スタッドレスタイヤは一年中使用しても問題ない？法令違反についても解説

スタッドレスタイヤは、積雪路や凍結路など冬特有の路面だけでなく、乾燥した路面においても快適に走行できるタイヤです。そのため、一年中使用できるのではとお考えの方もおられるのではないでしょうか。

このコラムでは、冬用タイヤの基礎知識を含めてスタッドレスタイヤの特性を解説し、一年中使用するのに適していない点について説明します。一年中使用するケースを想定したオールシーズンタイヤの強みと弱みについても把握できるでしょう。

冬用タイヤのひとつ

現在使用されている冬用タイヤには、スタッドレスタイヤ、ウィンタータイヤ、スパイクタイヤがあります。スタッドレスタイヤは冬の気温が低い環境下でも柔軟性を保つことができ、積雪時や路面凍結時においてもグリップ力が得られる特性を持っています。

ウィンタータイヤは主に、高速走行が多い欧州で使用される傾向にあるタイヤで、雪上性能を有しつつ高速安定性に優れています。

スパイクタイヤはタイヤの接地面に金属が埋め込まれており、凍結路面での性能が高い特徴を持っています。

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スタッドレスタイヤは日本の路面に適した冬用タイヤ

スタッドレスタイヤは、現代の日本で最も普及している冬用タイヤです。ただスタッドレスタイヤが普及した背景には、スパイクタイヤの問題点が関係しています。

スパイクタイヤに設けられたスタッドと呼ばれる金属のピンは、凍結した路面をひっかく能力に優れています。しかし、乾燥した路面ではアスファルトを削ってしまうことから、粉じんが環境問題となり規制されました。そのため、現在は指定地域において、積雪や凍結した時のみの使用に制限されています。

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冬のあらゆる走行シーンに対応できる

スタッドレスタイヤは、冬のあらゆる走行シーンで活躍するタイヤです。積雪時は深く設計された溝で雪を捉えてグリップ力を生み出し、凍結時は柔軟性とブロック上のサイプにより氷に密着しやすい特徴があります。そのため、スパイクタイヤにも引けを取らない氷雪性能があると言えるでしょう。

他にも、乾燥路面や湿潤路面で道路を傷めることなく快適に走行できるため、さまざまな地域で使用できます。

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路面状況によって制動距離が伸びるため

スタッドレスタイヤは春から秋において、乾燥路面や湿潤路面での制動距離が、夏用タイヤよりも伸びる傾向にあります。路面温度が高いと、柔らかいゴムがさらに軟化し、グリップ力が得られにくいのです。

特に湿潤路面では、水分を効果的に逃がす性能が低いことから、スリップしやすい点に注意しましょう。スタッドレスタイヤの溝は、あくまでも積雪路面でグリップ力を得るために設計されていると言えます。

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タイヤのトラブルにつながりやすいため

スタッドレスタイヤは、使用されるゴムの柔軟性が高いという特徴を持っているため冬に活躍します。しかし、そのしなやかさにはデメリットもあり、変形量が多いことから発熱しやすいのです。

この特徴は、路面温度が高い状況でデメリットとなります。長距離にわたって高速走行し続けると、夏用タイヤよりも高温になりやすいため、バーストに注意しなければなりません。他にも、排水性能が低いことからハイドロプレーニング現象を引き起こす可能性が高いため、雨の日はよりスピードを抑えることが重要です。

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燃費や操作性の面で不利なため

スタッドレスタイヤのしなやかさは、燃費の面でも不利に働きます。路面に密着しやすい特徴が裏目に出るのです。転がり抵抗が夏用タイヤよりも大きく、一年中履き続けると、燃料コストがかさむでしょう。

また、柔軟性があるため、ハンドル操作に対して車がリニアに反応しません。不安定感があり、旋回時に不安を覚える方もおられるでしょう。

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寿命が短くなるため

スタッドレスタイヤは通常3シーズン程度使用できますが、一年中履替えずに装着していると、夏場に摩耗が進行し寿命を縮めてしまいます。元々柔らかいゴムが、高温下だとさらに軟化して早期にすり減るのが原因です。

