性洗剤を使用しましょう。洗浄後はしっかりと乾燥させることも重要です。手間ではありますが、洗浄は保管中の劣化を防ぐ重要なメンテナンスと言えます。


タイヤの摩耗状態を確認する

タイヤには使用限度があり、夏用タイヤの場合は通常、スリップサインで判断します。また、スタッドレスタイヤにもスリップサインは設けられていますが、寿命を判断する上で着目したいのはプラットホームと呼ばれる突起です。

プラットホームはスリップサインと同様に、タイヤの縦溝底に設けられており、新品時の溝の50%の高さに設定されています。接地面が摩耗してプラットホームと同じ高さになった場合は、冬用タイヤとしての使用は出来なくなります。

なお、保管前にスタッドレスタイヤの溝をチェックし、プラットホームに近ければ保管するのではなく交換を検討したほうが良いでしょう。


タイヤの劣化度合いを確認する

タイヤを保管する際にチェックしておきたいのは、残り溝だけではありません。タイヤの劣化度合いを示すひび割れの状況も、確認しておくことが大切です。スタッドレスタイヤは夏用タイヤ以上に柔軟性が重要なのですが、ひび割れの発生は硬化していることを示します。

柔軟性が失われたスタッドレスタイヤは、冬の路面におけるグリップ力の低下が懸念されるため、ひび割れが発生している場合も保管ではなく交換を検討したほうが良いでしょう。判断に迷う場合は一度お店で点検してもらうことおすすめします。

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スタッドレスタイヤの保管はどのような環境が適している?

劣化の進行度合いは、保管時の環境に依存します。悪条件で保管していると、来シーズン使用できない状態になっているかもしれません。一方でタイヤに優しい環境で保管している場合、劣化を最小限に抑えることができ次のシーズンも使えるでしょう。ここでは、タイヤの保管環境における良し悪しについて解説します。

スタッドレスタイヤの保管に適した環境

スタッドレスタイヤにとって最適な保管環境とは、冷暗所かつ空気が循環する場所です。雨風や紫外線をしのぎつつ、熱や湿気がこもらない場所であれば、タイヤが極端に劣化することはありません。ただし、何年も保管していると、劣化の進行により使えない状態となっている場合があるので注意しましょう。

屋内や倉庫などに最適な場所がなく、屋外で保管する場合はタイヤカバーをかぶせておくと良いでしょう。


スタッドレスタイヤにとって過酷な環境

最適な環境について知っておくことも重要ですが、スタッドレスタイヤにとって過酷な環境要素についても把握しておくと、本質的な劣化の防止につながります。

スタッドレスタイヤに限らずタイヤ全般に共通するのは、熱や紫外線、オゾン、水分、油分に弱いという点です。どれもタイヤの変質を招いてしまうため、可能な限り避ける必要があります。

一般的に意識することがないオゾンについては、微量ながら大気中に含まれる成分です。モーターやバッテリーなどの電気製品の周囲はオゾン濃度が高めのため、保管場所の周囲にエアコンの室外機などがないか確認し保管しましょう。


適切に保管した新品タイヤはほとんど劣化しない

新品のタイヤが製造から販売されるまでに劣化しているのでは、と考えたことがある方もおられるでしょう。タイヤサイズや銘柄によっては、長期在庫になっているケースがあります。

タイヤの劣化が避けられないのは事実ですが、タイヤ公正取引協議会とタイヤメーカーが共催した試験において2シーズン前に製造されたスタッドレスタイヤでも、適切に保管していれば性能はほとんど低下しないことが分かっています。

したがって、タイヤの在庫を適切に取り扱っているお店であれば、劣化による性能低下を強く懸念する必要はないと言えるでしょう。

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「すのこ」などスタッドレスタイヤの保管に便利なアイテム

スタッドレスタイヤを保管する上で押さえておきたいポイントや、おすすめのアイテムがないか、気になっている方もおられるでしょう。保管により、床や地面にシミができるケースがあります。ここでは、タイヤの保管に便利なアイテムを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ホイール付きでの保管は床のシミ対策が大切

スタッドレスタイヤをホイールが付いている状態で保管する場合、横にして積み上げるのが基本です。その際、地面や床に直接タイヤを置いてしまうと、シミができてしまうでしょう。シミの原因は、タイヤに含まれる油分が染み出すことによるものです。

すのこや厚めのダンボールを敷くなど、簡単な対策でシミは防げます。タイヤ交換前に用意しておくと良いでしょう。ホイール付きでタイヤを保管する場合、空気圧を既定値の半分程度に調整しておくと、自重による変形を防ぎつつタイヤを休められます。


タイヤ単体での保管ならタイヤラックがおすすめ

タイヤを保管する上で、スペースの確保にお困りの方もおられるでしょう。タイヤは比較的大きい部品のため、ある程度スペースが必要であり、居住環境によって保管に適した場所を用意するのが難しいかもしれません。

