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スタッドレスタイヤでも滑る路面「アイスバーン」や危険なスポットを解説!

スタッドレスタイヤを装着していても、冬の路面で滑る経験をした方もおられるのではないでしょうか。スタッドレスタイヤは積雪路面や凍結路面に適したタイヤではありますが、冬は路面状況や運転操作によっては簡単に滑る環境です。

このコラムでは、スタッドレスタイヤでも滑るアイスバーンの特徴、滑りやすい道路上のスポットについて解説します。冬の走行における運転のコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

スタッドレスタイヤでも滑る路面「アイスバーン」とは?

アイスバーンとは、凍結した路面の総称です。アイスバーンでは、路面との摩擦による制動力が得られにくいため、1t近くある車は簡単に滑ってしまいます。スタッドレスタイヤであっても滑りやすいことには変わりはなく、アイスバーンの走行は特に注意しなければなりません。ここでは、アイスバーンの種類や滑る仕組みなどを解説します。

アイスバーンは主に3タイプに分類される

凍結路面を指すアイスバーンは、主に3つのタイプに分類されます。ひとつは、雪が踏み固められたことによって生じる「圧雪アイスバーン」です。主に交通量の多い場所で発生しやすいでしょう。

交通量が多い場所や車の荷重がかかりやすい交差点付近で発生しやすいのが「ミラーバーン」です。光をよく反射するため判別しやすいですが、よく滑るため注意しましょう。

そして特に危険なのが「ブラックアイスバーン」です。通常のアスファルト舗装が濡れているだけのように見えるため凍っていることに気付きにくく、事故につながりやすいと言えます。


アイスバーンで滑る原因は水膜

スケートリンクをイメージすると、凍った路面が滑りやすいことは分かりますが、アイスバーンで滑る原因は水膜が深く関係しています。

冷凍庫から取り出した直後の氷は、比較的滑りにくく手にくっつくほどです。しかし、溶けてくると氷と皮膚の間に水の膜が発生するため急激に滑りやすくなります。タイヤと凍結路面の間でも同様の性質が働き、アイスバーン上では簡単に滑るのです。


スタッドレスタイヤは水膜を吸水するため滑りにくい

スタッドレスタイヤがアイスバーン上で滑りにくいとされているのは、路面の表面が溶け出した水膜を吸収する機能があるためです。また、スタッドレスタイヤは低温下でも柔軟性をキープできるため、氷の路面にしっかり密着することからグリップ力を発揮できます。

しかし、スタッドレスタイヤでも過信は禁物です。JAFが行った40km/hからの制動距離を測る試験では、圧雪路で17.3mだったのに対し、氷盤路では78.5mでした。この結果から、凍結路面ではスタッドレスタイヤでも大幅に制動距離が伸びることが分かります。

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スタッドレスタイヤでも特に滑る道路上のスポット

冬の路面において、滑りやすいスポットを知っておくと安全性の向上につながります。滑る場所を把握していないと、思わぬ場所で滑って事故を引き起こしてしまうかもしれません。ここでは、道路上で滑りやすいとされるポイントを解説します。特に雪氷路運転初心者の方は必見です。

交差点やカーブ

交差点では雪が踏み固められる傾向にあるため、常に滑ること想定して進入したほうが良いでしょう。制動時に削られ磨き上げられることでアイスバーンとなっていることが考えられます。また、直線道路と異なり交差点での右左折やカーブを曲がるには、大きなステアリング操作が必要です。

タイヤは横方向の力に弱いため、速度を十分に落として進入しステアリング操作中はアクセルやブレーキ操作をなるべく行わないことが重要です。


坂道や日陰

坂道は冬において要注意スポットです。スピードが出ている場合や重量が重い車両ほど下り坂で制動距離が伸び、上り坂ではスリップして登れないケースがあります。

また、日陰は氷が溶けずに残っているケースがあるため要注意です。積雪路面の走行に慣れている状態で日陰に差しかかった場合、グリップ力の差で感覚が狂いスリップやスピンを引き起こしてしまうかもしれません。