使用状況によっては、1シーズンで冬用タイヤとしての寿命を迎える可能性があります。以上のことから、スタッドレスタイヤは一年中使用せずに履替えることが重要です。

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一年中履替え不要の「オールシーズンタイヤ」

オールシーズンタイヤは、夏場でも夏用タイヤと同様に使用できるタイヤです。夏用タイヤやスタッドレスタイヤとも異なる独特なパターン形状をしており、乾燥路面や湿潤路面での性能を確保しつつ、スタッドレスタイヤには向いていない高速走行もこなします。低温下でも夏用タイヤより柔軟性があり、雪道にも対応している点が最大の特徴です。

そのため、予想外の降雪でも慌てることはないでしょう。使用環境が合っていれば履替える必要もなく、一年中使用できます。

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オールシーズンタイヤは決して万能とは言えない

一般的に、多くのオールシーズンタイヤが対応していないのは凍結路面です。凍結路面での性能は、夏用タイヤと大きく変わらないといわれています。オールシーズンとありますが、万能ではない点に注意が必要です。

オールシーズンタイヤは、年に数回雪が降るような地域に適しており、気温が大きく下がる地域や豪雪地帯ではスタッドレスタイヤを装着したほうが良いでしょう。

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冬における滑り止め対策の必要性

沖縄県以外の都道府県では、降雪時や凍結時における滑り止め措置のルールが公安委員会により定められています。滑り止め対策として認められるのは、駆動輪へのタイヤチェーンの装着、もしくは全輪に冬用タイヤを装着することです。

冬用タイヤにはスタッドレスタイヤがある他、スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤなどでも問題ないでしょう。法令を破った場合は取り締まりの対象となり、反則金や罰金が発生します。

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都道府県によってはスタッドレスタイヤも規制の対象

多くの都道府県のルールでは、滑り止め措置にスタッドレスタイヤを装着していれば違反にはなりませんが、一部の地域では摩耗度合いについて規定を設けています。例えば岩手県では、「接地面の突起部が50%以上摩耗していないもの」と定めているため、スタッドレスタイヤを履いていたとしても残り溝に注意しましょう。

スタッドレスタイヤには半分摩耗したことを示す「プラットホーム」と呼ばれる突起が縦溝底にあり、一年中使用した場合は露出している可能性があるため雪が降る前に点検しておくことを推奨します。プラットホームが露出している場合は、性能が低下している証拠であるため交換が必要です。

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オンラインショップなら24時間タイヤを選べる

オンラインショップではタイヤ探しが簡単です。車種情報とタイヤサイズを把握しているだけで、車に合った商品を検索できます。24時間利用でき、夏用タイヤやスタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤも選択可能です。また、ホイールセットも用意していますので、ぜひ一度検索してみてはいかがでしょうか。

注文方法もシンプルです。画面の指示にしたがって、店舗と取付け日時を順に選んでいきましょう。注文後は、ご指定の店舗にてスピーディーに取付けられます。

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スタッドレスタイヤの保管にも対応

イエローハットには、タイヤの保管を依頼できる店舗があります。タイヤの保管の際は、スペースを確保したり、タイヤカバーやタイヤラックを用意したりといった準備が必要です。屋外に置いている場合、劣化や盗難が懸念されるため、悩んでいる方も多くおられるでしょう。

その際は、一度お近くのイエローハットまでお気軽にお問い合わせください。ご依頼いただければ、イエローハットが責任を持って保管いたします。

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WEB予約でタイヤの履替えがスムーズ

シーズンごとに発生するタイヤの履替え作業を依頼したい場合、WEB予約が便利です。ご予約いただくと、履替え作業開始までの待ち時間、混み合い状況に影響されません。

WEBから予約日の確認ができ、変更やキャンセルも可能なので便利です。履替えをスムーズに終わらせたい場合は、ぜひご活用ください。

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スタッドレスタイヤの履替えや購入を検討しされている方は、ぜひイエローハットにお任せください。履替えはWEB予約がおすすめで、タイヤ探しならオンラインショップから検索可能です。どちらも便利かつスムーズに完了しますので、ぜひご活用ください。