ホイールなしでタイヤのみを保管する場合、タイヤラックを用意すると省スペース化につながり、場所の確保が容易になります。ホイール付きでもタイヤラックを使用できますが、重量があるため接地面が変形しやすい点に注意が必要です。定期的に接触する部分を変えるようにしましょう。


屋外保管で使用したいアイテム

屋外でタイヤを保管する場合、カバーをかけることが劣化を防ぐ上で重要です。ただし、ブルーシートなどで簡易的に保護しても、劣化を防止する効果はあまり期待できません。可能であれば、防水かつ遮光性のある高機能なカバーを用意しましょう。タイヤ専用のカバーであれば、劣化防止の機能を持っている商品が多くあります。

また、屋外で保管する際に注意したいのは盗難です。タイヤは高額な部品であり、ホイール付きだとさらに盗難されやすいでしょう。簡単に持ち出せないかどうかも、保管場所を用意する上で押さえておきたいポイントです。

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スタッドレスタイヤから夏用タイヤに履替える時期

スタッドレスタイヤから夏用タイヤに履替える場合、タイミングを考慮することが大切です。履替えが早すぎると、積雪や路面凍結時に対応できません。遅すぎるとスタッドレスタイヤの消耗を早めてしまいます。
ここでは、夏に向けて履替え時期の目安を紹介します。

気温を目安に交換しよう

冬用のスタッドレスタイヤから夏用タイヤへ履替える時期を考慮する際、気温を目安にすることを推奨します。気温3℃程度と氷点下を上回っている場合でも、路面温度が低い場所では凍結している可能性があるため、7℃以上を目安にすると良いでしょう。

夏用タイヤは温度が低いとゴム質が硬くなり、本来の性能が発揮できません。目安として平均気温が7℃程度あれば、夏用タイヤにおいてもグリップ性能が発揮できるといわれています。


夏季のスタッドレスタイヤの使用は避けよう

スタッドレスタイヤの交換が遅れると、消耗が早まってしまいます。スタッドレスタイヤは、低い温度で性能を発揮する設計となっており冬において最適なタイヤですが、高い温度の環境化では摩耗しやすい性質があるのです。

また、夏用タイヤよりも乾燥路面や湿潤路面において制動距離が伸びがちで、燃費性能も劣るのが一般的です。したがって、冬用タイヤとして寿命を迎えたスタッドレスタイヤを履き潰すのもおすすめできません。夏季には、夏用タイヤを装着することが大切です。

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スタッドレスタイヤの保管はお店に依頼できる!

タイヤを自宅で保管できない場合などは、ぜひイエローハットまでご相談ください。対応している店舗では、利用しやすい料金設定でタイヤ保管を承っています。また、タイヤの購入は、オンラインショップからも可能です。ここでは、タイヤについて総合的にサポートできるイエローハットの魅力をご紹介します。

イエローハットのタイヤ保管を利用するメリット

タイヤを保管するスペースの確保が難しい場合は、イエローハットへタイヤ保管をご依頼ください。適切な環境で、責任を持ってお預かりいたします。ご依頼いただくことで、タイヤの保管スペースを用意する必要がなくなるだけでなく、盗難のリスクもなくなり運搬の手間も軽減できるメリットがあります。

タイヤ保管に対応しているかどうかは、お近くの店舗にてお問い合わせください。料金を含め、タイヤ保管の詳細をご案内いたします。


夏用タイヤ探しはオンラインショップが便利

イエローハットのオンラインショップでは、タイヤの検索や注文が可能です。夏用タイヤの他にも、オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤを取り扱っており、車種情報とタイヤサイズを選択いただくと、すぐに車に合う商品が見つかります。

注文方法はシンプルで、取付け店舗、取付け希望日の順に決定していくだけです。24時間いつでも利用できますので、お気軽にご活用ください。


履替え作業はWEB予約を利用すると変更やキャンセルも手軽

イエローハットは、シーズンごとのタイヤ履替え作業をWEBから予約できる専用ページを用意しています。事前にご予約いただければ、履替え作業開始までの待ち時間が発生いたしません。予約日時に受付を済ませていただければ、すぐに作業を開始させていただきます。

WEBページからのご予約が便利です。予約日時を忘れてしまった場合でも、WEB上で再確認でき、変更やキャンセルも可能です。履替え時期が近づいてきましたら、ぜひ利用してみてください。

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まとめ

スタッドレスタイヤを保管する際は、まず洗浄して油分を落としておくことが重要です。できるだけ日光や風雨をしのげる風通しのいい場所を用意しましょう。屋外で保管する場合は専用のタイヤカバーを用意するなど、タイヤに優しいアイテムを使用することも押さえておきたいポイントです。

イエローハットでは、店舗にてタイヤ保管を承っています。次シーズンまで適切な環境で保管可能です。また、プラットホームが露出しているなど、スタッドレスタイヤが交換時期に達している場合は、ぜひイエローハットのオンラインショップをご活用ください。簡単に適合するタイヤが見つかります。

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