橋の上やトンネルの出口

橋の上やトンネルの出口は、アイスバーンに注意しましょう。橋の上は地面からの熱が伝わりにくく、風の影響もあり路面温度が低くなっているため、凍結している前提で走行することが大切です。

トンネル出口はグリップ力に大きな差が生まれる場所です。トンネル内に雪がない場合は通常走行が出来ますが、トンネル出口の路面は凍結している可能性が高く減速が不十分であると滑るため、出口までにしっかり減速しておきましょう。

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滑る路面ではスタッドレスタイヤ装着に加えて慎重な運転操作を心がけよう

路面が滑りやすい環境の冬は、運転操作の仕方が安全性に強く関わります。ちょっとした油断で事故につながるケースもあるでしょう。一方で運転に集中しつつ、運転操作のコツを実践していれば、事故を防げるかもしれません。ここでは、冬における運転時のポイントを解説します。

車間距離とスピードに気を付ける

滑りやすい路面を走る上で重要なポイントは、いつも以上に車間距離を取ることです。横からの飛び出しに対しても止まれたり、避けられたりとぶつかる可能性が低くなります。前方の状況も掴みやすくなり、余裕を持った運転が可能です。

また、スピードを落としておくと、わだち等にハンドルを取られた際も修正がしやすくなり、アイスバーン上でも車のコントロールが利くでしょう。


急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける

急発進・急ブレーキ・急ハンドルは、車が滑る要因です。スタッドレスタイヤを履いていても、グリップ力を超えた入力をしてしまうと車はコントロールを失います。下り坂では、ブレーキをしても止まり難いため、坂道に差し掛かる前にブレーキをかけてスピードを落とすようにしましょう。

上り坂では発進が難しいため、アクセルはゆっくり操作することが大切です。一度スリップしてしまうと、接地している部分の路面が磨かれ、より登り辛くなってしまいます。


最小限の車線変更・タイヤの跡を選んで走る

雪道や凍結路面では、運転操作を極力最小限に抑えることが重要です。道路上において、車線とその周りでは、雪の量が異なります。無理な車線変更や追い越しは、スピンする可能性が高くなるため避けるようにしましょう。できるだけタイヤの跡に沿って走行することをおすすめします。

また、道路上のわだちや雪の塊を避けるために、ハンドル操作を頻繁に行った場合もスピンしやすいため注意してください。ハンドルだけでなく、アクセル操作も最小限にとどめることをおすすめします。

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スタッドレスタイヤが滑る原因を排除しておこう

スタッドレスタイヤは、コンディション次第で滑ることもあります。新品タイヤであっても慣らし走行を十分に実施していないと、本来の性能を発揮できないです。どのような状態がベストなのか気になる方もおられるでしょう。ここでは、スタッドレスタイヤの性能を引き出すコツについて解説します。

スタッドレスタイヤ本来の性能を発揮できる状態を保つ

スタッドレスタイヤの能力をしっかりと引き出すためには、メンテナンスがかかせません。基本的に指定空気圧で本領を発揮するよう設計されていますので、月に一度の空気圧調整はかかさないようにしましょう。

また定期的な点検も重要です。残り溝が少ないほど性能は低下します。スタッドレスタイヤの縦溝底にプラットホームが設けられているので、それを目安にコンディションを確認すると良いでしょう。

他にも、劣化が進行するほどスタッドレスタイヤの強みである柔軟性が失われ、性能低下が懸念されます。3シーズン程度使用している場合は、お店で硬度を測定してもらい、継続使用しても問題ないかチェックしましょう。


新品タイヤは事前に慣らし走行を行う

新品タイヤを履いた際は、雪や氷のない舗装路で慣らし走行を実施することが大切です。新品タイヤは製造時の薬品が表面に残っているため、使用直後から最大の能力を発揮できないからです。慣らし走行を行うと、薬品が徐々に取れていき、本来のグリップ力が得られます。

スタッドレスタイヤにおける慣らしは、200km以上の走行が目安です。慣らし走行時は極力負荷をかけないほうがいいので、可能な限り60km/h以下で走行するよう心がけましょう。

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スタッドレスタイヤはウェット路面でも滑る!

スタッドレスタイヤは、雨の日に滑るとされています。これには、スタッドレスタイヤの性質が関わっており、夏タイヤと比べると水分を逃がす能力が劣っていることが大きな要因です。
ここでは、スタッドレスタイヤの特性を含め、雨の日に起こる重大なトラブルのハイドロプレーニング現象について解説します。

ゴムのしなやかさが要因

スタッドレスタイヤがウェット路面で滑るのは、ゴムのしなやかさが影響しています。夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも硬いので、道路上の水分を弾き飛ばすことが可能です。

一方でスタッドレスタイヤは、ゴムが柔らかいので効果的に水を弾くことができません。夏タイヤよりもウェット路面では制動距離が伸びる傾向にあるので、スピードを抑えることが大切です。


ハイドロプレーニング現象に要注意

ハイドロプレーニング現象については、ドライバーなら一度は耳にしたことがあるでしょう。雨の日に起こる傾向にあり事故につながる危険な現象です。ハイドロプレーニング現象は、タイヤが路面に接地せず水の上を滑ることを指します。

滑る原理としては氷が若干溶けた凍結路面と同様で、発生してしまうと車がコントロール不能な状態におちいります。スタッドレスタイヤは、ウェット性能が低いことからハイドロプレーニング現象を引き起こしやすいので、スピードの出しすぎに注意しましょう。

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スタッドレスタイヤの購入ならイエローハットへ!

スタッドレスタイヤは、残り溝が少なくなりプラットホームに近づくほど滑りやすくなります。また、劣化している場合も同様で、寿命を判断して交換することが冬を安全に乗り切る上で重要です。イエローハットでは、スタッドレスタイヤをオンラインショップで購入できます。ここでは、イエローハットの魅力の一部をご紹介します。

スタッドレスタイヤをWEBから注文できる

イエローハットはオンラインショップを運営しています。オンラインショップでは、スタッドレスタイヤやスタッドレスタイヤ&ホイールセットを見つけることができ、事前に注文可能です。

検索方法は簡単で、画面の表示に合わせて車やタイヤサイズを選択していくと、適合するタイヤやホイールが見つかります。合計費用も分かりやすく表示していますので、ぜひ一度検索してみてください。


シーズンオフのタイヤ保管を依頼できる

イエローハットでは、タイヤの保管を承っています。スタッドレスタイヤを自宅で保管する場合、スペースを確保したり劣化や盗難に備えたりと多くの手間がかかります。

タイヤの保管をイエローハットにご依頼いただければ、上記の悩みが解消され運搬の負担もありません。料金や疑問点については、最寄りの店舗にて気軽にご相談ください。
※一部店舗につきましては、タイヤ保管の取扱いを行っておりません。


タイヤの履替え作業はWEBから予約・変更が可能

シーズンごとのタイヤの履替えは、地域ごとにタイミングがかぶりやすいので店舗は混み合いがちです。スムーズに履替えを完了したいとお考えでしたら、ぜひイエローハットにお任せください。

イエローハットでは、WEBページから作業予約できるため便利です。WEB予約であれば、作業日当日ご来店いただくとすぐに作業を開始いたします。スムーズに履替えを完了できますので、ぜひWEBからご予約ください。

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まとめ

スタッドレスタイヤであっても、冬の路面では滑ることがあります。特にアイスバーンはよく滑るため、特徴を把握しておくことが大切です。道路上の滑りやすいスポットに注意し、慎重に運転することが安全運転につながります。

スタッドレスタイヤが劣化・摩耗していると、滑る確率が上がってしまいます。もし交換時期が近付いている場合は、ぜひイエローハットのオンラインショップでスタッドレスタイヤを探してみてください。お車に合うコストパフォーマンスの高いタイヤがすぐに見つかるでしょう。

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